迦楼羅 2012-10-08 19:22:04 |
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5月11日、火曜、16:28、世界大会まで四日、
「さてと、みんな集まったな?」
「は~い」
ソウマ先輩の質問に対してみんなは返事をする。この日の学校が終わり、泊まり込みの条件でみんなは衣類の替え、教材、その他各自必要なものを持ってきている。
「じゃあ、これ、当番表だ」
そう言ってソウマ先輩が出したのは、メシ、風呂の準備などのシフト表をだった。
「やる気まんまんですね・・・先輩・・・」
サクラが言う
「部員が集まってきたから、これぐらいはしたいと思ってな、考えてもみろ、もし優勝したら正式に学校の部活動になれるかもしれないぞ」
「なるほど~」
「あ、あの~・・・」
「なんだ、響夜?」
「これなんですか?」
「シフト表だけど?」
「メシの準備のシフト全部が俺を占めてるもののどこがシフト表なんですか!?」
「え~・・・でもうまいじゃん、お前がつくるメシ」
リュウヤが言う
「いらないお褒めありがとう!だからっつってこれは無いだろう!?せめて三分の一!」
「落ち着け響夜、もう決まったんだから」
「ちょっと待て、落ち着くのはあんたの方だ!もっと落ち着いてシフト表考えろ!」
「まぁまぁ、お前の家はちょっとした店なんだから、このなかで料理人の血を引いてるのはお前だけなんだぞ?」
そう、ウチの両親は「ちょっとした」店を営んでいる、その「ちょっとした」のが売りで、少し繁盛している
「料理人の血を引いてても引いてなくても料理は誰にでもできるでしょ!?」
「それが全然なんだな~、見ろ、この中で料理ができるのはお前だけだ」
ソウマ先輩がそう言うと、みんなが頷く、
「・・・!せめて・・・!せめてミクもメシ準備のシフト表にいれてください!」
「!そうか・・・ミクちゃんも入れてなかったな・・・じゃあ、メシは全部ミクちゃんと響夜で作れ」
「結局俺が全部作るのには変わりねえのかよ!!」
「だってミクちゃんはまだ、知能としては幼いんだから、教えながら作れよ」
「うっ・・・」
もうそれ以上は言い返せなかった、
5月11日、火曜日、17:00、世界大会まで四日
「わー!食べ物がいっぱいだね!キョウヤ!」
僕は今、夕食の買い出しのため、ミクとスーパーにいる、
「うん、ここはスーパーマーケットって言って、いろんなひとが食べ物やいろんなものを買いに来るんだ、」
「買う?買うって?」
「あー・・・物に値段っていうのが決めてあってその分のお金を出す・・・ってのが正しいのかな?」
「ふ~ん、で、今日は何を買うの?」
「そうだね・・・カレ・・・」
「カレ?何?カレー?」
「(待て・・・カレーを多めに作って続けてカレーなんてあいつらがなんか言いやがるから・・・)う~ん・・・生姜焼きにしようかな・・・調味料はあるから、ミク、肉とってきて、」
「うん!わかった!」
俺は生姜と、その他のおかずを買いに行った、
「付け合せはもやし炒めにするかな・・・米はリュウヤが持ってきてくれたし・・・」
俺はそうブツブツ一人後を言っていると、
「とってきたよー、はい」
ミクが戻ってきた・・・が
「・・・ミク、何それ?」
「お肉だよ?」
「あのねミク、それは牛肉、しかもステーキ肉、生姜焼きは普通豚肉でするんだよ」
「そうなの?」
「そうだよ、予算も限られてるんだからこんなに高い肉は買えないよ、」
「ごめんなさい・・・」
ミクが、申し訳なさそうな目であやまってきた
「い・・・いや、いいんだよ、一緒に買いに行こうか?」
「うん!」
俺とミクは肉コーナーへ行った、
「ミク、これが今日使う豚肉、でこっちが鶏肉、でさっきミクが持ってきたのが牛肉」
「同じように見えるけど、よく見ると違うね・・・」
「はい、豚肉も買って買い物終了、さ、ミク、レジに行こう」
「うん!」
そう言って、俺とミクはレジに向かい、並んだ
「ここでお金を出して買い物終了・・・ってあれ?ミク?」
ミクがいない、俺がミクを探しに行くと野菜コーナーにいた、
「おーいミク、レジにいくぞー」
「あ、キョウヤ、これも買おうよ」
「ネギ?なんで?」
「なにか美味しそうだから、」
「う~ん・・・じゃあ買おうか、」
「やった!」
ミクは喜んで買い物カゴにネギを入れた、
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