青葉 2012-01-06 22:03:27 |
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青葉:じゃあ、まず彼女の問題を何とかして、スパイラルはその後に解決するしかないね。
話人:ああ、そう思ったけど、彼女の問題の方が難しかったんだ。何故なら、俺には外の歩道を歩いている三人の彼女を見ることができなかったんだ。
助手席に座る彼女が何かを見て、目で追っているのは分かる。でも俺には、その通りに人がいるようには見えなかったんだ。スパイラルの中、何度かあの通りを通ったけど、一度もね。
青葉:どうしてだろう?
話人:さあ、解らない。でも、それで思ったんだ。オカシナ事は二つ起きている。
一つはスパイラル。
もう一つが謎の複数の彼女。
これらは一つの事でなく別の事象だって。
青葉:実際に別々な事だったの?
話人:さあ、それも解らない。でも俺はそう思った。それはともかく、見えない彼女達がオカシナ事なのか?助手席に座っている彼女がオカシナ事なのか?と考えた。
俺の大学は小さくて、かつ女子は少ない。いくら学年が違くても、顔くらい知ってるはずなんだ。特に女子ともなれば、なおさら。だけど、俺はその日まで彼女を見た記憶がない。なんか変だと思い始めたよ。
話人:結局俺はさ、自分を助けることにしたんだ。友人には何とかUターンしないように説得を続けたけど、友人の意思は固かった。説得を続けたと言っても、向こうからしてみりゃあ連続性がないだろうけどね。それでも連続性を感じている俺の方は少なからず頭に来てさ。何度も同じ体験しなくちゃなんなかったし。友人を置いていくことにした。
青葉:抜け出る方法があったんだ?どうしたの。
話人:一か八かさ。
コンビニの駐車場に来た時さ、
「トイレに行きたいから、降ろして。確認したら、また戻ってきてよ。」
と言ってみたんだよ。
驚くほどアッサリ降ろしてくれたよ。
俺はスパイラルから脱け出た。
青葉:友人とその彼女は?どうなったの?
話人:そのコンビニで俺は待ってみたんだ5時間も。でも車は来なかった。電話も何回も掛けたけど電波の届かない所にいるらしい。
青葉:で、どうなったの。二人は。
話人:まだ出てこないよ。スパイラルの中にいるんだろうね。ぐるぐる回ってっんだろうな、気づきもしないで。
青葉:それは救われない話だね。
話人:なあ、青葉。信じるかい俺の話……
ありがとう、水那穂さん(ρ_;)
夕飯も食べないで頑張ったかいがあった。
でも水那穂さんは、こんなアホな大人にならないように気を付けてね。
おっと、水那穂さん(◎o◎)
遅くまで受験にむけて勉強大変だね。
頑張れ!(^_^)ってよく言われて、嫌になってる頃だろうね。
でも本当にあと少し。
おやすみ(^^)
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