銀魂

おい、外すネ！めっさ見られてるアル！
(よく分からないこの状況に周りからはくすくす笑い声が聞こえてきて)

それは無理な話だぜ。そうだな、このまま手錠したままか手繋ぐか選べよ。(立ち止まると振り返り相手に問いかけて)

はぁ！？誰がお前と仲良く手なんか繋ぐかヨ！外すアル～！
(相手の発言にギョッとし、手繋ぎを拒否すると手錠で繋がれた手をぶんぶん振って)

いつまでも騒いでんならもう相手してやんねーぞ。(いつまでも暴れてる相手を抑えようと手錠を自分の方に強めに引き寄せて)

誰がお前に相手してくれ頼んだアルか！ぐえっ！女の子こんな扱いするなんてあり得ないアル、このサディスト！
(ジタバタしていると手錠を引かれバランスを崩し、相手に寄りかかるようになってしまい)

確かに、触感だけは女の子だな。(相手が自分に寄りかかると支えようと腰に手を添えて)

っ！顔もごっさ可愛い女の子アル。
（腰に手を添えられると僅かにビクッとし、誤魔化すように少し離れながらドヤ顔で話して）

(相手の言葉にまた距離を詰めると顔をまじまじと見て)…あぁ、ごっさ可愛いな。

お、お前今日変アル！何企んでるネ！
(予想外の返事に動揺しながら顔を思いきり背けて)

俺ァ、ただ思ったこと言っただけでさァ。(再び歩き出して)

…お前ほんとに思ってんのかヨ。もっとちゃんと見るアル。
(歩き出されるとその場で踏ん張り、相手の肩を片手で掴んではそう言って)

…じゃあ逃げんなよ。(相手の顎を片手で掴み、口が触れそうなほど顔を近づけ)

…逃げないアル。
(あまりの近さに目を見開くが平然を装い、逃げないと言って)

(しっかりとこちらを見る相手に思わず口付けしそうになるのを誤魔化すように相手の頭に手を置いて離れると再び歩き出し)…ガキにはまだ早ぇや。

お前も大して歳変わんないネ。もう暴れるつもりないからこれ外すヨロシ。
(先ほどから餓鬼扱いされると嫌そうな顔をし、再び歩き出されれば手錠を外すよう声をかけて)

(万事屋に着いて相手の手錠を外すと、少しだけ気まづさもあり相手の顔も見ずにすぐに帰ろうとして)…せいぜい逮捕されねーように気を付けろよー。

…おい、散々好き勝手しといて満足したら帰んのかヨ。
(結局万事屋に送ってもらっただけになっていてポカンとし、顔も見ずにさっさと帰ろうとするのが気に入らないのか腕を掴んで)

…俺は真面目な警察なもんで、無事に送り届ける立派な仕事したから帰るぜ。(予想通りの相手の反応に少し嬉しく思いそれでも顔は見ずに帰ろうとして)

さっきから何アルか！せめて私のごっさ可愛い顔見てから帰れヨ！
(意地でも見ようとしないのが気に入らず、相手の前に回り込むと両手で頬を挟み無理矢理目を合わせて)

そこまで言うならじっくり見てやるよ。(相手の手を取ると路地に入り相手の顔の横に手を置いて相手を見つめて)