みくりん 2011-09-17 13:46:13 |
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「終わりだ。終わりだぁぁぁぁぁ!!!!!」
「お父さん?!」
私はなにがなんだか分からなくなった。混乱故に自分の生死すらも顧みなかった。
パンッ
鋭い発砲音が聞こえた。父の首には・・・・・
「おとうさんッ!!!!!!」
葬儀は静かに済ませた。もうこのころから感情は・・・消えた。
「真里愛ちゃんだっけ?お父さん、残念だったね。」
こいつの嘘は自分で相手にバレていると自覚しているのだろう。
それでも、父の敵・鞘森は言を止めなかった。
「ま。殺ったのは私たが。フフッフフフッフフフフ!!!!!」
「・・・・・。」何が面白いのか、問いたいとこだが、怒りに身を委ねようとは思わなかった。
「今、お前、疑問に思っただろう?私の笑いに。どうだ?図星だろう?」
「ずぼし・・・?」
「あぁ?分からんのか。『図星』の意味も。」
「違うよ。」
「この笑いは、アイツをこの世から消し去った喜びだ。誰に何を言われようと、構わな・・・」
鞘森は勝手に語りだした。私は葬儀場から抜けだした。鞘森は真里愛を止めかけたが、完全無視して歩みを進めた。
カサ、カササッペタタ・・・。
ここは、どこ?このあとどうしよう。あ・・・・しんだ。おとうさん。おと・・・・
「つ・・・・・う・・・・・あ・あ・・うわぁぁぁんうわぁぁぁぁん。あぁぁぁん。」
嗚咽を耐えきれず、泣きだしてしまった。鞘森の前では、怒りさえもたえきれたのに、だ。
「だ・・・・うぅ・・・・あぁぁぁん・・・・・・あッ!!!」
真里愛は慌てて口を塞いだ。今自分がいるのは葬儀場から20㎞ほど離れた林の中。その林の中に3人の大人の姿を見たのだ。
にげなきゃ。
本能でそう感じた。でも、真里愛はすでにへとへと、その上こっちは10歳の小学生。敵うはずがない。
どう・・・・しよう・・・・
そこで、意識は遠くなり、その場に倒れた。
「あ・・・・れ・・?」
私は生きていた。部屋に視線をめぐらすと、先ほどの大人たちが居た。
「気がついたかい?お譲ちゃん。」
「おじさんたちは、だぁれ?」
「…私たちはねぇ・・・この林の管理人だよ。」
「管理…に・・ん?」
「そうさ。私たちは・・・・」
ぐるん
視界が回った。
視界が戻ると、そこは、知らないとこだった。
「どこ・・・」
「ここは、先ほどの林の本来の姿だよ。私たちは管理人、つまりは・・・」
あの人たちには、奇怪な耳が付いていた。例えるならば、悪魔のような・・。
「ほうら、あなたの恰好もかわっているでしょ?」
葬儀で来ていた黒いワンピースは、鎧に変わっていた。動くとガシャガシャと音がする。
「あなたは、この森に選ばれた聖なる・・・・」
言葉の途中でその人は姿を消した。
「あんた、新人かい?なら、国王のとこに行かなきゃ。」
振り向くと、青い髪、黄色の瞳の男の子、いや、15歳くらいの少年がいた。
らぱん>申し訳ありませんが、どちらさまでいらっしゃいますか? ((…しばらくチャット離れしていたもので・・・・大変失礼だとはぞんじていますが・・・・
「俺は、カーッシュ・ヴァイナの自衛庁幹部だ。さっき言った女王直属の執事でもあるんだ。」
「…部外者だとわかっているのに、そんなにペラペラと情報を漏らしていいの・・?」
「んー。ダメじゃない?」
「ダメなのに話してるのッ??!」
「おー。キャラ崩壊ばんざーいw」
何とも軽快な話術を操る少年は、じっと私の顔をみた。
「うん。やっぱ、思った通り、美人じゃん?」
「はぁ…?」
少年は場に合わないコメントをした。
「ほら、そこに水たまりがあるだろ?のぞいてみろよ。」
そっと覗き込んでみると、私の、それも少年と同じくらいの年相応の姿になっていた。
「あ…れ……?」
髪の毛は金髪、瞳は明るいブラウン、…ちゃんと胸も成長していた・・・・。(笑)
「さて、女王のとこに行くとするか。」
「え・・・名前は…?」
「ナイショ♪。さ、フィファ。行こうか。」
フィファと呼ばれたキツネのような小動物は、少年の言葉と共に日本の妖怪の空狐に似た姿になった。
「ちょっと飛ばすから、ちゃんと摑まって?いくよ!!」
「え、ちょ、ま!?」
「なんだ、ちゃんと、少しくらいは感情あるじゃん。」
フィファの背中から見た景色は色鮮やかな、しかし、落ち着いた…そんな景色だった。
「んぅ…。」
「あ。起きた?」
「もう少しで着くよ。」
「ひゅぅぅぅぅ………ぅ」
フィファは小さくため息をついた。光輝く宮殿の前に着地した。
「御帰還お疲れ様です!!」
警備の兵隊が、深くお辞儀をした。そこから長い長い回廊をまわり、やがて、王の間にたどり着いたが、そこにいたのは、「王」ではなくまさに「女王」だった。
「はんッ!!やっときたか、シュライナー・アダムス。汝の横に居るのは…?」
「あぁ・・。」
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