ゼロ 2012-08-12 16:50:55 |
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確かにww
笑えたのは川尻浩作に仗助の「けなすやつぁ~許さねえ~」を決めたら
「その頭、まだ爆発させてないはずだが…?」って言ってたww
「タイトル」修羅の道
「第○話」特別編
「サブタイトル」THE・LOST OF・SWORD
「内容」
修羅の世界。
そこは人間たちにとって地獄と呼ぶべき世界。
争いが絶えず、今もどこかで戦いがあるという世界である。
しかし、そんな地獄でも、
信念をもって戦う者たちがいた。
ギィンギィン!ガギィン!
荒れた荒野に岩が一つ二つ。さらに金属音が響き渡っている。
そこでは二人の男が必死の斬りあいをしていた。
「うおおおおっ!」
一人が一際大きい一撃を放つ。
それを完全に受け切ったもう一人はすぐさま反撃に転じる。
「はぁっ!」
「うわっ!」
どうにか弾く。が、
ズブッ!
斬撃の合間にもう一人は小刀を腹に刺し込んでいた。
「ぐっ…!」
刺されたほうは苦痛に顔を歪め、距離をとる。
「へへへ…やるじゃねーか…木山」
木山と呼ばれた男は小刀を懐にしまい、刀を構える。
「フン…こんなものはまだ序の口だ、白石」
白石光星。彼はついこの間この修羅の世界に来たばかりの、いわば新人なのだ。
だが驚くべき速さで次々とこの修羅の世界に住まう者、通称、武人(ぶこうど)
をうち破っていき、少しは名の知れた武人となっている。
そして今、光星と戦っている男、木山高行。
彼も、この修羅の世界で戦いを求める武人である。相棒の虎山とコンビを組み、
武人を次々と討っていることから『木虎』と呼ばれ、恐れられている。
木山も、以前に光星と対峙したことがあったのだが…肝心の光星は土の中に
埋められ、勝負はお預けになっていた。今、その決着をつけようというのだ。
「おおおっ!」
気合一閃、木山が光星に斬りかかる。それを受け止める光星。
完全に力押しの勝負だ。二人とも負けてたまるかという闘士を燃やし、一心不乱に剣を
振るう。それから二時間程。作者のほうも少し時間がないのでここは省略させてもらうw。
一進一退の攻防が続くなか、いつの間にか最初いた場所とは違うところに光星と木山はいた。
「あら…?ここどこ?」
「俺に聞くな。さっさと続きだ続き!」
「わっ!ちょちょっ、ちょっと待てって!」
「問答無用!」
そう言うなりなんなりいきなり木山が光星に斬りかかる。
「くそっ!」
辛うじて斬撃を受ける光星。再び押し合いが始まる。
「ううううっ…!!」
「ぐ…くそっ…!お、押され…」
押し合いは、光星の勝ちに終わった。
「がああっ!」
「今だ!穿天…」
後ろにのけ反った木山に得意の必殺技を叩き込む。
「蒼斬!」
一瞬、辺りが蒼い光に包まれる。
「うわああああっ!!」
光が徐々に薄れていき、木山の姿が見えた。気絶しているらしく、ぴくりとも動かない。
「ふう、何とか勝てたな」
「光星ー」
不意に光星の名前を呼ぶ声が聞こえた。光星は振り返る。
「クロードか。どうした?」
この青年の名はクロード。光星や木山たちと同じく修羅の世界に住む武人である。
彼は、一応光星の相棒である。そして光星を修羅の世界に呼び込んだ…というより、
