とりとめない思考

とりとめない思考

青葉  2012-01-06 22:03:27 
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考えがとりとめなく浮かんでしまう。

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  • No.2965 by 青葉  2014-12-31 20:21:40 

だが僕はそんな反論を心の中に秘めている。言ったところで大人にそういった自分に理解出来ないことは、相談したところで無駄だと知っているからだ。無駄どころか悪くすると、僕が嫌な思いをすることも過去に学習している。
数年前お父さんに、祖父の家の来ると夢に現実にはいない従兄弟が現れること、つまり小桃のことを相談した。
すると、
まだ、そんなことを言っているのか?もう小学生なんだから、そんなこと言ってないでちゃんと勉強するんだぞ。最近成績が下がっているそうじゃないか。
と、本気で相談しているのに取り合わず、何故か勉強するようにと怒られた。だいたい僕の成績が下がっているとは僕自身が初耳だった。つまりお父さんは、子供に相談されたが上手く答えることに自信がなかった。それでも父親の威厳を守ろうとして僕の成績の浮き沈みなんか知らないくせに尤もらしく、勉強するように注意する、というその場しのぎの道を選んだ。簡単に言えば逃げたのだ。

  • No.2966 by 青葉  2014-12-31 20:37:51 

僕はお父さんに失望し、次に血の繋がりはないが叔父であるヤス君のお父さんに相談した。
ヤス君のお父さんは、
それはよくあることで、不思議なことはないよ。
と切り出した。そして、
人間、環境が変わればいつもと違う感じの夢をみるもんだよ。それに現実にはいない人が夢に何度も出てくることは特別なことじゃない、よくあることだよ。
そう話した。
理解出来ない話でも逃げずに答えを出してくれたので、お父さんとは比べ物にならない程の信頼を感じる。が、僕を納得させることはできなかった。
現実にはいない人が夢に何度も出てくるのは不思議ではないと僕も思う。だけど、それが同じ人となれば不思議だと思う。
二人の反応から大体は大人が何を言うかは分かった。そして、もしお母さんに話したねらばお父さんに話した時より、僕は嫌な思いをするのは想像がついた。家はお父さんよりお母さんの方がキツイ性格なのだから。

  • No.2967 by 青葉  2014-12-31 20:42:42 

だから僕は、二年前に大人ではなく、一つ年上のユズちゃんに小桃のことを訊いたことがある。根拠はなかったが、もしかしたらユズちゃんは小桃のことを知っているのではないかと思った。
「モモちゃんのこと知ってる?小桃と言うんだけど。」
そんな訊き方をした。
するとユズちゃんの顔が強ばる。その表情を見て、僕はユズちゃんか小桃を知っているのではないかと期待した。
「……モモちゃん?小桃?」
そう少し間を置いて僕に訊き返してきた。
「僕の夢に出てくるんだよ。ユズちゃん、モモちゃんのこと知らない?」
ユズちゃんは困った顔で、
「そう。ルイ君の夢に出てくるの人なのね。でも、あたしは知らないの。」
と、優しいユズちゃんは済まなそうに答えた。
ユズちゃんの顔が強ばったのは、僕が突拍子もないことを訊いたからの様だ。僕はユズちゃんを困らせてしまい申し訳ない気持ちになった。

  • No.2968 by 青葉  2014-12-31 22:04:53 

この家に来ると夢の中で会う小桃。一体、小桃は何者なんだろう。ただの夢の登場人物にすぎないのだろうか?
隣で寝ている円に問いかける。
「円……、円が今見ている夢にモモちゃんはいないの?」
円はただ寝息をたてて寝ている。
僕も寝よう。
そう思った。

  • No.2969 by 青葉  2014-12-31 22:35:09 

夕暮れ時だった。カラスの鳴き声が聞こえる。
僕と小桃は二人で神社に来ていた。
「ルイ君、あたしのことが気になるみたいじゃない。」
小桃は石段に座りながら飛んでいるカラスを見上げる。
僕もつられて空を見ると、飛び去るカラスとオレンジ色の空があった。
「さっき、寝ているマドちゃんにあたしのこと訊いていたでしょう?」
「え?」
僕は小桃が何を言ってるのか解らない。
「そうそう、ここね、夢の中なんだよ。ルイ君の夢の中。」
そう言って小桃はクスクスと笑う。
「何をいってるの、モモちゃん。そんなわけないよ。」
僕は現実にいる。夢はこんなに現実味はない。
「ねえルイ君、あたしが何者知りたいんでしょう?教えてあげてもいいよ。」

  • No.2970 by 八代目やしろ  2014-12-31 22:47:11 

幸せな年越しです…(^^*)

青葉さん作品を拝読して、
まったり(´`*)

手前のトピックへのコメントも
有難うございました..♪

  • No.2971 by 青葉  2015-01-01 06:43:29 

やしろさん、
明けましておめでとうございます!

