『蚕繭』 2024-08-25 20:21:07 |
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(/桑嶋さん、すきです。突然のオタクのノリで告白失礼しました。
イライラだとか感情が絵に出ちゃうところとか、めちゃめちゃめちゃ言葉数が多いところとか、素直すぎるところとかが好き~!という感じです。
家に来た時に呟いてた、オレンジ、ピンク、ペール……の桑嶋語はもしかして可愛いと思うものを寄せ集めた感じですか……?
一応場面転換をしましたので、この後は本当に好きな展開を入れていただければ嬉しいです!という報告を……。どんな桑嶋さんが見れるのかとても楽しみです……!!)
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(電話の内容は今から遊びに来ないか、という突発的なもので。適当に返事しながらこの後の予定を決めあぐねていると気配もなかった背後から唐突に手首を掴まれて。「は?」と声を上げれば電話の向こうからは此方が急にキレたと勘違いしているようだが弁明するわけもなく。振り向いたその先、髪で見えないが恐らく目が合っているのだろう。そして放たれた言葉は何をどう聞いても理解し難いもので。住んでもいい、来てもいい、とは一体どういう意味か、もしかしたら何かの隠語か、謎か、考えたところで分かるはずもなく。スマホを耳から離し、怪訝そうな顔で首を傾げて「なに、」と口を動かしかけたところで男は此方の反応を待たずとして消えてしまった。ぽつん、と残されては通話もいつの間にか切られており。此処に居続けるのもなんだか落ち着かなくなってきた。持ってきた荷物、増えた荷物を持ってはホテルにでも泊まりに行こうと。雨は止んでいて、外に出ると生温かく気持ち悪い空気がべっとりと肌に纏わりついた。
それから週に1回程、言われたように男の家に勝手に入り込んでは適当にくつろぐことを覚えたよう。一晩泊まる日もあれば半日で帰る日も。特定の家を持たない自分にとっては今までに日々は常に誰かと共にするのが当たり前であり、それに慣れていた。しかし1人になれる場所を提供されるのであれば話は別なようで。漁っていいと許可が出たところから適当なものを奪って、リビングも自分は過ごしやすいように片付けては大きなテレビを占領し、なにも入っていない冷蔵庫に酒をストックし、キッチンにつまみをストックし、庭でタバコを吸い、吸い殻入れのバケツも用意し、誰かに買ってもらった服と化粧品を必要分だけ置いておき、勝手に客間から持ってきた布団を使ってソファで寝て、そして勝手に出ていく自由な生活を堪能。男と出会うことはあったとしてもほんの二言三言交わすだけでそれ以上はない。さて、今日はなんの映画を見ようか、と考えながら鍵のかかっていない男の家へと勝手に上がり込み。)
(/そんな事言い始めたら私も春翔さんの事好きですよ!
桑嶋に巻き込まれながらも自分のペース保ってる強さも、遠慮無いズバズバした物言いも、住みやすい環境整えてる抜け目無さも!全部好きです!
当たりです~!桑嶋的には“淡くてふわふわしたもの・色”が可愛いと思ってるので、今後の服装如何によっては春翔さんの事も「可愛い」と言い出す可能性大です。
ご報告大変有り難い限りです…!
では、このタイミングでちょっぴり春翔さんに介護……もといお世話してもらって、後々のぶっ倒れフラグにしておこうかな……なんて考えてみましたり……。いけますかねこれ……?)
