かる 2012-12-13 19:50:06 |
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スリランカでは長年にわたり内戦が行なわれ、2009年に大統領によって終戦が宣言されるまで激しい戦いが続きました。その時に親を失った子供や、貧困の格差が広がって苦しい状況下にいる人もたくさんいます。このようにして中心地に住むところを失った貧しい生活状況にある人々は、森林の近くにあるキャンプで生活を送ります。しかし、そこには仕事も食料もないため生きるために彼らは森林の違法伐採や過度な焼畑農業を行いました。政府の取り組みなどにより、いくつかの地域で植林が行われるものの、森林の周辺に住む人びとは貧困を抱える農民が多く、植林をしても管理にまで手が回らなかったり、焼畑地として開拓してしまったり、燃料として使用するために不法伐採を続けてしまうという問題がありました。それは、地下水の減少、地滑り、森林火災などの問題を発生させ、第一章でも述べたように、森林が失われ環境破壊が進むと世界的にも大きな問題につながってしまいます。つまり、焼畑や不法伐採が森林破壊を加速化させている、これは、貧困と森林破壊が密接につながっているという事です。スリランカの森林率は1900年に74%、1956年に44%、1999年には22%まで低下しています。また、その頃は年間5000件もの不法伐採が報告されていました。2015年には取り組みの成果により33%まで回復しましたが、さらに取り組みを続けて植林の推進とともに、彼らが貧困から抜け出し、森林との共生生活を送ることができるようにしていくべきです。以上のようなスリランカの状況に対し、スリランカに必要なのは、貧困問題の解決、そのための教育を受けられる環境の充実、森林管理の大切さを知ってもらうことだと私たちは考えます。これを踏まえ次のようなプランを考えました。
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