鳴海 優 2012-08-17 19:00:05 |
通報 |
…急に世界を救え、なんて言われて「わかりました」の返事が自ら言える奴なんてゲームの勇者しかいないだろ?
しかし、だ。
もしも強制的にそんな事聞かれたらみんなはどうするだろうか。
俺の場合は簡単だ。当然無理-
あの時はたしか夜の10時頃。
暗闇に染まり返った街の中を俺は走っていた。
俺の名前は霧崎 ユウト、バイトに勤しんでいる高校2年生。
走っている理由は、今日(いや、もう昨日か)が幼なじみの誕生日だったから。
だが、バイトのせいで約束の時間に遅れたため急いでいた。
「まだ大丈夫か……って、うおっ!?」
走りながら考え込んでいたために俺は女性にぶつかってしまった。
ユ「悪い!大丈夫か!?」
「…やっと…見つけた…」
?返答が何か違う…
「…私の…契約者…」
ヤバいな…打ちどころが悪かった様だ…
ユ「あの…「…そして、ここの世界を救う者…」
…………
ユ「おい…ホントに大丈夫なのか?」
すると、女性は自分の体を確認し「怪我はありません、大丈夫です」と言った。
「あなたは私の第32568人目のマスターに選ばれました。契約の儀式を開始します」
女性は言葉を言い終えると、手に黒い煙が渦巻き大鎌の形に変化し…た!?
そして、女性は鎌の先で俺の心臓の位置に刺した…
ユ「な…んだよ!?…」
「最初は痛みを感じるかもしれません。しかし魔力の共有が認識されればじきに消えます」
魔力…?共有…?契約…?何だよそれ…
「今日はもうお休みを…」
その言葉を境に俺の意識は消えていった…
目が覚めた時にはもう朝の9時…日が変わってる
辺りを見回すと街の中にいたはずが自分の部屋の中にいる
「夢オチか…?」
今日が日曜日で良かった。普段なら大遅刻だ。
「そういえば、昨日晩飯食ってねぇや…」
俺は台所に行く間に考えていた
あれが夢ではなく本当だとしたら…
しかし夢じゃないと意味が分からない…
だが、台所に着いたとき結論が出た。それは夢ではなかった
何故なら、昨日のあの女性が何故か俺の家で料理をしているから…だ?
ユ「何…してんだ?」
「おはようございます、ただ今料理中です」
ユ「…質問を変える。何故ここにいるんだ!?」
「契約を果たしましたので…
これからはお側で仕えなければいけないので…」
これも夢なのか?
ユ「なあ…俺の頬をつねってみてくれ」
「Mの思考をお持ちでしたか。了解しました」
何か変態とおもわれ…痛っ!
ユ「何すんだよ!」
「つねってほしいとの要望がありましたので…」
ユ「そこまで強「あ、すいません。私の名前はノアと申します。」
ユ「俺の言葉にかぶ「今後はノアとお呼び下さい」
……もういいっ!
ユ「よく分からないが俺はユウトだ…」
ノ「ユウト…ですね。分かりました
M思考があるのと、ちょっと頭がアレなのは…」
ユ「記憶から抹消しろ」
ノ「ちっ…わかりました」
あの娘、今ちって言ったよ!?
ノ「頭がアレなユウトに今の状況を教えてあげましょう…」
「頭の悪いユウトの為に最初からお教えしましょう」
まず、生物の持つ可能性の数だけ存在するパラレルワールドというものがあります
私はそれらを守護する役目でこちらに来ました
しかし敵が存在しなければここには来ません
敵は通称デストラクターと呼ばれております
ユウトの役目は一つ、デストラクターの排除=世界を救う事なのです
ユ「なら、なんで俺なんだ?」
ノ「私の知り合いの博士が、道につっ立ってぶつかってきた方が私のマスターだと…」
博士テキトーだな、おい…
ユ「わかった…で、俺に救えと」
ノアは頷いた。だが俺は…
ユ「もちろん!ことわ「ご協力、感謝します」
…泣いて…いいですか?
