モン雑ファミリー集まれ!2

モン雑ファミリー集まれ!2

ゼロ  2012-08-12 16:50:55 
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キャスフィが除外されてしまったので改めて造りました。
まあモン雑ファミリーの人じゃなくても良いですけど、皆でチャットを楽しみましょう!!
それでははじめ!!

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  • No.21231 by ドクター・シオフキー  2013-06-30 16:24:06 

新しいss書くぜー!
「タイトル」修羅の道
「第○話」第1話
「サブタイトル」運命の日
「内容」
道が一本。そのわきに歩道があり、さらに建物が何軒も建っている。
その向かい側にも家が何軒も建っている。まるで対をなす世界のように…
「あーあ、まぁたリストラかよ…。これで何回目だと思ってやがんだ…」
男が一人、歩道を歩いている。愚痴をこぼしながら。
「まったく、ちょーっと段ボール箱落としまくっただけであんなに怒って
 次の日『クビだーーーっっ!!』て…。横暴にも程があるっつーの。」
会社を出たばかりなのか、まだスーツ姿のままだ。首には名札がぶらさがっている。
その名札にはこう書いてあった。「白石光星」と。
名札の紐をちぎり、乱暴に道路脇の側溝に投げ捨てる。
「こんなことならあの時のスポーツマンスカウト断るんじゃなかったぜ…
 あー!!もう!」
石を蹴る。その石が勢いよく飛び、犬に当たった。放し飼いのようで、鎖に
繋がれておらず、恐ろしい形相で飛びかかってきた。
「やっべ…!!のび太じゃあるまいし、こんな事ってあるかよ…!!」
「ガルルルルル!!」
「うげっ、来たぁーーーーーっっ!!」
織田裕二にも負けないくらいの叫び声で全速力で逃げていく。結果は、犬の勝ち、
だった。

