死界の闇の物語『BL』

エレフェス≫ハァー、何をそんなにイラついてんだよ(起き上がり

･･･あぁ、俺が邪魔か？
ならすぐ出てくから自分を傷付けんなよな(濡れたまま外に出

龍征
…………。(上半身裸のまま追って腕を掴んで連れ戻し←半ギレ
……いい加減にしろよ、クソガキ。(壁に押し付けて低く唸るような声で言い

エレフェス≫っ(息を呑み

な、んだよ･･･文句あんのか？(低い声で言い

龍征
…お前が何を思ってるのかは知らんし知る気もない。
だが、これ以上こんな鬱陶しい想いに駆られんのも御免だ。(言うと深く口付け

エレフェス

っん･･･!?(目を見開き

龍征
………。(舌を口内に侵入させて絡め

エレフェス

んっ、ぁ///(ﾋﾟｸｯとし

龍征
………。(唇を離して、疲れたような瞳で見つめて離れ

…悪かったな。(数回優しく撫でて仮眠室に向かい

エレフェス≫っざけんな！(腕を引きソファーに押し倒し
あんたはいつもそうだぜっ、勝手に行動して期待させれば冷たく離しやがって!!!
振り回される俺の身にもなれよ!!
っ･･･愛してんだよクソッ(涙流し

龍征
………っ。(押し倒され
…………。(困ったような表情で涙を指で軽く拭ってやり
…勝手に不安になってついたり離れたりしてたのはお前の方だろ。(言って身体を起こそうとし

エレフェス

それはいつもお前がっ･･･(言いかけて止めて

なら俺のものにしていいのか？(冷たく笑い

龍征
俺が…何だよ。(疲れたような瞳を向けたまま聞き

…お前は黄夜の物だろ。
自分専用の愛玩道具が欲しいなら他を当たれ。(押し退けるように身体を起こし

エレフェス≫俺が愛してるのもヤりたいのもお前だけだ!!

っそうやって、結局は逃げてるのはお前じゃねぇか!!!(濡れたまま外に飛び出る

龍征
……意味がわからん。(呆れたように溜め息を吐いて
…そういや、人間には成人が未成年に手ぇ出すのは犯罪になる…みたいな変な規則があったっけか…。(ふと思い出して苦笑し