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( 彼が去ってから一週間程度、ラフを元に仕上げた水彩とパステルの混合絵は納品と相成り。ふかふか大きなカステラのかまくらでお茶会をする、猫やウサギなどの小動物を描いたそれが無事女性に“可愛い”と気に入られたのを画商共々見届け、その日は大人しく画商の言う事を聞いて帰路に着く。――それから暫く。変人の言葉通りちょくちょくと来るようになった彼に、家は少しずつ彩られていって。明らかに様相の変わり出した部屋を不審がった画商に一度事情を尋ねられたものの、「たまにエンゼルフィッシュが来ています。」と要領を得ない回答を一言返したのみ。その後も訪れる男と顔を合わせれば少し話をして、此方は絵を描きにアトリエに行き、彼は部屋を気儘に使う。そんな日々が続いていた、とある日。――扉が開閉する音で目を覚ました其処はリビング。それもソファではなくその真後ろ、カーペットの敷かれた床の上に座り込んだ体勢。どうやら思い付きを片っ端からその場で描き起こし、終わった瞬間に眠ってしまったらしい、手には頁の半数を埋めたスケッチブックと芯の削れきった鉛筆が確り握られていた。少々の間ぼんやり俯いてラフを見つめていたが、部屋へ近付いてくる足音に頭を上げて出入口を振り返れば、最近はそれなりに見慣れたその姿が。「……おかえりなさい、です。」画材を置いた両手でソファの背凭れに掴まり、それを支えにずるり這うようにして凝り固まる身を膝立ちまで持ち上げながら、彼と自宅で相対した時に告げるお決まりの惚けた第一声を。だがそこまででもう限界、宛ら引っ掛けられたシャツのようにだらりと上半身を背凭れに垂らし、そのままもぞもぞじたばたと十秒ほど蠢いた後。「……困りました。立ち上がれません。」ぱったり諦めてそう呟いた途端、遅れて目の覚めた腹の虫が思い切り自己主張を始めて、「春翔さん、助けて下さい。絵を描く所に行けません。」しかしそれに当人は構う事無く、その虫の長い大声に負けそうな茫洋とした声で話し掛けては、両手を彼の方にのそのそ伸ばして起立の助力を乞う。)
(/そんな褒められてもちょっと簡単な料理作って出すしか出来ませんよ!!!!!!
当たった!素直に嬉しい!めちゃくちゃかわいい~!どうしよう、森ガール的なファッションも入れようか……もしかして時代が古いですか???
是非是非ぶっ倒れフラグを入れていただければ!それっぽいモノローグも入れておきました……。
それと、こちらの我儘なのですが……もしよければ今後の展開にて桑嶋さんのライバル、知り合い、友達、自称恋人……だったりの画家さんも登場したら話にまた広がりが出ていいかなあとか思ったりしています!)
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(出掛けるでも誰かに会うわけでもなしに今日の服装はゆるい虎のイラストの下にmoneyと書かれたオーバーサイズのTシャツにタックデニムパンツ。化粧をするのも今日は面倒だと日焼け止めを塗って暑さに耐えてマスクだけ。寝癖を隠すための適当な知らないチームのベースボールキャップ。目元は黒縁眼鏡で誤魔化して。ワイヤレスイヤホンからは自動再生で流れるヒップホップが流れている。取り敢えず家へ入るや否やリビングを素通りしてチューハイとポテチを取り出してはルンルン気分でソファへと向かい。すると目に入ったのは脱いだ服をソファの背凭れにかけて放置していた状況と全く同じものが目に入り。耳元ではファファファフアーンとタイミングよくエアホーンが鳴り響いた。「は?なにしてんだよ。」イヤホンを外しながら面倒なことになったと言いたげな表情でそう問いかけて。助けて、と耳に入った言葉からこの場から動けない事を察して。正直このまま放置してもいいのだが、これから過ごす時間に男がこの場所にいたら邪魔故にどかす選択肢以外はなく。半分ぐらいは生理現象の音で消えた声に「しゃーねェな。」と返事しては手にしていたものテーブルに置いては男の両手首を掴んでは斜め上に引っ張って。思った以上に軽かったので逆に此方が倒れそうになるぐらい力を入れていて、下手したら手首抜けるんじゃないかと心配してしまうほど。引っ張るだけで立てるのかは謎だが、少なくともソファからは離れてくれるだろう。「ほら、これで部屋に戻れんだろ。」聞こえた腹の音はこの際無視することに。しかし、自分が来なければこの男は永遠にこの状態だったのだろうか。それとも時間が経てば自力で動けるようになったのだろうか。何にせよ、この男の危機管理能力というか自己に対する意識の低さで今までよく生きてこれたもんだと変な感心を。)
(/えっ!?褒めたらお料理出てくるんですか!是非桑嶋に食べさせてやってくれません!?
