鳴海 優 2012-08-17 19:00:05 |
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態度と動きが全く違う…どうにもやりづらい…
ユ「どうすりゃいいんだ…」
ノ「魔術を使って下さい」
突然聞こえたノアの声の方に耳を傾けた
ノ「ユウトの心臓の中に契約を果たしたことにより、魔力結晶(コア)が生まれました
あ、安心して下さい。心臓に影響はありませんので」
ユ「…で、使い方は?」
ノ「また後で教えますが、今の状況とユウトのセンスでは複雑な事はできません
ユウトの剣に魔力を送り込むようにイメージです」
ユ「わかった…ところで、クロナはどうした?」
ノ「………あ」
ノアは言いたい事を言い終え、役目を思いだし行ってしまった
「話は終わりましたか~?」
ユ「ああ…今からその減らず口をかき消してやるぜ!」
剣に魔力を流し込むようなイメージをすると、剣に黒いオーラが出、一回り大きく俺の剣に重なる
「武器強化型ですか~、珍しいな~」
ユ「少し…黙れやぁぁア!」
大剣を振るうと衝撃波が起こり、そのまま相手へ突っ込んでいった
それを受け止めた後、コイツは笑いながら
「強化しただけでこの力か~、もう我慢できない!殺しちゃ…」
「そこら辺で止めておけ、カズマ」
言葉と同時に、不意に現れた長髪の男は、俺の戦っていた相手をカズマと呼び、動きを抑えた
カ「おい!テルミ!何すんだよ!」
長髪の男-テルミは冷静に答え
テ「今は様子見だ、あまりはしゃぐな。もう行くぞ」
カ「え~、しょうがないな、んじゃまたね、え~と…ユウタ君だっけ?」
そしてテルミとカズマはその場から消えた
ユ「俺はユウトだ!それに…」
今思った
ユ「魔術使った意味「ありませんでしたね」
…今は珍しくノアと同意見だ…
闘いが終わると何故かあの家が戻っていた
ユ「なあ、あそこの家なんだが…」
ノ「あ、部外者に被害が出ないよう結界を張りました。いわゆるご都合主義空間です」
ユ「便利だな、それ」
クロナの家に戻り、プレゼントが無事なのを確認し
ユ「大丈夫か?」
ク「大丈夫だよ!それにね、ノアさんって強いんだよ!」
俺はノアを睨み
ユ「なら俺も手伝ってくれれば…」
ノアは無言で蹴ってきやがった
はい、すみませんでした!俺は蹴りに耐え
ユ「これ、プレゼントな」
俺が渡したのは、ブレスレッドだ
ユ「さすがに少し高かったけどな」
ク「ゴメンね、でもありがとうね♪」
今日は一日遅れた幼なじみの誕生日会で終わった-
その日の夜inユウト宅・リビング~
ユ「なあ、学校にも来るのか?」
ノ「当たり前田のクラッカーです」
それ、分かる人にしか分からないぞ!
ユ「制服は「持ってません」
…きっと…いや、絶対コイツ、Sだ!
ノ「買わなくとも、女子生徒用の制服を拝見させてもらえば魔力で形取れますので」
ユ「そうか、わかった」
ノ「転入手続き等は…」
ユ「大丈夫だ、うちの理事長は飼育している鯉ですら生として認めているからな」
するとノアはこちらをジト目で睨みながら言った
ノ「逆に不安です…」
俺も同感だ…
次の日(月曜日)~
ユ「制服の方はどうだ?」
起きたばかりで眠気もあるなか聞いた
ノ「自分サイズに変化させましたので着心地は良いです」
ノアの制服はうちの制服と何も変わらない…偽物になんて全く見えなかった
ユ「よし、じゃあ行くぞ」
玄関を出て、学校へ向かった
ノ「鍵を閉め忘れています」
………鍵を閉め、学校へ向かった!
