マイリ 2012-10-07 16:06:50 |
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咲「ごめんごめん。ちょっと学級委員の仕事があったものだから」
なるほど。咲先輩は学級委員長なんだ。
咲「何はともあれとにかく部室に行きましょう」
ゆ&紅「は~い!」
咲先輩は一階をズンズン歩いて、一番隅っこまで来た。
一番隅っこにあるドアをトントン、と叩いて、入って行った。
咲「遅くなってごめんね~」
?「今日も一番最後ですね、先輩」
咲「ごめんごめん」
?「で、その後ろにいる女の子たちは?」
咲「あぁ、新入部員よ」
?「あぁ、あの……」
咲「しっ、変なこと言わないのっ!」
咲「あ、二人とも、ミス部員を紹介するわね。今私と話していたのが、一年で副部長の高橋真白君」
真「よろしくね(ニコッ」
高橋君が挨拶してくれた。
なかなかの美青年だ。
ふとゆっかを見ると、目がハートマークになっていた。
ははぁん、惚れたな。後で聞いてみよう。
咲「で、もう一人が……あれ?いないわねぇ」
?「どうかしました?部長」
ドアをキィィ……とあけて入ってきたもう一人の部員は……
ゆ「あ、三河君!」
そう。茶髪で無愛想なあの三河君だった。
咲「あら、新入部員の紹介のために来たのよ?」
雷「そうですか」
咲「二人とも、知ってると思うけど、もう一人の部員が、三河雷斗君」
雷「よろしく」
何かやっぱしそっけない。
咲「じゃあ、ゆっかちゃんたちの紹介しなくちゃね。左にいるのが水森優香ちゃん」
ゆ「ゆっかって呼んでね!」
咲「で、右にいるのが水上紅音ちゃん」
紅「よろしくお願いします……」
ゆっかはやっぱりフレンドリーだ。
エンドさん>
すみません、返信が遅れてしまって。
いえ、私が長く設定を書きすぎたからで、エンドさんに落ち度があるわけではないですよ。
無視してなどいません。本当にすみませんでした。
迦楼羅さん>
はい!ぜひ読んでみたいです!
気まずい……
今、部室には私と三河君だけが残っている。
何故かって?さかのぼること十五分前……
咲「この部は全員名前で呼び合うことで親睦を深めてるから、なるべく早く名前で呼べるようにしてね!じゃあ、私用事あるから!」
ゆ「さよ~なら~、咲ちゃん!」
ゆ「名前で呼び合うのかァ。私はゆっかでいいから~。高橋君は……えと、真白君、だよね?」
真「うん。真白、でいいよ、ゆっかちゃん」
ゆ「私こそゆっかでいいよ♪よろしく、真白!」
真「こちらこそよろしく、ゆっか」
ゆ「ねぇねぇ、携帯持ってる?メアド交換しない?」
真「いいよ。教室にあるから、待ってて?」
ゆ「じゃあ、私もついてく!」
……といういきさつなのである。
ゆっかは積極的というか、フレンドリーというか、フレンドリーすぎというか……
とか考えてたら……
雷「(ボソッ俺の事は雷斗でいいから」
いきなり三河君がしゃべった。
紅「あ、あ、あ、うん……私も、紅音でいーよ?」
雷「…………(コクッ」
会話終了。
つまんないなぁ……
雷「お、お前さ、まさか……」
***
ガラッ
***
ゆ「たっだいま~~!!」
ゆっかが帰ってきた。
紅「あ、お帰り~、ゆっか」
ゆ「あ、三河君、私の事はゆっかでいいよ!私もあなたの事雷斗君って呼ぶから!」
雷「あ、あぁ……」
雷斗は、ゆっかの言葉に面食らったように返事した。
ゆっかはといえば、真白君のケータイアドレスもらったってはしゃいでる。
ゆっか、強引すぎだろ……
そういえば、さっき雷斗が何か言いかけたような……
ま、いっか。
その後、咲ちゃんたちがかえってくる様子はなかったので、一旦解散となった。
あとで知ったのだが、真白君と雷斗は、同室で、咲ちゃんは一人部屋らしい。
私とゆっかは一緒だから、当然一緒に寮に行く。
ゆ「ただいま~おかえり~~~♪」
ゆっかは寮室についたとたんに自分で自分に挨拶をしていた。
紅「何自分で言ってんのよ」
ゆ「違うよ、紅音にお帰りって言ったんだよ♪」
紅「なっ……何で?」
ゆ「え?だって面白くない??今日はとってもいい日だったし、っていうか真白君のメルアドきけたし~……それでねそれでね~~……」
…という感じで部屋についたとたん今日の真白君とのことをベットに腰かけて話始めた。
やっぱり真白君のこと好きなのかな??