連れ込んだというべきか。光星を修羅の世界に連れ込んでからは光星と行動を共に
し、様々な敵を倒している。彼自身、「幻影のクロード」という異名もあるため、
修羅の世界で長く暮らしている者の一人である。
「おいおい、光星。随分探したぞー。やっと見つけたと思ったらこんな奥深くの
辺境なんかにいやがって」
「辺境?」
言われて、光星は辺りを見回す。確かに最初いた場所とはだいぶ違う。岩が一つもないし、
それに小屋が一つある。あとはまっさらな荒野だった。
「あーほんとだ。迷っちまったなーあははは」
「あははじゃない。さっさと戻るぞ」
と、言いながら来た道を辿って戻るクロード。それを見ててくてくとついていく光星。
すると、
「!?」
斬撃が、クロードを襲った。
「な、何だ!?」
突然の出来事に身構える光星。斬られたクロードは一瞬揺らめいて消えた。
「ふー…幻か。ってーか…」
斬撃のきた方向を見て叫ぶ。
「誰だ?アンタは」
質問の間にクロードが戻ってきて、光星の横に並ぶ。
「ええい、黙れ黙れ!お前たち、ワシの首を取りに来たのであろう!?このうつけ者がぁ!」
「はぁい?何言ってくれちゃってんの、このおっさん」
「このワシに対してその物言いはなんだ、小僧!」
その男は立派な着物に袴をしていた。…戦国武将のような。
その戦国武将のような男は急に光星に斬りかかってきた。
「おわあぁっ!?だーら何するんだっ、このぉ!」
「黙れと言っている!」
続けざまに第二撃。今度はよけきれず、刀で受ける。
「むむ、刀を抜くとはやはり貴様、ワシの…」
「抜かせたのアンタだろーが!てゆーかマジで誰だ?」
「ワシを知らんとは…このうつけ!いいか、よく聞け。わしは…」
刀を腰に収め、言う。
「織田信長だ!」
「あ?」
「い?」
突然の物言いに五十音順の一番目と二番目が漏れる光星とクロード。
一秒おいて、
「えええ~~~~っっ!?」
驚きの声に変わる。
「いやあ~しかし、とんだ勘違いじゃった!すまんすまん!」
「ったく、いい迷惑だぜ…。木山と戦って迷い込んだ先にみんなご存じの戦国武将
織田信長に襲われるんだからなぁー」
「なに、ワシはそんなに有名なのか?」
「歴史の世界ではな。まあー俺もあんま歴史は得意じゃなかったからアンタをめちゃくちゃ
知ってるーって訳じゃねえんだけど」
日本の戦国武将、織田信長と光星、そしてクロードは仲良く火を囲んでいた。
先ほどまでのキリキリした雰囲気はどこへやら。
「大体、クロード。ここは一体どこなんだ?修羅の世界の地理はお前からある程度教わった
けど、こんなところ言ってなかったぞー」
「ある程度っつったはずだぞ。俺も修羅の世界全域を知ってる訳じゃねえんだぞ」
「あんなに教官面してたくせに…」
「あん?何か言ったか?」
いつも通りの会話をしながら和む。と、その時、
「!!」
何かが飛んできた。光星は刀で弾き、クロードは自分に刺さる直前で受け止めた。
信長は飛び上がって躱す。
「何者だ!」
「ククク…見つけたぞ、織田信長」
すると、異国風の着物を着た者が数人、岩の上から出てきた。
「貴様は…武田か?まさか、あの時討ち取った恨みをはらしに…」
「アンタ何か勘違いしてない?つーか勘違いだらけじゃね?」
「そんなこと言ってる場合か!来るぞ!」