※今から少しの間は学園系になります
7:30…学校到着
7:35…ノアの転入手続き開始
7:35 02…転入手続き完了
7:40…ノア、別室へ移動
~教室~
「ユウト、聞いたか!今日転入生が来るってよ!」
ユ「情報早えーよ」
今、話しかけてきた奴は、友達「親友だろ!」…親友の紅月 クレハ、同じクラスの自称ムードメーカーだ
ユ「知ってるよ…」
だって、今さっきまで一緒にいたし
ク「何だよー!テンション低いな!」
しかし、何てベタな発言をする奴なんだ
…と思っているうちに時間は過ぎて、ホームルームの時間になり、先生が入ってきた
先生「よーし、みんな席にすわ…ふぅあ~…眠…」
一応教えておくが、このやる気の無い人が俺らの担任
自他共に認める、やる気0の人間だ。名前は…え~と…忘れちまった…
先「今日は、転校生が…居たと思いますが省略」
今の言葉にクラス全員がツッコんだ
先「んだよ…仕方ねぇな…入れ~」
入り口まで来させておいて、省略しようとするとは…さすがと言うか何というか…
先「自己紹介は適当にやってて…」
先生は言い終えると、教師用の机で寝てしまった
これで給料を貰っていると思うととても腹が立つな
そしてノアが入ってくる
ノアの外見は銀髪のロングヘアー、出るところは出、引き締まるところは引き締まっていると、そこら辺を探してもなかなか見ない美少女だ
…やっとノアの外見を教えられたな…
ノ「名前は…黒崎 ノアと申します。ユウトとは…最近分かった生き別れの双子です。よろしくおねがいします」
とてつもない嘘つきやがった…!
今日の休み時間はこの話題で保ちきりになりそうだな…
~休み時間~
ク「まさか転入生が家族だったなんて…何で言ってくれなかったんだよ!」
ユ「うるさいな~…良いだろ~」
一時限目にも関わらずダルい俺は適当に答えた
ノ「学校というものは人間の基礎学習能力を(省略)ですからね」
キーンコーンカーンコーン…
なんと!?話を聞いていたら10分の休み時間が終わっていた…
~昼休み~
ク「おい!今日は購買のパンが全部20円引きだってよ!行くぞ、ユウト!」
何だって!…ちなみに俺は弁当作るのがメンドくさいから購買派、クレハも同じ理由だ。少しでも安い方が良いからな
ユ「よし!おい、ノア!行くぞ!」
ノアの手を無理矢理引いて俺はクレハの後を追った
やっと着いた購買のとこには既に生徒で溢れかえっていた。ここからパンを買うには…
ユ「やるしか…!」ク「ないよな…!」
ユ・ク「[闘って勝ち取ってやらァァァアア!!!!]」
ノアはどこかに居なくなっており、俺とクレハは人の群れの中に突っ込んだ!ドン!…跳ね返された…
ユ「なんて硬い鉄壁なんだ!?」ク「付け入る隙が無いぜ…」
そんな事をしていると、さっきまで居なくなっていたノアが戻って来ていた
ノ「何をしているのですか?あなた達がバカやっている間に買っておきました
何が良いかは分からないので適当ですが、文句は無しですよ?」
今日はノアがとても良い子に…あ、でもバカって言われた…てかそれ俺の財布!
