あしゅか 2011-10-30 21:39:18 |
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私はみんなが言う
不登校者だ、
なんでって?
いじめにあっていた
それがたてまえ
本当は、学校なんてどうでもよかった
あなたとずっと一緒にいたかった
ネット上で会えるあなた・・・
あれは一ヶ月前
チャットをしていると、あなたにあって、
仲良くなり、そして学校でのことを言った
いじめにあっていること
そしたら、
『嫌になったら逃げればいい、逃げることは悪いことじゃない』
と返事が来た
私はそれいらい、学校に行かなくなった
確かに、いじめが原因と言えばそうだ
でも、あなたがいなかったら、家にいてもいいことなんてない
今生きていないかもしれない
あなたの名前はブラックバード
と言ってももちろんニックネームだ
ブラックバードも不登校らしい
ブラックバードは男性で、中一(同い年)
私と同じくいじめにあっていたらしい
だから、同じ痛みを持っているから、わかりあえる
ブラックバードだけでいい
『おはようブラックバード』
『おはよう友紀』
『今日もつまんない一日が始まるね』
『そうだな』
顔も声もわからないけど
誰よりも私をわかってくれる
『今日はなんか用事あるの?』
ブラックバードからだ
『いや別に』
返信した時
コンコン
とどあの音がする
「だれ」
「俺だよ」
お兄ちゃんが入ってくる
「俺もう学校行くからな」
「わかったよ」
私の家はお父さんと、お兄ちゃんと私の三人暮らし
お母さんは私が小さい頃亡くなった
お父さんは朝が早い
六時にはもういない
かえってくるのも
十一時頃だ
だから、家では私一人
だからいちよう家事とかはしてる
迷惑はかけたくない
『なんか面白いことないかな?』
ブラックバードからだ
『さぁ、面白いなんて思ったの前はいつだっけ?』
『俺も思った!』
『感情なんて、一瞬で消えてしまうんだから、あってもなくても一緒だよ』
『だな!』
わかってくれた
そんなの初めてだった
みんな感情がないことは悪いことみたいに
完璧にないわけではないのだろう
でも欲しいとは思わない
そんなものいる?
それのせいでつらく感じるんだよ・・・
『なんで人ってさ、生きているんだろうね?』
またブラックバードからだ
なんで・・・
生きているのだろう?
私もからない
私は
『さぁ、みんなキレイごと並べて、夢を叶えるため、とか言ってるけどそんなわけないじゃんってかんじだよね』
『そうだな、まず、夢とかないし』
『ブラックバード・・・夢ないの?』
『友紀はあるの?』
『あるわけない、あってもいらない』
『そうだな、夢見るだけ、現実が見えるしな・・・』
本当にブラックバードとは、何でもわかりあえた
ブラックバードがいればいい
ブラックバードがいなければ生きている意味がない
そう思っていた
私は間違っているのだろうか?
間違っていると言うなら・・・
正しいものは何なのだろう?
正しいものはあるのだろうか?
プルルルルルルルプルルルルルルル
電話の音だ
誰だろう?
「もしもし南です」
「あっ圭太くんの妹さんですか?」
聞き覚えのある声だ
そうだ、兄、圭太(けいた)の担任の声だ
「お家の方いらっしゃるかな?」
「今居ないですけど」
「じつは・・・」
私はこの時後悔した
自分ではどうしようもないことなんてわかってる
でも、後悔せずにはいられなかった
兄は、事故にあった
意識不明だ
けががひどいらしい
骨折、それに、頭をうったらしい
打ち所が悪かったそうで・・・
意識不明
意識が戻っても、記憶障害の可能性があるらしい
もう私は絶望の縁にたっていた
ブラックバードだけいればいいなんてウソだ
お兄ちゃんもお父さんも大切だよ
お母さんだって・・・
なんで!
私はすがる思いでブラックバードに、今の状況を説明した、
きっと助けてくれると思って
『お兄ちゃんが事故にあった、意識不明、意識が戻っても記憶障害の可能性があって、骨折もしてて・・・お父さんは今急いでこっちに向かってる、どうすればいいの?』
私は何時間も返事を待った
でも返事が来ない
ふつうなら、十分もしない間に返事が来る
ご飯とかのときは、なんか書いてから行く
おかしすぎる
まさかブラックバードにも何か・・・
でも、ブラックバードは家の外に基本出ない
じゃぁなんで・・・?
まさか!
兄のかばんを探る
「あった!」
私はケータイを見つけると
いつも、チャットしているサイトに行って、そしてわかった・・・
ブラックバードはお兄ちゃんだ
しかも、私は本名を使っていたから、お兄ちゃんはわかっていたはず
ヤバイ
涙が止まらない
あんなに思っていた人が
目の前にいたんだ
ブラックバード・・・お兄ちゃんだったんだ
私はお兄ちゃんの手を握って
そのまま泣き崩れた
涙が止まらずに流れ続ける
大声を出して泣いた
こんなに泣いたのは久しぶりだ
お兄ちゃんは私のために
不登校の振りをして
学校でも隠れてずっと、ケータイでチャットしてたんだ
何でもっと早く気づかなかったんだ
なんでありがとうって言えないままこんな状態になってしまったんだ
もしも私の記憶がなくなって、私が誰かわからなくなったら?
私はどうすればいい
お兄ちゃんに・・・ブラックバードに忘れられたら・・・
どうすればいい!?
ブラックバードがいればそれでいい
と思っていたのに!
これからどうすればいい!
誰か!
必死に心の中で叫んだ
声には出せなかった
声に出したら本当に壊れてしまいそうだった
私の世界は終わったも同然だ
もう光が消えかけている
どうしたらいい?