クロードが警告をしたときには、一番先頭に立っていた三人が飛び出していた。
それに続いてほかの数人も飛び出す。光星達が戸惑っているすきにあって言う間に囲まれた。
「おいおい、これってまさか囲まれた感じ?」
「そーみたいだな、ちくしょう…メタギアセーブしときゃよかった…」
「でも、お前が持ってるのってPSP版だろ?スリープモードにしときゃいいんじゃね?」
「あーそうだなー。あ、でもあの後音楽聞いたからセーブしてないかも」
「えーそりゃーマズいぜー」
「テメエら…何話してんだぁぁっ!?」
くだらないどうでもいい会話にしびれを切らした三人のうちの一人が光星に斬りかかる。
さっき、刀を抜いたばかりなので、そのまま刀で受ける。
「クロード!コイツは俺が相手をする!テメーは周りの奴らの相手してろ!」
「ああ!」
「あら?そういやすっかり忘れてたけど、信長さんは…」
「おらああっ!」
織田信長は戦場で敵をバッサバッサと次々斬っていく。
「ハハハ!この血が騒ぐような戦いは何年ぶりじゃあ!ハハハ!ハーッハッハ!」
「うわーあんな感じなの?信長さんて」
相手の刀を受け止めながら驚く光星。
「いい加減にしろ貴様…。真剣勝負の最中によそ見とは随分余裕じゃねえか…」
「あー余裕だぜ、もちろん『超』がつくぐらいな」
光星の刀の刀身に蒼い光が集まる。光で覆いつくされると、それを力ずくで押し返すように
振り下ろす。
「穿天蒼斬!」
蒼い斬撃が男を包む。
「ぐああぁぁぁ…」
一方、クロードは大勢の敵を前にしても、余裕の笑みを見せていた。
「お前らじゃ俺にゃ勝てないよ…」
「なにーっ!」
いきり立った武人たちが、一気にクロードに襲いかかる。が、
そこにクロードはおらず、混雑するだけだった。
「単純な奴らだねェ…なら今のうちに終わらせる!」
混雑中の武人たちをクロードの無数の斬撃が襲った。
「ぐああぁぁ…」
「よし!」
すると、後ろから何者かが斬りかかってきた。瞬時に反応し、斬撃を受け流す。
「へえェ…力自慢だね、こりゃ…」
「『幻影のクロード』…倒しがいのある相手だ…ここでつぶす!」
一方、信長は、正体不明の敵と対峙していた。顔にターバンを巻いており、目の部分だけ
のぞかせている。
「ほう?このような輩までいるとは。この世界もどんな奴がいるのかわからんもんじゃ」
「…」
男は無言で斬りかかる。それを受ける信長。
「ふおおおっっ!」
一気に刀を押し上げる。さすがに耐えかねたのか、男は弾き飛ばされた。
「…!」
「これで終いじゃ!」
信長は刀を振り上げた。
光星はしばらく穿天蒼斬を放った場所を見つめていた。
また起き上がって襲ってくる可能性があったからだ。だが、一向に襲ってくる気配がない。
「まさか…死んで…」
何かを言いかけた途端、岩が跳び、足が出てきた。
「なーい!」
岩の中から出てきた男は光星の上を飛び越え、どこかへ飛び去った。
突然の出来事に目をつむっていた光星は恐る恐る目を開いたが、すでに男は消えており、
風が自分の横を通り過ぎるだけだった。
「あれ…?」
男は跳躍しながら何かを目指していた。岩を飛び越え、岩を足の踏み台にして
さらに前へ跳躍する。その足はだんだん急ぎ足になっていた。
(もうすぐ…もうすぐだ…もうすぐで手に入る…!!)
