迦楼羅 2012-10-08 19:22:04 |
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ここは、音響西南高等学園、
僕は「轟 響夜(トドロキ キョウヤ)」、北野西南高等学園の新一年生、
タッタッタッ・・・
「はぁ・・・はぁ・・・」
バン!
「遅れてすいません!」
「おい~す、」
すこし茶色がかった髪の男が返事をする
「遅かったじゃねえか、『キョウヤ』」
「ごめんごめん、アーケードゲームの新弾が出てて、」
「もう部活は始まってるぞ、」
今度は青い髪の男が言う、
「すいません、先輩、」
茶色がかった髪の男は「飛鷹 龍弥(トビタカ リュウヤ)」、
こいつとは、新入生歓迎会でゲームの話で盛り上がり、この高校で初めてできた友達だ、
青い髪の男は「深海 蒼真(フカミ ソウマ)」、
僕と同じ部活でその先輩、三年生、ストレートに言うとイケメン、
「まぁまぁ、そこにつったってないで、キョウヤくんもこっち来てゲームしようよ」
今度は黄色い髪が腰まである女子が呼びかけた、
「ちょうど一人足りなかったんだ、」
今度は黒い髪の女が言った、
黄色い髪の女子は「井上 桜(イノウエ サクラ)」
女子では珍しいゲーム好き、同級生、
黒髪の女は「岩城 晴花(イワキ ハルカ)」
部活の先輩で二年生、御曹司の子供で金持ち、ゲームではすごい負けず嫌い、
僕が入っている部活は「ゲーム研究部」読んで字のごとく、だが研究部といっても
ただ単に、ゲーム愛好家の集まりみたいなもので、正規の部活としては学校に認定はされていない。この部室は晴花先輩の家から頂いた部費で作った、
この部活は学校の掲示板で知った、僕もまぁまぁゲーム好きなので丁度いいと思い、即入部した。
「うん、今日はなんのゲーム?」
「『ビートアンドビート』、ネットの音ゲーで三人で組んで世界の人と戦うんだ、」
「へぇ~、面白そうだね、」
「チームはモチロン私と桜と響夜、響夜はなにかと音感いいしね」
「よし!じゃあやろうか!」
カラスが鳴くのが聞こえる、時刻は夕方、
「じゃあ僕はもう上がりますね」
「おう、おつかれさん」
返してくれたのはリュウヤだ、
今日は日曜だからまだここに居てもいいのだが、用事があるので今日は早めに上がり、
家に帰った、
「さてと、」
家に着き、僕はpcを起動させ目当てのサイトを開いた、
「お、あったあった、」
僕の目当てはゲームの通販、目当てのゲームはすぐに見つかり、早速注文した、
「発着所は部室でいいよな、」
設定を済ませ、今日はもう寝た、明日は学校の創立記念日なので休みだが、部活はある。部活といっても、部室に行くのは部員の自由なので、あるもないもな。、
朝が来た、朝の三活動を終わらせ、部室に行った。
部室についたが、誰もいない、自分が一番だったようだ、
ガチャ、
ドアが開く音がした、
「早いな、キョウヤ、」
リュウヤが来た、
「あぁ、ちょっとゲームを注文して、もう来るはずなんだ、」
ピンポーン
「噂をすればなんとやら、は~い!」
僕は玄関に向かった、
「えっ・・・これなんですか?」
届いた荷物は異様に大きい、
「ご注文の品です、ここにハンコを押してください、」
「は・・・はぁ・・・」
僕はハンコを押した、
「リュウヤー!ちょって来てくれー!一人じゃ運べない!」
「う~い、ってなんだそりゃあ!?お前なにを注文したんだ?」
「ゲームだよ、ゲームのハズなんだけど・・・」
僕とリュウヤはリビングに荷物を運んだ、
「なんだよこれ?」
「僕にもわからない・・・とにかくあけてみよう、」
僕はカッターを取り出し、ガムテープを切り、ダンボールを開けた、すると・・・
「「!!?」」
「なんだこれ!?」
「僕にもわからない・・・女の子?」
ダンボールの中には女の子がいた、翡翠色のツインテールで、その髪はふくらはぎまである、
容姿は近未来のような格好をしている、
(かわいい・・・)
この女の子を見た瞬間、脳にそれが一番に出てきた、
