リッド 2024-12-25 01:06:52 |
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──カージャ?どこにもいないな。
( カージャ達と共に船でテルミナ島に向かい入り口付近に停泊し、二人で島を調べるため道なりに沿って探索しながら時折敵を倒しつつ進んでいく途中で突然視界が白くなって。次に瞑っていた目を開けるとそこは見知らぬ場所で、辺りを見回してみれば先程まで一緒に居たカージャの姿は何処にもなく。彼女の名を呼ぶが当然返答など返って来ず、マナの枷で繋がっている限り離れることが出来ないのだが何故か動けるようで。まずはこの場所が何処なのか知る必要があるので少し調べてみようと森の中を躊躇い無く歩いていき )
………人、か?
(見知らぬ土地に飛ばされて数日。小屋を見つけそこを拠点として日々探索する中で、自分以外の人が居ないと知り。仲間達と調査する予定だった新しい世界かと考え。まさか、誰も自分のことを知らない場所に行きたいと願ったせいかと絶望すると同時に気楽でいいじゃないかと乾いた笑いを溢しつつ過ごしていたのだが。不意に見えた、魔獣ではない姿に。驚きつつも接近してみようと足を動かした直後、横から飛び出してきた狼に対して剣を振り)
あー…やっちまったか……
(どうやら縄張りに入ったらしい。普段ならそんなヘマはしないのだが、久しぶりに自分以外の人を見たせいか気が緩んだかと苦い顔をし。あまり無闇に戦いたくはないが、仕方ないかと剣を構えて目の前に居る狼の群れから一旦距離をとろうと、見つめ合いながらジリジリと後退していき)
( 森の中を探索し始めると今後の戦闘で怪我した傷を治す薬や料理に使える食材など、少しあれば採取する事も忘れずに極力見逃さないようにしつつ周囲の警戒も怠らずに道なりに進んでいき。暫く歩き続けていると前方に狼の群れに囲まれた人の姿があり、助けないと!と思うと同時に後ろで固定されてある鞘から剣を出しては全速力で狼の群れに向かって走るなり清冽なマナを乗せた横薙ぎ一閃で吹き飛ばし。ターゲットが彼から自身に切り替わったようで、狼がこちらに向かってきたため身軽な剣捌きで最後の敵を倒せば自然な動作で鞘に剣を収めると彼の方に近づいて )
──怪我はないかい?
(さて、群れ相手に一人でどう戦おうか。悩みつつ後退を続けていた所に突然現れた自分以外の、戦える人。こちらが何かしようと動く間もなくあっという間に戦闘が終わってしまい、唖然としている所に声を掛けられ)
………えっ?あ、はい…大丈夫、です…?
(暫く唖然としていたが、声を掛けられたと分かればハッとなって声を上げ。本当に突然だった為に未だに頭が追いつかないのか、普段使わない敬語で返事をしつつ、今まで旅した中で見覚えのないこの人は一体誰だろうかと首を傾げ)
【あ。一個前の名前変え忘れちゃった☆アドル君からので間違いないのでね爆】
それなら良かった。
僕はアドル・クリスティン。よろしく。
( 大丈夫だと言う返事を聞けば特に何とも無さそうな様子なので間に合ったのもあり、ホッと胸を撫で下ろし。戦闘を終えた事でこの周辺には獣の気配はない為、暫くの間は襲われる事はないと判断するが周囲の警戒もしつつ助ける事が出来たとはいえ、互いに初対面なので小さく笑みを浮かべると先に名乗り出て )
あ、えっと……オレはリッド・ハーシェルってんだ。
よろしくな、アドル
(先に名乗って貰い小さく笑みを向けられれば、追いつかなかった頭が少しずつ整理されていき。一度深く深呼吸してからこちらも名乗り、よろしくと返し名前を呼んでニッと笑ってみせ)
久しぶりに人と会えたからちょっと動揺しちまって…アドルはいつからここに居るんだ?
(自分以外の人間に会ったのは本当に久しぶりで。同じ時期に飛ばされたのなら何かと苦労したかとしれないと、心配しつつ問いかけてみて)
それがよく分からないんだ。元々はテルミナ島を調べていたのに、気がついたらいつの間にかここに居たって感じかな。
( 彼の返事に笑みを向けたまま頷き軽く自己紹介を済ませると、不意に耳を疑うような言葉が口から溢れた為に驚いたような表情に変わり。目の前の彼が嘘をついているようには見えず本当の事を言っているのは目を見れば分かる。自身の事を聞かれると困ったように眉を下げつつ事情を説明してみて )
テルミナ島…?聞いたことねぇな…
……インフェリア、セレスティア。世界の名前で、今居るここは多分その間に新しく出来た名前のない世界なんだけど…聞いたこと、あるか?