信長が視界に入ると、さらに一段と急ぎ足になった。
「おらぁっ!」
信長は、刀を振り下ろした。だがその斬撃を何かが止める。
「!?」
よく見ると、信長の刀に鎖が巻き付いている。鎖の先を辿ってみると、先ほど光星と
戦っていた男が鎖を握っていた。
「な、何じゃこれは…」
「織田信長…貴様の刀は俺がもらう!!」
男は鎖を一気に引く。すると、信長の手から刀が抜けた。
そして男の手に渡る。
「くそッ…!わ、ワシの刀を返せ!」
「ククク…悪いがそういう訳にはいかんのだ…。来い、吽形!抗哲!」
男がそう叫ぶとクロードと戦っていた男が急に手を止め、男のもとへ駆けつける。
続いて信長と戦っていた男も。さらに他の数人も男の乗っている岩へ飛び移る。
光星とクロードが信長のもとへやってくる。
「おい、どうした!?」
「アイツは…!!」
男は叫ぶ。
「ククク…最近ここに来たばかりの新人がいると聞いてそいつの刀を貰おうと思ったが、
まさか尾けてきた先にあの有名な戦国武将、織田信長がいるとは…。もはや貴様の刀
など目もくれず、織田信長の刀に目がいっちまったよ…」
「何だと…!テメエはいったい何者だ!?何が目的なんだ!」
光星は訊く。
「フム、そうだな、名ぐらいは名乗っておくか。わが名は岡本潤一!刀コレクターだ」
「刀コレクター…?」
「聞いたことがある。修羅の世界で武人たちを倒しては刀を奪っていく武人がいるんだと」
「そうか、聞き覚えがあったか。ならば話は早いな、『幻影のクロード』。だが、俺は
お前の刀などに興味は無いのだ。いくら有名だからといってそいつの刀に価値があるなしは
分からんからな。ククク…それにしても俺はつくづくラッキーだぜ、こんな名刀を手にする
ことができるとは…笑いが止まらねえよ…」
「テメェ…その刀を返しやがれ!穿天…」
光星は刀を構え、蒼い光を刀身に集める。
「蒼斬!」
だが、集まったはいいものの、いつも通りの蒼い斬撃が出ない。
「…あら?」
「ふははは!どうした、燃料切れか!?」
「くそっ、もう一度!オラ!オラ!…あれ…?」
何度刀を振るっても出ない。
「クッ、話にならん。行くぞ」
岡本は後ろを振り向き、立ち去る。
「待て…!」
咄嗟に腕を伸ばすが、苦労も虚しく立ち去ってしまう。
冷たい風が光星達の間を通り過ぎて行った。
その夜。
光星達は火を囲んで座っていた。周囲には負のオーラ、そして重い空気が漂っていた。
「…ちくしょう…ワシの…ワシの、刀が…。くっ…」
信長はただ、悔しい思いを自分にぶつけるばかりだ。そんな信長を見てられないと
声をかけるクロード。
「の、信長さん。あの…その…あの刀は…」
「分かっておる。あの刀はワシの宝だ。あの刀がもう、戻ってこないことくらい、分かっておる」
「…」
不意に光星が立ち上がる。クロードが光星のほうをみやる。
そして後ろのほうへ歩いていく。
「こ、光星。どこ行くんだ」
「決まってんだろ。岡本んところだよ」
「な…!まさか刀を取り返しに…!?」
「当たり前だろ」
「無茶だ!そんなことしたら死ぬぞ!」
「じゃあ死んでも取り返す」
「な…お前はどこまで…」
「信長さん」
クロードが何か言う前に光星が口を開いたのでぐっと抑えた。
「あの刀、そんなに大事か?」
「ああ…あ、当たり前じゃ!」
「死んでも取り返したい?」
「あ、ああ!」
「なら…」
光星が信長のほうに振り返る。その眼には決意の色が見えた。
「取り返そうぜ。アンタの刀」
「…!」
荒れ地をひたすら歩く光星とクロード。
「なあなあ、こんな単純な作戦でホントに大丈夫なのか?」
「当たり前だ。いいか、作戦てのはな、成功すりゃそれでいいんだよ!」
成功すればすべてうまくいくというわけでもないだろと思いながら、前を見て歩く光星。
作戦会議のことを思い出しながら。
(「よし!何とか奴らのアジトを見つけたぞ!」
「本当か?」
「ああ!奴らは南西に向かった。ということは…」
クロードが地図を広げ、真ん中の×印から見て南西の方向へ指を動かす。
「ここだ!」
「よし、じゃあ、奴らのアジトもわかったことだし、早速作戦を立てる。
名付けて、『よ~く考えよう、囮は大事だよ作戦』」
「いや~な予感がする作戦名だ…」
「必ず一人は犠牲者が出そうな作戦名だ…」
「るっせえな!こっちは少人数なんだ!ゲリラ戦が有効的だろ!?いいか?
