さくら 2012-10-07 03:06:56 |
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世の中にはあの時があったからこうなった…この瞬間がなければ今はなかった、存在していなかったなど1つのことで運命が変わる瞬間…奇跡があるだろう──────
その数奇な運命がジョジョにはいっぱいある
そのほんの一部を紹介しよう…
(ファントムブラッド)
ジョナサンVSスピードワゴンでの奇跡
チンピラ時代のスピードワゴンが仲間と3人でジョナサンを金目当てに襲い、返り討ちにあう。3人ともボコボコにされるが、スピードワゴンはジョナサンが手加減していることに気づく。新たに大勢の悪党仲間がジョナサンを取り囲むのを見て、彼は叫ぶ
スピードワゴン「やめろみんな!その紳士に手を出すことは…このスピードワゴンが許さねぇ!」
ジョナサン「紳士?」
スピードワゴン「ひとつ聞きてえ!なぜ思いっきり蹴りを入れなかった?あんたのその脚ならよォ、俺の顔をメチャメチャにできたはずなのによォ!」
ジョナサン「蹴る瞬間、君にも父や母や兄弟がいるはずだと思った…君の父親が悲しむことはしたくないッ!」
スピードワゴンは驚嘆しながら”外見や服装だけじゃねえ正真正銘の紳士ってわけか…こいつは精神的にも貴族だ…気に入ったぜッ!”「あんたの名前を聞かせてくれ…」
ジョナサン「ジョナサン・ジョースター」
※このスピードワゴンとの出会いの場面がなければSPW財団もなく、後世の物語が成立しない
ツェペリの死
50歳のツェペリは25歳の時、師のトンペティから自分がどんな状況で死ぬのか予言を受けていた
ツェペリ「ついに来たか、あの予言の時が。これが運命なら、あるがまま受け入れよう!」
タルカスの攻撃で苦しむジョナサンを見たツェペリは、全てが予言通りだと確信しながら、ジョナサンを助けるために死地におもむく(この、目を見開き、足を踏み出して突き進む時の表情がいい)。結果、彼のもとに辿り着けたものの、身体はタルカスに切断されてしまう。上半身だけになったツェペリは虫の息のジョナサンの手を握り、自身の全生命エネルギーを与える
ツェペリ「わが…究極の…わが究極の奥義…ジョジョに捧げる。ジョジョ、継いでくれ、わしの意思をー!!究極!深仙脈疾走(ディーパス・オーバードライブ)!!」“フフ…JOJO、私の生命エネルギー全てを捧げたぞ”瞬時にして白髪になるツェペリ
絶叫するスピードワゴン「こ…こんな!こんなこと!残酷すぎる!お…おっさん!ツェペリのおっさあーん!」
爆発ジョナサンはタルカスを3発で粉砕
作者の言葉が入る--“そしてジョジョはまた受け継ぐ。彼の生き方とその精神を…”。
※「ジョジョ」はこの頃から既に“去った者の意志や精神を受け継ぐ”ことが重要テーマのひとつになっている
※因みに4巻P.132は特に間の取り方が絶妙
1コマ目:自分が死ぬと分かっていてタルカスに向かうツェペリに、スピードワゴンが背後から声を掛ける「ツェペリのおっさん!」
2コマ目:ピタッと立ち止まるツェペリ
3コマ目:緊張の汗を流して振り向くツェペリの目元のアップ
4コマ目:黙って見つめるワゴンの目のアップ
5コマ目:絵の白黒が反転しワゴンが「気をつけろよおっさん!」
6コマ目:返事をせずにクルッと前を向きなおすツェペリ
7コマ目「いくぞ!ジョジョ!」このコマには人物が描かれず、声とツェペリが歩いた後に舞う埃しかない
8コマ目:タルカスの目線で描かれた、ザッザッとこちらに向かって力強く歩み寄るツェペリ。この緊迫感
※スピードワゴンは以後、形見となったツェペリの帽子を被っている
ジョナサンVSディオ最終決戦
「幸…わせ…に…エリナ」
これがジョナサンの最期の言葉だった
エリナと赤ん坊(リサリサ)を逃がした後、炎上しながら沈んでいく船の中で、ディオ(頭部)を胸に抱え込むジョナサン。彼はディオの攻撃で喉に穴が開き、呼吸が出来ず波紋も練れない。
必死になってディオは彼を説得する
ディオ「離すんだ、考え直せジョジョ。お前に永遠をやろうではないか!その傷も治す…エリナと永遠を生きれるぞ…ジョジョ!」
だが反応はない。ジョナサンは目を見開き微笑していた
ディオ「…ジョジョ!?こいつ…死んでいる…!」
敵より主人公が先に死んでしまうという、衝撃的な第1部の最後だった
※ここでエリナが生き延びたからこそ、ジョージ2世が生まれ、ジョセフが生まれ、ホリイと仗助が
生まれ、承太郎が生まれ、ジョナサンの死から103年後に徐倫が生れた
Part2(第2部)を紐解いていこう…
『戦闘潮流』(せんとうちょうりゅう、JOJO'S BIZARRE ADVENTURE Part2 Battle Tendency)は、荒木飛呂彦の漫画作品『ジョジョの奇妙な冒険』のPart2(第2部)。波紋の戦士シリーズ・第2弾。単行本5巻 - 12巻に収録されている
『戦闘潮流』は後につけられた副題で、連載当時の副題は「第二部 ジョセフ・ジョースター ―その誇り高き血統」
2012年より放送中のアニメ版『ジョジョの奇妙な冒険』において、第10話より「戦闘潮流」編が放送中
あらすじ───────
Part1『ファントムブラッド』から50年後の1938年のニューヨークから物語は始まり、翌1939年まで続く。Part1の主人公ジョナサンの孫であるジョセフ・ジョースター(通称・ジョジョ)が、過酷な波紋の修行を経て、石仮面の吸血鬼より強力な「柱の男」達と種の存亡をかけて戦うアクション活劇。「柱の男」の更なる進化に関わる秘宝「エイジャの赤石」争奪戦が軸となっている。ナチス・ドイツの部隊もこの争奪戦に参加し、主人公サイドと複雑な絡みを見せた
戦闘潮流
登場人物の調べ───────
ジョセフ・ジョースター
Part2『戦闘潮流』の主人公
1920年9月27日、イギリス出身。18歳の時にアメリカ合衆国に移住し、後に帰化している。身長195cm、体重97kg。血液型B型。ジョナサン・ジョースター、エリナ・ペンドルトン夫妻の息子であるジョージ・ジョースター2世と、母エリザベス(リサリサ)の間に生を受ける
イギリス空軍のパイロットだった父は、ジョセフが生まれて間もない頃に軍に潜んでいた屍生人(ディオ・ブランドーの配下だったゾンビ)に殺害され、母もある事情から死んだことにされていたため、幼少期・少年時代は祖母エリナの手で育てられた
18歳の時にリサリサの召使だったスージーQと結婚し、一人娘・ホリィをもうけた。空条承太郎は、ホリィと日本人ミュージシャン・空条貞夫の間に生まれた孫である。また、1980年代に日本で不倫関係にあった女子大学生・東方朋子との間に、隠し子・東方仗助がいる
容姿は祖父ジョナサンによく似ているが、ジョナサンと正反対に暴力的で気性が激しく、アメリカ人のスモーキー・ブラウンから「イギリス人とは思えない」と評されるほど軽い性格をしている。態度も紳士的とは言い難く、目上の人間に対しても常に茶化すような接し方をしている。しかし、黒人であるスモーキーに対しても分け隔てなく友情を示し、仲間を守るためには自らを犠牲にすることも厭わないなど、その奥底にはジョナサンと同じ正義の心が見て取れる。また、自分を育ててくれた祖母エリナに対して深い尊敬・敬愛の念を抱いている
