黎貴 2011-11-25 19:32:29 |
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時計を見た。午前8時10分前だった。
「ああああああああ!遅刻ー!黒兎!起こしてって言ったでしょ!」
黒兎は、にやりと笑う。
「面白いからいいじゃん!」
「そういう、問題じゃないーーー!!!」
雷華は、トーストと珈琲を食べ、着替えた。
「行って来まーす!」
「遅いですよ~第1戦部隊隊長 雷華さん。」
近くにいた、白兎が話しかけてきた。
「寝過しただけだ!」
「雷華、あいかわらず、荒れてるな。」
「なんだよ、第1戦部隊副隊長さんw」
話しかけた、冷那は雷華に反激できないようになっている。
ここは、帝国軍部隊地下だ。
私たちは、戦力、知力が、人並みはずれたもの達だけが集められた、特殊部隊だ。
此処に配属されているものは、5人しかいない
見たい人言ってください
「何でっ!?葵!!!…急に…どうしてっ!?」
「茜…君も僕も、これ以上生きたって何の意味もないんだよだからさぁ!!…ハアハア」
「葵!!無理しちゃ駄目!!…ほら、もうそんなもの下ろして?」
「茜…、僕はもう止められない。一緒に死のうよ。二人だけの世界へ行こう。」
「何言ってるのよっ!?」
「茜…僕達が意味を持つ世界へ…行こうよっ!!!!」
ビュッ、と、ナイフが私の頬をかすめる。
私は咄嗟に瞑ってしまった目を開いて、精一杯に葵を見つめた。
「茜…茜ェ…どうして嫌がるの?一緒なんだよ?」
「葵……どうして、泣いてるの?」
私がそう言うと、葵の美形な顔が苦痛に歪んだ。
「茜……!!!!君が嫌がるからだよっ!!」
「やめて葵!!!!!もう帰ろう!?」
「茜ェ…君も僕も、お互いから逃げられない…さあ早くっ!」
「葵!息切れてるでしょ!!もう止めてよぉ!!!!!!」
「違うよ…、茜。君が倒れるのが待ち遠しくてね…」
一瞬、凄い寒気がした。
「ねぇ…葵…どういうこと…。」
声が震えて、尋ねたいのに語尾が上がらない。
「君が倒れたら、君を僕のものにする。」
「…………………!?」
どういう意味かは、一瞬で分かった。
状況に似合わず、葵も男の子だなぁ…とか、思ってしまった。
「茜、僕、ずっと我慢してたんだよ。」
「嘘でしょ!?そんな素振り、一度も…!」
「君の体を見る度に、僕は自分を抑えてた…腕を、切ってね。」
そう言いながら、葵は服の袖を捲った。
痛々しい傷跡が、月明かりに照らしだされた。
「葵!?嫌……っ、来ないで!?あっち行ってよぉおぉ………」
私は震える声で、必死に葵を拒絶した。
「来ない……で…?」
葵は驚いた様に立ち止まった。
「馬鹿だね…茜」
そう言って、葵は美しく妖しく笑った。
不覚にも胸が跳ね上がった。
「葵ぃい…お願い、止めて!」
「茜ェ…茜茜茜茜茜茜茜茜茜茜茜茜茜茜茜茜茜茜茜茜茜茜茜茜茜ーーーーーーー!!!」
「いやああああああああ!」
「茜…茜っ!!!!!」
「きゃあああああああああああ」
「……あ…かね…僕も…行くから…」
「あお……い……?」
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[つづく!?☆]
>674
親族が入院しました
命に別状は無いようですが、絶食安静らしいです
微妙に正夢ぽくっていやだなぁ
でも、悪いところなくなるからいいのかも?