ヒソヒソ…」
「いや、分かんねーから。ホントにヒソヒソ言われてもわかんねーから…」)
そんなことを思い返しながら歩いていると、いくつもの洞窟がある場所に到着した。
着いた途端にいきなりぞろぞろ出てきた。
「げっへっへっへ…よく来たな」
「おい、みんなぁ!客人だぞー。がははははは!」
「おお、お手柔らかに歓迎してやろうぜ!」
…敵の武人が。
洞窟の上や中、真ん中にある山小屋のような建物からも出てくる。
とにかく数が多い。
「おいおいおい…数が多過ぎだろ。だ、大丈夫なのか?クロード…」
横のクロードを見ると、完全に動揺を隠しきれていない様子である。
下をうつむき、少し震えている。
(計算狂っとる!完全に予想外の出来事起こっとる!)
「んにゃろー!ここまで来たんだ!やるっきゃねえ!おい、行くぞ!クロード!」
「お、おう…」
抜刀する光星とクロード。そして真っ先に突っ込む光星。
「うおおおーっっ!覚悟しやがれこの脳が筋肉の頭でっかちぃー!」
「何だとぉーっ!」
光星が人混みの中に突っ込んで暴れ回っているため、大混雑だ。
「ふーっ!お、お前ら邪魔だー!」
「オラー!奴はどこじゃー!」
「うおおおお、もう何でもいい!とにかく暴れるぞぉぉぉ!」
わー、ぎゃーと大騒ぎだ。その横を通り過ぎていく光星とクロード。
先ほど突っ込んでいった光星は幻影だったのだ。だから武人たちが混雑したとたんに消えて
しまっていた。
「よーし、次だ」
「おう!」
光星達は洞窟の中へ入っていった。
「残りは…と。お、いたいた」
「ああん!?あ、コイツラは…」
「ああ、昨日無謀にも我らに挑んできた大馬鹿共だ。ククク…」
「舐めやがって!行くぞー!」
そしてさっきと同じように幻影の光星が武人たちの中に突っ込み、騒ぎを起こす。
「ふははは!叩き潰してくれる!」
「あ、あれ?先輩、アイツ、いないっすよ?」
「出鱈目が下手な奴は黙ってろ!うおおおおーっっ!」
大混雑二撃目。たちまち洞窟中が埃まみれになった。
「よし、作戦成功!一人気づいたやつがいたけど…まあいいか」
「ククク…その一言で済めばいいがな」
横の穴から大柄な男がやってきた。
「あー!俺と戦った奴!」
クロードが驚いた表情で指さす。
「吽形だ。よろしくな。小僧」
「光星、さっさと行け!信長さんが待ってる!」
「ああ!」
光星は逆方向に走り出した。
「行かすか!ふぅん!」
吽形は岩を掴んで持ち上げ、光星の行き道に投げ込んだ。衝撃が地面を揺らす。
「わー…すんげえ…」
唖然と見つめるクロード。
「貴様らは生きては帰さんぞ!」
「へへっ、合図にちょうどいいや!」
光星の刀に蒼い光が集まる。
「穿天蒼斬!」
ドゴォン!
