神薙 悠 2012-12-02 13:24:40 |
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…ようやく仕事が終わったか…腕を磨くか…
>槍を手首を使って回転させ、回転させたまま反対の手に持ち替え、頭上で回転させ振り下ろし
…ふぅ…
…空間操作…もっと回数が増えるといいのにな…今の魔力では、10回が限界か…こればかりは生まれ持った魔力の差だ
…空間操作が高位の魔法だからというのもあるが…他の皆はどうなのか?…
名前:緋光 日向(ひかり ひゅうが)
性別:女
年齢:22
容姿:茜色の長い髪をポニーテイル風に結んでいる・目の色は黒・両手に鉄製の籠手を身につけている(籠手は肘くらいまである)
性格:仲間思い・敵と判断した者には容赦しない・少し天然な面もある
魔法:転装
魔法解説↓
自分の武器を転装して形を変えたり、武器の能力や自分の能力もアップさせたり、変えたりできる
備考:転装の速さにおいて日向の右に出る者はいない。高等部の授業を引き受けている。
入るぞ。
今日はここでするか。(山奥
転装、刹那の槍(指を鳴らすと、いつの間にか槍があり、
まずは基本からだな。
はっ・・・((一つの木を一瞬で粉々にし
>ボス
…皆が君みたく平和主義であれば、支部は出来なかっただろう…フェアにやりたいと思った…どうせ戦うのなら…それは、間違いなのだろうか?
>悠
うむ。こっちは何回使おうが、今の所は問題無い。
お前も、高等魔法ゆえに確かに乱発できんが・・・10回も出来たら大したものだろう。
>ボス
…そうか…智恵を絞って互いに戦うしかないよな…誰もが、妥協してくれる訳ではない…ここはたまに稽古するくらいで、至って平和だよ…
>悠
ああ。完璧なものなど存在しない。
・・・考えたくはないんだが、もしかしたらこの先、魔法が無くなってしまうかもしれない。
魔法にも限界はあるのだろうか。
>日向
…系統によるんじゃないか?…傷を治す魔法は無くならないだろうが、死んだ人間を生き返らせる魔法は無い…傷も、程度によっては直せないだろうし…イメージ出来ない魔法から、使えなくなると思う…
>日向
…ただ、武器の切り替えが出来ないだけだ…さすがに何本も得物を持ち歩く訳にもいくまい……魔法が無くなれば、人は滅ぶだろうな…
>日向
…そうか?…余りにもしっかりしているから、そう思った…今、流行りなんだろ?…ツンデレ
>ボス
…他に共感する奴がいるといいな…
>日向
…新しい服ではなく、性格の話だ…人前では素直になれないが、二人の時は甘えてくる…それがツンデレだ…
>ボス
…そうか…
>悠
何?性格の話だったのか・・・
ほう。世の中には素直になれん奴もいるのか。
いや、知らなかった・・・世の中はやはり広いものだな。
>日向
…本人はそれを知らない場合がほとんどだが…
>ボス
…アズサは違う…どっちかと言えば、終始デレだ…そこが可愛くもあるんだが…
____
・・・ここに来ると、いつもあの時の事を思い出す。・・・なぜあの時、ちゃんと止められなかったのか・・・いや、止められるはずだった・・・。
_過去:学生時代_
蘭「今日は何の依頼を受けようかな~」
そう、あの時は学園長に特別な許可を得て、3人で依頼を受けていた。
日「また行くのか?」
憐「蘭は依頼受けんの好きだな」
蘭に憐に私。私達は仲が良く、戦闘においても最高のチームだった。
蘭「だって楽しいじゃん!・・・・それに、日向を守れるくらい強くなりたいし((ボソッ」
憐「・・・」
日「ん?蘭、すまないがもう一度言ってくれないか。最後の方がよく聞き取れなかった。」
蘭「え?い、いや、何でもないよ!大した事じゃないし!」
日「?そうか。」
憐「・・・それより早く依頼受けようぜ」
蘭「!そ、そうだね。じゃあこれにするか!」
日「決まったか?ならすぐに出発だ。」
蘭「いえっさー!」
憐「おーう。」
________
_過去:学生時代2_
日「小真似鳥の討伐・・・?」
蘭「その依頼、すっげーイイッしょ!一羽でも倒せば依頼完了だって!」
憐「でも、小真似鳥は鳥系の怪物の中で最も強い奴だ。」
蘭「でもさ!この依頼、500年も前から出されてるもんだけど、今まで誰も成功した者は居ないんだって!だからさ、俺達が一羽でも倒せば有名になるんじゃね!?」
日「なっ・・・!」
蘭「なっ?すっげーと思わね?日向!」
日「・・・馬鹿者!!!!」
蘭「・・・えっ・・・?」
日「なぜそんな大事な事を早く言わないんだ!今から依頼を断りに行くぞ!」
憐「おい、日向・・・」
日「黙れ憐!これは命に関わる依頼だ。そんな依頼を受けられる程の力など、私達は持ち合わせていない。」
蘭「・・・悪いけど、その意見は却下させてもらうよ、日向。」