「お前、そんな趣味してたのかよ・・・」
「ち、ちがう!誤解だ!」
僕は顔を赤くしながら否定する、
「ホントかよ?・・・ん?箱になんか書いてる紙があるぞ、」
リュウヤは紙切れを取り出し、それを読み始めた、
「なになに・・・
『おめでとうございます、懸賞に当たりました、VOCALOID 01 「初音ミク」を差し上げます [製造日3月9日、発送日5月10日]』だとさ、あと、説明書が付いてる、」
おかしい・・・これまでの記憶をたどっても、こんなものを頼んだ覚えはないし、懸賞に応募した覚えもない・・・
「説明書に書いてある限り、この子は機械だ、とりあえず、起動してみようぜ、説明書も付いてるし、」
「そ、そうだな、」
その時、少女の目が開いた、
「VOCALOID 01 「初音ミク」、起動開始、システムオールグリーン」
「えっ?」
少女はいきなり何か言い出した、
「マスターチェックアイコンタクト開始、マスターを確認、『トドロキ キョウヤ』、
マスターが決定、おはようございます、マスター」
「あ、お、おはようございます・・・って、な、なんで俺の名前を!?」
何が起こったのか、未だに理解できない・・・
おぉー!
さすがセンパイっすね!w
いやホンマにさすがやな…
俺も負けねえけど。
俺の性格は岩城晴花似w
いや、マジで。
だって負けず嫌いなんだモン★
…寒いですね。スンマセン。
「マ、マスター!?いきなり何言ってんの!?」
「あなたは私のマスターです、キョウヤさん、いえ、マスター」
「お、おい見てみろよこれ・・・」
リュウヤが説明書を僕に見せ、読み上げる、
「『初音ミクの起動方法・・・
本体を外光に10秒間当てさせると、自動的に起動します。
起動してすぐにマスターチェックアイコンタクトを開始します。
初音ミクのマスターとなる人物と目を合わせると、自動的にその人物をマスターと決定します。
初音ミクはマスターの言うことだけを聞きます。』だって、」
「え、えーと・・・とにかく、俺はこの子のマスターになっちゃったってこと?」
「ま、まぁそういうことになるな・・・」
「・・・一旦話をまとめよう、俺はゲームを頼んだ、そしたら注文したゲームじゃなくこの子が届いた、そして俺はこの子のマスターになっちゃった、」
しかし、まとめたところで何もならなかった。
「これ、間違って送ったとかじゃないのかな・・・」
「それは無いな、見ろ、ちゃんとお前の名前が書いてある、」
確かにしっかり書いてある
「・・・これからどうすんだ?」
「どうするってっ言ったって、返品しようにももう起動させてしまったし・・・」
「せっかくだからもらっちゃえば?お前がマスターなんだし、」
「ば、バカ言うなよ!こんなの貰ったって・・・」
「とにかくしばらく置いとけよ、」
「う~ん・・・ちょっと説明書貸して」
「おう、」
僕はリュウヤから説明書を貸してもらった、起動方法のあとにこんなことがかいてあった、
『初音ミクの取り扱い説明・・・
初音ミクにはModeチェンジが可能です。
Modeノーマル、初期の状態、
Modeディーヴァ、歌を歌うMode、パソコンと接続し、歌詞を入力するとその歌詞通りに歌ってくれる、
Modeヒューマン、人間の状態に限りなく近づけ、初音ミクに感情を持たせるMode、
なお、Modeチェンジはパソコンと接続し設定可能、接続部は後頭部に配置。』
「私は機械ですので、マスターの好きなようにして構いません、」
「機械」、そう言われてもしっくりこない、この「初音ミク」は機械とは思えないほど、人間にしか見えない、
「とりあえず、今日一日過ごしてみようぜ」
「う、うん・・・」
すいません、いきなりですが、この小説を一旦はじめからにしようと思います、
はじめからといっても、間違った部分を訂正するだけですので、
安心してください、
ここは、北野西南高等学校、
僕は「アキヤマ 響夜(アキヤマ キョウヤ)」、北野西南高等学校の新一年生、
タッタッタッ・・・
「はぁ・・・はぁ・・・」
バン!