岩が木っ端みじんにはじけ飛んだ。
「なにーっっ!?」
驚いた表情を見せる吽形。
光星は急ぎ足で洞窟から出た。すると物陰から信長が出てきた。
「全く何て荒々しい合図じゃ!ワシまで巻き込まれるところじゃったぞ!」
「っせーな!ちょうど良すぎたんだよ!」
そのまま横に並んで走り去る光星と信長。
「ぬう…待てっ!」
吽形はそんな二人を追いかけようとするが、クロードによって阻まれる。
「お前の相手は俺だ!」
「フン、いいだろう。どうせあの先には抗哲がいるんだ!少し遊んでやる…!」
「全くどいつもこいつも舐めやがって…!」
クロードは剣を構える。
「ふははは!貴様のような虫ケラ、踏み潰してやる!」
どすどすと物凄い音を立てながらクロードに向かって走り出す吽形。
「喰らえー!」
拳を大きく構えて、力任せに突き出す。
拳はクロードの幻影に命中した。
「何ぃっ!?」
前のほうに体重をかけすぎたため、勢い余って前のめりに倒れる。
「どわわわ…ぶっ!ぐわっ!ぶばーっ!」
岩を3つ突き破って気絶した。
「ヘッ、今のは挨拶だ!こっから…ん?」
吽形は気絶していた…
「別れの挨拶…?」
フリをしていた。
「ぐわっ!」
突然、クロードに飛びかかる。だがそのまま地面に叩き付けられてしまった。
「ざーんねーん♪それも幻影だぜーっ♪」
「な、何ぃ!? !!」
「ついでにそこらへんにいるたくさんの俺もねー」
見ると、
たくさんのクロードが吽形を囲んでいた。
「な…ああ…」
「終わりだぜ!」
「あーーーー!!」
吽形は、無数の斬撃に襲われた。
光星と信長は手当たり次第に刀を探していた。
「ちくしょう!ここでもねえ!」
「な、なあ本当にこっちなのか!?」
だが、悪戦苦闘中のようだ。
そして、次の真ん中の山小屋に向かう途中に顔にターバンを巻きつけ、目元だけ覗かせた
男が立ちふさがる。
「! お主は…!」
「私の名は抗哲!貴様らを叩きのめす!」
「ちっ!こんな時に!」
抜刀した抗哲は光星の刀と互角に打ち合う。
「ぐううっ…!!」
お互いに、刀を弾く。
「くっそー…だけど、コイツがもし山小屋を守ってんなら先に行かせるしかねえか…」
「は?」
きょとんとした様子の信長に自分の刀を投げ渡す。
「な!?こ、光星殿!?」
「早くいけ!コイツは俺が引き止める!」
抗哲に突進して岩盤に叩き付ける光星。
信長は光星の刀を見つめて、小屋へ走り出した。
「ぬ…!行かせてたまるか!」
抗哲は小刀を投げつける。
だが、その小刀は信長まで届かなかった。
そう、光星が身を挺して防いだのである。
代わりに、腹に刺さった。しかも、木山に刺されたところを。
(ぐううっ…!ヤロォー…ツイてねー…)
「そこをどけ!」
「信長さんのとこにゃ行かせねえぞ…!うおおっ!」
光星は抗哲に向かって走り出す。
「ここか…」
信長は山小屋のドアを開ける。中は殺風景で広い部屋の真ん中に椅子が置かれているだけだった。
その椅子には岡本が座っている。椅子の後ろには、暗くて分からなかったが、何かの上に
覆いが被さっている。
「来たか…織田信長。いつかは来ると思っていたぞ」
「…」
「おおかた、刀を取り返しに来たんだろう?俺もお前のような物わかりの悪い奴は何度も見たことがあ
るからな…そう、お前のようにここまで取り返しに来たやつとかな」
「…」
信長は無言で聞いている。岡本は椅子から立ち上がった。
「だが、そういった奴の対処法もしっかり考えてあるのだ」
岡本は腰の刀を抜く。
「やはり…決闘か」
「そういうことだ!」
言い終わる前に岡本は駆け出していた。次々と斬撃を繰り出す。
信長は最初は斬撃を受け続けていたが、次第に相手の動きが読めるようになったのか、
反撃をするようになる。
「ぬう…!このっ!」
岡本が突きを繰り出す。信長は横に体を反らし、刀を掴む。
「!! な!?」
「…むん!」
信長が岡本の胴体を斜めに斬り上げる。
