鈴女 ほとり 2013-02-04 19:58:20 |
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雨が止まない灰色空
目を細め見上げてみる
前に青空を見たのは いつだったかななんて
心で呟いてみても 深くに融けていって
どんなに泣いたって 虚しいだけで
笑ったって 笑顔をみせてくれる君は
怒ったって 困った顔で謝る君は
もう 来てくれないんだね
僕のところに
君に聴こえているのかな
この僕の涙の滴る音が
君に届いているのかな
愛を綴って飛ばした紙飛行機が
出会いなんて突然で
運命かなんて考える暇もなく グルグルと時は進んでく
君の偶然と僕の偶然が重なったとき 奇跡が起こるって
君は星空を見上げて 僕に言ったよね
もう 奇跡は起きないだろうけれど
泣いたって 優しく頭を撫でてくれる君は
死んだって 泣きながら抱き締めてくれる君は
もう 来れないんだね
僕のところに
君に聴こえているのかな
僕の呟いた「寂しい」が
君に届いているのかな
希望を綴って飛ばした紙飛行機が
祈りの唄を 唄ってみるの
悲しみの シズクを流して
君が望むなら 消えても良いさ
最後の時まで 唄い続けるの
君に聴こえていますか?
この揺らめく魂のうた
愛を涙で濡らし 独りぼっち唄い続けるんだ
心が融けてしまう前に キミに伝えるよ
この唄に 私の 愛を乗せて
消えてしまうその前に 最後の時まで
私は君に...
重い体を無理矢理さ 動かしたら
ほら 1,2,3と
僕の叫びをセカイに 響かせてほら
help me.
ドクドクと 心臓の
音が止む恐怖 「死にたくない」
アッチもコッチも
動かなくなったガラクタだらけで
セカイは嘘でつくられていて
奇跡?運命? 笑っちゃうね
信じられるもの なにもないんだ
ここは 虚像セカイ
神に誓う 誰かを愛し続けると
神に誓う 運命を裏切らないと
暗い牢獄の中で 天井だけ
見つめ続けて 私は一体何したいの?
愚問愚答を続けても 正答なんか出るわけなくて
ここから出ることも 出来ないんだ
一人諦めて 一人嘆いて
欲しかったもの 全部奪って
失って 壊した これは罪なの?
一体いつまで足掻けば私は
綺麗な空 眺められるの
星も月も全部 「ニセモノ」なの
助けて お願い
…なんてね
私は人形 穴だらけの腐った布
ツギハギ ツギハギ
私は人形 埃まみれの綿をつめて
バラバラ バラバラ
私はトモダチ 貴方のトモダチ
貴方の腕で 抱き抱えられ
今日も一緒 何処へいきましょうか
コツコツ ヒールの音がきこえるわ
貴方のお母様ね ほら 出掛ける支度
早く しなくちゃ 早く早く
私は人形 欠けたボタンをつけて
パチクリ パチクリ
私は人形 枯れた薔薇を頭に飾って
ランラン ランラン
私はカゾクよ 貴方のカゾクよ
貴方のベッドの上 枕元で座らせて
今日は一体 何処へ行くのかしら
コツコツ ヒールの音がきこえるわ
貴方の お母様ね ねえ お願いよ
待って 行かないで 待って待って
私は人形 ベッドの上で
チクタク チクタク
時計の音をきくのが
最近の日課なの
ねえ 私も連れていって
何故その子を抱いているの?
そこは 私の場所よ
ほら 早く 私とお出かけしましょ
赤いそのリボンを 私にもつけて頂戴
早く 早く 早く早く早く
貴方の腕の中 とても心地好いわ
今度何処へお出掛けしましょうか
あら 綺麗な炎が見えるわ
彼方に行くの?
近くで見るともっと綺麗ね
何をしているの? 近づけないで
燃えてしまうわ 消えてしまうわ
熱い 熱い 熱い 熱い熱い熱い
私は人形 綺麗な赤で身を包む
キラキラ キラキラ
私は人形 綺麗な灰になる
キラキラ キラキラ
春の青空に 花たちは喜を歌う
眩しい光が 私を照らす
時の流れと 川の流れが
合わさりながら きらきらと輝くの
野原の草を踏み締め 星を待つよ いつまでも
この淡い桜を指で撫でながら
君を思い浮かべ 涙を流し
白い蝶が今 舞い踊り微笑んでいる
透明な空を見つめ 風を感じる
暖かな想いも 雨に流されてゆく
いつも傍にいててね そんな我が儘を
この輝いた黄色の花でさえ
踏まれても 笑顔のままで
陰る月の 光は暗く
雲の中に 沈んでく
星を見つめ呟く
「私はいらない?」
見えなくなるの?
見えなくなるの
それでも私は
生きたい 消えたい
筆で描くことのできない
命の色よ 魂の色よ
どうか消えずにいて
私の中を染め続けて
雨が頬を 伝っていく
悲しみの 午前二時半
君が 拾ってくれた
野良猫の様に さ迷っていた私を
闇を零に足して0にして
私は零の君を愛し続ける
私は 独りぼっちでいるのだと
そう それが私の運命なのだと
でも 案外間違っていたようで
誰かを愛せば 一人ではなくなる
そう 私は 一人じゃないの
君が私を消すことも
君があの子を消すことも
私は全部知っていたよ
だって 君のことならなんでもわかるから
「貴方が私を愛していないことも。」
嗚呼 暗闇の中
堕ちていく 消えかけた意識
そのなかで 聞こえてきたのは
笑いながら 泣き叫ぶ
愛しい零の君の声でした
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