流行りましたね森ガール……私としては割と最近な感じありましたけどね…調べたら15年は前でした…。あっ、でもそういうふわふわな格好して下さるなら私も桑嶋も全然大歓迎ですよ!!可愛いのウェルカムです!!!
ありがたや……ありがたや……。ちなみに春翔さんが来なければ、画商さんが来る時までこのまま寝てます、桑嶋。何から何までご迷惑おかけしてすいませんね……。
あ~良いですね~!!それなら陽キャ変人の自称ライバルとか、桑嶋を絵のモデルとして付け狙う自称恋人とか、濃ゆい画家さん達がふわふわ浮かんできたので…いつかご登場させられたらな、と……!)
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( 出迎えの言葉に返事が無い事を気にする素振りは見当たらない。彼の不躾な問いかけに答える形となった両手を伸ばしたまま、それ以上動く気配も皆無な体勢で補助を待つ。やがて思い切り引っ張り上げられた身体は、ぺきぱきぽきんと筋や関節の伸びるオーケストラと共に立ち上がり、二、三歩斜め後ろに蹌踉いてから何とか体勢を安定させる。「どうも、です。」離された両手は縮こまって胸元でだらり、それこそテンプレートのお化けのような形に片付けてやや砕けた礼の言葉を。それから少しだけ視線と意識を下げた先、彼の服に描かれている虎の絵を何秒か見詰め、「……バター…ホットケーキ…」目の前のそれとは全く関係無さそうな呟きをぼんやり溢した後、「……絵を描きに、」いつもの通り、マイペースに行き先の報告をしつつ踵を返した、のだが。踏み出した足は、ゾンビか酔っ払いの方がまだマシと思える千鳥足で大きく上体が揺れる。その滅茶苦茶な動線でそれでも出口まで進んで――ゴツッ、と出口の真横の壁へ、盛大に顔をぶつける。その真っ先の犠牲となったのは鼻のようで、片手でそこを覆って押さえつつ一歩退き、もう一度踏み込めば今度は肩を出口の縁に打つ。「……?部屋から出れません。」首をかくんと傾げ、当然極まりない独り言を呑気な疑問符付きでもごもご吐いた次、三度廊下へ向けた足はリビングを隔てるドアの沓摺りに躓き真正面からすっ転ぶ。「……困ります。絵を描きたいです。」その場に蹲ってそんな言葉を向ける矛先は自らの足。しかしながら一度転んでもう持ち上げられなくなったらしい、諦めずにもぞもぞ丸まり蠢く身体は床に尻餅を付いて余計に自身の状況を悪化させていく。)
(/餌付けなら任せてください!本人曰く、ま、一つ星ぐらいならいけんじゃね?とイキっております。
15年は前……?恐ろしすぎて胸がきゅっとなりました。ちょっと色々アップデート重ねていかなければ……。しかし私も森系は大好きなので着せます!!!!!
寝るときたかぁ……うーん、マイペース!!こちらこそあまりにも雑な対応で申し訳ないです……是非ホットケーキを……。
めちゃくちゃいい~~!!是非、春翔とバチバチに火花散らせられたら……(?)というか遺産目当てだと思われそうでそれもそれでいいですね!(?))
