ビギナーさん 2024-08-27 21:08:46 |
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あ?風呂だぁ?面倒臭えな、シャワーじゃダメなのか?
(たまに湯船に浸かることもあるが、自分で準備や後片付けをしなければならない関係上、面倒臭いという気持ちの方が勝りよほど気分がならない限りは大体シャワーで頭と身体を綺麗に洗っておしまいとするのが常で、相手からの要求にあからさまに嫌そうな顔しながらどうしても湯船に浸からないとダメなのかと問いかけて)
あー、シャワーで大丈夫。
シャワー浴びてくる。
( たしかに湯船にお湯をためるのには時間もかかるし、夏だからシャワーでも構わないかと納得するとそこは素直に引き下がって。また今度時間のある時にゆっくりお風呂に入ろうと決めて、着替えの入った鞄を持ち相手にそう告げると脱衣所へと移動して。)
あー…ダル…
(シャワーへ向かうその背中見送ると深くため息を吐いて、ソファに仰向けで寝そべると、先程治療して貰った手を天井に向けて伸ばし見つめて。こんな形で知ることになった相手の女性らしい一面、言い合いをしながらも心のどこかで寄せていた想い、いろんな思考が一人になった途端に押し寄せてくると気怠そうに呟きそのまま目を閉じ、気がつけばそのまま眠りに落ちてしまって)
( シャワーで体を洗い流しながら、先程相手に倒れ込んだ時の男らしい体、そして何だかんだで見放さない優しさを知ってしまえば意識しない方が無理というもので。これまでも心の底にあった思いがふつふつと込み上げてきてしまえば、1人で顔を真っ赤にし。シャワーを済ませると簡単な部屋着に着替え、濡れた髪をそのままにタオルを首にかけてはリビングに戻ると寝ている相手を見つけ。自分の持っていた上着のパーカーを相手の上にそっとかけてから、自分の部屋へ行き、早めに休むことにして。)
……っ、くそ、身体いてぇ…….ん?……あいつ……
(あの後一度も目を覚ますことなく一晩リビングのソファの上で過ごし、夜が明け微かに空が白み始めた頃になってようやく目覚めると、ソファの上という安眠とは程遠い環境で変な体勢で眠ってしまった影響で身体中がバキバキで、愚痴を零しながら身体起こすと同時に滑り落ちる布、それが女物の服であることに気づくと誰がこんなことをしたのかは明白で、家族になることにはあんなに否定的だったというのに蓋を開けてみればこれまでのいがみ合いばかりの日々で見てきたものとは違った表情や行動が見えて、相手なりに歩み寄りをみせていることは流石の自分でも気づき途端にいつまでも意地張って攻撃的に振る舞ってる自分がガキのように思えてしまいバツが悪そうに頭を掻くとゆっくり立ち上がりパーカーを拾い上げてソファの上に戻すと台所へ向かって習慣的に煙草に火をつけようとして昨日の出来事が頭をよぎりやめて、代わりに冷蔵庫から出した牛乳を飲み)
おはよう。…早起きなの意外。
( 気が付けば部屋の窓から明るい陽射しが零れ、それによって目が覚めると時計を見てまだ早い時間だと知り。しかしながら二度寝をする気は起きず、眠そうに目をこするといつもの習慣のように制服に着替え、髪をひとつにまとめると下におりて顔を洗い。リビングの方に顔を出せば自分よりも早く起きている相手に目を丸くし、台所へ。冷蔵庫を開けては、少し考えた後でいくつか材料を取りだし料理をするつもりのようで。)
悪いかよ…お前は流石お利口さんの風紀委員様だけあって早起きなのな。……で、なにしてるんだよ?
(こちらも多少は現状を受け入れる努力をしようと考えていた矢先、相手にはそのつもりはないだろうが早起きを茶化されたと思い思わず及び腰で、反射的にそう憎まれ口を叩いてしまう有様で。またやってしまったと若干の気まずさを覚えつつも、なにやら冷蔵庫から食材を取り出す様子を見て話題を変えるにはこれ幸いとばかりに指摘し、何をする気か尋ねて)
なにって、朝ごはん作るの。
( 帰ってきた反抗的な態度には特に相手にしない様子で、材料をまな板の上にてきぱきと出せば。さっとそれを切り、鍋にお湯を沸かし出汁をとり豆腐とわかめを入れて味噌をとく。四角いフライパンに油を引くとそれを溶いた卵を流し入れ、手馴れた様子でそれを巻けば卵巻きを作り、切ったあとでひとつの皿にサラダと一緒に盛り付けて。相手と自分の分をテーブルへと並べ、炊飯器からご飯を2つ、味噌汁を2つ入れて椅子に座り)
ほらさめちゃうから食べて。
お、おお…まあ見てくれだけはいいよな…お前と一緒で
(テキパキ手際よく調理を進める相手、普段食材を冷蔵庫の中で見かけてもそれを使って料理をしようなどと考えた事もなかった自分にはとても新鮮に映り、見惚れているとあれよあれよという間に朝食が出来上がりその出来栄えは文句のつけようがない見事なもので、しかし問題は味だなんて、普段味なんて気にしてないと言ったその舌の根も乾かぬうちに揶揄するが、その言い方だとつまり相手の容姿に関しては女性として魅力的であると言っているのと同義なのだが本人にその自覚はなく、朝食を口に運び「……っ!」いつ食べたかわからないぐらい久しぶりに食べた誰かの手料理、どれも素朴な味付けだが普段食べている出来合いの料理とは比べ物にならないぐらいの感動が詰まっていて、無言のままついつい夢中でしばらく食べ進め)
…な、なによ。
( 相手の言葉は大概聞き流すことが多いが、今ばかりは聞き間違えでなければ自分のことを遠回しに褒めているように聞こえてしまったて、どう返せばいいか困惑し。相手が作ったものを箸で口に運ぶ瞬間は、本当にドキドキした。自分の作ったものを気になる相手に食べられるなんて、こんなイベントが訪れるなんて過去の自分は思ってもみなかっただろう。感想こそ言わないが夢中で食べ進める相手の姿に、よかった、とほっとすると、なんだか味を感じないまますべて食べ終えて。ちらっと相手を見ては感想を聞き)
おいしかった…?