相手の裏をかくことが得意で、戦闘においてはマジックやイカサマを応用し、自分に不利に状況からも周到な罠を張り巡らせ逆転してみせる。また先読みの才能もあり、相手が次に口に出そうとする言葉を予測して先に言ってみせるという心理トリックじみた台詞回しをよく行う(ジョセフ「次におまえは○○と言う」「次のてめーの台詞は○○だ」→相手「○○…ハッ!」)その一方で、劣勢に陥ったら正面からのぶつかり合いを諦め、一旦戦闘から逃走することで状況の打開を図ろうとする一面もある
「乗り込んだ飛行機は墜落する」というジンクスを持っており、13歳と18歳の時にそれぞれ1度、68歳の時に2度と、生涯で4度も飛行機の墜落事故に遭遇しており、更にその全てにおいて無事生還している
老年期以降はビートルズを愛聴しており、登場した各部の最終話のラストシーンではウォークマンでビートルズの楽曲に親しんでいる。また、B級映画やマニアックな音楽にも傾倒しているようである。少年の頃から漫画収集の趣味もあり、Part4時には岸辺露伴に露伴の代表作「ピンクダークの少年」の英語版が発売されていないか問い合わせていた
若い頃は祖父ジョナサンらと同様に「JOJO」というニックネームで呼ばれ、本名で呼ばれることはほとんどなかった。ただし、ジョナサンがカタカナ「ジョジョ」と表記されているのに対し、ジョセフは主にアルファベットで「JOJO」と表記されている。老年期以降はニックネームで呼ばれることはなくなり、承太郎ら家族からそれぞれの立場に合った呼ばれ方をされている以外、周囲の人間からは「ジョースターさん」という呼び名で統一されている
ジョセフ・ジョースター視点からの家族・血縁
ジョージ・ジョースターⅠ世(曾祖父)
ジョナサン・ジョースター(祖父)
エリナ・ジョースター(祖母)
ジョージ・ジョースターⅡ世(父)
エリザベス・ジョースター(リサリサ)(母)
ジョルノ・ジョバァーナ(叔父)
スージーQ・ジョースター(妻)
東方朋子(愛人)
空条ホリィ(娘)
東方仗助(息子)
静・ジョースター(養子)
空条承太郎(孫)
空条徐倫(曾孫)
ジョセフ・ジョースター
劇中での活躍
Part2『戦闘潮流』
18歳(1938年)エリナと旧知の仲であるロバート・E・O・スピードワゴンを頼って、エリナと共にイギリスからアメリカ合衆国へと渡ってきた。石仮面で吸血鬼と化したストレイツォとの戦いを機に、ナチスも絡んだ柱の男との戦いへと巻き込まれる
祖父ジョナサンと違い先天的に波紋の能力に目覚めていたが、訓練を行っていなかったため技術的に未熟で、柱の男との戦いにおいて苦戦を強いられた。しかし、ヴェネツィアにてリサリサに弟子入りして修業に励んだ結果、短期間で波紋の能力を完全に操れるようになった。その後、エシディシ、ワムウとの戦い、親友シーザー・アントニオ・ツェペリの死を経て戦士として大きく成長し、究極の生命体となったカーズとの戦いでは、左腕を失いながらも、エイジャの赤石と火山の噴火の力でカーズを宇宙空間に放逐した
その噴火に巻き込まれて死亡したと思われていたが、岩盤が盾になって運良く海に落下したところをヴェネツィアの漁船に救助され、スージーQに看病されていた。しかしスージーQが生存の連絡を忘れていたため、ニューヨークに帰ってきた時には、執り行われていた自分の葬儀にて、自らの帰還とスージーQとの結婚を報告する羽目になってしまった
Part3『スターダストクルセイダース』
69歳(1989年)Part2の後、ニューヨークにて「ジョースター不動産」を経営する不動産王となった。カーズとの戦いで失った左腕には金属製の義手を装着し、その上に手袋を着けて隠している
ジョナサンの肉体の首から下を奪い、100年の時を経て復活したDIOの影響で、ジョースターの血統であるジョセフ、ホリィ、承太郎にスタンド能力が顕現。しかしジョセフや承太郎と違って闘争心の希薄なホリィには、スタンド能力が心身に悪影響を与えてしまい、危篤状態へと陥ってしまう。ホリィを救い祖父の代から続く因縁に決着をつけるため、DIOを倒すべく、承太郎やジャン=ピエール・ポルナレフら仲間達と共にエジプトを目指す
青年時代と同じく頭脳戦や駆け引きを変わらず得意とし、年月を経て得た様々な経験を生かし一行のリーダー・参謀役として、またその軽い性格からムードメーカーとして活躍。運動能力も年齢と比較して非常に高く、街中を全力疾走してもそれほど息切れした様子も見られなかった。また波紋能力もなくなったわけではなく、必要に応じて波紋の技を使用している
DIOとの決戦においては、波紋を用いた策略によってDIOと正面から渡り合い、花京院の命がけの助言によりザ・ワールドの能力の謎を解くことに成功するも、喉元にナイフを突き立てられ敗北。その後DIOに血を吸われ、魂が天に昇っていったような描写がなされていた。しかし承太郎がDIOを倒した後、DIOの死体からの輸血とスタープラチナによる心臓マッサージを受けて蘇生し、承太郎と共にエジプトから日本への帰路についた
Part4『ダイヤモンドは砕けない』
79歳(1999年)もしもの時のために自らの遺産を整理していたところ、かつて不倫関係にあった東方朋子との間に隠し子・仗助がいることが発覚。仗助と対面するため、また音石明をそのスタンド能力で追跡するため、M県S市杜王町を訪れる
Part3終了からPart4までの10年の間に、様々な病気を患いめっきり年老いてしまった。足腰も弱って杖をつかなければ歩行もままならず、認知症にかかっている様子すら窺わせたが、アクトン・ベイビーの事件をきっかけに認知症は改善し、少しずつではあるが往年の精気を取り戻していった
周囲には「妻以外愛さない」と公言していたため、仗助と朋子の存在が発覚した時はスージーQに激怒されたという。仗助と対面した当初は気まずい関係で、仗助から他人行儀に「ジョースターさん」と呼ばれていたが、様々な事件を経て打ち解けた後は「じじい」と親しく呼ばれるようになっていた。アメリカに帰国した後はアクトン・ベイビーの赤ん坊を養子として迎え、静・ジョースターと命名している
Part4初登場時は飛行機ではなく船に乗って杜王町に来訪しており、また最終話に杜王町を離れる際にも船を用いている。劇中で朋子と再会することは一度もなかった
ジョセフ・ジョースター
波紋法───
波紋疾走(オーバードライブ)
相手に素手で接触し(あるいは打撃を加え)、波紋を流し込む。
劇中ではジョナサンのように特別な技名を叫ぶことは少なかったが、Part3の対戦型格闘ゲームでは「山吹色の波紋疾走(サンライトイエローオーバードライブ)」「青緑波紋疾走(ターコイズブルーオーバードライブ)」など、ジョナサンの用いていた技の名前があてられている