日「・・・何?」
憐「俺も一応、蘭の意見に賛成だ」
日「・・・蘭、憐、お前達は命の重みを分かっていて言っているのか?」
蘭「そうだよ。それに、ただ依頼を受けたってだけじゃない。小真似鳥は凶暴で、いつ人々を殺すか分からない。だから、そんな事をされる前に俺達が倒さなきゃならないんだよ。」
憐「日向、蘭の言う通りだぜ」
日「・・・お前達・・・分かった。そんなに言うのならば、依頼をこのまま受けよう。だが、身の危険を感じたときはすぐに逃げろ。たとえ・・・・・・そこに仲間が居たとしても。」
________
_過去:学生時代3_
_暗黒の洞窟_
蘭「・・・ここかぁ」
憐「不気味な森だぜ」
日「気を緩めるなよ」
その時の私達はこの先自分達の身に何が起こるかなど、考えもしなかった。
蘭「うっ・・・何か・・・・寒気がする・・・」
日「大丈夫か?気をしっかり持つんだ。」
憐「・・・っ!?おい!日向、蘭!アレを見ろ!」
日蘭「!?」
そこには鳥とは思えない程の巨体、鋭い目つき、角のある怪物がいた。
そいつは私達の近くにいたのに、気がつかなかった。
日「こ、こいつが小真似鳥・・・!」
蘭はその時、そいつの目を見ていた。
・・・いや、見てしまったんだ。
そいつは己の翼を広げ、蘭と目を合わせた。
すると___
そいつは蘭になった。
だが、そいつから出る魔力は凄まじく、おぞましいものだった。
そして驚くべき事に、そいつは蘭の魔法が使えた。
蘭の魔法は「魂操作の魔法」。
その魔法を自らに使われた蘭は魂を操られ・・・自殺をした。
その光景を見ていた私達は、何も発する事が出来なかった。
憐「・・・日向、お前と喋るのは、これで最後になると思う。だから、これだけは言わせてくれ。・・・お前の事、結構好きだった。」
日「なっ・・・れ、憐・・・・お前・・・!」
そして、アイツに立ち向かった憐も・・・・。
日「き・・・・・貴様ァあぁああああぁああぁあ!!!!!!!!!!!」
私はその時、全魔力を解放して、そいつを殺した。
________
-回想5-
この世界には、「七王」と呼ばれる魔物の王が存在する。
竜王 バハムート
獣王 フェンリル
不死王 オーディン
石王 スルト
海王 リヴァイアサン
魔王 ルシフェル
人王 シグルズ
神薙 悠「…人でありながら、化け物の王とは…笑わせる…」
シグルズ「力があるからだよ…故に私には資格があったのだ」
神薙 悠「…戯れ言を…」
シグルズ「果たして、本当に戯れ言かな?他者より強く、他者より先へ、他者より上へ!ひそみ、妬み、憎んで、その身を喰らい合う!…それが人だろう?」
神薙 悠「……1つ聞く…あのゴキブリ野郎は何だ?…」
シグルズ「…叡智だよ…人のな!」
神薙 悠「!…貴様…キメラを作ったのか?…」
シグルズ「その通りだ…虫の強靱かつ高い身体能力と人の知能を組み合わせた、最高の傑作!高位のモンスターさえ仕留める…正に最強の生物だ」
神薙 悠「…殺す…今、此処で、貴様を」
シグルズ「やってみたまえ」
パチン!悠が指を鳴らした瞬間に、あらゆる角度から大量のナイフが降り注ぐ。シグルズ「何と他愛ない」
神薙 悠「…余裕だな…だが…いつの時代も、その甘さが命取りだ…」
素早く間合いを詰める悠、悠然と構えるシグルズ…その対照的とも言える立ち位置は、力の差を物語っていた。
神薙 悠(縮地2歩手前から1歩手前に…間合いに入ったら、全開だ)
3段階にスピードを切り替えながら、悠の姿はシグルズの前で消えた。一瞬でシグルズの脇をすり抜け、一閃。交差した2人は身動き一つしない。次の瞬間、悠の身体から鮮血が吹き出した。
神薙 悠「…チッ…仇も討てな…い…とは…」
膝をつく悠を見下すようにシグルズ近付いてきた。シグルズ「…力が欲しいか?何者にも負けない力が…」
強く願ったと思う。何と答えたかは覚えていない。自分の中に、別の何かがいるのだけは…辛うじて判った。
回想~少年期~
西暦という暦が発見される1000年以上も前・・・
人類は高度な文明を築き上げ非常に文化的な生活をしていた・・・
魔法というものは当たり前に存在するもので、人々の生活に深く根付いていた。
僕は当時の西部地方に当たる砂漠の中心の街に産まれたらしい・・・
当時の僕は好奇心旺盛で、何にでも興味を惹かれていた・・・
そして、僕はある日父の倉庫から変わった形の水瓶を見つけてしまった・・・。
当然、開けてはならないものだったが、当時の僕は開けてしまい中身を見た・・・
そこには、泡立った水が少量入っているばかりだったが、
僕の街には水も少なく、僕は無我夢中で飲み干した・・・。
だが、その後も何ら変化はなく僕は、日々を満喫していた・・・
当時はゲームは愚か、機械や遊具ですら存在しなかったが、只、毎日が楽しかった・・・
数十年経ったある日、父が死んだ・・・