…まあ、悪くはないんじゃねえの?
(こちらを見ながらの問いかけに対し自身も相手の方をチラリと一瞥し、悪くない。そんな消極的な言葉で相手の作った朝食を評するが、あの食べっぷりを見れば実際の評価は推して知るべしといったところで。料理はしないが自分で使った食器類やゴミは自分で片付けるという親からの言いつけは最低限守っており、その手癖で自身の前の食器を一まとめにして台所へと運ぼうとして、相手の横を通り抜けざまに一度足を止め「お前…また、料理すんのか?」素直に相手の料理がまた食べたいとは言えず、今後また今回のように料理を作るつもりがあるのか横目でみながら問いかけ)
…、?
それは、もちろん。料理するの嫌いじゃないの。
( 相手の反応には不味くはなかったのだろうと理解するとよかったと微笑んで。食べ終えた後にきちんと食器を運び片付ける様子を見ては、そこは意外ときちんとしているんだなと見直し。自分も食べ終えた後に立ち上がろうとした瞬間、相手からそんなことを聞かれるとどういう意味だろうと不思議そうな表情を見せてから、当たり前だとでも言うようにそう答えて自分も食器を運んで。)
そうかよ…なら、また頼むわ。わざわざ飯注文すんのも面倒だし、なにもせず飯出てくるんなら楽で良いからな
(相手側のやる気を確認すると、初めからそのつもりでいてくれているなら、相手の手料理をもっと食べたいとこちらから頼み込むという感覚は多少は薄れ抵抗なく、その厚意に甘えることにして。相変わらず素直ではない、どことなく言い訳がましく聞こえなくもない口ぶりで要求を伝えて)
…わ、わかった…。
じゃあ、私学校の用意したら行くから。
( なんだか素直に頼まれてしまえば調子が狂い。こちらもそれを了承すると、皿などを洗ってからタオルで拭いて片付けて。まだ時間は早いが、風紀委員では朝のあいさつ運動なども行っているため早い時間に登校することが多い。リビングの扉を開けてはそう相手に言うと自室へと戻っていき)
(とっくに家を出た相手から遅れる事約1時間程、校門が閉まるギリギリに間に合うように家を出れば学校へと向かい。その道中義理の兄妹となってしまった相手の事を思い、学校ではあくまで兄妹ということを隠し教師もその点は配慮してくれることになっていると両親からは聞いていて、つまりいつも通り振る舞えばいいということなのだが、いつも通りと改めて考えると途端にこれまでがどんな風であったかがわからなくなるような気がして、そんなことを一人悶々と考えながら歩くとあっという間に学校へ到着して、校門前で挨拶運動をしている相手の姿チラッと見て)
(/そういえば今更にはなりますが、両親が家にあまりいないことについて背景事情ハッキリさせておいた方が良いと思うので提案なんですが、お互いの親は研究者で共同で大きなプロジェクトに取り組んでいてほぼラボに寝泊りしているというのはいかがでしょう?)
( 家を出ていつもとは違った通学路を歩み学校へ。いつもと同じような一日が始まったが、頭の片隅にあるのは相手のこと。どこか落ち着かない様子で挨拶運動をしていれば、時間ギリギリに登校してきた相手の姿をみつけ、これまでどんな風に声をかけていたのか途端分からなくなって。しかし風紀委員長である自分が注意せずに誰が注意するのかと意を決したが、明らかにこれまでとは違ったあっさりとした注意で)
…もう校門しめるから早く入って。
はぁ…何やってんだかな…
(普段であれば校門でのくだらない押し問答、その末にやる気を無くして一限目からサボりも視野に入れるところだが、今日に限って妙にあっさりした対応で、拍子抜けしてしまうと不完全燃焼でモヤモヤを抱えたまま馬鹿正直に教室へとやってきてしまい、まだ挨拶運動から戻らず空席になっている隣の席を横目で見ながら、深くため息を吐いて)
…めずらしい。
( あいさつ運動を終えホームルームが始まるギリギリに着席。いつもなら朝はいない隣の相手の姿を見つけては、珍しいと思いつつも、なんだか変に意識してしまって。ほかの人たちから見て自分たちは変に写っていないだろうか、なんて気にしてしまえば、できるだけ何事もないようにしようと心に決めて。一限が始まってしまうと、数学の教科書やノートを準備して、ちらりと相手を見て。)
(朝からキチンと教室へ来たからといって、それで授業を真面目に受けるかと言えばそんなこともなく、最初こそ相手からの視線少し気にしていたがすぐにそれも気にならなくなれば机の下でスマホをいじり始めて『…次の問題、桐谷答えてみろ』悪目立ちしているこちらを名指しにしてくる数学教師の指名に渋々立ち上がるも、当然授業など聞いていなかったため答えなど分かるはずもなく、往生際悪く考えるフリをして目線彷徨わせ)
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