「ぬあああ…!」
岡本は後ろに大きく倒れこむ。
信長もさすがに息が切れており、呼吸が少々荒い。切り傷もあった。
「…最後は男らしく一騎打ちと行こうか」
「…そうだな。それがいい」
お互い距離をとり、刀を構える。
そしてほぼ同時のタイミングで走り出した。
「はぁぁっ!」
「おおおっっ!」
互いに刀を突きだす。
そしてー
「ぐわっ…!」
「ぬ…!!」
信長の刀は岡本の腹を完全に貫通していた。
だが岡本の刀は信長のわき腹をかすめていただけだった。
「が…がはっ…!くそっ…!ここまで来て…!」
岡本は血を吐き、倒れこむ。それきり、動かなくなった。
「ハァ…ハァ…どうやら…ワシの勝ち…じゃな…」
着物に血がにじむ。
顔を上げると、自分の刀が壁に飾ってあるのが見えた。
信長は微笑し、それを手に取った。
「うあっ!」
光星は岩に叩き付けられる。もはや体力、精神ともに満身創痍だ。
「ククク…刀もないのに俺に勝てるか。とどめだ!『風切』!」
大きく振り上げ、抗哲は斬撃を放つ。
「ぐ…くそっ…!」
「光星殿ーっ!」
信長の声が聞こえ、刀が自分の近くに落ちる。
「…!待ってたぜ…!」
光星はそれを拾い上げ、敵の刀をうける。
「…!!ちいっ!」
咄嗟に距離をとる抗哲。
「こっからだぜぇーっ!」
光星は走り出し、勢いよく斬りつける。
見事命中。右肩から左わき腹を斬っていた。
「ぐあああ!!」
「とどめだ!」
蒼い光を帯びた刀を振り下ろす。
「穿天蒼斬!」
勝負は光星の勝ちに終わった。
「いやぁ~めでたしめでたしじゃ、はっはっはっ…ゲホゲホ…!」
笑いすぎで咳き込む信長。
「大丈夫かよ…」
「まだ応急処置しかしてないんだからな!当分は戦わないように!」
「全く、医者みたいなことを言うわい…!」
ぶつぶつ文句を言いながら、刀を腰に戻す信長。
「…よかったな、刀戻って」
「なーに。お主達のおかげじゃ。じゃ、またの…」
光星達に背を向け、歩き出す。だが、急に立ち止まり、こう言った。
「光星殿…いつか、手合せ願う」
そう言い、再び歩き出した。
「…おう!」
光星は元気よく返事を返した。
今度は歩みを止めることはなかった。
end
3rdSeason突入!毎週土曜うpはどこに行ったんだろwww
【タイトル】バスターズの狩猟生活Ⅰ ~3rd Season~
【第?話】1
【サブタイトル等】修行最終日(前編)
【前話レス番号】>22092
【内容】
[光神に鍛えてもらい三ヶ月…]
~光神の洞窟~
大)「上焼気龍ッ!」
シ)チィッ…!
フィート!!
大)にがさねえ!PF!
シ)うおっ…!はや―――
大)うらあ!!
シ)あれ?体が宙に…
大)「バーニングメテオ!!」
シ)甘いなw
〈キィン!!〉
大)くそっ…ハンターナイフが厄介だぜ…
シ)…あれ?これ落ちてr―――
〈ズドォーン!!〉
シ)っつつ…
大)大丈夫かよ?
光)『あなた達双子は本当に熱心ですね。』
大)それほどでも…
シ)あるぜ(キリッ
大)さすが氷神の主。寒いぜw
シ)削ぐぞ。
大)やめ。
彩)大空…ご飯出来たから…食べよ。
大)おう。シン。今日はこの辺にしとこう。
シ)おけ。
~バスターズ邸~
大)たっだいま~
…おお!今日は随分と豪華な夕食だな!
サ)なんてったって明日が修行最終日でしょ?
いっぱい蓄えておかないと!
ヘ)疲れには食事、睡眠が一番ですからね~
シ)人数も人数だけど量も量だな…
ラ)余裕でヤンス!
破)フラグ立て乙~w
ウ)早く食おうぜ。
腹減って仕方ねえw
大)そうだな。
じゃ、いっただっきまーす!!
ALL)いただきまーす!!
[ここで一つ説明。バスターズの食事は特徴的である。
なぜなら…]
彩)何回見てもスゴい…
大)何が?
彩)テーブルを汚すことなく食べる。
大)ああー確かにウチの猟団は部屋も散らかってないな…
サ)だって家事専が二人いるんだもんね!
