リリ 2011-12-27 23:46:05 |
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雪が降っている・・・
「準備おねがいします」
「はい・・・」
僕は栗野友喜(くりのゆうき)
15歳・・・高校1年
俳優だ・・・
あれは5年前
・・・天才子役・・・そう呼ばれていた・・・
それと同時に・・・
−5年前ー
朝学校に行った・・・
机を見た瞬間後悔した
俳優になんてならなければよかった・・・
『しね』『きえろ』『キモイ』『バカ』『いい人ぶんな』『何が天才子役だ』
今でも覚えてる・・・
机に書いてあった言葉・・・
なんなんだよって思った・・・
今でもうらんでいる・・・
許せるわけがない・・・
後悔してる・・・
なんて言ったらいいかわからない
怒りと悲しみが・・・僕を壊してく・・・
もう俳優なんてこりごりだ・・・
僕は僕だ・・・なぜ人の演技をしないといけない・・・
僕は・・・度の世界に行っても、絶望するだけ・・・
学校も仕事もいやになった・・・
家だって・・・
10歳の頃から俳優をやってきた・・・
だから、妹の方が親といる時間が長い・・・
きっと親だって僕より美樹(みき)の方が好きなんだ・・・
・が多いですね。
私としては、それを…に変え、さらに……のように繋げて使うのが良いと思います。
・が多いと、どうしてもしつこい文章になってしまうので、いらないと思う場所は省いてしまいましょう。
あと、誤字です。
度の世界→どの世界 です。
ちなみに私なら
僕はふと、窓の外を見た。
外では雪がちらちらと振り、地面に積もってゆく。
「準備おねがいします」
「はい……」
僕はの名前は栗野友喜(くりのゆうき)。 15歳の高校1年だ。
僕は15歳にして俳優として活動をしていた。
僕は5年前、天才子役……そう呼ばれていた。
しかし、それと同時に……
僕は‥‥‥
もうこの世界がいやになった‥‥‥
たくさん送られてくるファンレター‥‥‥
『頑張ってください!』『応援してます』『ドラマ見ました!』
みんな同じ内容‥‥‥
‥‥‥でも‥‥‥1人だけ‥‥‥違う内容の手紙があった‥‥‥
名前は『田中めぐみ』さん‥‥でもきっと偽名だ‥‥‥
手紙を送ってみたが書いていた住所もウソだった‥‥‥
手紙の内容は
こんにちは
私は田中めぐみです
ドラマ見ました!
はっきり言って‥‥‥えんぎ下手ですね!
私、俳優目指してるんです!
でも、がっかりです‥‥‥
どうせ、『自分が一番辛いんだ!』とか思ってるんでしょ
顔に出てるし!
バカじゃない!?
読んだ瞬間‥‥‥
そんなえんぎだったんだ‥‥‥
って思った‥‥‥
もうやめようかな‥‥‥俳優なんて‥‥‥
「お兄ちゃん!」
「なに?美樹‥‥‥」
「雪!雪ふってたね!」
「そうだね‥‥‥」
雪なんて‥‥‥
めずらしくなんてない‥‥‥
人工雪‥‥‥小さい頃から見てきた‥‥‥
俳優になってから‥‥‥いろんな物見てきた‥‥‥
最初は美樹みたいに‥‥‥こんな風に喜んでた‥‥‥
最後に笑ったのはいつだろう‥‥‥
えんぎで笑うことは‥‥‥楽なのに‥‥‥
「お母さんたちは出かけたよ!」
「そっか‥‥‥」
「‥‥‥お兄ちゃん‥‥‥どうかした?」
「何でもないよ‥‥‥」
「何かあったならいって!」
‥‥‥なぜこの時気づかなかったんだろう?
