ないとめあ 2012-08-02 19:44:28 |
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ないとはある日、危険な冒険に出かけました。
「絶対富士樹海を攻略してやるぅ!」
聞いてあきれる無謀な冒険の始まり始まりぃ。
ないとはとりあえずスーパーに向かいましたが、思い直して本屋に向かいました。
「あ…」
ないとは目を見開きました。
「…新刊でてるじゃん」
ないとは漫画を立ち読みし始めました。
そして、読み終わる頃・・・
「ふぅ!」
ないとは本屋を出ました。
「まったっつーのー」
本屋の外で、ないとの晩御飯、イソギンチャクが待っていました。
「ごめんごめん。ちょっと世界救ってたわ(主人公が)」
ないとはイソギンチャクにまたがって街を歩きました。
「あぁっ!イソギンチャク、さんざんクマノミ入れるなって言ったでしょぉ!?」
イソギンチャクの触手から、クマノミが顔を出しています。
「あぁ!?何入れようと俺の勝手だろうがよぉ!」
イソギンチャクがキレてないとを振り落としました。
「いたっ!」
ないとは頭を打ちました。
「…おなかがぁ…!」
ないとは頭を抑えて苦しみました。
「ふん!お前とはもう絶交だっつーの!」
イソギンチャクが怒って行ってしまいました。
「お前なんかこっちから願い下げだ!」
ないとはイソギンチャクにクラゲを投げつけました。
「いたっ!なんだよ、するめかよ!」
「クラゲだっつーの!」
そんなこんなで、二人は別れました。
「あいつなんか、あいつなんか渇いちゃえばいいんだ!」
ないとはだんだんさびしくなってきました。
「…イソギンチャクって、塩かけるとおいしそうだったなぁ…」
そのころ、イソギンチャクは…
「あいつって、意外に朝はご飯派だったな…」
二人(一人と一匹、いやクマノミを入れて二匹)は後ろを向いて走り出しました。
「イソギンチャク!」
「ないとめあ!」
二人(一人と二匹)は謝りました。
「…俺らって、ご飯派だよな…」
「うん…」
二人は手をつなぎました。
「俺たち、ずっとご飯派でいような!」
イソギンチャクがおそらく笑いました。
「…ずっと黙ってたけど…」
ないとは言いました。
「…ないと、金曜日はパンなんだ…」
その日は十三日の金曜日でした。
「……」
イソギンチャクは黙りました。
「…これでようやく成仏できる…」
イソギンチャクに隠れていたクマノミが言いました。
「…クマノミって、話せたんだ…」
ないとはちょっとびっくりしました。
「ありがとう、これで俺は…」
クマノミが光り輝いて、空に昇って行きました。
「……」
一人と一匹は、ずっと空を見上げていました。
「クマノミ…」
ないとは泣きました。
「ないと、俺も行かなくちゃ」
イソギンチャクが言いました。
「えっ!?」
「俺、月に帰るんだ…」
イソギンチャクが海に飛び込み、泡となって消えました。
「イソギンチャク…」
ないとは泡を見つめて言いました。
「…この前貸した百円、返してもらってない…」
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