僕は砂丘にある墓場に葬儀に行ったが、当時顔を合わせた母の知り合いは言った・・・
「化物だ!!皆逃げろ!!」
僕は何が何だか解らなかったが、後後に悟ることになった・・・
僕は・・・父が死んだ当時、その当時の数十年前と同じ姿をしていたのだ・・・。
母はそんな僕を置いてどこかに消えてしまった・・・
僕はその後、街中を路頭に彷徨った・・・。
回想Ⅱ~少年期~
数百年後、僕は母親に押し付けられた名を捨て、
無名の殺し屋として働いていた・・・
勿論好ましいとはとても言えない職業だったが、
僕自身は死ぬわけには行かないと、必死で生き延びていた・・・。
出身であるイーストシティを離れ西側に渡った僕は、
ウェストシティでひっそりと暮らしていた・・・。
そして、人類の文明は時と共に憎み合い、衰退していった・・・
西洋で西暦という暦が発見され、聖母マリア・聖父イエス=キリストとともに、
キリストという宗教団体が出来上がった・・・
だが、当時の人々の大半はイスラームという宗教に属しており、
とても彼らの宗教は受け付けて貰えなかった・・・。
だが、彼らの信教の深さは常軌を逸しており、
時には、魔女狩りなどと言って、罪のないイスラーム市民を甚振っていた・・・。
僕は、当時に生まれた人間ではなく少数派のキリスト教徒に紛れて、
無宗教者として暮らしていた・・・。
僕自身も何かに縋りたかったが、当時の僕は何も信じられず、
只、生きるために足掻くので必死だった・・・。
回想Ⅲ~少年期~
西暦誕生から1000年以上経ったある日・・・
11世紀末、とうとうイスラム教のニザール派が反発を強め暗殺教団を作り上げた。
当時ヨーロッパ諸国の統治下だった現フランスの地域の国民は、
イタリアからの第三回十字軍遠征によって十字軍の9割が殺されたことを、
彼等をフランス語で暗殺者の意を持つ「Assassin教団」として恐れていた・・・
また、それは十字軍にても同様で当時のコムネヌス王朝は遠征を中止せざるを得なくなった。
しかし、そんな彼らを僕は尊敬し、後後に教団の一員としてアサシン教に属した。
数千年の経験は当時になってやっと糧となり、現在で言うパルクールなども、
この当時から出来る様になっていた・・・。
僕は、出身地の荒地や砂漠で学んだ戦術を生かし、
大導師の為にこの身を捧げた・・・今でもその名残は残っている・・・
キリスト教徒の正装を真似た顔が被さる程のフードが着いた白い道着に、
東洋で作られた短刀と西洋の剣、さらに短い投射用のナイフと独自の武装を駆使し、
教団独自の戦術を用いて次々に聖戦という名の暗殺を行った。
僕はキリストの十字軍の理不尽な処刑を街の広場で何度も目の当たりにしてきた・・・
だから、これで奴等も解るだろうと・・・そして、アサシンの神も御救い下さるだろうと思い、
僕は掟に従って、只、任務を全うした。
だが、ある日大導師がキリスト教徒に連れ去られやむ無く十字軍に亡命した。
彼に失望した僕は教団を率いて第二の導師になり、彼を暗殺した・・・。
僕は教団を離れたが、後後にこんな噂が流れているのをアサシン教団員から度々耳にした・・・。
伝説のアサシン「アルタイル」に栄光有れ・・・と・・・w・・・
僕自身は、弟子の腕の立つ者に後を託し導師を離れていた・・・
数300年後15世紀、当時ルネサンス期と呼ばれた時代には、
「最強のアサシン」と呼ばれた者もいるらしいが、定かではない・・・
回想Ⅳ~少年期~
その後18世紀後半、アメリカ独立戦争・・・
僕は「アルタイル二世」として、独立戦争に貢献し独立は成功した・・・
その後、
連合国側と中央同盟軍による「第一次世界大戦」勃発・・・
僕は仲裁軍に属しており、戦争終結の為
ドイツ軍を名乗って敵味方構わずに大量の暗殺を行った・・・
死者992万人に及ぶ犠牲の上で、大戦は終結した・・・
僕は当時、単独で200万人以上を暗殺し、
文字通り「白い悪魔」と呼ばれた・・・
そして、世界が平穏を保つかと思われた、
その数十年後、「第二次世界大戦」勃発・・・。
僕は・・・失望した・・・人間なんて・・・所詮はこの程度なんだと・・・
自殺を試みたこともあったが、戦場で死んでいった仲間達を背に・・・
そんなことが出来る訳もなく・・・只々・・・戦争を終わらせる為に・・・
日々を生きていた・・・
そして、18世紀中頃・・・6年にも及んだ大戦は、
民間人・軍人を含め・・・6200万人の犠牲により終結された・・・
僕の総計は・・・2230万人以上になった・・・
当時の僕は・・・未だに銃を握ることから逃げていたのだろう・・・
僕は未だにナイフ1本で戦線に赴いていたのだ・・・
銃器の普及していた当時2000万人以上が切傷によって大量虐殺されたのだ・・・
両国はさぞ気が狂ったことだろう・・・
