黎貴 2011-11-25 19:32:29 |
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いつもどおり 君と二人
トレイン7両目のこと
誰も来ない
病気になりそうなほど 寂しい電車の中
することもないから君と
駄弁っていた
「でもまあ 今日も来ないでしょう」
ボール握り締めホーム下りて君はつぶやいた
あぁ、落とし転がったボール追いかけて
足を踏み外して
ガタゴト近づく
電車音
バッと通ったトレインが 君を巻き込んで鳴き叫ぶ
血飛沫の色、君のコートと混ざり合って
滲んでった
嘘みたいな赤色が
「嘘じゃないぞ」って嗤ってる
駅の白黒 かき回すような ベルの音に
全て眩んだ
目を覚ました走行音
鳴り響く車両で
今は何時?
いつもどおり 君と二人
トレイン7両目のこと
やけに煩い発車音
覚えていた
でもさ、少し不思議だな。
同じ7両目さっき見た夢を思い出した
「もう少し待ってみよう」来る挑戦者
楽しいバトル、電車壊れ、
車両大きく
傾いた
剥き出された鉄骨が 君を貫いて突き刺さる
劈く鳴き声 走行音たち 7両目で
重なり合って
ワザとらしい赤色が
「夢じゃないぞ」って嗤ってる
眩んでく黒、君の横顔、
笑ってるような気がした
何度車両を重ねても 赤色が隣を奪い去る。
繰り返して何十年。もうとっくに気が付いていたよ。
こんなよくある話なら 結末はきっと1つだけ。
繰り返した7両目の先。
バッと手を引き飛び込んだ、瞬間トレインにぶち当たる
血飛沫の色、君の瞳と 僕の白に
染み込んでいき
文句ありげな赤色に
「ざまぁみなよ」って笑ったら
実によく在る 二人の話。
そんな何かが
ここで終わった。
目を覚ました
いつもどおりの電車の中で
男はただ
「まただめでした」と
一人ボール握り締めてた
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