いつの間にか寝ていた。
起きたら年が明けていた。
もう少し書こうと思ってたんだけど(^^;

  • No.2972 by 青葉  2015-01-01 11:51:01 

「モモちゃんが何者かなんて知っているから、いいよ。僕のイトコだよ。」
僕は小桃の隣に座る。
「ずっと夢の中でそう演じていたからね。でも違うよ。あたし、ルイ君のイトコなんかじゃないよ。」
小桃は僕の顔を見て、またクスクス笑う。

  • No.2973 by お宝太郎  2015-01-01 11:53:46 

どうもーん!^o^

  • No.2974 by 青葉  2015-01-01 22:44:40 

おや、お宝さんだ。
セイチャの有名人が通り抜けていったんだね。

  • No.2975 by 青葉  2015-01-01 22:49:37 

「何を言ってるの?イトコだよ。」
小桃はいつもと違って様子が変だ。
「ルイ君はあたしのことをイトコと言うけど、あたしの名前も知らないじゃない。」
小桃はおかしなことを言った。
「知っているよ。モモちゃんの名前は小桃というんだよ。」
「ああ、そっか。ごめん、名前じゃなかった。名字だね。ルイ君、あたしの名字は?それからあたしの親は誰?」
小桃は改めて僕に質問をした。
僕はハッとする。

分からない。
小桃の名字も誰が親なのかも。

何とも言い表せない気持ちが込み上げてくる。恐怖という言葉が一番しっくりくるだろうか。

  • No.2976 by 青葉  2015-01-02 23:16:32 

そう。小桃が突然得体の知れない人になってしまったことで、僕は小桃に恐怖を感じ始めている。
「ね、ルイ君はあたしが何者か知らないでしょう?」
僕の全身は固まってしまい言葉が出ない。しかし僕は何故今までおかしいと思わなかったのだろう。僕だけじゃない。あの家に集まる親戚達は全員が小桃を受け入れていた。祖父も祖母も伯父さんも伯母さんも皆だ。何で全員が全員、他人である小桃が我が物顔で家に居座っていることをおかしいと思わないのだろう?
黙っている僕に小桃が言う。
「ルイ君が何を考えているのかだいたい分かるよ。でも頭を混乱させる必要はないんだよ。だって、ここは夢の中だから。」
夢の中だから何が起きても不思議ではないということだろう。だけど僕は夢だとは思えない。

  • No.2977 by izm  2015-01-04 17:46:28 

明けましておめでとうございます♪

今年も青葉さんのお話がたくさん読めますように!

ご挨拶旁々、アゲてみます

  • No.2978 by 八代目やしろ  2015-01-04 20:20:49 

明けまして
御目出度う御座います(^o^)

早くも今後の展開が
気になっていますよ(>< )

支援で上げさせて
頂きますね..*

  • No.2979 by 青葉  2015-01-06 03:17:31 

izmさん、
明けましておめでとうございます!
今回は一回一回を短くして、少し書いたらあげられるようにしたよ。その方が自分自身、飽きないような気がする。

やしろさん、
興味を持って読んでくれて、ありがとう。まだ終わりが確定してない。3パターンくらい頭にあるけど、書いている内に決まるんだろうね。

  • No.2980 by 青葉  2015-01-06 03:18:48 

「まあ、今はあたしの言ってることが分からないだろうけど、目が醒めたら理解できるよ。」
言っていることは分かるが、信じることが出来ない。でも今それを言い争っても平行線に終わるだろう。そんなことよりもすぐに知りたいことがある。
「モモちゃん、モモちゃんは誰なの?」
「やっとルイ君は夢の中と現実の疑問が同じになったね。……教えてあげる。あたしが何者なのか。」

  • No.2981 by 青葉  2015-01-10 04:41:26 

小桃はそう言ったのに言葉を発しない。ただ山の合間に陽が沈んでいくのをじっと見ている。
急激に辺りは暗くなってゆく。
僕は不安を感じ始める。
何も言わずに小桃の言葉を待っていたが、陽は完全に沈んだのに小桃はまだ山の方を見ている。
「帰ろう。モモちゃん。」
小桃の答えを聞いてはいなかったが、僕は小桃そう促す。

  • No.2982 by 八代目やしろ  2015-01-10 16:28:11 

支援あげ(^^*)

青葉さんの作品は
描写が丁寧で美しく、
情景が浮かびますね♪

  • No.2983 by 青葉  2015-01-13 02:28:48 

それは読み手の想像力がアシストしているのかもしれない。
やしろさんは、ありがたい読者だね。

  • No.2984 by 青葉  2015-01-13 02:29:37 

僕はとにかく早く帰りたい気持ちになっていた。
夏の日は長い。それが完全に暮れてしまったということは、確実にお母さんに怒られる時間だ。普段ならばそれだけで緊急事態だが、それはどうでもいい。 今はそれ以上の事態に陥っている。怒られていいから早く人のいる所に行きたい。
この神社の周りは街灯がほとんどなく夜は本当に暗い。その状況で小桃と一緒にいるのは、今までに感じたことのない恐怖だ。
得体の知れない小桃。
イトコだと思っていたけど違う。きっと違うと思う。
では、いったい何者だろう?

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