これが、後の御伽話・・・「切り裂きジャック(ジャック・ザ・リッパー)」の始まりだった・・・
回想Ⅴ~少年期~
その後、数十年・・・至って平穏だった・・・
各国の小さな対立や内戦は多数あったりもしたが・・・
世界規模の戦争は全く起こらなくなった・・・
これにより元々居た全世界戦争の仲裁軍事組織は解隊し、
生き残った皆は身元へと帰っていった・・・
僕は・・・西アフリカに位置する共和国・・・リベリア共和国による内戦に参戦していた・・・
長らく政治を支配していたアメリコ・ライベアンのホイッグ党に、
差別と弾圧を受け続けていたリベリアの先住民部族・・・
そのアメリコ・ライベアンの優位に不満を持つクラン族出身の、
「サミュエル・ドウ軍曹」率いる先住民部族が、
1980年に軍事クーデターを起こした・・・
この戦争で先住民部族として暗殺を繰り返し、1996年に第一次が終結・・・
そして・・・その三年後・・・1999年・・・第二次リベリア内戦が勃発した・・・
回想Ⅵ~少年期~
そうだ・・・この時だった・・・彼女と出会ったのは・・・w・・・
僕は戦乱の中・・・一人の女性と出会った・・・
彼女は慣れたドイツ語でナイフ一本で敵を虐殺していく僕にこう言った・・・
「Sie sind der legendäre weiße Junge Soldaten・・・
(お前が伝説の白人少年兵・・・)
Durchgeführt zahlreiche Massaker auf dem Schlachtfeld,
(数々の戦場で大量虐殺を行い、)
Wurde beendet den Zweiten Weltkrieg "weißen Teufel"・・・
(第二次世界大戦を終結させた「白い悪魔」・・・)
Genius der Schlachtung"Jack=the=Ripper"・・・
(殺戮の天才「ジャック=ザ=リッパー」・・・)
Muss ich wirklich?・・・
(そうだな??・・・)」
自称で天才とは流石に思わなかったが、大量虐殺を行ったのは事実だった・・・
僕は頷いた・・・と、次の瞬間だった・・・彼女が僕を一撃で昏倒させた・・・
次に目が覚めた時には、軍人の休養用の個室のの様な場所にいた・・・
帰ってきた彼女に話を聞くと、
「お前には才能がある・・・只・・・使い方を間違えているようだったのでな・・・」
僕は彼女に問うた・・・
「何故殺さなかった??・・・」
すると、彼女は言った・・・
「軍人ならば・・・使える術は全て使うものだ・・・
使えそうだったから拾った・・・それだけだ・・・」
一般人の感性からしたら、なんて非道なと思うかもしれないが、
そもそも軍人が理由を付けてまで敵の兵士を助けるなど有ってはならないことだ・・・
僕は・・・初めて命の重みを知った・・・
その後は・・・ボスとの修行の日々が続いた・・・
まず、銃が握れないというと笑われた・・・
握れるようになり、射撃訓練一発1mmでもズレた日は夕食を取らず外で寝た・・・
格闘訓練では骨折や大きな切り傷が出来ても終わらず、
動けなくなるまで続いた・・・
移動訓練では遅れた分だけ怒鳴られ、殴られた・・・w
でも、夜寝る前には必ず電気を消していいか??と、外で寝る時でさえも聞いてきたw・・・
食事は異常な量を食べさせられ、その時は笑いながら
「食べられるときに食べておけw・・・
そんなんじゃ戦場であっけなく死んでしまうぞ??w・・・」
と、背中を叩かれた・・・
無論、彼女の力量は重機系統や戦車の砲台を素手で曲げる程なので、あれは痛かった・・・
そして、数十年はそれが続いた・・・
なぜかは知らないが、僕が全然成長しないことに関しては、
全く指摘してこなかった・・・
回想Ⅶ~少年期~
数十年後の事だった・・・
僕は、ボスの元で訓練を重ね、アメリカ軍の特殊部隊に配属された・・・
様々な戦役を得て、特殊部隊で何年か経ったある日・・・
そんなに難儀でないバーチャスミッションの最中だった・・・
大佐に命令され現地で武装を調達するスニーキングミッション・・・
通信機で連絡を取り数名のバックスタッフの紹介が終わった・・・
そして、最後に紹介された戦闘及び戦略アドバイザーは、THE BOSSだった・・・。
「私がお前の指揮に回る・・・気を抜くな・・・」
「あんたがいてくれれば何より心強い・・・」
その後・・・ジャングルを抜け吊り橋に渡った時だった・・・
向こう岸側から、人影が二人・・・そして僕は・・・驚愕した・・・
歩いてくる二人組は・・・ロシア連邦軍部サーミア・イワノフ大佐・・・
そして、ザ・ボスだった・・・
「どういうことだ!!・・・」
「ジャック・・・お疲れ様・・・」
そういって、両手に持った巨大なトランクを離し、吊り橋が激しく揺れた・・・。