ヘ)はい♪
大)いや、多分綺麗好きが多いんだろうな。
こんなかで部屋汚いのはウキアと破壊者くらいだ。
ウ&破)いつ見たんだよ!?
大)お前らが寝てる間になw
ナ)破壊者さん部屋汚いんですか!?
ショックです…
サ)あーあw
シ)あーあw
ゼ)あーあーwww
大)www
破)もうやだ(泣)
ゼ)ってかお前も部屋汚いのかよ!?
ウ)ん、ああ。まあな。
ゼ)少しは否定しろw
大)とゆーことで君達二人は明日部屋を掃除してもらいます!
ウ&破)うぇー!?
大)当たり前だ。特に破壊者は。
破)なんで俺なんだよ?
大)(ナナを見る)
…(破壊者を再度見る)
ニヤッw
彩)大空は大丈夫なの?
大)ろんもちー
シ)こいつはヤバいぞ。
自分の領域は絶対に綺麗にしたがるからな。
ホコリ一つでも落ちてたら掃除機かけやがる。
真)いわゆる潔癖症だなw
大)おま…!
そ、そんな事言ったらセツナだってヤベえぜ?
セツナー部屋に入るとき必ず何すんだっけ?
セ)ガムテで服のホコリとかとって小型掃除機で仕上げ。
あ、他人にもお構いなくやるぜ。
真)次元が違うわ(真顔
彩)私は…大空なら許す。
ALL)(何よりもこの子が怖い)
大)(何で俺だけなんだろ?)
~翌朝~
大)ふぁ~……今日が修行最後か。
コンコン
大)誰だー?
彩)私…彩乃。
大)いいぞ入って。
ガチャ
彩)実は…
大)?
彩)私…Lラウンダー。
大)ん?ああ…知ってるw
彩)!?
大)そんな驚いた顔すんなよなー…
俺だってLラウンダーだしお前のオーラぐらい見えてるよ。
彩)じゃあ私の相棒は知ってる?
大)相棒?
?)『俺の事じゃねーかな?』
炎)『ああ。多分そうだ。』
大)誰。w
?)『俺は風神ベリオロス亜種。
すまんな。出るタイミングがなかったw』
大)修行中にでも出てこれたろ。
てかなんで炎神知ってんの。
炎)『一足先に自己紹介をさせてもらった。』
大)なんでお前だけ自己紹介してんだよ…
風)『まあ名前は全員判るから気にすんなw』
大)お、おう。(展開メチャクチャだな…)
(ごめんなさいby作者)
大)…まあそれはいいとして、彩乃は覚醒できんのか?
彩)出来る…
大)じゃあ早速外で見せてもらおうかな?
彩)…!解った。
~スカイ村~
彩)じゃあやる。
大)おう。
彩)…覚醒。
大)叫ばないのか?
彩)『…?』
大)こうやって…覚醒ッ!!
『…って。』
彩)『そこまで重要な言葉じゃないから…解除。』
大)『そっか。解除。』
さ、飯食うか。もうそろそろ皆起きてるだろ。
彩)うん…
~バスターズ邸~
ウ)ふ~食った食った…
大)さ、今日が修行最終日だ。
光神曰くテストがあるらしいから各自気を引き締めてかかるように。
ALL)おう!(はい!)
大)用意出来たら各自で光神の洞窟集合な。
彩)大空…一緒に行こう。
大)ん?別にいいぜ。
セ)(今ここで覚醒していいだろうか)
そしてそして!!今回partから登場人物やフィールドの紹介します!
【バスターズ日記】
page1~大空~
バスターズのリーダー。
メイン武器は片手剣で炎神を司る。
熱くなるときもあるが冷静なときもあるちょっと不思議系?
>22337
ゲーセン行かないタチなんで…
金欠だしね。
そしてなにより九月十四日はモンハン4が届くから…
んでもって明後日からテスト二週間前だから…
>大空
おい・・・まて・・・
予約・・・してんのかよ?
こっちは、発売日の翌週は、実力テストで・・・
受験生は、毎月あるとかなんとか・・・いやだな
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