波紋肘支疾走(リーバッフオーバードライブ)
肘打ちと同時に波紋を流し込む
波紋コーラー
コーラやテキーラの瓶に波紋を流し、内側から圧力をかけて栓を強く弾き飛ばす。技名はPart3の対戦型格闘ゲームより
波紋ヘア・アタック
引き抜いて手に持った多めの頭髪に波紋を流し、目の前の空中へ散らせることで相手の弾丸を弾いて防ぐ。サンタナ戦でルドル・フォン・シュトロハイムから引き抜いた頭髪に使用し、サンタナの撃った指マシンガンから自身とスピードワゴンを守った
クラッカーヴォレイ
鉄製のアメリカンクラッカーを鈍器として用い、それに波紋を流して攻撃する。直接殴りつけるだけでなく、投げつけて飛び道具として用いることもある。Part3の対戦格闘ゲームでは後者を「クラッカーブーメラン」と呼称
結界
相手に気づかれないように糸の結界を張り、隙を見ては糸を巻きつけて締め上げながら波紋を流す。得意の手品を応用した特殊な結び方を用いており、罠に気付かれて切断される事態にも対応している。エシディシ戦で使用
上記の他にも、様々な道具やトリックに波紋を応用した、独自の技を多く用いている
スタンド───
ハーミット・パープル(隠者の紫)
【破壊力 - D / スピード - C / 射程 - D / 持続力 - A / 精密動作性 - D / 成長性 - E】
イバラのような外見をしているスタンド。ポラロイドカメラなどを媒体にすることで、念写を行うことができる。序盤にポラロイドカメラを使い念写をしてみせる際、カメラを叩き壊すほど強く殴らなければならないと本人が述べていたが、物語が進むとテレビや地面の砂を媒体にして、特に殴ったりはせずに遠くの様子や周辺の地図なども映し出せるようになっている。また、機械に干渉して操ったり機械内部を探ることも出来る
戦闘向きのスタンドではないが、若干ながらイバラ自体にも殺傷力はある。イバラは自分の意思で自在に操作することができるため、ロープや鞭など様々な用途に用いられる。また波紋を流す性質も持ち合わせているため、イバラで縛り上げた敵に波紋を流し込んで攻撃するなど、本人の工夫によって高い汎用性を発揮する
通常、スタンドが破壊されると本体にダメージが反映されるが、イバラが引きちぎられてもジョセフはダメージを受ける描写はなかった
スタンド名の由来はタロット大アルカナ9番目のカード「隠者」
ジョセフ・ジョースター は全編を通じて、波紋法とスタンドの双方を使用できる唯一の人物である。また、ジョースター家の男子には「生涯一人の女性しか愛さない」「代々短命である」というジンクスがあるが、それを初めて打ち破った人物でもある
Part2最終話においてウォークマンでビートルズの音楽を聴くシーンには、連載当時の原稿では「ビートルズの『ゲット・バック』でも聞くか」という台詞が用いられていたが、単行本では諸般の事情からカットされている。Part3最終話ではこのシーンに帰結する描写として、「The Beatles “Get back”」とラベルの貼られたカセットテープをウォークマンで聞いている。また、Part4最終話においても、ポータブルプレイヤーにMDを入れる1コマが描かれている
Part4ではスタッフのミスによりPart3が本来の1989年ではなく1987年に設定されたため、Part4でのPart3に関連する西暦や年齢には若干ズレが生じている
2003年に放送された番組『週刊少年「」』にて、俳優の船越英一郎が「ジョセフ・ジョースターはまだ生きているのでしょうか」という質問に対し、原作者の荒木飛呂彦は「ちょっと**てると思うんですけど、生きてると思います」と答えている。ちなみに6部の時点で、ジョセフの年齢は91歳となる
Part6以前とは別世界の物語であるPart8「ジョジョリオン」においては、ジョースター家の家系図に、Part7「スティール・ボール・ラン」の主人公ジョニィ・ジョースターの孫としてジョセフ・ジョースターという名前が記されている。もちろん別世界であるため、6部までのジョセフ・ジョースターとは別人である
戦闘潮流
登場人物の調べ───────
シーザー・アントニオ・ツェペリ
ジョセフの親友で波紋使い。Part1に登場したウィル・アントニオ・ツェペリの孫で、父はイタリア人のマリオ・ツェペリ。1918年5月13日生まれ(1938年が舞台なので20歳)。身長186cm 体重90kg。血液型A型。両の頬に変なアザがある。外見は祖父に瓜二つのジョセフに反し、祖父アントニオとは外見は似ず、ガールフレンドがたくさんいるナンパ男だが、波紋の師であるリサリサのことは母のように慕っている。軽い性格のジョセフとは当初打ち解けなかったが、ワムウとの初戦でジョセフが自身を囮にスピードワゴンと自分を助けようとしたことを機に彼を見直すようになり、リサリサの下での修行を通して無二の親友となった。初登場の時点で波紋法を習得しており、シャボン玉を媒介とした波紋の攻撃を得意とする。いつでもシャボン玉を出せるよう、衣服には石鹸水を仕込んでいる
かつては家族と共に幸せに暮らしていたが、シーザーが最も尊敬していた父が理由も告げずに突如失踪した(家族のための生活費は残していたが、悪い親戚に騙され奪われた)ことから父を憎み、性格が荒れて放浪するようになる。孤児院に収容されるもその施設を脱走し、ローマの貧民街で(殺人以外の)犯罪に明け暮れる荒んだ青春を送る。このときに行った幾度ものケンカで素拳での一撃を恐れられており、すでに波紋の才能の片鱗を見せている。そして16歳の時にローマでマリオを発見するが、マリオはシーザーが不用意に柱の男に近づいて吸収されそうになったところを庇い、壁に引きずり込まれて柱の男に捕食され、死亡してしまう。この時シーザーは、マリオが自分や家族を捨てたのではなく、柱の男や吸血鬼との戦いに巻き込まないために自分達へ何も告げずに去ったことを知り、祖父と父の遺志を継ぐことを決意する。シーザーを庇う際、切迫した状況のせいか年月のせいかは定かではないが、マリオ自身はシーザーのことを息子と気付かずに死んでいった。しかし、赤の他人さえ命をかけて助けようとしたマリオの気高い精神はシーザーへと受け継がれた。それまでは父への恨みから「姓なんて無え」と言うほどであったが、この事件以後は父及びその血統を強く誇りとするようになり、それを侮辱する者には容赦をしないようになった
罠を承知でカーズ達の隠れ家に単身乗り込み、ワムウを追いつめるも後一歩のところで敗れる。瀕死の重傷を負いながらも自らの父と祖父が自己を犠牲にして他人を救ったことを思い返し、死力を振り絞ってワムウから解毒薬のピアスを奪い取ることに成功。バンダナに引っかけたピアスを自身の血で作ったシャボン玉に入れて飛ばし、ジョセフに託して絶命する
ジョセフがピアスと共に受け取ったバンダナは、形見の品として以降もジョセフが所持し、最終決戦ではそのバンダナをジョセフが身につけて戦った。ワムウに追い詰められた際、そのバンダナを利用することでジョセフはワムウを倒し、シーザーの仇を討っている