美樹に全部言った‥‥‥
美樹はいきなり立ち上がり‥‥‥教科書を持ってきた‥‥‥
あの時の僕の教科書と同じ‥‥‥
『偽善者』『きえろ』『しね』『俳優ごっこ』
僕のよりひどいかもしれない‥‥‥
‥‥‥言葉を失った‥‥‥
「お兄ちゃん‥‥‥‥‥‥」
「‥‥‥ごめん美樹‥‥‥美樹がこんな‥‥‥いじめにあってたなんて知らなかったんだ‥‥‥」
「お母さんたちには言わないでね‥‥‥」
「美樹‥‥‥」
「お兄ちゃんは悪くないよ‥‥‥でも覚えていて‥‥‥俳優やめるなら‥‥‥『やっぱやめなかったら‥‥‥』なんて思わないでね」
美樹はそのまま自分の部屋に行った‥‥‥落書きばかりの教科書を持って‥‥‥
何も言えなかった‥‥‥
美樹は‥‥‥妹じゃない‥‥‥
美樹は僕の妹じゃない‥‥‥
養子だ‥‥‥
僕が俳優になる1年前‥‥‥
美樹がきた‥‥‥
美樹は‥‥‥記憶喪失だった‥‥‥
記憶を失い‥‥‥いじめにあい‥‥‥僕よりずっと辛かったはず‥‥‥
今考えてみても‥‥‥美樹は学校も家も‥‥‥美樹にとって『笑える場所』なんてなかった‥‥‥
僕は‥‥‥親がいた‥‥‥高校で友達もできた‥‥‥昔の友達がいた‥‥‥
美樹は、親が誰なのかわからない、友達なんていない‥‥‥
美樹の方が苦しかったのに‥‥‥
僕ってバカだな‥‥‥
僕なんて生きてる価値ないよ‥‥‥
えんぎだって‥‥‥『田中めぐみ』さんの言う通り‥‥‥
もういやだ‥‥‥
僕は俳優をやめた‥‥‥
そしてやっと‥‥美樹の言っていた言葉の意味がわかった
やっぱり俳優を続けていればよかった‥‥
あんなにのぞんでいた自由なのに‥‥
俳優をやっていた時‥‥本当は心から笑ってたのに‥‥
スタッフの人や、他の役者さん‥‥いろんな人と話して‥‥あんなに楽しかったのに‥‥
うしなってやっと気づいた‥‥
もう戻れない‥‥
テレビを見る、僕が演じるはずだった少年‥‥
美樹が話しかける
「後悔してるんでしょう‥‥だから言ったのに‥‥」
僕はこの時こわれてたんだ
「美樹に何がわかるんだよ」
美樹がビックリしたような顔でこっちを見る
それから下を向いて話しだした
「私もなりたかったんだよ‥‥俳優に」
僕はこの時‥‥もう自分ではとめれなかった
「なんなんだよ‥‥‥‥‥だからって僕の気持ちがわかんのかよ!最初からあった物をうしなうのと、最初からないのは、ちがうんだよ!あった物をうしなう方が苦しいんだよ!なんなんだよ!僕の気持ちもわかんないくせに!」
美樹はおこってた‥‥言い過ぎた‥‥
「わかんないよ‥‥人の気持ちなんてわかんないよ!今お兄ちゃんがどんな気持ちかなんて、わかるわけないじゃん!でも、お兄ちゃんは間違ってる!自分が一番辛いみたいに言わないでよ!お兄ちゃんこそ私の気持ちがわかんないくせに!‥‥痛みに大きさなんて関係ない‥‥誰が一番辛いのかなんてわかんないよ、そう言う立場に自分がならないとわかんないよ!予想より遥かに高い痛みを背負ってるかもしれないし、そこまで辛く感じてないかもしれない‥‥痛みなんて人によって大きさが変わっちゃうんだよ‥‥私も昔はそうだった‥‥私よりきっと痛みの大きい人がいるからって思って頑張ってた‥‥でも、それは間違ってた、痛いんだよ、辛いんだよ、大きさなんて関係ない‥‥辛いなら泣いていい‥‥泣いてもいいんだよ」
僕はやっと痛みから解放された気がした‥‥
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