通りすがりさん 2024-10-05 09:00:23 |
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ん~…まァ、そんなところかな。
(目尻に浮かぶ涙を少し雑に拭い、戻ってきたらしい友人のからかうような声に答える。仕事を片付けているうちに、外はすっかり暗くなっており─今学校に残っているのはもう自身と友人、そして学園長くらいのもので)
俺は仕事終わったけど…デイヴィスは?
終わっている。睡眠不足なら寝た方が良いだろうが、手伝った褒美に飲みたいか?
(すっかり暗い外の景色をみながら、睡眠不足なら肌の調子も悪くなるため休む方がいいが、先ほど飲みに誘われたこともあり、手伝ってくれたお礼に奢るくらいはするかと考えながら相手に任せると言いたげに尋ねて)
あはは、どっちでも。デイヴィスがヤケ酒するって言うなら付き合うよォ、俺の奢りで。
(先程と同じ軽快な笑い声を上げた後、不規則に襲ってくる眠気を吹き飛ばすかのように大きく伸びをする。言葉尻に少しからかうような調子を込めながら友人にそう問い掛け、首を傾げてみせて)
ほぉ?じゃあ歩いて行くか、酔って箒や車の運転はできないからな
(揶揄うようにいう相手に少し意地悪い笑みを浮かべてから、それなら付き合ってもらおうと言って片付けをし、早速行くかと行ってどこに飲みに行こうかと考えて)
だねェ。
(呑気に相槌を打ちながら席を立ち、デスクを片付ける友人の姿を見守る。学園の近場にある店を簡単に調べた後、あまり多くはない自分の荷物をまとめて)
今日は…どこにする?おすすめはあるか?
(相手もまとめ終わると、鞄を持って学校を出ながら飲みに行く場所を決めて。数箇所候補はあるが相手の奢りと聞いているため相手が行きたいところを尋ねて)
そうだねェ…こことかどう?
(学園の門を出て、友人からの問い掛けに少し考え込むような素振りを見せた後─先程調べた店の中で、一番近く、なおかつ評価の良い一軒が映った画面を友人に見せては首を傾げ)
ほぉ、良いじゃないか
(画面を見て頷き、内装もメニューも美味しそうで期待をして。近かったためすぐに店に着くと店員に2名で来ていることを伝え、座席に案内されると早速メニュー表を眺めて)
あ、キッシュあるじゃ~ん。
(席に座ってもう一つのメニュー表に目を通した時、大好物、という程ではないが─それなりに好きなものを発見したらしく、楽しげな声を上げた。食事を決めた後、ワインを始めとしたアルコールの欄に目を通し)
キッシュが好きなのか
(楽しそうに言う相手にほぉと呟きながら、自身も酒のつまみになりそうなもの、夕食になりそうなものを眺めて。アルコール欄のワインを眺めてから、そのワインに合う料理を何個か考えて)
ん~?まァね、ハッシュドビーフの方が好きだけど。
(アルコールの欄に気に入ったものは無かったらしく、ぼんやりとソフトドリンクメニューを眺めていたが─ふと友人から投げ掛けられた言葉に顔を上げ、へらりと軽薄に笑う。ジンジャーエールとオレンジジュースの二つで暫く首を捻った後、ジンジャーエールを注文して)
ハッシュドビーフか、いいじゃないか
(相手の好物に頷いてから、自分は赤ワインを頼んでからつまみもいくつか頼むと、流石に学校の個人情報は大声で話せないため誰のことだとは伏せながらも今日の授業の出来事を話して)
今日は一年の駄犬が色々とやらかしてな…お前の授業はどうなんだ?
俺の授業~?ん~、まァ…普通かな。扱い間違うとこうなるよ~、って最初に実践してるのもあるだろうけどねェ。…こういう風に。
(一番最初に運ばれてきたキッシュをナイフで切り分け、一切れにフォークを突き刺して食べながら─友人の問い掛けに首を捻りつつ答える。空いている方の指先で空中に線を描くと─毒草の名前と作用、そして可愛らしいタッチながらも、皮膚が溶けたりする様子がリアルに描写されたイラストが浮かび上がり)
なるほどな、最初に躾ければ良いだろうが俺はやりすぎと言われるからな…にしても上手いイラストだ
(空中に浮かぶイラストを見て少し感心しながら、自身も似たようなことをした気がするが学園長、さらにはトレイン先生にも小言を言われたため加減が難しいと感じながらイラストを褒めて)
あは、それは言えてるかもね~。
("躾"と称して必要以上に生徒を脅す友人の姿がありありと想像できて、新しいキッシュに容赦なくフォークを突き刺しながら苦笑いをする。友人の前に運ばれてきたワインを見つつ、イラストに対する称賛の言葉に笑ってみせて)
ホントォ?ありがと。
俺たちの時代だったら物壊したら五月蝿い先生がいたのに…ったく
(運ばれてきたワインとつまみに早速手をつけると、ふと自分たちの学園での出来事を思い出したように呟いて。ワインを飲みながらチーズを食べ、相手のようなイラストなら伝わるか考えて)
お前が俺の授業でもそういうの書いたら少しはマシかもな
アー、居た居た。デイヴィス、いっつも大目玉食らってたよねェ。
(昔を思い出すように目を細めながら軽快に笑い、ジンジャーエールをのんびりと飲みながら友人を指差す。その後、友人が呟いた言葉にきょとんとしたような表情を浮かべては首を傾げて)
俺ェ?授業ない時なら別にいいけどォ…
ふん、俺よりはあの2人の方が多かったが…マンドラゴラは覚えている
(笑っている相手に目を細めながら、自分の手下…いや、後輩の方が多かったと言って。ただ、マンドラゴラの鉢をひっくり返したことは今でも鮮明に覚えていて。相手の言葉に首を横に振り、大丈夫だと言って)
冗談だ、それくらい俺でもできる
あはッ、アレは大変だったよねェ。
(のんびりと笑いながら最後のキッシュを口に放り込み、ジンジャーエールのグラスを片手にテーブルに頬杖をつく。友人の言葉には「そォ?」と大して気にもしていないように声を漏らした後─ふと、思い出したように肩を落として)
それにしてもさァ…今年の一年生は変わった子が多いよねェ。授業も一苦労だよ。
今の俺なら何とか出来るが、当時は慌てるだけだったな
(あっという間にキッシュを食べ終えた相手を横目に、当時のことを思い出して少し苦笑しながらワインを飲み干して。相手の言葉に同意するように軽く頷きながら、例外もいるためそれもあるだろうかと呟いて)
今年の一年は、1人と1匹でカウントしなくては行けないオンボロ寮のやつもいるからな…特に1匹の方が何かということを聞かない
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