「ゆ・・・・・・・・・き・・・・・・・・・・・・・・・」
「お・・・兄ちゃん!?」
「ば・・・・・・・・れ・・・・・・・ちゃ・・・・ったか・・・・・・・・」
「お兄ちゃん!私のこと覚えてるのね!待ってて今先生呼んでくるから!」
そして私はあわてて先生の元へ向かい
「先生、兄が目を覚ましました!」
と言うとまた走って戻ってきた
すると、兄は眠っていた
永遠の眠りについてしまった
なぜあの時
ありがとう
って言わなかったんだ
なぜ・・・
私は後悔した
そして、兄のケータイをもう一度見た、
何か書き込まれている
私はそれを見た瞬間
また涙が溢れ出した
その涙は止まることを知らなく、ずっと流れていた
『大丈夫、いつでも俺がついてる、たとえ同じ世界にいなくても・・・何かあったら逃げていいよ・・・何かあったら泣いていいよ・・・どんなことにも意味はある・・・だから、友紀は俺の分も生きて・・・幸せになれよ!俺はいつでも、友紀の見方だ、なにがあっても、黙っててごめんな、俺がブラックバードだってこと、ありがとうな友紀、俺本当は夢があったんだ、友紀が幸せになるように・・・それが俺の夢、もう俺はかなえられないだから、友紀がかなえてくれよ!お母さんも、俺も、いつでも見守ってる・・・生きてる意味は夢を叶えるためでいいじゃん!幸せって思うことは大事だよ、たとえどんなに苦しくても、その分幸せがくるから・・・だから、俺の夢・・・任せたぞ!友紀ありがとう・・・さよなら・・・いつでも俺は友紀の、見方だよ・・・兄弟同士だけど、でも・・・愛してるよ、友紀』
私は生きるよお兄ちゃん、夢かなえてみせるよ、待ってて・・・見てて・・・どんなに苦しくても、いつか笑えるようにがんばるから・・・ブラックバード
どうでしたか?ブラックバードはこれで終わりです
できれば感想欲しいなって・・・
まぁ、次からちがうの書いてくんで、
それもヨロシクです!
ではノシ
「ねぇ昨日のテレビ見た?」
「見た見た!菜野明日香(なのあすか)が出てたドラマでしょう!」
「マジで泣けたよね!」
「うん!」
町中私のうわさでいっぱいだ
私は、俳優の菜野明日香、中三だ。
小学三年の時に俳優になった。
私は、俳優になってからはうそ泣きしかしたことがない
本当に泣くなんてあり得ないから・・・
俳優になる三日前、私は階段から突き落とされた
その理由は、私だけ俳優になってうらやましかったから
ちょうどその日に、事務所の人が学校に来ていたんだ
それ以来、本物の涙は出なくなった・・・
本物の涙はあたたかいらしい
でも、私の涙は、冷たい・・・
「ちょっと!あれ明日香さんじゃない!」
「マジで?」
「ほらあそこ!」
まずいことになった
ファンなんてめんどくさい
サインだとか、握手だとか、バカらしい
でも、笑顔でいないと、人気が落ちる
毎日たいへんだ、表情を作って
もう、顔の筋肉が、限界だ
「すみません撮らないで!」
マネージャーだ、やっと解放される、ファンの地獄から
「明日香、そこのタクシー乗って!」
「は、はい!マネージャーさん、ファンの皆さんありがとう!」
「マネージャーさん、もう毎日向かいにきてよ」
「無理だな」
私のマネージャーは、クールと言うか、つめたい
「もう、ファンとかめんどいんだよね」
「ファンの皆さんがいるから、こうやって、仕事があるんだ」
出た!まじめキャラ、
「アイドルじゃないんだし」
「ついたぞ」
やっとテレビ局だ
また今日も、ドラマの撮影
明日も、あさっても
めんどくさい
何で俳優やってるかって?
昔は、憧れてたんだ、いろんな人になれて、夢みたいだった
でも今は俳優でいる意味が分からない
ただなんとなくやっている
それだけだ
つまんない毎日
繰り返されていく・・・
何やっているんだろう私・・・
わかんない
昔はあんなに憧れてたのに
今はどうでもよくなった
みんな手に入ると、どうでもよくなる
それは誰でもそうでしょ?
昔は昔
今は今
昔の夢は
今のキレイごとでしかない
俳優になって、いろんな人の胸に響くような演技をしたい
なんて昔の夢
今ではそんなのかなうわけなく、
キレイごと
「明日香!は、早く帰る準備を!」
マネージャーだ、いつもはクールなのにすごく急いでる
その後ろで、ニュースがやっていた
「今入ったニュースです、東京都の◯◯町の家に、ドロボウが入り、そこにいた、菜野恵美(なのめぐみ)さんと争い、菜野恵美さんが包丁で刺されました」
えっ!?
菜野恵美?なんで・・・恵美!
「その恵美さんは、今大人気の俳優、菜野明日香さんの、妹だったそうです、なお、犯人はまだ見つかっておらず、菜野さんは、今病院に運ばれました」
絶望の世界への扉が開く音が聞こえた
それと同時に絶望の世界の使者が、私に迫る音もした
「恵美!」
まだ手術中だった
傷が深いらしい
助かるかどうか、五分五分らしい
そして、絶望の世界の使者は、私を絶望の世界へと連れて行こうとしている・・・
足音が近づいてくる・・・
手術室から医者が出てきた
「なんとか一命はとりとめましたが・・・」
「恵美はどうなるんです!」
「わかません、でも、助かる可能性は低いかと・・・」
「恵美・・・」
なぜだろう
涙が・・・涙が・・・
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