すると、隣の巨漢のサーミアが言った・・・。
「私の顔を見た者を・・・生かしておく訳にはいかないな・・・」
「待て・・・私の弟子だ・・・私がやる・・・」
「どういうことなんだ・・・」
そう言って構えてる間に、彼女は近づいてきた・・・。
「答えろっ!!」
その後、瞬く間も無く僕の銃器を掴むと、一瞬で捻り切り、
僕の斜め後ろに回って、僕の左腕を反対の方向へ折った・・・。
バキッ・・・。鈍い音と共に僕の左腕は骨折した・・・。
「ぐあぁぁぁぁ!!」
腕が使えなくなった僕に彼女は笑顔で手を差し伸べた・・・。
僕は、手を伸ばし助けを求めると、彼女は瞬時に無表情になり、
腕をその儘持って、下の川に投げ飛ばされた・・・。
回想Ⅷ~少年期~
その後、川を流れて岸部に着いた僕はアドバイザーの下、応急処置を施した・・・
そして、大佐に連絡を取り直すと、とんでもない事実が告げられた・・・
伝説の英雄・・・THE BOSSがアメリカ製の小型核弾頭・・・「デイビークロケット」で、
ロシアの密林地帯の核研究所を破壊したというのだ・・・。
それを受けて、フルシチョフは報復体制になるまでに至っていた・・・
そして、それを手土産にTHE BOSSがロシアに亡命したと・・・
だが、アメリカ大統領は報復を留めてくれていたようだ。
フルシチョフが報復を撤回する条件・・・それは、アメリカの身の潔白の証明・・・。
僕に課せられたミッションは只一つ・・・「THE BOSS」の抹殺だった。
僕は・・・アメリカ軍の兵士だ・・・
国に忠誠を誓った以上、命令は絶対だ・・・僕は・・・
彼女の組織した元特殊部隊のテロリスト集団・・・「コヴラ部隊」と自分の師を抹殺する・・・
「SNAKE EATER」作戦を実行した・・・。
密林地帯を抜ける途中・・・
何人もの兵士を発見した・・・これは単独潜入だ・・・
アメリカ兵である以上、ロシア軍の兵士に発見されてはならない・・・
効率を考えて、川を渡ることにした・・・
川の中には鰐や吸血蛭が生息していたが、ボスといる間は日常茶飯事だった為、
あまり気にはならなかった・・・
そして、密林地帯の中心部に差し掛かった時ヤツは現れた・・・
蜘蛛の様な動きで宙から降りてきた奴を見て僕は身構えた・・・
「コヴラ部隊か??・・・」
「俺の名はザ・ストラーフ・・・w
お前に本当の恐怖を教えてやろうw・・・」
小高い声で叫びながら、木から木を飛び移りヤツは何かを俺の腕に放った。
「ぐはっ!?・・・チッ・・・ボウガンか・・・」
木の後ろに隠れ確認すると、短い矢が肩に刺さっていた・・・
多少の痛みと共に矢を引き抜くと、足元がフラついた。
「俺の矢にはクロドクシボグモの毒が塗ってある・・・w・・・
毒が回れば神経が狂い、息が上がり、いずれは死に至る・・・w・・・」
ヤツの動きは俊敏で、僕でも確認など不可能だった・・・
そこで、目を閉じ感覚というものに頼ってみることにした・・・。
音や光の変わり目・・・匂いや気配・・・普段的に一番大きい感覚器官の目を塞ぐことで、
人間の他の器官に神経を分散出来る・・・これも、ボスに習ったことだ・・・
僕は逸早く奴の動きを察知し、奴の動きの傾向や趣旨を簡単に掴んだ・・・
僕は銃器を麻酔銃に切り替えると奴の疲労を狙って打ち続けた・・・。
「馬鹿な・・・この俺が・・・本当の恐怖などに・・・」
奴の調子が明らかにおかしくなった・・・
俺は構え直し、目を開いて瞬時のリロードを終えたその時だった・・・
「ストラーフ!!・・・」
そう叫んだ奴は、自身の自爆と共に先程の矢を多量に乱射した・・・
ギリギリのところで木の後ろに回り込み、全てを回避したが
毒が回った所為か、その先の崖に気付かずその隙間に落ちてしまった・・・。
回想Ⅸ~SNAKE EATER~
崖に落ちたあと、幸運にもそこは水場だった・・・
僕は、近場の岸辺に上がると通信を取り応急処置を施した・・・
大佐は大分心配していた様子だったが、
心配ないと言うと納得してくれたようだった・・・
洞窟内の水は綺麗で敵の潜伏も無かった為、
体力の回復と維持を図りながらの移動でも問題はなかった・・・
僕は昔からレーションは嫌いだったが、この時代のレーションは、
最早、食べ物と言っていいのかも解らない程不味かった・・・
その為、食料は現地で蛇や蛙、魚や動物、時には昆虫や鰐なんかも食べていた・・・
意外と美味しいんだよ??w・・・知らないかも知れないけどw・・・
ともかく暫くはストレスなく任務を続行していた・・・
そして、崖の下の長い洞窟を歩いていると一匹の蜂が飛んできた・・・
僕はその時は無視していたが、2匹・・・3匹・・・と次第に増え、
最終的には数百匹の蜂の大群に囲まれていた。
銃弾よりも避けるのは簡単だったが、最終的に広がった空間に出た・・・