聞いてみよ♪
紅「ところでさ、ゆっかは真白君のこと好きなの??」
ゆ「うえっ!?なっ、なっ、何でいきなりそんなこと聞くの!!?」
聞いてみると、ゆっかは顔を真っ赤ッカに染めながらしどろもどろになった。
恋確定だな☆
紅「照れるな照れるな、分かってるぞ~~」
ゆ「ま、まぁ、嫌いではないけどぉ……ひとめぼれっていうかぁ……///」
照れてる照れてる♪
………ひとめぼれかぁ。本当にあるもんなんだなぁ……
ゆ「そんなことよりっ///紅音も雷斗君と二人きりだったんでしょ?何か発展あった!?」
むっ、反撃ですか。さりげなく話題変えてるし。
紅「何もないよ。ゆっかが思ってるようなことはないって。ただ、何か言いかけたような気はしたけどね」
ゆ「ふーん。何だ、つまんないのぉ」
つまんないて(汗
まぁいっかww
紅「って、早く宿題しないと!全然終わってないよ!」
ゆ「わっ、本当だ!ヤバイ!今すぐ始めよう!」
それから8時くらいまで、私たちは急いで宿題してました(苦笑
それから二人でバタンキュー・・・・・・ようするに寝ちゃったww
明日が楽しみになってきたぞ♪
~次の日~(飛ばしてごめんなさい!)
ゆ「…かね、紅音!起きて!朝だよ―ッ!!」
紅「んぅ……お早う…ゆっかぁ……早いねぇ~~」
ゆ「って言っても5時だけど☆」
紅「えっ、うっそ――ッ!!ゆっかがそんな時間に起きるなんて……信じらんなぁい」
ゆ「失礼ねぇ。この学校って、5時半から部活動あるんでしょ?だったら5時に起きないとね♪」
そうなのだ。桜学園では、寮生活だから5時半から部活動をしてもいいのだという。
ゆ「だからさ、早く部室いかない?折角早く起きたんだし、さっ♪」
紅「えぇ?そうだけどさ、何もこんな早く行かなくたって……朝ごはん食べなきゃだし……」
ゆ(スッ←フレンチトーストをだし←
紅「(目の前に出たトーストをぽかんと見ながら)よ、用意がいいね(汗)でも、着替えなきゃだし、歯磨きとかも……」
ゆ「十分以内!!」
紅「はぁ!?無理だって!!何で今日そんなにソワソワしてんのよ……」
ゆ(カァァァ)
紅「何故赤くなる。(ハッ)ゆっか、もしかして、部活動で真白君に会いたいから――…?」
ゆ(カァァァァァァァ)
紅「(ニヤ)なーるほど。じゃ、手伝ってあげますか♪ゆっかの恋事情にさッ♪」
ゆ「もうっ!からかわないでよッ//」
紅「照れない照れない♪」
あれ、これ昨日も似たよーな話したっけww
ともあれ、今何時だ?
目覚まし時計→5:10
紅「んじゃ、20分には終わるから、ちょっと待っててね――!」
5:20
紅「かんりょーッ!!さっ、行くか♪」
ゆ「おぉ―ッ!さすが紅音!なんという早技!!」
紅「じゃあいこッ♪」
ゆ「オーケイッ♪!出発しんこ―ッ!!」
………と言いながら女子寮を出て学校へ
教室にカバンを置いてから部室へ行く。
ガラガラッ
紅&ゆ「おはよーございますッッ!!」
咲「あら、おはよう二人とも。早かったね~」
ゆ「あっ、咲ちゃん!そっちも早いんだねッ!」
咲「だって私ルームペアいないんだもんww私一人だけ余ってるのよね。だから気にせず早く来てるのよ♪」
ゆ「そうなんだ~!」
咲「ゆっかだって結構早いじゃない」
ゆ「えへへへへへ///」
咲「男子どもはダメだねっ。男子寮で女子と別れてるからってぬくぬくして……」
紅「まぁまぁ(クスクス)」
真「いやだなぁ部長。ぬくぬくなんてしてませんよ~」
雷「同感。」
話していたら、いつの間にか男子二人が来ていた。
咲「あら、いたんだ~。ゴメンゴメン」
真「まぁいいですけどね(クスクス)」
ゆ「まっ、真白君!おはよう!」
真「あ、ゆっかちゃん。おはよう(ニコッ」
今日も真白君は極上の笑みを向けてきた。
あらららら、ゆっか、頬を染めて…恋する乙女になってるYO☆
雷「(ボソッ おはよう……紅音」
紅「あっ、おはよう……雷斗」
いきなり挨拶←
気まずい……
咲「じゃ、朝の部活動を説明するわよッ♪朝は、ポルターガイスト情報とか、心霊スポット情報とかを交換しあうの☆」
ゆ「イエーイ☆!!」
ノリノリだな……ゆっか(苦笑
咲「でも、今はまだミス部になじめてないと思うから、今日の夜、親睦会として、催し物をします!!」
ゆ「何をするんですか?」
咲「うふふふふ♥」
先輩……ハートが黒いです…。
咲「名づけて、「学校の七不思議を調べよう!」企画~~~~!!!」
ゆ「うえっ?」