(世界中回って旅した自分でも、聞き覚えのない名前の島。困ったように眉を下げつつ話す彼が、嘘をついているようには思えない。…嫌な予感がする。頼むからハズレであってくれ。そう考えながら、自分が旅してきた世界の名前を出して、聞いたことがあるかと真面目な表情をしつつ問いかけ)
…ごめん、聞いたことがないな。
( 数時間前にいた場所の名前を告げたが彼が知らないのは無理もなく、少し辺りを探索した程度だが此処にはカージャや船で共に来た他の皆の姿も見なかった事が何より心配であり。自身の職業は冒険家、見聞きした場所の話や興味のある場所の名前と話は覚えているが彼の発した世界の名前は一度も耳にした事が無く、真面目な表情をする顔が瞳に映れば首を横に振ると申し訳無さそうに答えて )
……分かった。
(首を横に振り申し訳なさそうに答えるのを見て。嫌な予感というものはどうしてこう当たるのかと、右手で頭を抱え長く息を吐き出し、分かったと一言。知らない島の名前を話し、自分が生きてきた世界の名前を知らないという彼は。他の世界で生きてきた人間だ。…自分のことを知らない場所に行きたいという願いに、巻き込んでしまった。創造神セイファートにそんな力まであるなんてという驚きと、異世界の人間を巻き込むことはないだろうという怒りと。その両方が混ざった長いため息をもう一度吐き出して。それから、パッと顔を上げて彼を見る)
こんな所じゃゆっくり話せないし、一回オレが使ってる小屋に行くか…その前に食料調達してもいいし、汗かいてるなら水浴びもありだな。アドルはどうしたいんだ?
(その表情は、至って普通のもので。巻き込んでしまったからには、彼が無事に帰れる時まで自分がしっかりリードしていけばいい。そう結論づけたらしく、これからの行動についてどうするか問いかけ)
( 何もしないまま森の中に居続けるのは、また魔物に襲われる危険があるためこれからの行動について問われると少し考え始め。此処に迷い込むまでに朝から動き続けている事もあり小腹が空いたようで、まずは腹拵えを済ませてから今後のことを考えようと思えば改めて彼の顔を見ながらそう伝えて。)
そうだな……、それなら先に食料調達から始めよう。少し小腹が空いてさ。
お、腹減ってんのか。……俺もだ
(綺麗な瞳をしてるなぁ、と。見つめられて合う視線の中でぼんやりと考えていたのだが。小腹が空いていると聞けば直ぐに動こうとしたタイミングで豪快な腹の虫が鳴り響き、自分も空いたと苦笑いしつつ少し恥ずかしそうに指先で頬を掻いて)
この辺だと…そうだな、川とか湖が近くて水が豊富だから果物が多いんだ。案内するぜ
(数日間探索する中である程度の地理は理解している為、空腹なら早く動いた方がいいと身体の向きを変えて歩き始め。暫く歩いていれば川に辿り着き、そのすぐそばにある木になっている果物を取ろうと素早く木登りをしては瑞々しい果物をいくつかもぎ取って。片腕に抱えつつ木から飛び降り、一つアドルに差し出し)
この間始めて食べたけど結構美味いんだ。毒はないから安心してくれていい
(彼にとってもきっと始めて見る果物であろうと思い、自分が既に毒味は済ませてあるから大丈夫だと笑いながら話して)
ありがとう。…本当だ、美味しい。
( 彼の後ろをついて行く形で森の中を移動すると川に案内されれば、素早い動きで木になっている果物を取ってきた様子を眺めることしか出来なくて。瑞々しい果物を貰うと嬉しそうな笑みを溢し、その場で一口齧れば彼の言った通りで口の中に甘さが広がり味は美味しく思わず頬が緩んで )
ここなら魚が釣れそうだな。
( 空腹も相俟って直ぐに完食するなり、果物の他にお腹を満たす食材が必要だと考えて川の方へ近づき。魚影が見えることを確認し、釣り竿と釣り餌の準備をし始めて )
だよなぁ。口に合ったなら良かった。
(美味しいと頬を緩める様子を見れば一安心し、笑顔を見せつつ良かったと頷いて。腕に抱えていた物を自分も手に取り食べては美味いと上機嫌に笑って、残りはアドルと半分こしようと思っていたのだが。川に近付いたと思えば何やら準備を始めるのを見て少しの間唖然とし)
…釣り、出来るのか?凄ぇな……
(作業の邪魔をしないようそっと近寄り、自分は魚釣りは待ち時間が苦手、というかやったとしても眠ってしまって毎回餌を食べられるだけで終わってしまう為に素直に凄いと褒め。釣れるまでの待ち時間に果物を食べるかなと思い、綺麗な大きな葉っぱを摘み取り彼のそばに敷いて、その上に何個か果物を置き。残りは自分がさっさと食べてしまって)
釣りしてる間、魔物が来ないか警戒しとく。
(そう話しては一旦彼のそばから離れ、先程登った木に背中を預けながら様子を見守ることにし)
(釣りに関して素直に褒められると誰でも出来ることなので、そんなことはないと返しつつ準備が整えば周囲の警戒を彼に任せて。釣糸を魚影が見える場所に目掛けて投げ、集中して目を離さずにエサに集まってくるのを待ち。すぐにエサに群がり釣竿に振動が来たのが分かると難なく魚が釣れれば、サイズは少し小さめではあるが後ろを振り返って彼の元まで来るなり片手に持った魚を見せながら嬉しそうに笑って報告してみて)
リッド!見てくれ、魚が釣れたよ。
ん?…おー!すげぇなぁ!
