姫華 2012-10-10 18:46:18 |
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運命ってあるのかな
流れ星のように
いきなり降ってくるのかな?
苦しいほど恋しくて
時が短く感じるような
甘い恋なんて私にできるのかな
今の私には考えれなかった
いや、ありえなかった
―でも、そんな運命を感じるような甘い恋が私の前に現れたのだった
私、美沢 愛奈(みさわ まな)
高校1年
私立高校に通っている
成績はまあまあ
スポーツも人並みにできる程度
ただ、1つ特別があるとしたら容姿だ。
私の容姿は、ストレートの長い髪、こぼれ落ちそうなほどでかい二重の目、ほんのり紅い唇
全ての人が振り返るほどの
完璧な容姿の持ち主
誰もが羨むほどだった
だけど、私は違った
自分の顔が嫌いだった
この顔のせいで私の心は
冷め切っていた
本当の恋愛ができなかった
本気になるのはいつも自分だけ
相手は私の外見しか好きに
ならない
愛したい
愛されたい
私の内を見てほしい
いつもこんな叶わない願いを
心の中でいう日々
私は自分を嘲笑った
「バカみたい」
「え?愛奈?」
隣にいた女の子の声で我にかえった
「どうしたの?いきなり」
女の子はキョトンとした顔で私を見ていた
「いや、なんでもないよ」
私は笑顔で答えた
「そう?悩んでる事あったら言ってね!相談のるから!」
女の子は明るくそう言った
この子の名前は
霜月 美優(しもつき みゆ)
天然パーマをサイドに結んでツインテールにしていて目がくりっとしている可愛い子
高校に入ってからできた友達
「ねぇねぇ!今日転校生くるんだって!しかもイケメン!!」
美優はテンションの上がった様子で言った
「へーそうなんだ」
「何よー、そのどうでもいいみたいな反応はー」
いや、実際そうですもん
私は口を尖らしている美優を見て苦笑した
「まあそうだよねー、愛奈には年上のカッコイい彼氏がいるもんねぇ」
「うん、カッコイいでしょ♪」
「うわー、自慢したー」
「あはは、してないよ」
私は苦笑しながら言った
私には大学生の彼氏がいた
名前は茂内 拓哉(しげないたくや)
きっかけはナンパから始まった
私が1人歩いてるときに2、3人の男の人達が声をかけてきた
そして、嫌がる私を無理やりどこかへ連れて行こうとした時に現れたのが拓哉だった
そこから、よく会うことが増え私達は互いに惹かれ合い付き合う事になったのだ
「でも確かにカッコイいもんねー優しいし、大人だしぃ、愛奈にぴったりな彼氏だよね!」
美優はキラキラと目を輝かせて言った
優しくて大人っぽいか…
私も最初はそう思ってた
でも…それはあくまでも最初だけだったんだよ
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