「あでででで…まったく、あともう少しで喰われるところだったぜ…。ん?」
そこは倉庫だった。持ち主がいないらしく、かなり錆びついている。
「へぇーっ…こんなとこに倉庫なんてあったんだなぁ…」
少し歩くと倉庫の隅に車があった。なぜか新品だ。
「なんだこれ…?こんなピカピカの車がなんだってこんなところに…」
上を見上げると、ところどころ新しくなったり古くなったりしている壁が
見えた。天井も同じく、あべこべな状態となっている。
「へ…変だぞ、ここ…」
「変か?ここが。」
突然、声がした。驚いて飛び退く光星。
「だ、誰だ、てめえ?」
その男は宙に浮いていた。つんつん髪で見たこともない着物をしている。
「ここが現実世界に通じている唯一のゲートだ」
地面に降り立つ。
「げ…現実世界ぃ?どういうことだよ?」
「?そうか、お前は知らないのか。まあ、知らなくて当然だ。お前は修羅の世界
 の住人じゃないからな」
「修羅の世界だと?何それ?」
訳のわからない事を口にする青年風の男を前に、困惑する光星。
「説明してやろうか?」
「いやぁ…いいよ、どーせ俺には関係ない話だろ?」
「仕方がないな。では話をしてやろう。」
「いいっつてんだろ…」
「この世には2つの世界が存在する。1つはこの現実世界。もう一つは…」
「もう一つは?」
「修羅の世界。」
「だから、なんだそれ?」
「この、現実世界と相反する世界だ。そこはただ、ただ戦い続けるのみ…
 お前たちからしたら地獄だな。」
「た、戦い続ける?何のために?」
「生き残るために。」
「…!」
「かつて、修羅の世界ができたとき、2人の人間がいた。その人間は手に
 剣を持っていた…。やがて一人がもう一人を襲った。なぜだと思う?」
「…自分が…殺される…って思ったから?」
「そうだ」
歩を進める男。
「やがてどういうわけかはしらんが、修羅の世界に来る者は増え、今では争い
 が絶えない世界となってしまった…」
「でも…お前、さっきゲートって…」
「確かに、ゲートから入る者もいた…。だが多くの人間はゲート以外から入って
 来るものが多いのだ…」
壁に歩み寄り、新しいところに触れる。
「これがゲートの影響だ。ゲートの近くは時間が歪む。だから、ここの時間が
 歪んで、こんなあべこべな状態になっているんだ。」
「つまり…修羅の世界ってのに来る人間は…ここ以外から来る奴が多いってことか」
「ああ。」
倉庫の中心へと歩く。
「現実世界と修羅の世界は表裏一体…絶対に触れてはいけねぇ。それが今、触れようと
 してんだ。」
何もない空間に手を触れるような動作をすると空間が渦を巻くようにねじれ、ゲートが
できた。
「おい。」
「あ?」
「お前も来るか?」
「なっ…!」
いきなりの質問に戸惑う光星。
「行くわけねーだろ!そんなあぶなかっしいところ!ああ!もう冗談きついぜ
 まったく!」
「グオオオオオッッ!!」
「!?」
突然響き渡る雄叫び。
「来たか…。」
「お、おい何なんだよ!?」
「いいからお前は逃げろ。」
「はぁ?」
ドズン…ドズン…ドズン…
そこに現れたのは怪物、だった。
「ええっ…!?なんだよ、ありゃあ!?」
「あれはジゲンって怪物だ…。ゲート付近の時間の歪みで発生する…」
「に、二足歩行だしなぁ…。」
「関係あるのか?それ」
「グオオオッ!!」
「ちいっ!仕方ねえ、絶対にここを離れるな!」
地面を勢いよく蹴り、腰から刀を抜く。
「アアアアッッ!!」
気合一閃。刀を振り下ろし、右腕を切り落とした。
「ギャアアアアッッ!」
「とどめだ!」
ズバッ!ズゥゥゥゥゥン…!!
化け物は右肩から左脇の下まで大きな切り傷を作っていた。
「フン…」
「す、すげえ…」
腰のさやに刀を収める。
「じゃあな。俺はこれで…」
ズバッ!
刹那、
何かが男の背中を斬った。
「ぐッ…!くそがッ…!!まだ…生きてやがったのかッ…!」
「ああ…!!」
前を見ると、さっき倒したはずのジゲンが立ち上がっていた。
「お、おい!大丈夫か!?」
「あ、ああ…うっ!」
男が蹴り飛ばされた。
「あッ…!!て、てめえ…」
何かを言う前に光星も吹っ飛ばされた。
ドゴォン!
「うっ…!痛ちちちちち…」
再び刀を手に立ち上がる男。
「くっ…くそがあっ!調子に乗るなぁっ!」
地面を蹴り、化け物に挑む。だが、
「がッ…!」
またしても蹴り飛ばされてしまった。
「ぐううっ…!!」
化け物が男の前に立った。
「何だよ…へへへ…俺を殺そうってのか?」
「グオオオーーーーーン!!」
拳を高く掲げる化け物。それを見つめる男。抵抗しようとするが
手に刀がない。
(…!さっき落としたか…!)
悔しそうに顔を歪め、死を覚悟する男。今、まさに怪物が男を
殴り殺そうとした。
そのとき、
化け物の体の中心から
刃が突き出た。
「…!?」
「な、なにぃ?」
再び引っ込む。
「へへへ…俺が何も出来ねえただのニートだと思うかよ…」
「…!!グオオオーーーー!!」
光星も殴り殺そうと拳を振り上げる怪物。
「腹が隙だらけだ…ぜッ!!」
ズバッ!
腹を勢いよく斬り裂く。
「グル…!!」
ズゥゥゥゥン…
今度こそ、怪物は、二度と起き上がることはなかった。

「ハァ…ハァ…だい、大丈夫か?」
「へっ、このぐらい、平気だよ…」
立ち上がる男。
「あ、そうだ。刀、ありがとな。」
「ん?お、おお…」
刀を受け取ろうとした、その時。
バチンッ!!
男の手が拒否されるようにして、弾かれた。
「なッ…!これは…!!」
「ん?どうしたよ。さっさと受け取れよ。じゃねーと俺が貰うぞ。」
「ああ、そうしろ。」
「やっぱりな、そう言うと思ってた…いやいやいや、今何て言った?」
「だから、その刀はお前が貰え、っつったんだよ。」
「なんで?」
「俺は剣に拒否された…だったらもう俺がその剣を受け取る意味はない。
 だからお前が貰え。」
「てことは…戦えってことか!?」
「そうだ。」
淡々と言葉を紡ぐ男。
「お前は戦うべきだと、刀が言ってる。」
「で、ででででもなぁ~」
「お前、仕事ねーだろ」
「…バレちゃった?」
「当たりめーだボゲ。さっきニート言ってただろ。」
「聞いてたか…」
「まあ、いきなりだとは思うがな、来てみろよ。こっちに」
「…でもなぁ、俺なんかそっちに行ったらすぐに八つ裂きにされると思うぜ?」
「大丈夫だよ、多分…」
「多分?多分って言わなかった!?今」
「ハハハ…ま、まあいいじゃないか。そうだ!」
「な、何だぁ?」
「俺の名前を名乗っていなかったな。」
「え?ああ…」
「俺の名前はクロード。よろしくな」
「お、おう。じゃあ俺も名乗ってやるぜ!俺の名前は白石光星!
 よろしく!」
「おう、よろしく」
そしてこれがーーーーーーーーー
俺の運命の日だった。
次回に続く!

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