(木にもたれ掛かりつつしっかり周囲を警戒していている間、釣りが終わったら狩りに行こうかとぼんやり考えていて。そうしている内に魚を釣り上げていたのに声を掛けられて漸く気づきパッとそちらの方を見れば、本当に釣れていると驚きながら久しぶりの魚だと目を輝かせつつ素直に褒めて)
なあなあ、もっと釣れねぇか?この場で直ぐに捌いて刺身にしてもいいけど、持って帰って煮込んだりとかしたら少しは日持ちするだろうし……あーダメだ、想像したらまた腹減ってきちまった…
(相変わらず目を輝かせながら、もっと釣って欲しいとお願いしてみて。どうやって食べようかと話していれば、果物である程度は満たされた筈のお腹がまた豪快な音を奏でた為に苦笑いし)
わかった。頑張っていっぱい釣ってくるよ。
(魚を見せた彼の反応を見ると又しても先程と同様に褒め言葉を貰って悪い気はせず嬉しそうな様子を露にしつつ、もっと魚が欲しいと頼まれれば流石に魚一匹では満足な食事は出来ない為にこくりと頷き快く返事を返して)
リッドがお腹を空かせてるみたいだし、早く魚を釣ってこないとな。釣りに行ってくるけど、何かあったら呼んでくれ。
(話が魚料理に移り、出てくる料理名を想像するとどれも美味しそうで今から楽しみだと思っていれば豪快な腹の音が聞こえて。音の正体は彼の腹の虫が鳴ったと分かれば、急いで二人分の魚を確保する為にそう言って再び川の近くまで移動して行き)
ん、悪ぃ……頼んだ…
(豪快な腹の虫を二度も聞かれる羽目になるとは。恥ずかしくてほんの少し顔を赤く染めつつ、苦笑いして魚釣りの続きをお願いし)
じっとしてるのもあれだな……
(先程と同じように木にもたれ掛かったものの、いい天気で暖かい陽気と空腹も手伝い眠気が襲ってきた為に慌てて頭を横に振り。辺りの警戒を再開してみれば、頭上に気配が。空を見上げてみれば見覚えのない大きめの鳥が飛んでいた為に、仕留めてみるかとポーチから短剣を取り出し腰を落として、そのまま思い切り空に向けて短剣を振り上げ手を離し。見事命中した鳥は短い悲鳴と共に飛行することを止め地面に墜落し、その衝撃で絶命。そっと近寄り手を合わせ、刺さった短剣を抜き取ればその場で直ぐに捌き始め。ポーチから麻袋を取り出し肉を詰め込んで、"命をありがとう"と声を掛けて地面を掘り余った部分を埋めてやり、もう一度手を合わせ)
(自身と彼の為に早速魚釣りを再開するべく準備を始めようとしたところで先程釣った魚を入れる物が無い事に気が付き。辺りを見回すが都合よく代用出来る物は無く、片手に持つ魚を見ながら何か入れ物が欲しいなと"願った"事で突然入れ物が目の前に現れると驚いた様子を見せ。一体何が起こったのか分からないものの、必要な物だった為に心中で感謝しつつその中に魚を入れ。よし、と気合いを入れ直して釣りの準備を始めれば、川に向かって投げると魚が食い付くまで多少数分は掛かれど次々に魚を釣っていき。ある程度魚が釣れるとカゴの中には二人分には丁度良い量の魚が釣れており、それを持って彼の元へ走っては両手で抱えた入れ物を見せながら明るい声で話して)
いっぱい釣ってきたよ。リッド、これで足りるかな?
ん?…おぉ、随分釣れたな!これなら十分だ、流石はアドルだなぁ
(大切に埋めてやりゆっくり立ち上がったタイミングで声を掛けられ、直ぐにそちらの方を見て。両手で抱えた入れ物に沢山入った魚を見れば驚きつつ、先程見た釣りの腕前からして流石だなぁ、なんて素直に思い笑顔で褒め)
じゃあ、拠点に帰って飯作ろう!腹減ってもうやばいんだ!
(直ぐにでも帰ろうと動こうとしてまた、豪快な腹の虫が鳴り響き。これはもう、腹拵えしてから動いた方がいいかと思いつつも魚や肉の鮮度を落とすのは嫌だと早足で歩き始め。暫くすると小屋が見え、扉を開けて中に入り)
あ、何食いたい?釣ったばっかだし刺身は鮮度抜群で美味いと思う。後は焼いたり煮込んだり…多分何でも作れるぜ?
(真っ直ぐに台所に向かい、麻袋に入れた確保した肉を置き首を傾げつつ問いかけ)
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