主な技は、衣装に仕込まれている特殊石鹸水に波紋を流し、シャボン玉を発射する「シャボンランチャー」や、それを高速自転させて円盤状に発射できる「シャボンカッター」。後者は祖父の使っていた波紋カッターの応用技で、「シャボンカッター・グライディン」としてそのエッジ部分で切断したり、円盤本体を「シャボンレンズ」として屋内に太陽光を送り込んだりもできる
名前の由来はイギリスのロックバンド「レッド・ツェッペリン」から
戦闘潮流
登場人物の調べ───────
リサリサ(エリザベス・ジョースター)
シーザーの波紋の師であり、後に師事したジョセフに波紋の扱い方を厳しく指導した。
ジョセフは知らなかったが、正体は彼の実母であり、1889年の大西洋の事件(Part1最終話)でエリナに助けられた赤ん坊。ストレイツォによって育てられ、彼の指導により波紋を習得する。生年月日は1888年12月頃。身長175cm。体重不明。血液型A型
成人後にイギリス空軍のパイロットとなったジョージII世と結婚し、ジョセフを産む。しかし、夫がイギリス空軍司令官として潜んでいたゾンビに殺害(ゾンビの正体を暴こうとしていたが、返り討ち)され、エリザベスはそのゾンビを波紋で倒すものの、目撃者がいたことから「イギリス空軍司令官殺し」の国家反逆罪で全世界へ指名手配となり、スピードワゴン財団の協力で姿をくらませていた
50歳だが、波紋の習得により20代後半のような若々しい外見を保っている。その波紋パワーはジョセフの軽く3倍。武器は、サティポロジア・ビートルという虫の「100%波紋を伝える糸」で編まれたマフラーで、それに波紋を流して吸血鬼を倒す。また、このマフラーは武器であると同時に、生命反応を感知できるレーダーにもなっている。
柱の男達との最終決戦でカーズに重傷を負わされるも生還し、ジョセフに自分が母親であることを打ち明け、ともにアメリカへ移住。1948年にハリウッドの脚本家と再婚したとされる。Part3には登場こそしないものの、ジョセフに「ジョースター家の血筋の人間には左肩に星型のアザがある」ことを教えていた。波紋使いは長寿であるが、その後の物語への登場は無いため、生死は不明。
名前の由来はアメリカのバンド「リサリサ&カルト・ジャム」から
ロギンズ、メッシーナ
2人ともリサリサの屋敷の召使であり、波紋の師範代。リサリサの下でロギンズがジョセフを、メッシーナがシーザーをそれぞれ厳しく指導した。ロギンズは最終試練の場でジョセフを待っていたところを、エシディシに殺害された。
メッシーナはエシディシが郵送した赤石の宛て先を突き止め、単独でカーズのいるホテル跡へ向かったシーザーを止めるべく追うが、ワムウに左腕を切り落とされて気絶する(終戦後は元に戻っている)。負傷の影響もあり、最終決戦には参加できなかった
名前の由来はアメリカのロックユニット「ロギンス&メッシーナ」から
戦闘潮流
登場人物の調べ───────
───────柱の男
サンタナ
「柱の男」の一人で、彼らの内では最下位の階級にあたる。カーズ達が旅を始めた頃は赤ん坊だったため、年齢はカーズ曰く「(自分達の)十分の一しか生きていない若僧」「青っちろいガキ」。理由は不明だが、ローマの地下遺跡で眠る他の3人とは離れ単独でメキシコの遺跡で眠りについており、スピードワゴン財団が発見した。それをナチス・ドイツが将来人類の存亡に関わると考え、「柱の男」を倒す研究のため奪取、研究の過程で多数の囚人の生き血を吸わせることによって目覚めさせた。他の3人とは異なり特定の流法(モード)は見せておらず、「憎き肉片(ミート・インベイド)」「露骨な肋骨(リブス・ブレード)」などの自らの肉体の一部を操作して攻撃を行う。最下位とは言えわずかな間に現代語を習得し、サブマシンガン(MP40)を一目見ただけで分解するなど高い知能を持ち、かつ一人でドイツ軍基地を蹂躙する圧倒的な能力を見せる。ただ、ジョセフが自分に吸収されなかったり、波紋で攻撃を防いだりしているのを見て不思議に思っていたことから、「波紋」の存在を知らなかったようである。シュトロハイムの文字通りの捨て身の行動とジョセフの攻撃によって太陽の光を浴び、再び石化。スピードワゴン財団が回収した。その後の行方は劇中では語られていない
「サンタナ」の名は、シュトロハイムが「メキシコに吹く熱風」という意味で便宜上名付けたもので、本名は不明。当初、他の柱の男は「ヤツ」と呼んでいたが、後にカーズもシュトロハイムに合わせて「サンタナ」と呼んでいた
ワムウ
「柱の男」の一人。年齢はおよそ12,000歳。カーズ、エシディシらが旅立った時赤ん坊であったため、彼らの中では第3位の階級にあるものの、シーザーやカーズに「戦闘の天才」と言わしめる程の実力者。スピードワゴン財団がサンタナの行動を封じるために浴びせたのと同じ人工の紫外線ライトを照射されても、まるで害を受けずに平然と行動することができる。風の流法(モード)という、体機能の作用で空気の流れをすさまじい規模で操る技法を所有。必殺技は両腕を前に突き出した状態で関節ごと高速回転させ、巨大な竜巻を作り出して標的を粉砕する「神砂嵐(かみずなあらし)」と、膨大な量の空気を体内で圧縮し、極めて高圧の状態で噴出させて標的を切り刻む「最終流法(ファイナルモード)・渾楔颯(こんけつさつ)」。視覚無しでも、収納可能な1本の角で風の流れから相手の動きを知ることができる。また、肺の水蒸気を胸から出して体の周りを覆い光を屈折させることで、一時的に透明人間になれる。これにより、ごく短時間ながら太陽光線の下でも行動できる。そして額の角はドリルのように回転する武器ともなる。自分の影の中に入られるのを極端に嫌い、相手がカーズ達であっても無意識の内に反射攻撃をしてしまう癖がある。カーズ、エシディシに対して非常に忠実であるが、戦いの場においては自らの戦いの美学を優先する。
自分が認めるに足る敵と戦うことこそを名誉とする誇り高き男。復活後にジョセフと戦い瀕死のダメージを与えるものの、自らに傷を与えた男としてジョセフを認め、その心臓に毒の指輪を埋め込み決闘の約束とした。その後はギリシャで「エイジャの赤石」を探していたらしいが、スイスのサンモリッツにいるカーズと合流。その際、単独で攻撃を仕掛けてきたシーザーを苦戦しながらも倒すが、自らの命を失ってもジョセフに解毒剤を託そうとした彼の姿に敬意を表し、鮮血のシャボンを割らずに見逃した。その後、ピッツベルリナ山でジョセフと古来の作法に基づく「戦車戦」での決闘を行い、死闘の末に敗れる。そして、首だけの状態になりながらも自分の戦いを汚そうとした吸血鬼達に制裁を加えた後、自分より戦士として高みに立ったジョセフの成長に立ち会えたことに喜びを感じながら、1万年以上に及ぶ自らの人生はジョセフに出逢うためにあったと言い残し消滅した。その時ジョセフはそれに答えるように無意識に敬礼で応じている
