水守 2012-11-15 19:02:40 |
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何を怖がってるのか、私にはよくわかりませんが…
たった部屋を一回見たくらいでこれだけ話せるようになった人を嫌えるほど、私は器用じゃないんですよ(ガシガシと自分の頭を掻き
少なくとも、私は水守君がそんな感情を抱いてくれてるだけで、一応嬉しいんですから…
うん…それはなんとなく分かる
だって初めて会った時の叶斗すごく冷たい表情してたし…
ごめんな…何度も叶斗は気にしなくて良いって言ってくれてるのにいつまでもうじうじしてて(目を見て笑う
(大丈夫、叶斗になら何を言われてもいい。これだけ強い思いを持てただけで俺は………)
決意を胸にドアを開けるどおぞ(手を引き招き入れたその部屋には机やベッド、本棚などの最初から取り付けられた最小限の物しか置いてなく唯一生活感と言えるのはテーブルの上に無造作に転がっているおびただしい数の錠剤だけ
まぁ、私は元々皮肉屋ですからねぇ…今でも変わりませんが(部屋に入る前に自嘲し呟き
あ-…成る程、それでそれだけビクビクしてた訳ですか(大して驚かず、むしろ納得したように部屋の中央ヘ行き
…うーん…(テーブルの上の錠剤を拾ってかざしたりしながら眺め
あ、それ…………(思わず隠そうとするもすぐに止め自嘲気味に笑う
詳しい説明は省くけど簡単に言うなら睡眠薬や精神安定剤みたいなやつ
夜は薬飲まないと眠れないから(どこか遠い場所を見るように窓の外を眺める
なるほど…まぁこれだけの量を机の上に放置しておくのもどうかと思いますが…(苦笑しながら薬を机に戻し
で、どうして寝れないんですか?何か理由があるのでしょう?(水守と目を合わせるようにして
まぁ話したくないのなら無理にとは言いませんけど…
夢を……、夢を見るんだ(外をみたまま暗い表情になる
目を閉じる度に記憶が甦って…このまま2度と目が覚めないんじゃないか…そう思うと、怖くて…
だからさっきいつの間にか叶斗の腕の中で眠ってて、すごくビックリした(窓から目を離し叶斗を見つめる
気がつけば寝てたなんてもう思い出せないくらい昔にしかないことだったから(無意識に柔らかい笑顔になる
……(黙って相手の話に耳を傾け
そうですか…だからあんなに部屋に入る前におびえてたんですね(ゆっくりと頭を撫で
どんな夢かは今は聞かない事にしておきますが…
じゃあ…もしも私と一緒に寝る事になったら君はゆっくり寝れるようになれますかね(落ち着かせるように少し微笑み
うん…だと思う
でもね、そうすると叶斗が寝れなくなると思う
(薬を飲んでいても短い時間の間に何度も起きるくらいだし)
きっと俺、夜中に何度も起きるし……流石にそんなに迷惑はかけられないよ(困ったように笑う
…はぁ、今の話を聞いて放っとけるほど私は冷たくなれないですよ(苦笑(少し屈んでしっかりと目を合わせ
それにこれだけ薬を飲んでる方がよっぽど君にとって不健康でしょう?
私が夜中に何回か起きるくらいで大丈夫なら、別に私は構いませんよ。
その分昼間に寝ればいい事ですしね-…(のんびりと欠伸
慣れる訳ないじゃないですか、確実に体を蝕んでますよ(はぁ…、と溜息をつき
あのねぇ…私の事を心配する前に自分の心配をしなさい(ペシッ、とデコピンし
これでも私は君の馬鹿みたいな元気な姿を見るの、好きなんですから。
薬漬けでいられても心配なんです(ふぃっ、と顔を背け
さらにぼーっと眺め突然首を傾げる
それは、同情?
俺が薬ばっかりを飲んでて可哀想だから?(どこか焦点の合っていない目で叶斗を見つめる
それで、俺が面倒になったらまた何も言わずに居なくなるの?(どんどん焦点が合わなくなり虚ろな目になっていく
居なくなるくらいなら最初から何もなくていいのに………(ぽつりと呟きそのまま床に倒れこみ気を失う
おっと…(床に倒れ込む前に一応支え
はぁ…やっぱり精神的に不安定な症状が出てますし…(溜息をつきながらベットまで運び、そっと寝かせ
…聞いてないと思いますけど、同情じゃないですよ。
その状態だと納得できないと思いますがねぇ…(ベットのふちに座り
…あぁ、起きましたか?(自分の鞄に入れていた本をパタン、と閉じ
色々あって疲れたんでしょう、気絶してたんですよ(ベットのふちに座ったまま相手の顔を見つめ
頭を撫でる手をとり布団の中に引っ張ろうとする
叶斗も一緒に寝よ?
叶斗は暖かくて優しいの俺、叶斗のこと………(手を掴んだまま再び眠りに落ちる
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