ノ「…と言いますより…契約が完了してますので、世界が救われるか滅ぶかはユウト次第です」
…最初の質問の答えが見つかった
正解は拒否件なく強制的にやらされるでした
ユ「あ!昨日アイツの誕生日だった!だから急いでたのに…」
ノ「災難ですね」
ユ「人事かよ…」
今からでも大丈夫か…?
ユ「ちょっくら行ってくる!」
俺はダッシュで向かった
数分後~
ユ「ハァ…ハァ…やっと着いた…」
ちなみに幼なじみの名前は綾奈河 クロナ 一応同い年の女子だ
ユ「入るぞ…」
ドアを開け、中に入る
ク「ユウト!?来てくれたんだ!」
どうやら音で気づいたらしい
ユ「クロナ!昨日はすまない!」
…と言いながらリビングに入るとそこにはクロナとノアが…何故いる!?
ノ「遅かったですね」
ユ「何故いるんだ…」
ノ「気にしないでください」
ユ「悪いな…ノアのせいで」
するとノアは俺を睨みやがった…だってホントのことじゃん!
ク「気にしないで!来てくれただけで嬉しいからさ!」
ユ「ちゃんとプレゼントも…」
ドォォォオオオン!!
突然響いたもの凄い轟音に俺の言葉はかき消された
ユ「何だ!?」
俺の問いにノアは冷静に答えた
ノ「デストラクターですね」
ユ「もう来てるのか!?」
いくらなんでも急すぎだろ!
ノ「私はあくまでデストラクターに侵された世界を救う為に来ていますので…
私が来ているとゆう事は既に敵は来ている事になりますね」
ノアは冷静だが、説得力のある言い方で答えた
ユ「どうすればいいんだ」
ノ「契約とは魔力の共有…すなわち私の力がユウトにも流れています
その力をお使い下さい
魔力の解放によってユウトの闘う準備が整います」
ユ「解放の仕方は!」
ノ「こうやって…こうです」←必死
…………諦めた
ユ「…クロナは任せたぞ…」
俺は外に向かった
~これまでのあらすじ~
ノ「クリ○ンを殺されたユウトは怒りを力に変えスーパーサ○ヤ人となった。
今、フ○ーザとの決戦が始ま「始まらねぇよ」
ノ「仕返しですか…」
(ホントは前スレチェック☆)
ーーーーーーーーーーーーー
家の外に出ると近くの家が…正確に言えば地面ごと抉り取られたように消えていた
ユ「おい!出てきやがれ!」
「あなたの後ろにいますよ♪」
言葉と同時に剣で突いてきた
ユ「くっ…!」
「まだまだですよ~」
間一髪でかわした俺に追撃が迫る
しかも俺を襲ってきた奴はまだ12~3歳の少年だった
「ほらほら~、闘わないと死んじゃいますよ~?」
コイツ…楽しんでやがる!
ユ「ちっ…!戦闘凶が…!」
「お褒めの言葉、ありがとうございま~す」
憎たらしいな…コイツ
ユ「闘い方がな…!」
「わからないんですか~?なら教えてあげま~す
身体が魔力に包まれているのを感じて~、その流れを心臓に向かって流すイメージをするんだ~」
ちっ!腹が立つが今は言ったとおりにやってみるしかない
…イメージ…心臓に…イメージ…
…イメージをすると、シュウゥとノアの時と似た黒い煙が俺を包んだ
煙は形を変え、序々に装甲や武器へと変化した
薄くも動きやすそうなジャケットスーツ、少し大きめのズボン
風になびく漆黒のマント、見る者をおびえさせるような眼がある大剣
全体的に黒色…まるで…
ユ「悪役じゃねぇか…」
「あなたの武装コワ~い☆」
ユ「まあ、仕方ねぇ…な!」
一気に間合いを詰め斬りかかる
「おっと、危ない危ない」
しかし、コイツ…フザケてるが強いな!
トピック検索 |