エシディシ
「柱の男」の一人でカーズの同志。ダイナマイトを飲み込み、腹の中で爆発させても平然としているほど強靭な肉体を持つ。血液を摂氏500℃にまで加温し、この熱を様々に利用する炎の流法(モード)の使い手。切れた血管を針のように伸ばし、敵に突き刺し過熱血液を流し込む「怪焔王の流法」(かいえんのうのモード)、血管針を全身から突き出させて回転攻撃を行う「怪焔王大車獄(かいえんのうだいしゃごく)」でJOJOを苦しめた。性格は荒っぽく直情的であるが、彼自身はそれを自覚しており、頭に血が上った時は号泣して落ち着くことで感情をコントロールする。昔中国に行ったことがあるらしく、ジョセフとの会話で兵法書の「孫子」を引用した。エイジャの赤石の所在を突き止めて1939年2月25日の夜にエア・サプレーナ島を襲撃しロギンズを殺害、ジョセフと戦うが敗北する。しかし、脳だけになりながらもスージーQに取りついて赤石をスイスにいるカーズのもとへ郵送、スージーQの肉体もろとも自爆を図るが、ジョセフとシーザーが連携して流した波紋によってスージーQの体から追い出され、朝日を浴びて消滅した。プライドを捨ててまで仲間のために生きようとした姿には、ジョセフも善悪とは関係無い、一種の敬意を表していた
カーズ
「柱の男」の首領格。金属も容易く切断する切れ味を持つ煌めく刃を身体から生やす光の流法(モード)「輝彩滑刀(きさいかっとう)」を用いる。刃が光るからくりは、刃の表面をチェーンソーのように走る無数のキバ状の突起が不規則に起こす乱反射によるもの。刃は手以外にも足などからも生やせる。柱の男達の中では最も知能が高く、「究極生命体(アルティメット・シイング)」となることを望み「石仮面」を作り出した天才(究極生命体となった時点ではIQ400)
弱点なき究極の生命体の追求を信念としている。およそ12,000年前、彼の思想を危険視した同族を返り討ちにして滅ぼした。同族を滅ぼした後、自分の思想に共感したエシディシと、当時は生まれたばかりでそれらの事情を知らないワムウやサンタナを引き連れ、旅に出た。究極生命体になるための研究の過程で「エイジャの赤石」の力を発見。石仮面の完成に必要な「スーパーエイジャ」の所在を突き止めるも、休眠期に入り柱の中で眠りについていた。彼にとって自らの目的を果たすことは絶対のもので、そのためならば手段は選ばず、ワムウの戦いを貶める卑劣な行為や両親さえも殺める冷酷非情な行いにも罪悪感は持たない。しかし、戦士としてのワムウの姿を讃え尊重したり、子犬を自動車から守ったり谷の底に咲く花を傷つけないように振舞うなど、人間以外の生物への博愛精神と、独自の価値観を持っている。また、エシディシに対する強い仲間意識やワムウを強く心配する描写がある等、仲間には優しい一面をみせている。だが「究極生命体」となった直後にはリスを殺している。
1939年1月30日にワムウやエシディシとともに復活。同年2月28日、スイスでの決闘でリサリサを騙し討ちにして赤石を手に入れる。その後ジョセフに敗北するが、その直後に自らに止めを刺そうとしたシュトロハイム隊の攻撃を利用し、赤石と石仮面の力で究極生命体になる。太陽光や波紋を克服すると共にあらゆる生物の能力を体現できるまでになり、ジョセフの数百倍もの強さの「波紋」を練るまでに至った。エシディシとワムウの復讐、そして自分のけじめのためにジョセフを自分の手で殺そうとした結果イタリアのヴォルガノ島まで誘導され溶岩の中に落とされるも、究極生命体の能力を活用し、溶岩の中を数十秒に渡って泳ぎ脱出。ジョセフの左腕を切断し、彼とシュトロハイムを死の絶望に追い遣った。しかし、新たに得た「波紋」でジョセフに止めを刺そうとしたところ、赤石によって増幅させられた波紋エネルギーが火山の更なる噴火を誘ってしまい、噴出された火山岩に押し上げられて宇宙空間に放逐されてしまう。その後、自らの体内から圧縮酸素を噴出、その反動で地球への帰還を試みるが、圧縮酸素そのものが凍り付いてしまった為失敗。元々不老不死であるが故に死にたくても死ぬこともできず、最終的に生物と鉱物の中間の物体として永遠に宇宙空間を漂う存在となり、考えることをやめてしまった
※この他、回想シーンで「柱の男」の一族が数人登場しているが、カーズの粛清を決定する会議を開いている姿と戦い倒され死んでいる姿が描かれるのみである
───────吸血鬼
ストレイツォ
Part1で登場した波紋の戦士でリサリサの師匠。年齢はスピードワゴンと同い年。波紋法を持ってしても防ぎきれぬ自身の老化に危機感を持っており、ひそかにディオ・ブランドーの吸血鬼の力に憧れていた。そのため、スピードワゴンに呼ばれて弟子達とともにメキシコを訪問し、柱に埋め込まれたサンタナと多数の石仮面を目の当たりにした際、弟子達を殺害した後にスピードワゴンを襲い、石仮面を持ち出して吸血鬼となった(その際に、容姿がPart1とほぼ同じ状態にまで若返った)。しかし、吸血鬼となった後も血を吸わず、無関係な人間を手にかけることはなかった(ジョセフを誘き出すために少女を人質にとったが、その際にも奥歯を引っこ抜いただけで殺してはいない)。自身の脅威になるであろうと判断したジョセフを抹殺すべく彼と戦い、Part1でディオも使用した「空裂眼刺驚(スペースリパースティンギーアイズ)」を使った。また、リサリサが所持しているのと同じような波紋をよく伝導するマフラーを身につけており、それでジョセフの波紋を散らして防いだ。だが、ジョセフの用意していた多数の兵器と機転によりマフラーを失い、空裂眼刺驚も撃ち返されて敗北。若返ったことを至上の幸福と称して、波紋の呼吸を行い、自らの命を絶った。波紋の一族の指導的立場にありながら「柱の男」の存在をスピードワゴンに教えられて驚くなど、設定に混乱がみられる
鋼線(ワイアード)のベック
カーズの手下の吸血鬼。厚ぼったい唇と語尾に「〜ズラ」をつける口調が特徴。恋人を絞め殺した脱獄囚だったが、逃亡中にカーズにより石仮面で吸血鬼となった。一人でカーズの部屋の門番を任されている辺り、カーズ配下の吸血鬼の中では抜きん出た実力の持ち主だったと思われる。自分の体毛を棘状に変化させることができる。ジョセフの武器であるクラッカーを破壊するが、リサリサに瞬殺され、ジョセフには口調をマネされる
カーズの影武者
カーズの影武者を務めていた吸血鬼。リサリサと戦う。本物のカーズが「殺気の無い構え」を見せ姿を消した後、柱のヒビの中から現れる。流法「輝彩滑刀」を使用したがリサリサには通じず呆気なく蹴り倒される。頭髪はかつらであり、倒された後はかつらが外れ禿頭があらわになった
戦車の御者を務めた吸血鬼
吸血馬二頭が引く戦車の御者を任されていた吸血鬼。しかし興奮し猛り狂った吸血馬を抑えることができず、ワムウ、カーズに避難を勧める。吸血馬はワムウによって静められ、自身も命は助かった
