メグミ 2011-05-15 13:25:43 |
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斉藤 巧
実は私、二宮翔さん(ブログでのハンドルネーム)の正体知ってるんです
顔も知ってるし、性格も知っています。
結構身近な存在です
そんな、二宮翔さんに私惚れてしまいました
今度会ってもらえませんか?
キット私は二宮翔さんのこと裏切りません
期待を膨らませて南駅北口の噴水前に
5月17日の午後18時丁度に来て下さい
予定ないでしょ?
貴方は私に噓をつけない
by.和宮 幸
こんなメールが来たのは一昨日
今日は17日
こんなミステリアスなのは初めてだったから会ってみたいと思った
正直俺も少し和宮幸さんに気があったのかも知れない・・
現在の時刻は午後17時丁度
南駅までなら徒歩5分あれば到着する
どんな服を着よう?
相手はどんなヤツなんだ?
そう考えているうちにあっという間に30分が過ぎた
結局俺は、黒のカーゴパンツに英国の国旗がプリントされている
Tシャツの上に赤い薄い生地のパーカーを羽織ることにした
駅に着くと時刻は17時58分
誰もいなかった
18時丁度
まだ誰も来ない
18時16分
見た事のあるような少女が噴水前に来た
宮園 心
電車が約20分遅れで走っていた為に私は
16分も約束の時間に遅刻した
二宮翔と名乗る斉藤巧はまだ噴水の前に座っていた
「ごめんなさい!電車が遅れてて」
「知ってる」
即答だった
斉藤巧は、珍しげな目で私を見つめている
「何かついてる?」
「いや、どっかで見た事がある子だな〜って思って」
「正体を知ってるって書いたでしょ?見たことがあるに決まってるでしょ?」
「でも、どこで会ったことがあるのかサッパリ俺には〜」
「塾」
斉藤巧は口をぽかんと開けている
無理もない
私の今の格好は塾のときともの凄く違うから・・
今の私の格好は、ショーツが見えるか見えないかギリギリの真っ赤なスカートに
それまた赤いハートがプリントされている袖が赤くて下地が白い半袖Tシャツ
それと、赤い伊達眼鏡
ツケマもしてるしチークだって、グロスだってぬってる
髪型は元から茶色っぽい髪の毛にワインレッドのエクステをつけて
おろしている
それに比べて塾では、学校の制服に銀縁眼鏡だ
髪は1つに束ねて陰気くさいオーラを漂わせている
分からなくて当然だ
「私巧君と同じ塾で同じクラスの宮園心」
斉藤巧は目までを大きく開いていた
斉藤巧
宮園心・・
確かに同じ塾の同じクラスだ・・
だけど、あの子はもっと地味でもっとおとなしかった
誰とも話そうとしないし話したいとも思ってなさそうな子のはず
もしかしたら、俺の勘違いかもしれないが、こんなに明るくはない
ましては、俺の彼女になるとは!!
「本当に宮園さんなの?」
俺は、信じられなくて聞いた
「そうだよ。今日から巧の彼女」
「っっっちょっと待てよ!!まだ俺は返事してない」
勝手に決められたら困る
「でも、今日来てるじゃない」
「そんなこと言われたって!」
俺は興味本意でここに来ただけだ
どんな子かと思って来ただけだ
なんで、宮園さんとなんか
「俺、誰にも言った事なかったけど、好きな子がいるんだ」
「だから何?」
態度がでかかった
俺はなんの反抗もできなかった
宮園 心
ショックだった・・
全部知ってるつもりだった
だけど知らなかった
村上巧・・
好きな人がいたんだ
でも、私はあきらめない
私を好きにならなきゃいけないんだ
なってもらえないと困る
可愛くない子は恋をしなくちゃいけないんだ
だから私は恋をした
生まれて初めての恋・・
村上巧がブログやってることを塾の男子に聞いて
私もやり始めた
「和宮幸」
私が大好きな「大奥」の中の登場人物
幸とは幸せになりたいからつけた
今私は失恋気味・・
可愛くなれたと思ったのに
村上巧は好きな人がいた
今言わなくていいのに!!
