紅蓮桜 2012-11-25 20:36:07 |
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2012年、11月13日、火曜日、
学校へ行き、勉強し、部活をして帰る、いたって普通の中学生の平日生活サイクルだ、
しかし、自分にとっては今日は違った、
「ただいま~」
部活から家に帰った、
「あ、コウキ、パソコンがつながらないんだけど・・・」
俺が家に上がりアネキ早々に言う、アネキがそう言うには理由がある、
それは、俺がネット中毒になりかけていたからだ、毎日家に帰ってはすぐにパソコンを開き、起動させる、それが俺の生活サイクルになっていた、
「は?」
「Yahooにつながらないんだって」
「へ~、貸してみて」
俺はそう言い、パソコンのユーザーを変え、Yahooを開いてみた、すると・・・
「つながるんだけど?」
「は?」
そう、つながった、普通につながった、俺はそのまま目的のサイトへ行った、ここまではよかった、そう、ここまでは・・・飯のため、パソコンを閉じ、飯を食べた、そしてまたパソコンを開いた、しかし母が俺を呼び出し、説教した、これはまたいつか話そう、説教が終わり、パソコンに直行、カーソルを動かした、
「……?」
うごかない、カーソルが動かない、いわゆるフリーズだ、しかしフリーズごとき、なんでもないので自分は直るのを待った、直らない、直らなかった、普通は少し待てば直るのだが、直らなかった、もう時間が遅かったので、寝た、
11月14日、
いつも通りの学校生活を終わらせ、家へ帰った、
(今日は昨日の分までやるぞ…!)
心の中でそう思いながらも、玄関のドアを開けた、
「ただいま~」
いつもの大きな声が響く、パソコンに先客がいなかった、俺は制服も着替えないで、パソコンを開き、起動させた、しかし・・・
「あれ?…動かない?」
そう、まだ直ってなかったのだ、そのことを父に話し、パソコンを貸した
「ホントだ…全然ならない…」
父でもこの時までは原因がわからなかった、自分は感じたこともない不安に包まれた、毎日のようにやっていたパソコンが急に使えなくなっていたからだ、
「明日まで待っとけ、明日、パソコンが直ってるか…」
「直ってるか…?」
「新品が来てるかだな」
自分の胸の中で期待が膨らんだ、
11月15日、
学校が終わるのが待ち遠しい、なんたって新しいパソコンが来てるのかもしれないのだから、当然授業なんか頭に入らない、その日は一日が何倍も長かったように感じた、そして、一日の授業が終わり、部活を終わらせ、俺は速足で帰った、そして、家に着いた、期待の鼓動が高鳴る
「ただいま~」
俺はドタドタと急ぎ足で家に上がった、そして、
「パソコンは!?」
来てない・・・ってことはパソコンが治っただけか・・・俺は肩を落とした、まあ、パソコンが使えるだけマシか・・・
「あ~・・・まだ治ってないよ」
父から急にそう告げられた、俺はまた不安に包まれた、
「業者に話したらモデムが悪いとか言ってた、5日くらい待っとけ」
5日!?5日も待っていないといけないのか!頭がおかしくなりそうだ!そこからふつふつと絶望がこみあげてきた、そこから5日間、自分にとっては空白の5日間といってもいいのかもしれない、いや、あの日曜日、あの18日は楽しかった、それは廃品回収、俺は柔道部で顧問の方針で部員全員が地域の廃品回収に参加した、俺はその顧問の考えが気に入らなかった、
「柔道部ががんばっているところを地域の人に見せる」
という方針で廃品回収に参加したという次第だ、俺はその考えが気に入らなかった、がんばっているところを見せてなんになるというんだ?っていうか地域の人は俺たちが柔道部だとわかっているのか?その廃品回収には男子バスケや女子バスケとか生徒会とか居たぞ?地域の人にはただの生徒にしか見えていないのだろう、とにかく俺にとっては顧問の考えで動くのは無意味のように思えた、そして廃品回収の日、最初はかったるいと思ったが、やってみると、なんだ、おもしろい、生徒と生徒が協力して廃品を次々とトラックに積む、上級生との交流もあって面白かった、俺は新聞、チラシ類をトラックに積む作業をした、運ばれてきた新聞、チラシ類をどんどんトラックに積む、それを運んでくるのは主に生徒会の人だ、自分でいうのもなんだが、俺たち柔道部はその顧問の方針のせいあってか学校内には結構顔が知れてる、それで生徒会の人は・・・
「オラ!柔道部!どんどん積め!」
と、ちょくちょく言われる、これもまあ楽しかった、この日は少し、充実した日だった、
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