小説「君に伝えたい、ありがとう」

第２話「新しいクラス」
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すぅ・・・と私は教室の前で深呼吸をした。
(ここが・・・私の新しいクラス・・・・)
ガラ・・・とドアを開けると
「ゆーきーーーーーっっっ♪♪！！」
(ﾄﾞｽｯ！
「わぁっっっ？！」
何かが私に勢いよくぶつかり、床に倒れる。
「いたた・・・」
「優希っ、またいっしょのクラスだね！！！」

ﾆｺﾆｺと笑いながら言うその人は・・
「沙菜？！」
沙奈は小学校からず～っといっしょにいる私の親友。
てっきり、クラス違うと思ってたけど・・・
「優希も１－２なんだぁ～！よっかたぁ・・・仲いー人いなかったらどーしよぅかと思ったよ～ｗ」
「私も！沙菜がいてよかったぁ～！」
廊下に倒れたまま笑いながら話していると、
「じゃま。」
不意に頭の上から聞こえた男の人の声に私と沙菜はあわてて通路をあける。
「ごっ、ごめんなさい・・・」
す・・・と隣を通り、自分の席に座る男の人を見て、沙菜はｺｿｯと呟いた。
「何か怖そうな人だね・・・」
確かに・・・って、あれ？
「あの人、朝の人だ！」
「朝の人？」
「うん、あのね・・・・」
朝の出来事を沙菜に説明する。