帰りの電車に揺れながら涙をポロリ・・
「馬鹿・・!!」
村上巧
宮園心は直ぐにきた電車に駆け込み乗車した
定期でも持っているのだろう
あっという間に乗り込んだ
家に帰った俺は塾のホームページを見た
そこに載ってるのは塾の宣伝と各クラスの写真
俺のクラスに確かに宮園心は映っていた
塾が開講したばかりの写真の宮園心は暗い表情だったが
今は結構よくみれば明るい
宮園心
塾のホームページの私の写真
私は開講当時からいた
今の私と同じ顔
なにもやることがなくて暇な顔
フラレタんだろうな・・私。
学校でも、友達はいなかった
だけど、恋をしてから一人だけだけど出来た。
中谷 瑞希(なかたに みずき)///
始めて私に声をかけてくれた子
村上巧についても沢山相談した
久しぶりにブログ更新しようかな?
☆和宮幸の人生計画☆
今日きっと私フラレタ・・
今まで書いてなかったけど私恋してたんだ〜
今日その子に会ってきてフラレタと思う
あくまでも、思うだけだけど
今、その子がこのブログを見てるかもって思うだけで
ドキッとする
貴方は私のことどう思ってるの?
明日も会うんだ
習い事でだけど〜
コメント1
ごめん。
俺お前のことフッテナイから
勘違いすんなよ
俺を悪者扱いするなよ!!
明日、塾で返事は言う
じゃあ明日
村上巧からだった
わざわざコメント欄に書かなくてのいいのに
恥ずかしいじゃん
馬鹿・・
本日2回目の馬鹿
中谷 瑞希
今日、心から久々にメールがきた
私、心に「明るくなったね」って言ったら
「ありがとう」ってあっちは言って
それからがしつこい
こっちは嫌味ぎみで言っただけなのに!!
「おはよう」だけならまだマシ
ついには、恋愛相談までになった
あっちは勝手に私のこと親友だと思ってるみたい
このメールの返信なんて書こうかな?
「ファイト!相手が馬鹿なだけなんだよ」
こう書いた
宮園 心
あっ
瑞希からメールが来た
Eメール受信中
タイトル あきらめないで
本文 ファイト!相手が馬鹿なだけなんだよ
嬉しかった
瑞希から言われるとなぜだか、元気が出てきちゃう!!
なんて、返信うとうかな?
悩むぅ~
結局、私はうたなかった
瑞希には・・
だって、私はフラレテナカッタから
早く明日がこないかな?
でも、会いにくいかも・・
とにかく、私はすぐに寝た
田中 久美
今日の塾、気持ち悪い
変な空気が漂っている
何!?この空気・・
誰かと誰かが何かを隠している
気になる人第一
村上巧
あんなに元気な村上君がこんなにシンとするはずがない
話かけてみよう!!
「村上君、なんか元気ないね?」
「あ〜、って田中かっ?別にたいした事じゃないし」
「もしかして恋の病!?」
「ゼッッゼッン然!!」
図星のようだった
だったら誰なの?
絶対にこの塾のこのクラスの中にいるはず・・
「田中さん、今日一緒にカフェにいかない?」
普段あんまり話さない宮園さんが話しかけてきた
なにか話があるっぽい
「別にいいけど、どうしたの?」
「ちょっと話が会って・・」
宮園心に違いない
村上君を苦しめている女は・・
宮園 心
村上君と田中さんが話してた
二人っきりで・・
許せない
私だけの村上君
誰にもとられたくない
田中さんに聞かなきゃ
田中さんが村上君のことをどう思ってるか〜
「宮園さん、話って何?」
田中さんのほうから仕掛けてきた
「田中さんって村上君のことどう思ってるの?」
「何?単刀直入すぎない?そういう宮園さんこそどうなのよ?」
「私の質問に答えてから聞いてよ。好き?嫌い?」
「好きだよ」
「え・・・」
「好きだけど、何?私の質問に答えてくれるんでしょ、宮園さん?」
「私は・・、好きじゃないよ。話したことも無いし」
噓をついちゃった
本当は好きなのに・・
「じゃあ、なんで聞いたの?」
「なんか、二人仲良さそうに見えたから」
「応援してくれるよね?」
「えっ?」
「応援してくれるよね、私のこと?」
「うっうん」
また噓ついちゃった
応援出来ないよ
だって私も好きだから・・
田中久美
フンッ
いい気味だわ
私が村上巧のことを好きだと誰が思う?