プロローグ
その少女は、親からはうっとうしいと虐待を受け、他人からは美人なのが気にさわるとひどくいじめられていた。
ある日、親は少女を押さえつけ、首を絞めて殺した。
そして、近くの裏山に死体を捨てた。
少女はまだ十二歳だった。
しかし、その親は、少女が死んだ一ヶ月後に、交通事故で死んだ。
いじめていた人間は、全て火事で死んでいった。
警察はただの事故だと言ったが、その様子を見ていた人々は、少女の祟りだと言った。
中には、その少女を現場で目撃したという話しをする者もいた。
そして、こんなことを言っていたという。
「ワタシハ、アイツラヲ、ゼッタイ、ユルサナイ……」と…
雷鳴が轟き、雨は一層強さを増した。
多くの家が寝静まっているというのに、雷は東京中を照らした。
その明るさは河合にとって、心細さをかき消してくれるように感じられた………
<AM 02:11>
東京中を雨が包んだ。
雨音で目を覚ました神崎は、
隣で寝ているはずの河合が居ない事に気づいた。
また夜中だというのに出歩いているのか。
もはや神崎には、河合を心配するような感情はなかった。
最初の頃は心配した。
みんなは神崎に「いつものこと」と言ったが、
神崎はみんなが河合を嫌っているのを知っていたため、
それを嘘だと思い、東京に走り出た。
神崎はもう一度眠ろうとして目を閉じたが、
妙な胸騒ぎで眠れなかった。
仕方なく、神崎は東京の街に踏み出した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
その頃河合は、少し静かな街を歩いていた。
傘は持たず、雨にうたれながら。
神崎はもう自分を心配などしてくれないだろう。
河合の中にはそんな考えが渦巻いていた。
どうしても、居場所がない。
自分が居るべき場所、それを探して毎晩さまよう。
まあ、もう半ば諦めているのだが。
そんな河合と神崎が、駅前でぶつかるまで後………………………
<……ツ…………ヅク……>
*後書き(?)*
まず第一話ですっ!!
駄文&誤字脱字、予測変換間違いなどあると思いますが、
その辺はおおめに見て頂きたく存じます><
第二話は近いうちに書きます^^;
宜しく御願い致しますm(_ _)m
では★ノシ
河合は、無意識に駅へと足を動かしていた。
公園を通り過ぎるところで、カップルにぶつかった。
こんな時間にうろつくなよ。
自分のことを棚に上げ、河合は苛立ちを隠せなかった。
手がコートのポケットに伸びる。
「痛いっ!キャー!」
カップルの片割れ……女が大袈裟に身をよじった。
「大丈夫か?シオリ!」
「えーん…タッくん、痛いぃ~…」
くだらない会話を聞きながら、河合はそっとポケットに手を入れ…
ナイフの存在を確かめた。
カバーも何もつけていない刃先に人差し指が触れた。
そこからするすると指を移動させ、柄を力強く握った。
「何で夏なのにコート着てんの?」
「ガチで暑苦しーなww」
…………………………………………グシャッ……ブシュッ………キャアッ!…グサッ……………ドサッ……………………
河合の目には、もはやカップルも写っていなかった。
倒れて血を流していてもなお、河合はカップルを見なかった。
血まみれのナイフを握ったまま、雨と血でビショビショになりながら
河合は駅へ向かった。
そんな河合の虚ろな目は、神崎をとらえた……
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
神崎は驚愕した。
血と雨でビショビショの河合、そして河合の後ろには……
河合が殺ったと思われる、カップルの亡.骸。
「なな、何…これ。藍ちゃんが…やった、の??」
河合藍(カワイアイ)…もとい河合は、静かに肯定した。
「恒くん…藍のこと、嫌いになった…?」
神崎恒(カンザキワタル)…もとい神崎は、言葉を失った。
「ごめんなさい…恒くん、嫌いにならないで…藍は悪い子…?お願い嫌わないで恒くん!ごめんなさい!」
神崎はそっと河合を抱きしめた。
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
「落ち着いて、藍ちゃん、落ち着いて!」
雨の降りしきる東京に、神崎の声がこだました……
<………ツ……………ヅ…ク……>
*後書き(?)*
第二話ですっ!!
神崎=男、神崎恒
河合=女、河合藍
てことですっ!
第三話はまた近いうちに更新します!
では★ノシ
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