「遅れてすいません!」
「おい~す」
赤みがかった髪の男が返事をする
こいつは「荒川 龍弥『アラカワ リュウヤ』」
こいつとは新入生歓迎会でゲームの話で盛り上がり、この学校で初めてできた友達だ、
「遅かったじゃねえか、キョウヤ」
「ごめんごめん、アーケードゲームの新弾が出てて、」
「もう部活は始まってるぞ、」
今度は青い髪の男が言う、
「すいません、先輩、」
この人は「深海 蒼真(フカミ ソウマ)」、
三年生でぼくが入ってい部活の先輩で部長、
「まぁまぁ、そこにつったってないで、キョウヤくんもこっち来てゲームしようよ」
黄色い髪の女子が呼びかけた、
こいつは「井上 桜『イノウエ サクラ』」
同級生で女子では珍しいゲーム好き、
「ちょうど一人足りなかったんだ、」
今度は黒い髪の女が言った、
この人は「岩城 晴花(イワキ ハルカ)」
部活の先輩で二年生、御曹司の娘で金持ち、ゲームではすごい負けず嫌い、
僕が入っている部活は「ゲーム研究部」読んで字のごとく、だが研究部といっても ただ単に、ゲーム愛好家の集まりみたいなもので、正規の部活としては学校に認定はされていない。この部室(部室というか家)は晴花先輩の家から頂いた部費で作った、。この部活は学校の掲示板で知った、僕もまぁまぁゲーム好きなので丁度いいと思い、即入部した。
「うん、今日はなんのゲーム?」
「『ビートアンドビート』、ネットの音ゲーで三人で組んで世界の人と戦うんだ、」
「へぇ~、面白そうだね、」
「チームはモチロン私と桜と響夜君、響夜君はなにかと音感いいしね」
「よし!じゃあ、やろうか!」
カラスが鳴くのが聞こえる、時刻は夕方、
「じゃあ僕はもう上がりますね」
「おう、おつかれさん」
返してくれたのはリュウヤだ、
今日は日曜だからまだここに居てもいいのだが、用事があるので今日は早めに上がり、 家に帰った、
「さてと、」
家に着き、僕はpcを起動させ目当てのサイトを開いた、
「お、あったあった、」
僕の目当てはゲームの通販、目当てのゲームはすぐに見つかり、早速注文した、
「発着所は部室でいいよな、」
設定を済ませ、今日はもう寝た、明日は学校の創立記念日なので休みだが、部活はある。部活といっても、部員全員が部室の合鍵を持っていて、部室に行くのは部員の自由なので、あるもないもない。
朝が来た、朝の三活動を終わらせ、部室に行った。
部室についたが、誰もいない、自分が一番だったようだ、
ガチャ
ドアが開く音がした、
「早いな、キョウヤ、」
リュウヤが来た
「あぁ、ちょっとゲームを注文して、もう来るはずなんだ、」
ピンポーン
「噂をすればなんとやら、は~い!」
僕は玄関に向かい、荷物を受け取ろうとした
「えっ・・・これなんですか?」
届いた荷物は異様に大きい、
「ご注文の品です、ここにハンコを押してください、」
「は・・・はぁ・・・」
僕はハンコを押し、荷物を受け取った
「リュウヤー!ちょって来てくれー!一人じゃ運べない!」
「う~い、ってなんだそれ!?」
リュウヤも荷物の大きさに驚いた
「お前、何を注文したんだ?」
「ゲームだよ、ゲームのハズなんだけど・・・」
僕とリュウヤはリビングに荷物を運んだ、
「なんだよこれ?」
「僕にもわからない・・・とにかくあけてみよう」
僕はカッターを取り出し、ダンボール箱のガムテープを裂き、ダンボールを開けた、すると・・・
「「!!!?」」
「んだこりゃあ!?」
「人・・・だよな?女の子?」
ダンボールの中には女の子がいた、翡翠色のツインテールで、その髪はふくらはぎまである、
容姿は近未来のような格好をしている、
(かわいい・・・)
この女の子を見た瞬間、脳にそれが一番に出てきた、
「お前、そんな趣味してたのかよ・・・」
「ち、ちがう!誤解だ!」