紅「えっ?」
真「えっ?」
雷「はっ?」
咲「驚くのも無理ないと思うけど、ミス部ならでは、ってカンジじゃない?」
紅「そうかもしれませんけど……」
ゆ「いいじゃん!面白そう!」
真「そうだね。それに、ミス部は今年できたばかりの部活だからね。最初としてはいいんじゃない?もちろん、先生には内緒だけどね(クス」
雷「別に異論なし」
咲「さすがミス部員!実は、これ七回に分けてやろうと思っているの。記念すべき第一回目は、今日の夜に行うわよ!名づけて、「音楽室にあるモーツァルト画の目は動くのか!?」で~す!」
ゆ「ふぇ~?やだよぉ。あれ怖いんだもん」
音楽室には、モーツァル画があるのだが、いつもジロリと見られているようで嫌だと、ゆっかはとても嫌っているのだ。もっとも、私もニガテなのだが。
咲「まぁまぁ。本当はAチームとBチームに分かれていくから、心配ないわよ」
ゆ「それならいいよ!じゃあ、今のうちにチーム決めておこうよ」
咲「そういうと思って、書いて持ってきたわよ!」
そういうと、何やら紙をバラまいた。
咲「ここに、AかBが書いてあるから、皆一枚ずつ取って!」
ガサガサガサッ
みんな取ったようだ。
咲「あら、私Bチームね」
ゆ「私もBだよ!」
紅「私Aだわ」
真「僕はBだよ」
雷「俺はA」
咲「じゃあ、Aチームは紅音と雷斗、Bチームは私とゆっかと真白ね!」
ゆ「紅音~離れちゃったね~」
紅「あら、真白君がいるじゃない(コソッ」
ゆ(カァァァ)「もうっ、茶化さないでよっ//咲ちゃんいるもん!」
咲「私がどうかした?」
紅&ゆ「あ、いえっ、なんでもないでーす!!」
ゆ「危ない危ない。でもさ、紅音だって雷斗君と二人きりじゃない(小声」
紅「全然大丈夫よ(苦笑(小声」
ゆ「何が?(小声」
紅「いやなんでも(小声」
雷「おい。紅音」
紅「はいぃぃぃぃぃ!?なんでしょうかぁぁぁぁぁぁ!?」
………思わず大声になっちゃった。
雷「クスッ……クスクスクスクス……あははははっ、お前なんだよそれww」
紅「(カァァっ)そんなに笑わなくたっていいじゃない///」
雷「わりぃわりぃwwでもよぉ……」
紅「もーっ!!」
思えば、こんなにあけっぴろげに笑う雷斗初めてかも。
紅「改めて今日よろしくね」
雷「あぁ。よろしく」
咲「それじゃあ、夜8時に学校前集合ね!放課後一回部室で合ってから、今日の細かな打ち合わせをするわよ」
全/「ラジャー!」
夜になった。
いよいよ……あの「企画」の時間。
ゆ「うわぁ、楽しみ♪でも、音楽室って苦手……」
ゆっかはそう言ってるが、顔はとっても楽しそうだ。真白君がいるからだろうか。
ゆ「ちっ、違うもんッ!!ミステリーが面白そうなだけなんだもんッ///」
はいはい。
寮を忍び出て、学校の玄関前で待っていると、今度は先に男子たちが来ていた。
ゆ「早いね~、二人とも!」
真「また遅いって言われたくないしね(苦笑」
……何かよくわからないけど、あっという間に二人の世界だww
雷「………部長は?」
いきなり雷斗から質問された。
紅「あ……も、もうすぐ来るんじゃないかなぁ。早かったねぇ。男子」
雷「いつもは遅いって言いたいのか?」
紅「いいえぇ、べっつに~?」
「………・・・・…」「………………」
「プッ、アハハハハハハ!!」
誰が笑ったって?何と驚くことに、雷斗なの!
あの人が笑うとこ初めて見たかも……ちょっと新鮮。
カワイイかも………ハッ!?
なっ、何考えてんの、私!!
等と考えながら頭をブンブンしていたら、咲がやってきた。
咲「ごめんねぇ、遅れちゃった?」
真「いいえ、全然」
咲「なら良かったわぁ。じゃ、行きましょ♪」
全/「おーっ!!」
ゆ「って……どこから入るの??」
咲「そこらへんは抜かりないわ!!」
……といって私たちがやってきたのはトイレ前の窓。
咲「1-1の窓をあらかじめ空けておいたの。忍び込むのは大変だったのよ?」
確かに……抜かりはないね。
咲「さっ、入りましょ」
咲は窓をこじ開け、強引に入って行った。
た、頼りになる……!!
全員が中に入り、さぁ、行くぞ!
何が待っているんだろう……
はじめまして。
読んでてとても面白くて応援させていただいてます。
次も期待しています。
勝手にコメントさせていただきました。
すいません
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