けーすけ 2012-05-18 20:15:17 |
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プロローグ
真っ暗な魔界の森の中…
魔魅は必至で追っ手…この能力を狙う者たちから逃げていた。
長くきれいに伸びたストレートの紫色の髪の毛は風になびき、胸元では黒く輝くの魔宝石のペンダントが揺れている。
黒い二ットコートもショートパンツも、土で汚れてしまった。
でも、今はそんなことをかまっている暇はない。
何も考えずにホウキにまたがり、まっすぐに飛び続けることが精いっぱいだった。
あの能力のおかげで強い魔力人っているといっても、こんなに長時間飛び続ければさすがに疲れる。
「魔魅!待ちな!」
「逃げるんじゃない!」
すぐ後ろにホウキにまたがって魔魅を追いかける追っ手がいる。
その時、魔魅の魔力にも限界が見えてきた。
(これだけはあんまり使いたくなかったけど…仕方ない…)
魔魅は飛ぶのをやめ、宙に浮いている状態になった。
そして、ゆっくりと振り返る。
「魔魅、やっとその気になったか」
追っ手のリーダー的存在の男が魔魅の腕に触れた。
(本当は使いたくないんだが…しかねねぇ…)
そう思いながら魔魅は、男の手を振り払うと追っ手たちを指さした。
「封印!」
そういったとたん、真っ暗だった森の中がまぶしいぐらいに輝いた。
追っ手たちの姿が次々と消えていく。
「とうとう使っちまった…」
魔魅は、ホウキから降りながらポツリと言う。
「仕方ないよ。これが、あなたにとって、最善の行動だったのだから…」
急に誰かの声が聞こえた。
あたりが明るくなってきた。
夜が明けたのだ…
「誰だ!」
そう言って後ろを向くと、5人の女が立っていた。
しかし、何もしゃべらない。
「貴様ら、名前ぐらい言え!」
魔魅は叫んだ。
すると、真ん中にいた女が「分かったよ…」とつぶやいた。
黒いひざ丈のデニムワンピースとレザーシューズを身に付けた女。胸元には、魔魅と同じ、黒く輝く魔宝石が光っている。
この女以外の女たちも、みんな付けていた。
「じゃあ、私が皆を紹介するね。まず私は恵美。人間だけど、特別な魔力をもって生まれてきてしまったの。だから、運命どおりに魔界にきたよ」
恵美はそういってから、恵美の右側にいる双子を指さした。
色違いのチュニックとハーフパンツを身につけている。
「洋服が黒いほうが沙夜で、白いほうが化夜。二人は霊界からきたの」
恵美の紹介の後、二人は小さくお辞儀をした。
「それと、私の左隣に居るのが未雷で、その隣に居るのが暗鬼」
紹介された未雷と暗鬼は二人揃って「よろしく」と言った
これ、書き始め♪まだ続くけど♪後は文章をなおしたりもする♪
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