…さて、後はどう動くかね…。(服を着て姿を眩ませ←龍征の上空に現れ追跡

〜溜まり場〜

女「やーん龍征、久しぶり♪」
女2「何？･･･ふられでもしたのぉ、ヤる？」

ヤる･･･(女を連れていき

龍征
…ふぅん…。(様子を見て
…ま、健全でいいんじゃねーの？(ふ、と笑うと追跡を止めて背を見送り

〜事後〜
女「今日激しすぎ･･･」

っわりぃ･･･ごめんな(女の頭撫で

女「良いよ♪」

サンキュ･･･今日はもう帰るな、また今度(手振り去り

(街・上空)
……もう必要ねぇな。(他の死神から巻き上げた石を見つめ←龍征に姿が見えるように持ってた

･･･楽になる方法ってやっぱりこれだけかよ(ビルの屋上
なっさけねぇ(自嘲気味に笑うと
玲、兄さん･･･ごめんな(フェンス越え

(街・上空)
…………。(パキン、と石を砕き割り
…あっちから匂いがする…。(死の香りを嗅ぎ付けて移動し

二人のために生きようと思ったんだけど･･･もう疲れたわ(乾いた声で笑い
玲の代わりに俺が死んどけば良かったのにな(ネックレスに入っている家族写真を見つめ

(ビル・屋上)
……お前かよ。(姿も見えないし声も聞こえないのも承知の上で声を掛けてる自分に呆れ
…あーあー…。(苦笑して溜め息を吐き

安心しろよ、玲･･･汚れきった兄ちゃんの血で汚すようなことしないからな(ネックレスを外しフェンスに着け

龍征
………。(フェンスから落とし←床に落ちる

っあれ･･･？

しっかりかかったような気がしたのに･･･(写真を見つめ

本当にこんな兄ちゃんでごめんな、玲･･･守ってやれなくてごめんっ(泣き

龍征
…………。(様子を眺め

っう、うわぁぁぁああ(泣き崩れ

玲、兄さんっごめん･･･ごめんなっ!!!(ネックレスを握り締め

でも、俺にはもう何も残ってないんだ･･･だから、今から会いに行くな(疲れきった笑みを浮かべ

龍征
何も…ね。(ボソッと呟き
…ま、良いけどな…。(ふわ、と龍征を抱き締め←姿は見えない

･･･！(何かを感じ

ハハッ、迎えに来てくれたの？･･･死神さん♪(無邪気に笑い

死神さん、俺ね死神さんが大好きなんだよ･･･でもねダメだったみたい(見えていないのにソッと腕に手を乗せ

龍征
…………。(何も言わずにただ抱き締めてる←

ねぇ、俺が死んだら死神さんがどっかつれてってな！
約束だからな♪(無邪気に笑いかけ

死神さん大好きだからな☆

龍征
…バーカ。死なせねぇよ。(つんつん、と頬をつついて

エレフェス

ん･･･もしかして頬に何かしてるのか？(きょとん

アハハッ、死神さんそろそろ逝かなきゃ〜

龍征
…じゃ、一回堕ちて来い。(にっこりと微笑んで、とん…と背を押して突き落とし
…自ら死を選ぶ者が何を見るか…身を以て知るがいい。(冷たい瞳を向け

(落ちていく龍征の真下に黒い渦が生まれ)

･･･ｸｽｯ、＊＊るのかな？
それとも地獄かな？

まあ、どちらでも同じかな(渦にのまれていく

(暗闇)

(ふと過去の光景が広がり、家族が死んでいく様を眺めさせられ)

玲、兄さん･･･(心臓を押さえ

苦しかったよな、痛かったよな･･･？
俺が代わってやれれば良かったのに(涙が頬を伝い

(暗闇)

(ふ、と真っ暗で何もない光景が広がり)

…………。(黒い装束を身に纏い、大鎌を持って現れ

･･･よぉ、仕事してんじゃん

龍征
…汝に問う。
望むは光か、闇か。(一切関与せず質問だけをぶつけ

仕事、な･･･(ﾎﾞｿｯ

俺が望むのは･･･(頭の中に兄妹のできごとが浮かび上がり

龍征
…お前の兄妹が最後に言った言葉…
死神の俺に託した言葉…分かるか？(ふ、と厳格な雰囲気が消えて普段通りに戻り

エレフェス

･･･わからない(俯き

龍征
…知りたいなら教えてやる。
知りたくないなら…このまま連れていってやるよ。
お前の兄妹とは違う所になるがな。(呟き

教えてくれ！(真剣な瞳で見つめ

龍征
…お前の兄妹は最後の最後までお前の事を言っていた。(真剣な瞳で見つめ返し
「龍征と玲を頼む。俺が生きられる命が僅かでも残っているならあいつらに使ってくれ。」
…妹の方も結局同じことを言ってここを通って行ったんだ。(す、と奥の赤朱の扉を指さし
お前は延命しようと思えば出来た命をなげうって生かされた存在だ。
…意味は…分かるだろ？(言うと装束をたなびかせ

生きろ･･･ってことだろ？

っうぁ、あぁぁぁぁぁぁあ!!!(崩れ落ち
玲、兄さんっ･･･俺を置いていかないでくれよぉっ！(涙止まらず

龍征
…………。(痛ましそうに目を伏せ、ぎゅっと抱き締め
…汝に問う。(ポツリと呟けば再度厳格な雰囲気が辺りに満ち
望むは生か、死か。(抱き締めたまま囁くように優しく問い

久々に参上！
あげときますねぇ。

(仮眠室)
……………。(相当疲れているのか熟睡

お久しぶりです