僕は顔を赤くしながら否定する、
「ホントかよ?・・・ん?なんか紙がはいってるぞ、なに書いてある」
リュウヤは紙切れを取り出し、それを読み始めた、
「なになに・・・
『おめでとうございます、懸賞に当たりました、VOCALOID 01 「初音ミク」を差し上げます [製造日3月9日、注文日時5月9日20:55時、発送日5月10日、作成者、VCIV]』だとさ、あと、説明書が付いてる、」
おかしい・・・これまでの記憶をたどっても、こんなものを頼んだ覚えはないし、懸賞に応募した覚えもない・・・
その時、少女の目が開いた、
「VOCALOID 01 「初音ミク」、起動開始、全システムオールグリーン」
「えっ?」
少女はいきなり何か言い出した、
「マスターチェックアイコンタクト開始、マスターを確認、『アキヤマ キョウヤ』、
マスターが決定、おはようございます、マスター」
「あ、お、おはようございます・・・ってなんで俺の名前を!?」
何が起こったのか、未だに理解できない・・・
「マ、マスター!?いきなり何言ってんの!?」
「あなたは私のマスターです、キョウヤさん、いえ、マスター」
「お、おい見てみろよこれ・・・」
リュウヤが説明書を僕に見せ、読み上げる、
「『初音ミク説明書・・・
この「初音ミク」はアンドロイドです。
本体を外光に10秒間当てさせると、自動的に起動します。
起動してすぐにマスターチェックアイコンタクトを開始します。
初音ミクのマスターとなる人物と目を合わせると、自動的にその人物をマスターと決定します。
初音ミクはマスターの言うことだけを聞きます。』だって、」
「アンドロイド!?ってことは・・・この子は機械?」
「機械」、そう言われてもしっくり来ない、なぜならこの子はほとんど人間にしか見えない、いや、人間だ
「え、えーと・・・とにかく、俺はこの子のマスターになっちゃったってこと?」
「ま、まぁそういうことになるな・・・」
「・・・一旦話をまとめよう、俺はゲームを注文した、そしたら注文したゲームじゃなくこの子が届いた、そして俺はこの子のマスターになっちゃった、」
しかし、まとめたところで何もならなかった。
「・・・これからどうすんだ?」
「どうするってっ言ったって、返品しようにももう起動させてしまったし・・・」
「せっかくだからもらっちゃえば?お前がマスターなんだし、」
「ば、バカ言うなよ!こんなの貰ったって・・・」
「とにかくしばらく置いとけよ、」
「う~ん・・・ちょっと説明書貸して」
「おう、」
僕はリュウヤから説明書を貸してもらった、起動方法のあとにこんなことがかいてあった、
『初音ミクの取り扱い説明・・・
初音ミクにはModeチェンジが可能です。
Modeノーマル、初期の状態、
Modeディーヴァ、歌を歌うMode、パソコンと接続し、歌詞を入力するとその歌詞通りに歌ってくれる、
Modeヒューマン、人間の状態に限りなく近づけ、初音ミクに感情を持たせるMode、
なお、Modeチェンジはパソコンと接続し設定可能、接続部は後頭部に配置。』
「私は言聴行動型アンドロイドですので、マスターの言うことだけを聞きます」
「・・・とりあえず、今日一日過ごしてみようぜ」
「う、うん・・・」
ひょんなことで、僕は初音ミクのマスターになってしまったわけだが、めんどくさそうになりそうだ・・・
ガチャ
「おじゃまー」
あぁ・・・ホラ、言わんこっちゃない・・・
「おはよ、キョウヤ、リュウヤ・・・って誰!?この子?」
サクラだった
「おはよう・・・まぁ、いろいろあってね・・・」
僕たちはサクラにわけを話した
「へぇ~・・・この子がアンドロイドね~・・・信じると思う?」
「思わないな」
リュウヤが答えた
