しずく 2011-10-27 23:33:19 |
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1.暗中模索
僕のユメを語ろうか
大きいような小さいような
僕しか知らない僕のユメ
それはまるでしゃぼん玉の様に気まぐれで
宇宙の様に広大で
君の様に掴めない
にげるんだ
僕のユメは
そしてきっともう
とどかない
消えないで
僕のユメ
さいしょから分かっているから
これはユメ
僕の願いも
願っている僕も
全部ユメ
僕のユメを語ろうか
本当の僕はどこにいるんだ?
僕のユメを語ろうか
本当の僕のユメは何だ?
僕のユメを語ろうか
2.職務怠慢-A
ねぇ君の主人は酷い人だね
僕らが活躍するこの時期に
けして働かないなんて
自分以外はどうでもいいのさ
ちがいますよ
だって彼は
子供を大好きな優しい人
子供が好きなのに子供のために働かない
それは本当に好きなのかな
はい本当に好きですよ
彼はみんなが大好きです
君がいいならいいけどね
さよなら
僕は働くよ
さよなら
僕は待っています
彼が働くその日まで
彼が気付くその日まで
ずっと
3.職務怠慢-B
私は分からない
だから仕事をしない
仕事は好きだ
皆の笑顔も好きだ
でも駄目だ
私は分からない
だから働く事が出来ない
良い子にプレゼントを渡す
だがその境界は何だ?
良く寝る子か
親に従う子か
頭の良い子か
今まで疑問も持たなかった
だがもし
私がプレゼントを渡さないなら
己を悪い子だと攻める子がいたら
私は耐えられない
皆が好きだから
だから私は仕事をしない
境界線を作らないように
皆同じになるように
私は分からないから
4.英雄賛歌
聞いてくれ ボクは良い事をしたんだ
昨年 銀行強盗をブッ飛ばした
人質に感謝された 警察に表彰された 親に褒められた
お金も無く残された銀行強盗の娘は 餓死してしまった
誰も助けなかった
先月 テニスの全国大会で優勝した
友人に称えられた 先生は笑顔になった 専門家は目を輝かせた
ボクのスマッシュが当たった観客のお爺さんは ショック死してしまった
僕の伝説となった
一昨日 木に引っかかった風船を取ってあげた
子供は喜んだ 親は礼をした 風船は割れなかった
木に登った時に枝から 鳥の巣が下に落ちた
車の行き交う道路の上に
昨日 彼女が出来た
彼女ははにかんだ ボクは微笑んだ
彼女を密かに想っていたボクの親友は 自殺した
遺書にボク達の名前は無かった
今日 ボクは永遠にいなくなった
人質は悲しんだ 警察は悲しんだ 親は悲しんだ 友達は悲しんだ 先生は悲しんだ 専門家は悲しんだ 子供は悲しんだ その親は悲しんだ 彼女は悲しんだ
それでも
銀行強盗の娘は喜んだ お爺さんは喜んだ 鳥達は喜んだ 親友は喜んだ
聞いてくれ ボクは良い事をしたんだ
みんなを笑顔にしたんだ
ボクは笑った
この声が届くなら
あなたに届くなら どんなにいいか
あなたはどこにいるの?
会えないの?
分からないの 私には
だからこの声が
どうかこの声が
せめてあなたに 届きますように
そう叫びながら空を仰ぐ
私の声は
ずっと前から
音を生まないのだと知っていながら
会えますように
きっと明日は会えますように
願いながら枕の下に
あの人への想いを隠して
会いたいって
かわいく 素直に 率直に言えたら
あなたに会えるのかな
あまのじゃくは誰のせい?
私はいつもいい子だったのに
ねぇ?
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