● B L

桃眞、愛してる( 最後くらい甘やかせたい、と相手の頭を自らの胸元に押し付けたまま片手で相手の髪に指を通し優しく撫でて

も、十分..甘えたから..っ、(途切れ途切れに呟けばぎゅっと抱き締めて)

それが最後の言葉っていうわけか..、

菜月、
今まで、本当にありがと
大変な事ばかりであっという間だったなぁ、
幸せな時間過ごさせてくれてありがと、
感謝しきれねぇわ、

この部屋、思い出詰まった部屋だから
捨てないとく。
出会った前の通り営業するからさ、
暇だったら遊びに来てよ、友達として。
ま、いつまでもつかわからないけど、

俺の大好きな人、片平 菜月
本当に、本当に、ありがとう
愛してます、

今まで菜月から言われてたけど
今回は俺から言えるな、

ばいばい、

あほ、･･･っ

部屋見た、お前は馬鹿や、!
何でそんな大事なこと
隠しとった、?

二ヶ月前に俺の大事な大事な人が
癌で亡くなった･･･、
そん時も俺は傍に居なくて･･･!


こっからは俺の我が儘、
一緒に居よう、
桃眞が居なくなったら
俺耐えらんないかも、･･･
でも、それでも傍に居たい、
桃眞も同じ気持ちやった、?

大好きだ、愛してる、･･･

桃眞、

..っ、何で見てんの、

昨日で終わりって、
言ったじゃん...

菜月がいなくなるのは俺だって耐えれん..

でも俺がいなくなったら
菜月は..寂しいだろ、?
そんな辛い思いさせたくないんよ、

ばか..

お前が、そんな寂しい想いしてんの
気付かへんくって、･･･

確かに桃眞がおらんくなったら
俺は滅茶苦茶寂しいよ、?

けど、一緒に居たい、･･･
離れがたいよ、

桃眞を支え切れる自信なんて
俺には無いけど、一緒に生きてたい、･･･

俺のことなんて気にすんなよ、

一緒にいたいけど、
寂しい思いさせたくない、

今まで充分支えられてたし
菜月が傍に居てくれるだけで俺の力になってるから..

菜月は俺がいなくなっても
生きていかないといけないから..、
俺なんかに気遣って自分のこと放ったらかしにしそうだから..駄目だよ..っ

じゃあもう少し傍に居させてくれ、･･･

桃眞が居なくなることなんて
今は考えずに傍に居させて、･･･

...どうしようかな、(眉下げるも頬緩ませては上記告げそっと相手を抱き寄せて)

大好き、( 頬緩ませる相手を見れば自らも口許を緩ませ相手の背中に腕を回して

まだ決めてないんだけど..、?(相手の様子に微笑めば隠すように首筋に顔埋めて)

じゃあ、離れる?( 少し体を離しては相手の顔を覗き込むようにし問い掛けて

え..、嫌(相手が離れれば眉下げて再び抱き締めると相手の髪撫でて「御免..、傍にいて」と小さく呟き)

俺も、嫌( 自らの髪を撫でる相手の背中に腕を回しぎゅう、と抱き締めれば、ぽんぽん、と背中を叩いて

意志弱..、(ふ、と鼻で笑えば少し離れて相手を見つめ「愛してる、」と額あわせて)

うるせー、元々離れたくないって言っとやろうが( 笑う相手の額にごつん、と自らの額軽くぶつけてはけらり笑って

だから離れなくていいって言ったやん、(額をぶつけられれば いて、と小さく呟くもｸｽｸｽ笑って)

離れなあかんって思ったんやて( 額に軽く口付けては困ったように笑って

そんなことあるわけないだろーが、(少し拗ねた表情すれば口付け受けて「もしかして、俺が菜月って分かんなかったこと結構ショックだった、?」と眉下げて尋ね)

ごめん、( 困ったような笑いを浮かべては相手の髪に指を通し、｢ んー、やっぱ来んと分からんのやな、やったら離れんとなって思ったから結構ショックやったな ｣と思い出すように視線を伏せて