中心に岸辺があり周りが浅い池に囲まれた広めの場所だった。
そして、そこには二人目のコヴラ部隊が待っていた・・・
軍用の覆面をしたそいつは、蜂の軍勢を従えてこちらを振り向いた・・・。
「お前もコヴラ部隊だな!?・・・」
「俺の名は・・・ザ・ヴォイブ!!・・・
貴様に本当の痛みを味あわせてやる・・・!!」
そう言うと、奴は腕に蜂の軍勢を纏って襲いかかってきた・・・
僕は蜂の来られない水中に隠れると、奴の後ろ側に回り込んだ。
「どこだ!?・・・どこにいる・・・!?・・・」
奴が迷っている間に、後ろから一発目狙撃・・・
そして、また直ぐに潜る・・・
それを何度か繰り返していて解ったが、奴は自分では行動しない・・・。
必ず蜂を誘導して攻撃防御を共に行うのだ・・・。
時折、僕がグレネードで奴の蜂の壁を破壊すると、
「私の蜂が!!・・・」と言って、新しい援軍を呼ぶ・・・
そして、二つ目のマガジンを捨てたその時、奴はこの時やっと覆面を脱いだ・・・
奴の顔は見るも無残な状態であり、恐らく蜂の調教訓練で刺されたのであろう顔は、
全体が腫れ上がって原型を留めていない。
そして、奴は大きく口を開くと、有ろう事か口内から2匹の蜂を放ったのだ・・・。
あれには流石に驚愕したが、また直ぐに水中に潜った・・・。
すると、奴は新しい指示を蜂に行った・・・
「キラービー!!・・・」
すると、先ほど口内から出てきた蜂が、水中でも空中と同じ速度で
水中を飛びながら追いかけて来るのだ・・・。
焦った僕は、奴にグレネードを投げ付け、陸に上がって連射撃をすると、
とうとう奴は倒れた・・・。
僕は倒れた奴に問うた・・・
「お前らコヴラ部隊の目的は何だ??・・・」
奴は腫れ上がった口で答えた・・・
「これが・・・本当の・・・痛み??・・・w・・・
いいだろうザ・ボスの弟子よ・・・
我らコヴラ部隊の目的・・・全ては・・・ボスの為に・・・」
そう言うと、奴は身を固めて蜂を自分の周りに集めた・・・。
第二波がまた来るのではと思い、身構えた・・・
「ヴォイブ!!・・・」
が、今回は自身の爆発だけのようだった・・・。
僕は広い洞窟の奥に抜け、軍の緊急脱出口を発見した・・・
バルブを開け、中に入ると長いハシゴになっていた・・・
冷たいハシゴを生臭いなか登って行った・・・。
回想Ⅹ~SNAKE EATER~
もう何メートル登ったんだろうか・・・底は既に見えなくなっていた・・・
と、上にハシゴの切れ目が見えた。
僕は上に上がると、壁にはロシア語で第62区画の文字・・・
物陰に隠れて通信機のスイッチを入れた・・・
「こちら雷電・・・」
因みに言い忘れていたが、当時の僕のCNは雷電(ライデン)だった。
「雷電・・・どうした??・・・」
「大佐・・・二人のコヴラ部隊と出くわした・・・」
「何!?・・・今どこにいる??」
「今は洞窟内から抜けて恐らく中央基地第62区画という場所にいる」
「そうか・・・そこだと、恐らく近くに地下の排気管管理区画があるはずだ。
そこを北へ抜けて上に上がれば研究棟に侵入可能だ」
「解った・・・」
僕は、大佐に言われた通り近くの排気管管理区画を北の扉に抜け、
数人の見張りの兵士を撒きながら、薄暗い倉庫に入っていくと、
油とガスの入り混じった匂いの中、遠目に見える曲がり角から発火が起こった。
「俺は・・・獄炎の中に本当の地獄を見た・・・」
発火した壁際から背中に火炎放射器とブースターの合体した重火器の様な
大きなタンクを背負った男が僕に話しかけながら歩いてきたのだ・・・。
顔は大きな赤いヘルメットを被っていて確認できない・・・
体には軍用の防火服を纏っている・・・
低い声で男は続けた・・・
「俺はそこに何を見出したと思う??・・・
怒りだ!!・・・果てしない憤怒!!・・・」
「お前もコヴラ部隊か・・・!!」
「如何にも・・・俺はザ・グニェフ!!・・・
貴様に本当の怒りを焼き付けてやる!!・・・」
そう言うと男はブースターで距離を縮めてきた。
僕は上に跳躍して上のパイプで男の背後に距離を取ると、
背中に一発麻酔銃で銃撃・・・
「うがぁ!!・・・熱い!!・・・
隠れていないで出てこい!!・・・」
男はそう怒鳴り散らすと自身をブースターで回転させながら、
狭い通路を無差別に燃やし尽くした・・・
男が気づかずに通り過ぎた直後、背中に4発・・・
これを20回以上繰り返しただろうか・・・
男は不意に立ち止まり、何かをブツブツと話している・・・
「管制塔聞こえるか!!・・・
全ては・・・ボスの為に・・・」
男は全てを悟ったように空を見上げ、
ブースターで飛んでいくと叫んだ・・・
「グニェフ!!・・・」
そう叫ぶと自爆し、大きな爆音と共に地震が広がった・・・
僕は北の出口を封鎖される前に逸早く走り出し、