※その他、カーズによって生み出された約100人もの吸血鬼(全員、元はごろつきの類)が登場している。そのいずれもが名前すら判明せず、ワムウ、カーズの影武者に制裁を下されたりカーズにエネルギーを吸収される。大半はシュトロハイムとナチス親衛隊、スピードワゴン財団特別科学戦闘隊に倒されている
戦闘潮流
登場人物の調べ───────
─────その他の登場人物
ロバート・E・O・スピードワゴン
アメリカに渡り石油王となり、スピードワゴン財団を設立。吸血鬼と柱の男たちについて調査をしていた
エリナ・ジョースター
旧姓ペンドルトン。ジョセフの祖母であり、ジョナサンの妻であった。Part2では気品と厳格さを兼ね備えた淑女へと成熟している。またレストランにて、友人であるスモーキー・ブラウンを黒人だという理由で侮辱した相手への怒りを露にしたジョセフに対し、「他の客に迷惑をかけずにやっつけなさい」という旨の発言をするなど、若い頃に比べると大分したたかになっている
孫のジョセフに対して紳士の教育を厳しく行っており、「エリナおばあちゃんに叱られる」と恐れられつつも、育ての親として深く慕われる。老齢ながら小学校の英語教師を務めており、学校をサボるジョセフに歴史を教えている。夫と息子を若くして失っているため、孫のジョセフには幸せになってもらいたいと願っている。そのため、ジョセフの父親と母親は戦死と病気でそれぞれ亡くなったとして、波紋や屍生人の存在をジョセフが知ることの無いように真実を伝えずにいた
1950年、多くの人々に見守られながら81年の生涯を静かに閉じた。
Part2では普段からサングラスを付けていて、一度もサングラスを取っていない。一コマだけ、サングラスと顔の間から素顔が見えるシーンがある
TVアニメでは普通の丸眼鏡となっており、素顔も見えている
ルドル・フォン・シュトロハイム
ナチス・ドイツの将校で、初登場時には少佐としてメキシコ秘密基地の指揮官を務めていた。基地で柱の男達を研究する目的でサンタナを復活させた。予想を上回る能力を持ったサンタナに脱走され、人類を滅亡させてしまう危機に直面し、ジョセフと一時共闘する。ジョセフに自らの足を斧で切り落とさせ、日光を浴びさせることに成功するが、切断した足の傷口から体内に侵入されてしまう。自分の死期を悟り手榴弾によって自爆をしたが、それでもサンタナは倒せなかった。しかし、彼が自爆したことで再び日光に晒されたサンタナはジョセフによって石化される
その後、全身をサイボーグ化して再登場(同時に大佐に昇進)し、柱の男との戦いに参加。彼の肉体改造はサンタナのデータを参考にしており、身体能力はサンタナを上回ったが、サンタナよりもはるかに格上の存在であるカーズには殆ど通用せず、再登場直後の戦闘ではカーズに胴体を真っ二つにされてしまった。それでも、片目に内蔵された紫外線ストロボなどの自身の内蔵武器を活用して生き残り、再改造・修理を受けて復帰した(この時左腕が生身に戻っている)最後の戦いでは苦戦するジョセフのサポートに回り、事実上のシーザーに代わる相棒的活躍を見せた
性格面ではプライドが高く、傲慢にも思えるが、勇気のある人間は人種や年齢を問わず尊重する。ただしおっちょこちょいな一面も見せており、カーズに止めを刺そうと意気込んで攻撃をかけたものの、カーズは赤石をつけた石仮面をかぶっていたため、結果的に彼の究極生物化の手助けしてしまった。単身で実験台になろうとした捕虜の少年を救ったり(その少年以外の全員を実験に使ったのだが)、自分の身を犠牲にしてジョセフを助けたりと正義漢の一面も。なおジョセフの本編での最後の戦闘を見届けた唯一の人物である
柱の男達との戦いの後、ジョセフの生還を知ることなく1943年のスターリングラード戦線で誇り高きドイツ軍人として名誉ある戦死を遂げたことがエピローグで記されている
劇中では階級や「シュトロハイム」で呼ばれることが多く「ルドル」と直接呼ばれたことはない。ハイテンションとインパクトの強さから、読者からの人気が非常に高いキャラである
スージーQ
リサリサの使用人。かなり天然**な性格のイタリア人女性。脳髄のみとなったエシディシに操られ体内をボロボロにされるが、ジョセフに救われた。柱の男との戦いを終えたジョセフを介抱し、その後結婚するが、彼女がジョセフの生存を仲間達に連絡し忘れていたため(ジョセフはカーズ戦で死んだと思われていた)、ジョセフは自分の結婚を自分の葬儀の場で発表する羽目に。Part4での孫の空条承太郎の台詞によると、ジョセフの浮気が判明した時、かなり揉めたらしい
スモーキー・ブラウン
黒人少年。ニューヨークでジョセフの財布を盗んだのを見ていた警官にリンチに遭っていたところを、ジョセフに助けられて友人となる。ストレイツォ戦の後はしばらく登場しなかったが(ジョセフやスピードワゴンが不在の間、エリナの身辺の世話をしていた模様)、カーズとの最終決戦の際にスピードワゴン、シュトロハイムらとともに、苦戦するジョセフの元に駆けつけている。エピローグで故郷ジョージアで初の黒人市長となったことが明かされる
ジョージ・ジョースターII世
ジョナサンとエリナの息子。リサリサの夫でジョセフの父。名は彼の祖父のものを受け継いだ。父・ジョナサン譲りの容貌を持った(息子のジョセフも同様)イギリス空軍のパイロット。軍の上官がディオの生んだゾンビの生き残りであることに気付き調査をしていたが、素質はあったものの波紋の修行をしていなかったために殺害されてしまった。主人公ではなく脇役である珍しい「ジョジョ」である。息子のジョセフ・ジョースターは「幼い時に戦死した」ということしか知らない。妻のリサリサの血液型がA型でジョセフがB型なので、彼の血液型はおそらくB型である
なお、名前はPart2では単に「ジョージ・ジョースター」と語られているのみで、Part3以降の家系図において「ジョージII世」とされている(ジョージI世は彼の祖父であるPart1のジョースター卿)
ドノヴァン
ナチス親衛隊コマンドー。足跡をつけずに砂の上を歩くほどの身軽さを持つ。メキシコの砂漠でジョセフを尾行しストレイツォの情報を聞くため拉致しようとするが、戦闘に敗れて逆に拷問され、スピードワゴン生存の事実を自供する。その後、サボテンにくくり付けられてしまった
マルク
ナチスの軍人で、シーザーの親友。仕事に一生懸命な人の良い青年。シーザーに手伝ってもらってナンパした女性と婚約中であり、今度結婚する予定だった。柱の男達の眠る、ナチスが監視しているローマの地下遺跡にジョジョやシーザーを案内するが、眠りから目ざめたワムウによって体の縦半分を食われて致命傷を負う。シーザーにより波紋で心臓を止められて安楽死させられた
マリオ・ツェペリ
ウィルの息子でシーザーの父。ナポリの家具職人だったが、ローマでカーズ達が眠る遺跡を発見し突然失踪。世界を巡って対処法を探っていたが、遺跡の罠に引っ掛かったシーザーを救おうとして死亡した。マリオ自身はシーザーを自分の息子とは分からなかったが、彼の死はシーザーを大いに成長させることとなる
柱の男とは?
