斬闇 2011-09-17 15:45:56 |
通報 |
暇だから小説を書こ……
【LIFE 命といじめと命】
ねぇ…パパ。ママ
私いじめられてるんだよ。
なんて生前言えなかった。でも私を産んでくれてありがとう。
これが私の生きているとき。飛び降りて風の抵抗を受けているとき最後に考えていたことだった。
ドボンッ
微かな衝撃のあと私の身体は深い闇に呑み込まれた。
**おもな登場人物**
星屑?琉那 Hosikuzu Runa
13歳・女
この話の主人公
生きているとき咲良にいじめられていて自.殺
だが、恨むことはしずなんでいじめられたかを知りたいあまり成仏できなかった
龍雲 咲良 Ryuuun Sakura
13歳・女
琉那をいじめていた主犯者
複雑な家庭環境におかれ憂さ晴らしにいじめている
南十字 命 Minamizyuuzi Mikoto
?歳・女
年齢は明かされないままだが、外見からみると16歳ぐらいに見える
普通の人には見えないものが見え、その能力はあまり気に入ってない
ではスタート!!
「飛び降りたはずなのに?生きてる?」
ここは野宮町。私は野宮中学校でいじめを受けていた。
しかもさっきから異様に身体が軽いと思っていたが、そうだったのか…
「ぐずっ…奏ちゃん…泣くの……えぐっ……やめよぉ?」
「だって…だって……そんなのないでしょ?しかも藍ちゃんだって…泣いてるじゃん…」
後方からこんな二人の声が聞こえてきた。声からすると幼馴染の奏香と、藍ちゃん。
制服ってことは…登校中か下校中?ちょうどいいじゃん!私のことについて教えてもらおう
「ねーね、奏ちゃん。藍ちゃん。私になにがあったの?」
いつもだったら、走り寄ってきて藍ちゃんは私に抱きついてくるはず。
なのに二人に無視された。そして…私の体をすり抜けられた。
いままでのなかで一番悲しいことであり、また私が人には見えないということが分かった時であった。
私はアスファルトの上にしゃがみこんでしまい涙を流した。もちろん人には見えない涙だけど…
「なんで泣いているんだ?」
「え?」
見上げるとそこには女の子の顔が。逆光で顔が見えないが輪郭がはっきりしているのは見て取れた。
「あんただよあんた。なんでないてんの?」
もう一度声をかけられたが驚く私は返答もできない。
その女の子は、ったくしゃーねーな。と呟き懐から小さな石を取り出し私の前に掲げた。
気付くとなぜか真っ白い部屋の中にいた。部屋の中央には大きなベッドがおいてあり余分なものは一切おいていない。
「あははははー!やーっと気がついたよ」
さっきと同じ声がして後ろを振り向くと美少女さんが立ってましたー!
長いサラサラしてそうな髪にキリッとした目。ほんのりピンク色の唇。
とにかく一般的な美少女の要素が全て取り込まれている。
「凄い…可愛い…」
「はぁっ?私が可愛いって?あははははは」
また笑った。本当によく笑う子だな。
「あ、私。星屑 琉那です」
「琉那?じゃあルーちゃんね。私は南十字 命。東西南北の南に数字の十に、文字の字。で、命って書いてミコト。よろしくね、ルーちゃん」
見たことも聞いたこともない名前だった。それにしても命で、ミコトかぁー可愛いなぁ
私なんて星屑だよっ!?屑だよ!?
ってそれより
「なんで私のこと見えるの!?」
そう。一番気になっていたけどびっくりすることが多くて聞けなかったこと。
命ちゃんは少し思案顔になって黙ってしまった。流石に無神経だったか?
と思いかけたとき、微笑しながら呟くようにひっそりと言った。
「私の…代々伝わる能力…」
「え…」
驚いた。本当に先祖代々伝わる能力なんてもの…あったんだ…
命ちゃんは私の心の中を見透かすようにじーっと見つめ、それから言った。
「信じれないよね。そりゃ。しかたないよ…」
それから命ちゃんは窓際に近づき再びいう。
「普通の人はここから落ちたら死.んでしまう。だけど私は死なない。ちゃーんと見ててね」
私が止める間もなく命ちゃんは落ちていった。
トピック検索 |