「こんなどっからどう見ても人間にしか見えねえやつがアンドロイドなわけがねえ」
「でも現にダンボールに入ってここに来たんじゃないか」
「うっ、それを言われると・・・」
「ま、いいんじゃない?友達が増えたみたいで」
「う~ん・・・」
「ま、そう思っていこうぜ、そういかないとこの先もたないだろ」
「・・・うん」
僕は曖昧な返事をする
「マスター、なにか御用は?」
ミクが僕に聞く
「えっ?い、いや今のところは・・・」
「了解しました」
「そういえば、Modeチェンジできるんだっけ?変えてみようぜ、今の状態で行けばミクちゃんがメイドもどきになっちまう」
「そうだな、えーっと・・・説明書を読めばModeヒューマンでいいのかな?」
「それが妥当だな、パソコンで設定可能っつってたな、俺に任せろ」
リュウヤはpcを起動させた、ゲーム研究部なだけにネトゲもよくやるのでpcも高性能なものを使っているリュウヤはネトゲをやりまくっているのでパソコンにはめっぽう強い
「とりあえずミクちゃん、こっち来て」
「嫌です」
「は?」
ミクは表情を変えずリュウヤの言葉を拒否した
「あ~・・・そういや、マスターの言うことだけを聞くっつったっけ?キョウヤ、頼むわ」
こういうところもめんどくさい
「ミクちゃん、リュウヤのとこに行って」
「了解しました」
ミクはリュウヤのとこへ行った
「お前が「ミクちゃん」っていうのもおかしくねえ?お前がマスターなんだから」
「はぁ!?そんなことないって」
「私も思う、ほら、主人なら、命令できるんだから「ちゃん」づけしたらおかしいって」
「そうかな?」
「そうだよ絶対!」
「そんなもんかな・・・」
生まれて女の子を下の名前で、しかも呼び捨てなんてしたことがない
「とりあえずそれは置いといて、接続部は後頭部って書いてあったな・・・っつってもどこだ?」
「どれどれ」
サクラも探そうとする
「髪までリアルだな、人工毛か?」
「アンドロイドのためにそこまでするかな・・・あ、これじゃない?」
サクラが接続部を見つけた、それは髪に隠れていた
「USBケーブル接続か、キョウヤー、ダンボール箱にケーブルがはいってないか?」
「ん?これ?」
「そう、それ」
僕はケーブルを箱から取り出し、リュウヤに渡した、
「おう、サンキュー」
リュウヤはケーブルを受け取るなり、ミクとパソコンをつなげ、設定を開始した
「Modeチェンジプログラム施行、Modeはヒューマンでいいんだよな?」
「うん」
Modeヒューマン、初音ミクを人間に近づけるのだから今の状態より幾分マシだ
「Modeをヒューマンに設定、これでOK!と」
キュイーン
ミクの体から機械音が聞こえた
「どうだ?」
「おはよ!キョウヤ!リュウヤ!サクラ!」
これまた随分変わったな・・・
「おーす」
「おはよー」
「あ、ソウマ先輩にハルカ先輩、うい~す」
ソウマ先輩とハルカ先輩が部室に入ってきた
「キョウヤー、だれ?この人たち?」
「僕の先輩、青い髪の人がソウマ先輩で黒い髪の人がハルカ先輩」
「先輩?先輩ってなに?」
いくらModeをヒューマンにしたからって、まだ知能は幼い
「僕たちより年上で同じクラブに入っている人」
「へー、おはようございます!ソウマ先輩!ハルカ先輩!」
「ん?誰だその子は?」
「誰かの彼女?」
ソウマ先輩もハルカ先輩もミクに興味を示した
あぁ、もうほら・・・また説明しないといけない
「え~っとですね・・・」
僕はソウマ先輩達に事細かにこの状況を話した
「ふ~ん、この子がアンドロイド・・・もしこれが本当だったらすごいことになるぞ」
「へ?」
「こんなに人間に似せたアンドロイドはまだ発明されてないはず、周りの人にはこれは内緒にしといたほうがいい、この子がアンドロイドってことがバレてしまったら、報道陣や研究者が大騒ぎだ。」
