君思い 2012-12-30 00:51:35 |
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ずっと信じたくなかった。
ずっと気持ちを隠してた。
君の事がスキっていうこと。
だって君の瞳には違う仔がうつってるから。
だからね、諦めようと何回も思ったよ。
1人で泣いた夜もあった。
だけど、諦めることはできなくて。
最初は大嫌いだった。
授業中いつもうるさくて、ちゃらちゃらしてて、
ひどい事も普通に言うし、ケンカだって普通にしてる君が最初は大嫌いだった。
だけどね、君が話しかけてくるようになってから
君に対する気持ちがだんだんちょっとずつ変わってた。
君がいつもうるさいのは、みんなを楽しませようと君なりに頑張ってるっていうこと。
ちゃらちゃらしてるのは、本当の君を隠していること。
いつもひどい事言うのは、ちゃんと自分の意思を持ってるっていうこと。
ありのままのみんなを受け入れてるってこと。
ケンカばっかするのは、みんなのことをちゃんと思ってるっていうこと。
それが君の優しさだっていうこと。
だんだん君を知っていって、本当の君が見えてきた。
いつからだろう。
君とはいつも一緒にいるようになった。
席も隣になって授業中もずっと話してた。
休み時間もずっといっしょに遊んでた。
給食の時もずっといっしょに食べてた。
放課後も、部活の時も、帰るときも、ずっと一緒だった。
君とずっと一緒にいることが多くなって、
いろいろな話をした。
好きなテレビや、好きな色、テストの話や、部活の話。
もちろん恋ばなもしたね。
好きなタイプや、好きな仕草。そしてお互いの好きな人。
君の好きな人を聞いたとき、別になんとも思わなかった。
ただ仲のいい男友達が、わたしの親友を好きっていうだけ。
それからいろいろ手伝って、君とわたしの親友は付き合った。
夏休みになって君とメールのやり取りを毎日やってた。
そのメールのやり取りで君とわたしの親友が別れたのを知った。
だけどやっぱりなんとも思わなかった。
なんか久しぶりに会う君は少し背が伸びてて、少し大人っぽくなってた。
そんな君に会って泣いちゃった・・・
理由は1つ。
夏休みに入って部活も引退し、家族と話すことが多くなった。
そんなある日、自分が違う父親の子供だって知った。
なんにもわかんなくなって、何を信じればいいかわかんなくなって、
自分が誰なのかわかんなくなって、自分の居場所がわかんなくなって、
どうすればいいのかわからなくなってた。
そんなときに君と会った。
君は静かに聞いてた。
全部話し終わった後、君が話し始めた。
その内容は自分の家族のこと。
君の家族はお母さんがいないって。
だからオレもお前と同じで居場所がないって。
だからこれからは2人でお互いの居場所になろうって。
辛い時、悲しい時、楽しい時、
どんなときでも一緒にいてくれる存在になろうって。
スゴイ嬉しかった。
それを聞いてまたなみだがこぼれた。
それからしばらくたって夏休みも残り数日。
そんなとき君からのメールにこんな事が書いてあった。
新しい彼女ができた。
今まで君に彼女ができたって別になんとも思わなかった。
だけど今回は違った。
全然喜べなかった。
だけど、君の好きな人なんだから応援しようと思った。
夏休みも明けて、学校が始まった。
なんだか今までどおりに君と話せなくなってた。
スゴイ複雑で。
席替えをすることになったが、運が悪くまた隣の席に。
君に彼女ができたと聞いてから、
もう信じれなくなってた。
わたしの居場所がまたなくなった。
学校で君に話しかけられても冷たくした。
だって仲良くしたら彼女さんに怒られちゃうじゃん。
君はわたしの異変に気がついた。
ある時君から電話がきた。
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