ユ「それは「ありがとうございますー!!ノア様ー!」
クレハは土下座をしていた
ノアがどうやって入手したかはまたの機会にやる…?かも
昼食も終わり、ちょうど昼も終わり(省略)で帰りのホー(省略)下校だ
ク「今日はノアの転入記念にゲーセン行こうぜ~」
ユ「ただ行きたいだけだろ」
ク「さっきから出番無かった…」
ノ「ゲームセンターですか…拝見してみたいです」
ク「んじゃ決まり!行くぞ!」
◆◆◆◆◆◆
ゲーセンに着いた俺達は異様な光景を目にしていた
ク「なんだ?人がゲーセンから沢山出てるぞ?」
クレハがそう思うのも無理は無い
普通なら一人入っては出ていき…のようなゲーセンから人が流れるように外に出ているからだ
ノ「逃げている、と言った方が合っていますね」
ユ「ノア、まさか…」
ノ「はい…デストラクターでしょう…」
予想は当たったらしいが…カズマと呼ばれてたガキだったら、もうゲーセンは消えている筈だ
違う奴だと考えるのが妥当だろう
ユ「行って「行きましょう!!」
そう言い出したのはなんと今まで出番がほぼな「それは言わないでよぉ…」…クロナだった
えらく張り切ったクロナはゲーセンに向かって走って行った。その意気込みが空回りしなければいいんだけど…
そんな事を思いながら俺達はゲーセンに向かった
◆◆◆◆◆◆◆
全員「…………………は(え)?」
中に入った俺達は、予想とは違った結果に突拍子も無い声をあげてしまった
「ねぇ、お姉ちゃん…壊しすぎだよ…」
「いいの!…このぱんちんぐましーんってやつも壊れちゃった!柔な機会ね、次行くよ~!」
「あっ…!待ってよ~…」
何かが暴れているでもなく…いや、暴れているのか?…ただ単に姉妹がゲームをやっている(壊している)だけだ
ノ「この状況を察すれば、大多数の人が逃げた理由が分かります…」
こんなに派手に遊んでたらそりゃ逃げちまうか
と、ようやく姉妹は俺等に気づいたようだ
姉「あーっ!アンタ、カズマとやり合った…えと…」
妹「確か…ユウタさん…だよ…」
姉「そう!ユウタよ!私とも闘いなさい!」
妹「えっ…!いきなりじゃ可愛そうだよ…」
何とも、とてもツッコミどころ満載の姉妹なのだろうか…
ユ「あと!俺はユウ「カンケーないわ!早く!」「止めとこうよ…」
俺の話をちゃんと聞いてくれる奴は居ますか…?
ク「私の出番…」
ユ「仕方ねぇな…その代わり、戦ったら帰ってくれよ?」
姉「いいわよ…でも勝てたらだけどね!」
すると、知らないうちに目の前にまで来ていた妹の方が礼儀正しく言った
ちなみに外見は似ていても中身は全く違ったし
妹「すいません…あの、私は…カグヤと言います…
あ、姉は…マヨイと言います…!で…では!」
自己紹介をすませ、お辞儀をして帰っていく…律儀な良い子だ…
ノ「ロリコンですか…この変態」
クロ「!…ロっ…ロリ…!」
クレ「へぇ~~…」
ユ「違うぞ!それ冗談になってないから!」
ノアはジト目、クロナは落胆感、クレハはニヤニヤしながらこちらを見てくる
うぅ…視線がイタイ…
ユ「…じゃあ…始めるか…」
と言って俺は剣を出し構えた、するとマヨイは怒り怒鳴りだした
マ「何する気だよ!変態!闘いって言ったらゲームだろ!わかるだろ!」
カ「いきなり変態は可愛そうだよ……同感だけど…」
ゲー…ム?…え?今なんて?
マ「こっち来てよ!待ってるからね~」
カ「待ってますね~…」
ゲーム…ゲーム……ゲーム!?
ユ「まだ、まともな闘いが無い気がする…」
言われた通り、マヨイ達の所へ向かった。向かった所には格闘ゲームの機体が沢山並んでいた
マ「よし!これやろ~!」
マヨイが指で示したのはあの懐かしい格闘ゲームだ。名前は伏せておこう
カ「頑張れ~…お姉ちゃん♪」
…仕方ないな…
~2分後~
マ「負けたーー!?」
ユ「まだまだ甘いな」
実のところを言うと、俺はクレハ達と何回もこのゲーセンに来ているベテランなのだ
昨日今日始めたような奴に負ける事は無い
マ「なんて強いんだ…でも、まだ負けて「あ…もう時間だよ…」
マ「ホント!?え~…わかった…ユウト!!次は負けないからね!」
カ「では、また~…」
マヨイは上から目線で、カグヤは手を振ってその場から消えていった
ノ・クロ・クレ「今回ほとんど出番なし…」
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