確かに、こんなものが発明されたのなら報道陣が大騒ぎするだろう
「このことを知ってるのは俺たちゲーム研究部部員だけだ」
みんなはソウマ先輩の言葉に了解した
「でもこの子になにか肩書きが必要なんじゃないスか?俺たちはこの子についさっき人間の感情を持たせました。だから、外に連れて行くこともあると思うんスが・・・」
リュウヤが言う
「そうだな・・・さっきの説明を聞く限り、この子は響夜が注文したみたいだからな・・・」
「いやいやいや!ちょっと待ってください!あのですね、僕も知ってて注文したんじゃないですから・・・」
「でも響夜くんに届いたんだから響夜くんとミクちゃんは何か関係を持っておかないと」
まずい、非情に嫌な予感がする・・・このパターンは・・・
「「じゃあ、ミクちゃんはキョウヤの『彼女』ってことで!」」
リュウヤとサクラが同時に言った、思ったとおりだ
「待て!早まるな!僕は彼女なんて持ったことがない!」
「いいじゃねえか、経験になるだろ?」
「経験どころじゃないだろ!僕よりリュウヤやソウマ先輩がいるじゃないか!」
「バカだなー、お前は一度ミクちゃんのマスターになったじゃねえか」
「そーそー、ミクちゃんを好きに出来る権利はキョウヤくんにあるんだよ?」
「好きに出来るとか変な言い方するな!僕はなにもしない!」
「否定するとこそこかよ・・・」
「他にどこを否定すればいい!?」
「ミクちゃんを彼女にするかどうか」
「うっ・・・うっかりしてた・・・」
「そこを否定しないってことは・・・?」
サクラがニヤニヤしながら言ってくる、負けた・・・
「覚悟決めろよ、リュウヤ、」
「・・・わかったよ・・・わかったよ!ミクちゃんの彼氏にでもなんでもなってやる!」
「よーし決まりだ!男だなキョウヤ、あとさ『ちゃん』付けやめろって、仮にもカップルなんだから」
「そんなに細かいとこは気にしないでいいだろ?」
「バカだろお前、イマドキのカップルに『ちゃん』や『くん』で呼び合うカップルは相当すくねえぞ」
「うんうん、確かに」
リュウヤが言って、サクラがあとに続く
「わかったよ・・・」
「さてと・・・お前ら、突然だが、これを見ろ」
ソウマ先輩が紙を取り出した
「なんですか?これ?」
「『バッドファイター』の公式世界大会の通知」
『バッドファイター』とは、世界的に有名なバトルゲームのことだ、ロワイヤル戦もよし、タッグ戦もよし、一気に4人のファイターが入り乱れるゲーム、もちろんここの部員は全員やっている
「これに俺たちは出る」
「出るってそんなに都合つきますか?学校があるし・・・会場はどこですか?あと申し込みなどは?」
サクラが聞いた
「大丈夫だ土曜日の日本時間午前一時からネット上で行われるから会場とかないんだ、あと、世界大会と言ってもオープンな大会だから素人でも出れる」
「なるほど、それならなんとか出場できますね」
「ということで、明日から強化合宿をはじめる、明日の授業が終わり次第、衣類の替え、それぞれ必要なものを持参し泊まり込みで『バッドファイター』の腕を鍛えて世界大会に望む」
「この紙を見る限り、ロイヤル戦、タッグ戦ありますがどっちに出るんスか?」
聞いたのはリュウヤだ
「どっちにも出る」
「でもタッグ戦の人数足りませんよ?」
「君の弟がいるじゃないか、響夜」
「ちょっと待ってください!あいつはダメです!」
「なんで?」
「いや~・・・ダメなものは・・・」
知人が集まっているとこには兄弟を来させたくない、最近そう思うこの頃
「じゃあ、あと一人どうしてくれる?それとも一人だけ辞退する?」
「い、いや・・・」
「じゃあ、君が一人見つけてきてくれ」
「!・・・いや、その必要はないです」
「どういうことだ?」
「ミクがいます!」
!?