崩れ落ちる天井を背後にその場を去った・・・
回想Ⅺ~SNAKE EATER~
後ろの扉はしまっていて完全に開かなかった・・・
大佐に報告の為、通信機をオンにした・・・
「大佐・・・グニェフの殲滅に成功した・・・」
「よくやった!!・・・次は・・・おっと・・・」
「どうした??・・・」
「いや・・・どうやら使おうと思っていた通路が封鎖されてしまったらしい・・・」
「他に抜け道は??・・・」
「中央のジャングルを通る他ないな・・・」
「はぁ・・・・・・解った・・・」
「おい!?雷電??・・・折角施設内に潜入したのにいいのか??・・・」
「他に方法がないならば仕方がない・・・」
「確かにそうだが・・・」
「あそこで学んだことは確かに軍の間は使えない・・・
だが、俺にはボスに学んだ技術がある・・・」
「そうか・・・解った・・・
中央に抜けると大きな丘が見えるはずだ・・・
だが、そこは山岳地帯・・・発見は困難を極めるだろう・・・
そこで方角を予め伝えておく・・・N12E36だ・・・」
「了解した・・・」
通信を終了し扉を出て右の搬入庫へ・・・
敵軍のトラックで回復と弾薬の補給を終えて再び密林地帯に突入した・・・
薄く霧が掛かり視界は悪いものの、川等はなく見張りの兵もいない、
前回に比べればマトモな環境だった・・・
だが、安息も束の間だ・・・
指示された方角に歩いていると、敵兵からの狙撃があった・・・。
HQに報告が行ったかと思い、木陰に隠れていると
先にも増して更に低い老人のような声で森の奥から声が聞こえてきた・・・
「半世紀以上も・・・眠ってしまった・・・
お前が来なければ・・・本当に死んでいただろう・・・」
「何者だ!!・・・お前は・・・!!コヴラ部隊か!!・・・」
「蛇よ!!・・・聞こえるか!!・・・
儂は・・・ジ・コネッツ!!・・・貴様に本当の終焉を与えてやろう・・・!!・・・」
僕は直様狙撃・・・どうやらこの視界でも好調らしい・・・
一時的に隠れていても、相手は移動して容赦なく狙撃して来た・・・
僕はTHEAM-Gという軍用のサーモグラフィゴーグルを掛け、
嘗てない拳銃の狙撃によって、相手を銃撃した・・・。
「ば、馬鹿な!!・・・お前にはライフルは使えないはず!!」
「あぁ・・・ボスからか・・・
俺は使えないんじゃない・・・使う必要がないだけだ・・・」
言った直後3発撃ち込む・・・
「くっ!?・・・な、何故だ・・・」
「小口径は貫通性も有り真っ直ぐ飛ぶが威力が低い・・・
大口径は破壊力が高くブレやすいものの距離はある・・・
だったら、反動に耐えうるまで慣れればいい話だ・・・」
最後の一発を撃ち込み、マガジンを捨てた・・・。
「くっ・・・森の精霊たちよ・・・有難う・・・
御蔭で・・・楽しい余命が過ごせた・・・
ボス・・・あなたの弟子と・・・全ての為に・・・」
やはりか・・・と思い、目指す方向に歩いた・・・
「ジ・コネッツ!!・・・」
背後に爆発音が鳴り響き、森の精霊達が空を騒ぎ立てた・・・
リロードの音は・・・精霊達の騒ぎ声にかき消された・・・。
僕は研究棟の入口を発見し侵入に成功した・・・
回想Ⅻ~SNAKE EATER~
研究棟の廊下は薄暗く薬品の匂いが蔓延していた・・・
ここから先の命令は受けていなかったので、通信機を入れる。
「大佐・・・研究棟の施設内部潜入に成功した・・・」
「よし・・・そこに、アメリカから拉致されて来た、
核兵器開発主任のソコロフが居るはずだ・・・
彼に救出という名目で奴らの目的を聞き出して欲しい・・・」
「了解した・・・」
薄暗い廊下を歩いていると、
突き当たり、角の向こうから話し声が聞こえてきた・・・。
「おい・・・例の野郎、本当に連れてきたのか??・・・」
「しっ!!・・・大きな声を出すな・・・・・・
だが、本部の報告ではそうらしいな・・・」
「で、今どこに??・・・」
「この施設内のB号棟301研究室だと・・・ま、用済みになったら、
日の当たらないように俺達にでも処分させるんだろう・・・」
「成る程な・・・っと・・・こんなところで回線を入れられたら不味い」
「あぁ・・・持ち場に戻ろう・・・」
こちらに向かってきた様だったので、天井の換気口を開けて隠れた・・・。
その後、その儘天井の換気口内部を抜け、B号棟の301研究室上部に到着・・・。
天井からぶら下がり、静かに着地すると中年の薄い髪の科学者に、
構えた状態で後ろから問うてみた・・・。
「お前がソコロフか・・・??」
「ひぃ!?・・・な、何者だ・・・??・・・ロシア軍部の兵か??・・・」
その男がソコロフだったらしい・・・
両手を上げて答えた・・・。
「俺は敵じゃない・・・しかし、味方かは・・・あんた次第だ・・・」
「その軍服・・・貴様、アメリカ人か・・・??
