ゼロ 2012-08-12 16:50:55 |
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俺の周りは何かと厄介な気がする件
帰路
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「何で、俺は厄介なことが多いんだ……」
小さくぼそりと呟きレジを通る。一人ブツブツ呟きながら歩いていたから途中何度か心配されてしまった。何を心配してるんだろうか。
代金を支払い袋に買ったものを詰めて先程の玄関へと向かう。
悩みは山積みでも二人を待たせるのはよくない。加えて、今は一応授業中という事なんだから、油を売るのは学年1位のすることではない。
玄関にはすでに買い物を終えた様子の沙夜が一人|PGF《プレイゲームポータブル》で立ちながら遊んでいるようだ。……不要物じゃね?
ボタンを押す指の残像すら見える。そこまで速くては処理が追いつかないだろう。そんなことはお構いなしに集中しているためか、まったく瞬には目もくれずに画面と向き合っていた。
そんな沙夜に話しかけるかどうか、迷っていると突然、「瞬、邪魔だからどけろ」と、後ろから悠二がやってくる。
「うわっ!」
沙夜を見ているのに集中していたため、驚いて振り向く。
「!?……いやぁぁぁぁ!!!!」
直後、沙夜が俺の驚いた声に驚いたのか肩を小さく動かし驚いたと思えば、悲鳴が聞こえた。
まさに、負の連鎖というべきなんだろうか。瞬との驚き。というより、絶望が圧倒的に違ったが。
「あ、あの……沙夜?」
「なんでぇ、なんでブレスはくんですかぁ……こっちが太刀だと知ってぇ……ガードできないのにぃ……」
瞬の知っている声とは違った細い声が絶望を伝えてきた。悠二共々、二人で首を傾げ、再度声をかける。
「さ、沙夜……大丈夫?」
膝上10cmと聞いたスカートからだと、膝が見えるため、普通なら膝をついてコンクリートに座らないだろう。しかし、一切気にしてないところから見ると、相当な絶望なんだろう。そんな状態の沙夜に、返答の余裕はないだろうと思って待っていた。
「………………大丈夫ですよ?」
たっぷりの時間を取ってから沙夜は何事もなかったかのように答えた。
しかも、顔はいつもの笑顔を浮かべていた。
「え?本当?」
「はい。そろそろ帰りましょうか」
先程まで、絶望に身を染めていたにも関わらず一瞬でここまで立ち直ると、流石に二人で再度首を傾げてしまう。
しかし、傾げたままでも、一人スタスタと歩く沙夜を行かせるわけにもいかずすぐに揃って歩き出す。
「リセットしちゃえば、問題ないんですよ~」
追いついたところで、沙夜は二人で悩んでいたことが分かったのか、そう言ってきた。それは、負け惜しみというよりは……次の戦に向けて作戦を練り始めていた司令官のような雰囲気を感じた。
そんな雰囲気に押され、思わず頷く。
「そ、そっか……ちなみに、何のゲームしてたの?」
「今はやりの、ゴーストハンターですよ~」
「あ、ゴスハン?俺もやってるよ」
昨晩も新作エロゲが届くまでの間に進めようかというノリでやっていたのだが、エロゲの販売が延期となり、狩り漬けの夜だった。
「本当ですか!?今度やりましょうよ」
目を一気にキラキラさせて、顔を近づけてくる。本人は無意識の内なのだが、先程の件とも重なりこちらとしては、なんというか……照れる。
だが、そんな照れは何とか抑えて口を開く。
「もちろんだよ、桜花祭が終わったらね」
自分としては分からないが、傍から見れば顔が赤くなっているんだろうか。自分でも顔が熱いのが分かる。それでも、フラグのためにも必死で頑張る。
「絶対ですよ?」
「うん。男に二言はないさ」
そう言うと、沙夜は嬉しいからなのだろう。スキップを刻みつつ先に行ってしまった。
次いで、悠二のことを忘れて、呑気に沙夜を瞬が追いかける。
「ったく……お似合いだよ……でも、咲ちゃんがなんていうかだよな」
二人をあとからゆっくりと追う悠二はそう言っては溜息を1つ漏らしてから少しだけ早足になった。
それ後、校門をくぐり実習室へと向かう中、瞬はメールの件。そして蒼也の件を忘れ、勝手に描いた未来だけを笑みをこぼしながら見ていた。
とにかく、月の海系の名前が素敵なの多すぎる
雲の海、夢の湖、虹の入江………ロマンチストどもめ
>ドクター
久しぶりー、マジか!?おめでとうだな!!あとな、
今日は俺がフラれた日だぜ…
>ゼク
おいゼクDrea66ってトピあるんだが…あいつらじゃねえか?ww
>ドクター
おめ~
突然すぎるから、事前になんかプリーズw
>さはら
ん?どうでもいいな。前のとこ若干荒してきたしw
画像上げたらいいんだけど…このwikiページで http://wikiwiki.jp/kancolle/?%C6%EE%C0%BE%BD%F4%C5%E7%B3%A4%B0%E8
A F G Hで、俺は攻略したわ。
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