何を言っているんだ僕は?みんなは沈黙している、あまりにも咄嗟だったので、僕も少し混乱していた
「何言ってるの?響夜くん、アンドロイドがゲームできるわけ・・・」
「いや、わかりませんよハルカ先輩、ついさっきミクちゃんに人間の感情を持たせたからできるかも・・・」
「・・・一度だけやってみさせない?」
サクラが言った
「そうだな・・・ミク、ゲームやってみたい?」
僕がミク聞いた
「ゲーム?何かわからないけどやってみたい!」
「じゃあ一回僕のデータでやらせてみよう」
そういうことでミクに『バッドファイター』をやらせてみた、攻撃方法など、基本のことを教え、はじめると、早速相手が見つかった、ここら辺はさすが有名ゲームといったところか
「相手は「meat man」か、世界ランク136位、ユーザーが10万を超えるこのゲームでは結構な実力者といったところか、使っているキャラクターは「カイト」オールラウンダーでバランスが取れているキャラ、手強いぞ」
ソウマ先輩が相手の解析を始めた
「ミクちゃんのキャラは「ミク」!?」
「うんー!私と同じ名前だからこれにしたんだよー!」
「へ、へ~・・・」
「あ、始まるぞ!ミク!」
「うん!」
バトルが始まった、バトルフィールドは立体的で360°フィールドが広がっている
バトルが始まって数十秒後、
「KO!You Win!」
ゲームからDJの声が聞こえた
「・・・」
しばらく沈黙が続いた
「え・・・えちょっ!み、ミクちゃんすごく強くない!?」
「まだだ、二本とったほうが勝ちだからまだある」
そう言ってるうちに二本目が始まった
「Next Batlle・・・Fait!」
今度は数十秒もせずに
「KO!You Win! BatlleFinish!」
また沈黙が始まった
「えええぇぇぇええぇ!!」
叫び声を上げたのは僕だ
「すごいな・・・初プレイでここまでとは・・・」
「キョウヤの世界ランクも上がったぞ、ランク13704位から136位って・・・下克上にも程があんじゃねえか?」
「先輩、これはもう・・・」
サクラが言った
「あぁ、ミクちゃんはウチに即入部だ」
「・・・」
なんでだろう?否定ができない・・・
「よ~し、じゃ、タッグ戦のチーム分けするぞ、龍弥と桜!」
「うい!」
「はい!」
「キョウヤとミクちゃん!」
「えっ!?」
「はーい!」
「晴花は俺とだ」
「はい」
この先輩は一人だけノっていないことに気づかないのか・・・
「よし!このゲームは実践あるのみ!時間と自分の体力が許すまで戦いまくれ!!」
「オウ!!」
みんなに世界大会への勢いがついた・・・のか?