頼む!!・・・私をここから出してくれ!!・・・」
「あぁ・・・だが、まず此方の話を聞いて貰おう・・・」
「何だ??・・・金か??・・・」
「落ち着け・・・俺は何もしない・・・
ロシア軍部の上層部・・・サーミア大佐は何を企んでいる・・・??」
「あぁ・・・そのことか・・・・・・私は・・・
とんでもない物を作らされてしまった・・・」
「とんでもないもの??・・・核弾頭か??・・・」
「あれを・・・見たまえ・・・」
ソコロフが指差した先・・・窓から見えたものは、ある種生き物のような・・・
確認した上でも、我が目を疑った・・・
上についているのは・・・核弾頭の発射台・・・
その下部位は明らかに蜘蛛の足のようなものが8本・・・
「何だ・・・あれは・・・??・・・」
「自律機動型核搭載歩行戦車・・・『Samyy=silnyy』・・・」
「samyy(最)・・・silnyy(強)・・・」
「ロシアは核実験をするには十分すぎる土地を持っている・・・
だが、核は実験ではなく実用性が問題なのだ・・・
ロシアは5割が極寒の地域・・・氷の上では核兵器は使えない・・・
だが、アメリカとの戦争がいつ始まってもおかしくない時・・・
私は原点に帰ったのだ・・・平和を・・・信じて・・・」
「原点??・・・」
「足だ・・・・・・戦車などはホバーだが、密林では全く歯が立たない・・・
沼地等に嵌ってしまえば、あの重量では脱出はほぼ不可能・・・
水場も通れなければ、砂漠も不可能だ・・・
だが・・・その全てを凌駕する術が一つだけあった・・・」
「人類の・・・徒歩か・・・」
「あぁ・・・人類はその強靭な足で、沼地や砂漠、川や荒地・・・
すべての場所を行き来出来る・・・
サミー=シルニィは全ての核兵器の常識を覆した・・・」
「何処からでも報復が可能な・・・核搭載戦車・・・か・・・」
「それだけではない・・・人間よりも素早く・・・正確に核攻撃を成し遂げる・・・」
「すぐ発射されそうなのか??・・・」
「今はまだ実験段階・・・今、フェイズ1が終了したところだ・・・
だが・・・フェイズ2が終了しだい・・・奴らは核を撃つだろう・・・
報復の可能性を証明するために・・・」
「はぁ・・・」
途方もない話だ・・・いくら人を殺せたとしても、
核兵器や核弾頭と人間は比較の対象じゃない・・・
しかも、それが完全報復のマシンで制御不可能なら、尚更・・・
僕は再度通信機を取った・・・
「大佐・・・」
「雷電・・・マイクを通して話は聞かせて貰った・・・
段々と大事になっているみたいだな・・・
取り敢えず、ソコロフを回収する・・・発煙筒とフルトンを用意してくれ・・・」
「解った・・・」
僕は大佐のヘリにソコロフを見送ると、
実験施設へのルートをソコロフに確認し、
先へと向かった・・・
>ボス
…試験官は俺が勤める…課題は餓獣コァトルの討伐だ制限時間は15分だ…2匹が10ランカーの最低条件だ…
…説明は以上だ…質問は?…
>ボス
…限定だ…先日、レイガルド帝国が1日で滅びた…竜王バハムートのたった1発の魔法でな…生き残りは居ない…こうしてる今も、人が魔物に殺られている…
>ボス
…残念ながら…禁止だ…それと、10ランカーになると魔導手術を受けてもらう事になる…再度、確認する…それでも…受けるか?
>ボス
…そうなる…そして、定期的に最前線で戦ってもらう…
…俺も魔導手術で目に特殊な魔法を仕込まれている…もっとも、薬を打たないと発動しないが…
名前 夕凪 幽茄
年齢 10
服装 上は黒のタンクにレザージャケット。下は白いラインの入ったスカート。
ブーツ。
武器 小型拳銃015AH
中型ショットガン145ADW
大型マシンガン320WJD
中型スタンガン
防具 ごく普通の防弾ベスト。
魔法というか能力
大体の物は避けられる。
解説
世界魔術士機構に所属する魔術師、約1082人。彼らは緻密な測定と試験の結果でランク分けされ、それにより戦闘でも配置される部隊が異なる。
その中でも、ランキング10以内に入るランカーだけに許される特別な魔法がある。それは、個人の持つ技術を最大限高めるものや、効率良く魔物を殲滅する目的に限って与えられる。
人が扱う魔法とは、神との契約によって会得し、魔力を媒介に神の力の1部を借りるものである。その最大数は、手の数と同数の2つに限られる。
2つ目以降、神と契約する事は人である以上、不可能である。しかし、全ての魔術師が戦闘に適した魔法を会得しているとは限らない。
高い身体能力、高い戦闘技術を持ち合わせていながら、補助的な魔法や低級な魔法を会得しているケースは多い。
そういうケースに対し、人工的に魔法を埋め込む、「魔導手術」というものが行われた。当然、人は2つ以上の魔法を使えない。仮に魔法を埋め込まれても使えはしない。
故に、埋め込まれた魔法を使用するには薬を服用する必要がある。
そして、それらは量産できず、埋め込んだ魔法により薬の配合は変わってくる。
薬の原料は世界中の魔物…魔物を原料にした薬を服用する事で一時的に人ではなくなり、埋め込まれた魔法を使える。
効果は1時間。魔導手術は原料の調達が困難かつ、調合する人間の少なさ、そして人の持つ人道的な観念から、ランキング10位以内の魔術師にしか施されない。
そして、魔導手術を拒否した者はランキング10位以内から外される。
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