匿名さん 2011-12-29 09:06:37 |
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「あたしたち、別れよ」
綾花は俺にそう言った。
何も知らない俺は「遊びだったんだな」と問うた。
ごめん、俺は綾花を傷つけた。
ごめんな、綾香。
謝って許されることじゃないよな。
ごめん…綾香。
愛してる。
だから…
俺のそばにいてくれないか
綾香と初めて会ったのは、綾香が高2の時の2学期だった。
―――――――――――――…
「うわっやっべ遅刻するし」
初めての出勤で遅刻とか絶対ありえねぇ。
俺は遅刻してしまう焦りで、前を見ていなかった。
そして、ぶつかった。
綾香に。
「痛いんだけど。ちゃんと前見て歩いたら?危ないし」
「ご、ごめん」
文句言われると思ったんだけど…
まさか、注意してくれるとは。
「もう下向いて人にぶつかるとか、情けないことしないでよね」
ちゃんと見たら、この子は高校の制服をきていた。
俺、女子高生に注意されたんだ…。
ホント情けないな。
………あれ?今の制服って……〇〇高校の制服だったよな?
あの子、〇〇高校と逆方向に歩いてったよな?
…サボり?
とめさせるべきかな、それとも図々しいか?
頭の中は「?」ばかり。
いろいろ考えてたら、あの子は
もうすでにいなかった。
「………はや…」
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