5月11日、火曜、16:28、世界大会まで四日、
「さてと、みんな集まったな?」
「は~い」
ソウマ先輩の質問に対してみんなは返事をする。この日の学校が終わり、泊まり込みの条件でみんなは衣類の替え、教材、その他各自必要なものを持ってきている。
「じゃあ、これ、当番表だ」
そう言ってソウマ先輩が出したのは、メシ、風呂の準備などのシフト表をだった。
「やる気まんまんですね・・・先輩・・・」
サクラが言う
「部員が集まってきたから、これぐらいはしたいと思ってな、考えてもみろ、もし優勝したら正式に学校の部活動になれるかもしれないぞ」
「なるほど~」
「あ、あの~・・・」
「なんだ、響夜?」
「これなんですか?」
「シフト表だけど?」
「メシの準備のシフト全部が俺を占めてるもののどこがシフト表なんですか!?」
「え~・・・でもうまいじゃん、お前がつくるメシ」
リュウヤが言う
「いらないお褒めありがとう!だからっつってこれは無いだろう!?せめて三分の一!」
「落ち着け響夜、もう決まったんだから」
「ちょっと待て、落ち着くのはあんたの方だ!もっと落ち着いてシフト表考えろ!」
「まぁまぁ、お前の家はちょっとした店なんだから、このなかで料理人の血を引いてるのはお前だけなんだぞ?」
そう、ウチの両親は「ちょっとした」店を営んでいる、その「ちょっとした」のが売りで、少し繁盛している
「料理人の血を引いてても引いてなくても料理は誰にでもできるでしょ!?」
「それが全然なんだな~、見ろ、この中で料理ができるのはお前だけだ」
ソウマ先輩がそう言うと、みんなが頷く、
「・・・!せめて・・・!せめてミクもメシ準備のシフト表にいれてください!」
「!そうか・・・ミクちゃんも入れてなかったな・・・じゃあ、メシは全部ミクちゃんと響夜で作れ」
「結局俺が全部作るのには変わりねえのかよ!!」
「だってミクちゃんはまだ、知能としては幼いんだから、教えながら作れよ」
「うっ・・・」
もうそれ以上は言い返せなかった、
5月11日、火曜日、17:00、世界大会まで四日
「わー!食べ物がいっぱいだね!キョウヤ!」
僕は今、夕食の買い出しのため、ミクとスーパーにいる、
「うん、ここはスーパーマーケットって言って、いろんなひとが食べ物やいろんなものを買いに来るんだ、」
「買う?買うって?」
「あー・・・物に値段っていうのが決めてあってその分のお金を出す・・・ってのが正しいのかな?」
「ふ~ん、で、今日は何を買うの?」
「そうだね・・・カレ・・・」
「カレ?何?カレー?」
「(待て・・・カレーを多めに作って続けてカレーなんてあいつらがなんか言いやがるから・・・)う~ん・・・生姜焼きにしようかな・・・調味料はあるから、ミク、肉とってきて、」
「うん!わかった!」
俺は生姜と、その他のおかずを買いに行った、
「付け合せはもやし炒めにするかな・・・米はリュウヤが持ってきてくれたし・・・」
俺はそうブツブツ一人後を言っていると、
「とってきたよー、はい」
ミクが戻ってきた・・・が
「・・・ミク、何それ?」
「お肉だよ?」
「あのねミク、それは牛肉、しかもステーキ肉、生姜焼きは普通豚肉でするんだよ」
「そうなの?」
「そうだよ、予算も限られてるんだからこんなに高い肉は買えないよ、」
「ごめんなさい・・・」
ミクが、申し訳なさそうな目であやまってきた
「い・・・いや、いいんだよ、一緒に買いに行こうか?」
「うん!」
俺とミクは肉コーナーへ行った、
「ミク、これが今日使う豚肉、でこっちが鶏肉、でさっきミクが持ってきたのが牛肉」
「同じように見えるけど、よく見ると違うね・・・」
「はい、豚肉も買って買い物終了、さ、ミク、レジに行こう」
「うん!」
そう言って、俺とミクはレジに向かい、並んだ
「ここでお金を出して買い物終了・・・ってあれ?ミク?」
ミクがいない、俺がミクを探しに行くと野菜コーナーにいた、
「おーいミク、レジにいくぞー」
「あ、キョウヤ、これも買おうよ」
「ネギ?なんで?」
「なにか美味しそうだから、」
「う~ん・・・じゃあ買おうか、」
「やった!」
ミクは喜んで買い物カゴにネギを入れた、
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