2000年周期で石柱の中から復活し活動する謎の生物「闇の一族」のこと。地球創世記の頃より存在し、かつて神や悪魔(或いは鬼)などと原始の人間たちに認識されていた存在。女性もいたようだが、その生物の頂点に立つ力故に食物連鎖の定義に漏れず繁殖率が極めて低く、また数十年間の活動に2000年の休眠期を必要としたため、地球の生態系にも考慮して他の生物には必要(必要最低限の食料)以上には干渉せずそれまでひっそりと生きていた。しかし一族は危険な思想を持つカーズを抹殺しようとし、逆に返り討ちに遭って滅ぼされたため、作中の時点で生存するのはカーズ・エシディシ・ワムウ・サンタナの四人のみ。頭にはそれぞれ固有の角(ワムウの発言)、或いは触覚(カーズの発言)がある。人間とは比較にならぬほどの寿命・知能・身体能力を誇るが、紫外線に弱く、太陽光を受けると、吸血鬼のように灰化まではしないものの、硬直して石となる。ただしエシディシによると「強力な『波紋』」の攻撃を受ければ消滅もする。普通に口から物を摂取することもある(カーズが酒を飲んでいる等)が、全身の細胞から消化液を出して「食事」を行うため、波紋使い以外の人間や吸血鬼が柱の男の肉体に接触すると、削り取られるようにして食われてしまう。「石仮面」は彼らには骨針の「押し」が弱かったらしく、「石仮面」に「エイジャの赤石」の力を取り込み、弱点の太陽光を克服、究極生物へ進化することを目論んでいた。Part1から登場する石仮面は、カーズが研究の過程で作った試作品である。その試作品の「石仮面」を使い、「柱の男」達は、高効率のエネルギー源としてあらゆる生物を吸血鬼に変貌させ、捕食していた(ただ、吸血鬼になった者達がこの事実を把握していたかは定かではない)「波紋使い」の一族は、この柱の男達からエイジャの赤石を守るため、また柱の男達を殲滅するために存在することも明らかになる
エイジャの赤石(えいじゃのせきせき)とは?
カーズ達が捜し求めていた、ルビーのように赤い石。地球上で極稀にしか存在しない「エイジャ」という希少鉱物で、結晶内で光を何億回も反射を繰り返し増幅した後、ルビーレーザーのように一点に照射する力を持っており、不純物の多い粗悪な石でさえ、ランプの炎の光だけでエシディシの掌を貫通する威力を発揮した。石仮面の骨針の力が自分達の脳を押すには不足していることに悩んでいたカーズは、赤石の力で骨針を強化しようと考え、ローマ皇帝が持つといわれた一点の曇りも無い「スーパーエイジャ」を入手すべく、ワムウとエシディシを連れて2,000年前のヨーロッパに現れた。逆を言えば、「スーパーエイジャ」が無ければカーズの野望は実現しないのだが(実際にジョセフも赤石の破壊を提案していた)、これが無ければ「柱の男」を倒せないという言い伝えが残されていたため、代々の波紋戦士によって引き継がれ、作中の時代では宝石に偽装されてペンダントに組み込まれた状態でリサリサが所持していた。最終的にはジョセフの「生きる」という執念が成せた「偶然」により赤石は『波紋増幅器』という事が判明、そのエネルギーは火山噴火を発生させ、その後何処へと紛失した
ちなみに、週刊少年ジャンプ連載当時、本作品には「ロマンホラー! 真紅の秘伝説」なるキャッチコピーが添えられていたが、これは作者本人の意図するところではなく、担当編集の独断によって付けられた特に意味のない物だったという。だが、赤石の登場により、このコピーがそれなりの意味を持つものとなっていった
──────BRAKE TIME
戦闘潮流でも登場人物の名称は他のPart同様、洋楽のバンド名やメンバー名などをアレンジしたものが多い
シーザーの祖父ウィルはジャンプ掲載時では、「結婚もしなかったし家族も持たなかった」と語っていたが、Part2で彼の孫であるシーザーが登場した。作者曰くこれには苦情が殺到したらしく、後に発行された単行本4巻では「若いころ結婚していたが石仮面に関わり家族を捨てた」という風に台詞が変えられ、同巻末に謝罪文が載せられた。この作者コメントの一部は、日本テレビ系列で放送されたバラエティ番組『人生が変わる1分間の深イイ話』(2008年6月9日放送分)で紹介された
──────BRAKE TIME
耳でも楽しんでみないか?
JOJO raDIO……
JOJO raDIOとは、TVアニメ版「ジョジョの奇妙な冒険」のWEBラジオ番組である。パーソナリティは「ジョジョの語り部=スピードワゴン役の上田耀司」(公式ページより)。「raDIO」は「ラジオ」ではなく「レイ"ディオ"」と、ディオを強調している
キャストや制作スタッフをゲストに呼んで、アニメでの収録・制作秘話を語るという一般的な内容。アイキャッチはスピードワゴンの台詞で笑いを誘う
http://radio.jojo-animation.net/
鼓膜をも揺さぶるジョジョの世界へ──────
戦闘潮流
実はすごい男だったシュトロハイム───────
“柱の一族”サンタナに弱点の太陽光を浴びさせるべく、屋外に続く扉に向かうシュトロハイム。だが、左足をサンタナの触手に掴まれてしまう。ドアに手が届かない!
「あと!数センチのところで!おい、ジョースター!!ひとつ頼まれてくれるか!!俺の脚を切断しろッ!!そうすればあの扉に手が届く!」
「な…なにィー!オレにそんな残酷なことやれってのかーッ!」
「はやくしろーッ!」
「うるせーッ!医者でもねえ俺にそんなこと頼むなッ!」
「俺は誇り高きドイツ軍人!その程度の覚悟は出来てこの任務についておるのだーッ!お前らイギリス人とは根性が違うのだ、この腰抜けがめがッ!」
「やかましいッ!そんなに切って欲しけりゃ切ってやるぜーッ!このナチ公ーッ!!」
「ああ切って欲しいのだーッ!!」
「(くっそーッ、腰抜けかと思っていたが、こいつ土壇場で底力のある男だぜ!考え方は違えど敬意を表すぜシュトロハイム!)すまねえ!ウオオオオーッ!」
ドガッ!ジョセフは斧を振り下ろし、シュトロハイムは扉を開けた。ピッカアーッ!差し込む日光!やった!