嫌がらせに決まってるじゃない
馬鹿な子
応援してくれるんだって
本当に馬鹿
でも、いいわ
面白そう
懲らしめてやる
私がダイスキな塾をめちゃくちゃにした
宮園心を・・
村上巧
「村上君!!」
背後から誰かが声をかけてきた
俺は、今日は塾の帰りに近くのファミレスでダチと
飯食ってたから多分知り合いはいないはずなのに・・
「村上君!村上巧!!」
誰だろう?
振り向くのも怖いzzz
「村上君待ってよ!!」
「誰だよお前!」
振り返ってしまった・・
振り向いたら同じ塾の田中久美がいた
そういえば、今日も話しかけてきたな
あいつだけはさけたい
逃げよう!!
「ちょっと、村上君待ってよ!!」
あいつも追いかけてきた
速い・・
「村上君の馬鹿!私陸上部だよ〜」
「お前も馬鹿だな。俺は駅伝ランナーだぞ」
正直これは本当
短距離には自信がないけど長距離10kmまでなら
結構速く走れる
3分で1kmぐらいのペース?
でも、速い
なんでだ・・
「やっぱり村上君は馬鹿だね。私も長距離ランナーだよ」
宮園心
田中さんに噓ついちゃった
謝らないと
謝らないと
応援できないって!!
・・馬鹿だ
やっぱり私は馬鹿だ
全然変わってなんかない
いままで通り
今まで通りだよ!!
私は変わったのに
変わったはずだったのに
ただのシャイに戻っちゃったじゃない!!
全部アイツのせい
村上君なんかいなかったら良かったのに
村上君なんかを好きにならなかったら良かったのに!!!!!
・・馬鹿だ
村上君は悪くない
私が勝手に好きになって
勝手に噓ついちゃっただけだもん
ごめんね、村上君
そうだ、瑞希に相談しよう
なんてうとうかな?
中谷瑞希
君に触れてキラメキだす七色のフレーズ♪
携帯の着メロが鳴ってる
「あー。誰だろう、こんな時間に〜?」
携帯を寝転びながら開く
「うわぁっ」
何と、大嫌いな宮園心だった・・
もう、こんな時間に何よ!!
急にムカついてきた〜
まあ、とにかく見てみようww
タイトル 瑞希へ
内容 瑞希、私噓ついちゃった
絶対についちゃいけない噓を・・
田中さんって子なんだけど、私と同じ人を好きになっちゃった
みたいなの。
応援するって言っちゃったの!!
どうすれば良いかな?
あーあ
ウザイウザイウザーイ
私はあんなやつの相談相手なんかじゃない!!
親友でもない
何で私が!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
中谷 友子
最近瑞希の様子がおかしい
いつも、携帯が鳴ってから騒ぎだすから
きっとメールが原因
どうしましょう・・
没収したほうがいいかしら?
だけど、没収したらきっと瑞希は余計荒れるだけ。
もう、どうすればいいか分からないわ!!
お願い、瑞希・・
ママを困らせないで
パパを怒らせないで
パパが怒っちゃうと絶対に私を殴るに決まってるわ
痛いのは嫌よ
だからお願い・・
パパが出張で帰ってくるまでにはおとなしくなって!!
プルルルルルルル
電話が鳴ってる
誰からだろう?
「はい、もしもし中谷です。」
「友子か?私だ。」
「あら、パパ。どうしたのですか?」
「急に2日早く家に帰ることになった。明日の夜には帰るから夕飯の支度頼むぞ」
「分かりました」
ぶちっ
どうしましょう・・
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