水月 隼人 2013-01-07 00:29:53 |
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..っはぁ、 ( こんなにも、全速力で走ったのは、いつぶりだろうか。
ぐらり、ぐらり、と歪む視界を振り払い、吹奏楽部の部屋に近付こうとした時だった。
聞こえてきたのは、知らない男の声。
突如、湧き上がる嫉妬心。
この声は、誰なのだろうか。
曲がり角な死角な故に姿形は把握出来ない。
ぐっと、下唇を噛み締め、足を踏み出そうとした時だった。
横から現れた人影、それは、昨日の女子軍団。
話している事は、酷く、馬鹿げていた。
「..すみません、其処、退いて下さい。」と如何にも丁寧に続けて。/ 助けに行けよ。 >ひよちゃん。
そんなの、あなたには関係ない。 ( ふい、とそっぽを向き冷たく少年に云い放った少女。 然し、少年は、「 君の彼氏だよね ?、 .. なら、そろそろ来るんじゃない ?、」 と近付いてきて。狭い吹奏楽部の部室。後退りをするも逃げ場はなく後ろは壁で。「 は - くん、助けてっ !!、」 居ないとわかっている彼に助けを求めるため叫ぶと同時に、目の前の少年は手を振り上げ。 殴られるのかと思えば目を閉じて。 / 其の侭殴られろ。 )> は - くん。
(ー、 こら。 あんまりすると御褒美なしだからね。 ちょっとなら良いけど .. 。 ( 相手の頬をふにぃ、と 、 / こるあ。 )> は - くん。
退けっつーてんだろ。 ( にっこり、と笑みを浮かべた彼は、低音に声を下げ、彼女達を睨んだ事と同時に聞こえてきた愛しい人の声。
「手荒な真似はしたくないけど、邪魔、だからね。」
力を込め、女をなぎ倒した。
そして、吹奏楽の部屋の扉を勢い良く開けた。
にっこり、と笑みを浮かべ、男が振り下ろした手を止めた。
そして、微笑みはそのままで、男を見上げた。
「あのさー、僕の彼女に手出すの、やめてくんない?、
君なんかね、僕が手を込めれば、すぐに退学でも、なーんでも出来るんだからさ、
..あーと、....ひよちゃんを殴ろうとした罪、償ってよね。」
無機質な声が響き、彼を投げ飛ばした。
そして、彼女を抱きしめ、
「ね、?、僕が小さいからって、調子に乗らないで。
人は、見かけで判断する物じゃ、ないよ?」
まだ反抗する男ににっこり、と微笑んでは、「じゃあ、女遊びなら屯でやって。ひよちゃんに、次、手出したら、どーなるか、分かってるよねー、?」
くすり、と微笑み、彼女の手を引いて、生徒会室に向かい。/ うわーあ、>ひよちゃん、
は - くん .. 。 ( 涙目にになりつつ目の前に現れた彼に吃驚して。内心ではまだ先程の事が残っているのか震えて。目の前では先程の少年と彼が。彼の発する言葉につい聞き惚れそうになり。急に抱き締められれば思考がついていかず。手を引かれれば、バランスを崩しそうになり乍行く宛も分からずついて行くだけで。 / ぇ。 )> は - くん。
.. ふう。 ( 静かに溜め息を吐き出し、着いた先は、生徒会室だった。
生徒会室に入ると、新品のソファ-に座り込んで、口を開いた。
「..大丈夫、?、何もされてない?、...あと、痛い所とか、無い?」
にこり、と頬を緩ませて、彼女を膝の上に座らせ、抱きしめて。/ 離せ。>ひよちゃん、
ないよ .. 。 は - くんが助けてくれてくれたから .. 。 ( 彼の温もりを感じつつこくん、と頷けば詩を述べて。彼をじぃ、と見つめては、「 は - くんは、怪我してない .. ?、」 と心配そうに尋ねれば。 / 阿野。 )> は - くん。
少し、手が痛いかな-..、 ( はは、と苦笑を浮かべた後、左手を見ると、其処は痛々しく赤くなっていて。
彼女の背中をぽんぽん、と撫でると、
「無事で良かったよ、ひよちゃんに何かあったら、...退学だけじゃあ済ませれなかったかもしれないしね。」と続けて。/ こええ。>ひよちゃん。
私のせいで御免ね .. ! ( 相手の手を見れば顔が真っ青になり、あたふたすれば、「 何か冷やす物持ってこようか ?、」 と。 「 ん - 、 私も悪かったし、退学させちゃ駄目ね ?、 」と微笑み / 。 )> は - くん。
大丈夫だよ、少し熱を持ってるだけだから。( にこり、と笑みを浮かばせると、彼女を抱きしめた。
「..平気、だよ。..ふふ、もう部活の時間だね。」
にこり、と笑みを浮かべると、立ち上がると、ゆっくりと弓入れを背負い、彼女を見つめた。
「...ふふ、分かった。大丈夫、退学にはさせないから。」
にこり、と微笑み彼女の頭を撫でて。)>ひよちゃん、
( うん、?、ん、触れるだけ。
ひよちゃんが、キスしてもいいって、言ってくれたらしてあげる。 ( 頭撫で。/ ええ。>ひよちゃん。
そっか .. 。 ( 相変わらず相手の手を見つめた儘こくん、と頷き。相手の部活、と云う言葉に、 「 わ、私は 部活行きたくないので、 何してましょうか ?、」 と尋ねて。 少女は何かを忘れている。確実に。 退学させない、と云う彼に、「 有難うございます。 」 と。 / ろるがぁ 。 )> は -くん。
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