…と思いきや、なんとサンタナはシュトロハイムの傷口(脚の断面)から、彼の体内に“ズルン!”と逃げ込んだ。
「うおおおおおおおーッ!お、俺の脚の傷口から体内にィイイイイイ!!」
「な、なんてこったッ!」
自分の体を抱きしめてワナワナ震えるシュトロハイム
「お、お、俺の体内にッ!サンタナがッ!」
次の瞬間、手榴弾を手にしたシュトロハイムの姿があった。
「こうなったら俺はもう助からん…自分ごとこいつを吹っ飛ばす覚悟よ!人間の偉大さは恐怖に耐える誇り高き姿にある--ギリシアの史家ブルタルコスの言葉だ。フフフ、さらばだいまいましいイギリス野郎…」
「やめろ!」ドゴーン!爆風で倒れるジョセフ。
転がりながら涙を浮かべて叫ぶ
「ちくしょうーッ!このヘッポコ軍人め、かっこつけやがってーッ!!」
戦闘潮流
受け継がれていく熱い思い───────
シーザーの死
太陽の光を反射させるシャボン・レンズで「戦闘の天才」ワムウをギリギリまで追い詰めたものの、逆転の『神砂嵐』をくらって大量に血を流すシーザー。
なおも立ち上がろうするシーザーに「やめろ…もう勝負はついた」とワムウ。シーザーのパンチには威力がない。
「みろッ!既に微量の波紋でさえ練ることが出来ぬほど多量の出血!つまりお前はもう助からない!」。
自分が流した血で滑り転倒するシーザー。
だが彼は倒れる瞬間、ワムウから解毒剤入りのピアスをもぎとった(毒を仕込まれたジョセフの為に)。
「なぜ貴様がピアスを!」
「し…死ぬのは…怖くねえ…ぜ。だが…俺は誇り高きツェペリ家の男だ。その血統を受け継いでいる」
--“父さんはこの俺を息子と知らなくても自分の命を犠牲にして救ってくれた…爺さんもJOJOの祖父ジョナサンの為に波紋の力を与えて死んでいったというぜ…”--
「こ、こんなこと、人間でねえ貴様なんかに喋っても分からなねーだろうがなァ」
--“だからオレだって、なんかしなくっちゃあな…。カッコ悪くてあの世に行けねーぜ…”--
「俺が最期に見せるのは代々受け継いだ未来に託すツェペリ魂だ!人間の魂だ!JOJOー!俺の最期の波紋だぜー!受け取ってくれーッ!」
直後、絶命したシーザーに天井が落ちてくる
シーザーの亡骸は瓦礫に埋まり、ピアスの入った真っ赤なシャボン玉だけが浮かんでいた。
ワムウは呟く…「ヤツの血で作ったシャボン玉か…割れない所を見ると、最期の波紋を絞り切ったようだ…。まだ波紋を練れるとは思わなかったが、仲間のため、これを残すため…さっきは波紋を込めず俺を殴ったのか…」
ワムウはシャボン玉を割ろうとして思い止まる。
「くれてやる…人間のようにセンチになったからではない…俺にとって強い戦士こそ真理…勇者こそ友であり尊敬する者!!俺はお前のことを永遠に記憶の片隅に留めておくであろうシーザー。シャボン玉のように華麗ではかなき男よ」
一歩遅れて到着したジョセフは瓦礫の下からシーザーの血が流れ出しているのを目撃した
--「シィィザーァァァッ!うああああああああーッ!!」
シーザーが敗北したことを知ったリサリサは、当初、冷静さを装っていた(煙草は逆さまだったが)だが床に流れ出したシーザーの血を見た時に、リサリサの両眼から一気に涙が溢れ出した
戦闘潮流
ジョセフVSワムウ
ジョゼフに必殺技の『神砂嵐』を破られたワムウ。「ま…まさか、こんなことが…」
1万2千年という時を生きてきた彼は、見下していた人類によってダメージを受け“自信”と“誇り”が崩れ去り茫然自失となる。
次にワムウがとった行動は、自分の両目を指で突くことだった。
「なまじ目が見えたから、視力に頼っていたから…ヤツに虚を突かれた」
角で風の流れを読みジョジョの動きを感じることにしたワムウには凄みがある。
ジョセフは叫ぶ「それくらいで気圧(けお)されてたまるかーッ!!俺たちはシーザーを失っている!それに比べりゃあ、てめーの目玉ぐらい下らねーぜッ!」
その後も相手の行動の先を読む頭脳戦、肉弾戦の死闘が続き、ついにジョセフのボウガンが放った鉄球がワムウの胸板を貫通する。鉄球は波紋を帯び、ワムウの傷口が溶け始める。波紋で両腕を封じられたワムウは馬上から回転蹴りを試みるが、ジョセフの反撃に合い、両足をも波紋で破壊される。地を這う形になったワムウ。
彼は言葉を絞り出す
「な、何ということだ、このワムウ…何てざまだ、このワムウ!1万2千年を生きた肉体が、こんな無惨になりさらばえて可哀想によ…」
ワムウは残された最後の力を使って最終奥義(角から風を出し、かまいたちを作る)を発動する
「風の最終流法(ファイナルモード)『渾楔颯(こんけつさつ』!!」
岩をも切断する風にジョセフは窮地に追い込まれるが、ワムウが風を起す為に体内へ空気を取り込んでいることに気づき、火炎瓶を投げてワザと切断させる。大気に飛び散った油が吸い込まれたことを見届け、JOJOはシーザーのバンダナに火を放った
「シィーザァァー!頼むぜーッ!!!」。
バンダナは切断され細切れになったが、なおも燃えながらワムウの体内に吸引されていった
--「ワムウ、貴様は戦士としてはスゴかった…だが俺にはシーザーという強い味方が最後までついていたのさ」。ボゴオオオン!ワムウは体の内部から爆発した!!--
頭部のみが地上に残り、リサリサは“復元する前に拳からの波紋で完全に消滅させよ”とジョセフに命じる。
ワムウに歩み寄るジョセフ。
「つ…ついに決着が着いたな…JOJO」
「ああ」
「シーザーの…仇を打ったな」
「そうとも…!」
「では…やるがいい…とどめを…」
「そうかいッ!!」ドッゴオーン!
ジョセフの拳はワムウの頭上をかすめ石畳に叩き込まれた。
彼は拳から流れる血をワムウの傷口に垂らした。
「何の真似だ!?」
「お前の首から出ている煙は爆発の煙ではない!…それは“波紋傷”の煙だ!先に胸や脚にくらった波紋は、既に全身に回っていたようだな。おめーらにとって波紋がどんなに苦しいかはよく知っている。もう治すことは出来ねえが、俺の血でせめて痛みを和らげて死にな!」
「貴様ッ!このワムウに…生き恥をかかせる気か、やめろ!敵からの情けなどいらぬッ!」
「情け?今お前は情けと言ったのか。なら、なぜお前はシーザーのシャボン玉を割らずに残しておいたんだ?情けからか?」
「それはあの男が…誇り高き戦士だった…からだ!戦士への敬意の為だ!はっ!」
「“まさかJOJO貴様”と驚く」
「まさかッ!JOJO貴様!」
「そうさワムウ!戦いは戦いで別。シーザーの悲しみは悲しみで別…。俺もなぜかあんたに対して敬意を払いたくなったのさ…この血はあんたへの“敬意”なんだ…」「フフ…完敗だよ。JOJO、どうやらお前は俺より戦士としても高みに立った様だな…」。
この時、吸血ゾンビ軍団が「あんのやろォォ、ブチ殺せェェェェ!」とジョセフ&リサリサに襲いかかった!
激怒するワムウ「まていーッ!!貴様らッ、何をする気だーっ!!この外道どもがーッ!!」。
自分の角が折れるまでジョセフを守るワムウ。
「ワムウ!なぜ…!?」
「このワムウ…最期までカーズ様の味方だが、吸血鬼どもには手出しは許さん。さあ、解毒剤を飲んでみせてくれ。俺が消滅しちまわないうちに」
だがワムウは目も見えず角も折れている。
「分かるのか…」
「触覚も目も言葉もいらない…伝わるよ…動作だけで充分だ」。
ピアス(薬)をかじるジョセフ。
「悔いはない…心からお前の成長が見れて良かったと思うよ。俺はお前に出逢うために1万数千年もさまよってたのかも知れぬ」。
シューと音を出しながら蒸発していくワムウ
「さら…ば…だ…JO…JO…」。
作者の言葉が入る『ワムウは風になった--JOJOが無意識のうちにとっていたのは「敬礼」の姿で
あった--涙は流さなかったが、無言の男の詩(うた)があった--奇妙な友情があった--』
『風の流法(モード)』の使い手だったワムウが最後は“風そのもの”になるという、これ以上は考えられない
鳥肌フィニッシュ。死闘の後の「伝わるよ…」という優しく穏やかな語調。ジョジョ史上5本の指に入る感涙ベストバトル!!
研究?イィ気になるなよ?研究なら、さっさと続きを書いたらどぉうだァ~~このモンキーがっ!!!!それに、研究しているなら、天国……いや、このDIOが探し求めるものもわかっているんだァろうな~~え、?このマ・ヌ・ケがァァァ!!!
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