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(なんなんだ。マジで一体なんなんだ。如何にこの男が運動不足であることを実感すると同時に自分は漸く空いたソファにダラダラ腰掛けては適当なサブスクを開いては適当なおすすめを探して。そうしながらポテチとチューハイをカシュっと開けては優雅なリラックスタイム……としたいところ。しかし大きな音に振り向けば、人間初心者のような立ち振る舞いがしっかりと観察できて。もしかしてゲームの世界(しかもまだチュートリアル)に迷い込んだのかと思うほどの操作っぷりはそうそう見れるようなものではないが、特にそんな趣味がある訳でもなく。最終的にその場に蹲り静止した彼を助ける義理は(家を借りているし、いらないらしい高価なものを貰っており大いにあると言っても過言無いのだが面倒なため)無い。それでも雀の涙ほど残っている良心が働いてか、この家に無限に転がっている鉛筆とメモ帳、その辺で見かけた数色の色鉛筆を男の前に無造作に置き。「ほら、これでいいだろ。」とぶっきらぼうに言い放っては元の場所へ戻り。……なんとなく頭から離れないホットケーキ。陳腐な台詞を吐き続ける恋愛映画は目の前を流れるだけで、脳内は甘い香りが漂い、ふわふわで、バターとメープルシロップがトロトロと流れ、ホイップクリームがトッピングされた映像が投影されては。ポテトチップスを食べていた手を止めてはお行儀良く塩辛い指を舐め、少しぬるくなったチューハイ片手にキッチンへと。常備しているホットケーキミックスを使い手際よく作っていけばいつの間にか部屋が甘い香りに包まれて。)
(/自信満々春翔さん可愛い…!!桑嶋が星三つ出すので餌付けたっぷりお願いします!!
流行2009年~12年くらいらしいので……ヒュッて喉鳴りました。どうぞ!!会う度色んなお洒落してる春翔さん素敵なので!桑嶋に「可愛い」言わせてやって下さい!!
寝てる所を発見した画商さんの心臓と胃を痛めさせるまでがセットです。まあ……構われすぎも桑嶋嫌がりそうなので、このくらい雑で宜しいと思います。甘い香りに誘われて来ましたので、適当に対応しちゃって下さい。大体それで大丈夫です。
自称恋人は春翔さんバチバチ睨みますね、絶対。自称ライバルも春翔さんに絡みに行く姿が目に浮かぶよう……。言うて自称恋人も自称ライバルも、桑嶋からは“友人”か“親しめの知り合い”に見えてるので、会話でめちゃくちゃすれ違い起きる事必至ですが……。)
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( 丸まった姿勢から起きても今度は後頭部と背が壁に張り付いて離れない。一向に伸びない膝を掌で擦って叱咤らしき仕草もするが、状況は好転する気配一切無し。呻く独り言は段々と不明瞭な早口と化し、また均衡を保てない身体がずり落ちかけた所へ、ふっと影が差す。――視界に入る場へ置かれたメモ帳に文房具。ぴたり全ての動きを止めてそれらをじっと見詰めた数秒後、目を彼の方へ向ければもうソファに座る所。「…ええと、ありがとう、です。」動作と同じく無音になっていた口から、届くかも解らないか細い礼を遅れて落っことした後は、目の前の道具を握り締めて宣言通りに絵を紡ぎ始める。……暫し。手元にあるのは鉛筆の他、赤と黄色、緑に水色の四色のみ。だが下書き無しに滑らせていく紙上はそれ以上の豊かさで彩られ、出来上がるのはホットケーキの取り合いをする三匹の虎。色鉛筆の淡さでふわふわとメルヘンな画を描き終えた丁度、顔を上げた先に居た筈の彼は姿を消していて。「……何処ですか。」首をふらふら揺らして見回すその鼻を甘い香りが擽って、すかさず腹の虫が二度目の飢餓を声高に叫ぶ。しかしながらやはりそれは気にした素振りも無く、只匂いの源を追うように身体を操作し始めるが、変わらず脚は役立たずな為に壁沿いをずるずる、途中からは床に上体を落として匍匐に成り損なって潰れた体勢で移動を敢行。「……居ました。」大した距離でもないのにそこそこ時間を掛けてやっとキッチンに到着、傍目にはぼさぼさ髪の細い男が人を追って床を這ってくるというホラー真っ青な光景ではあるものの、本人はのんびりと彼の発見に声を漏らす。「何してるんですか。」きっとそれを尋ねたいのはこのお化け擬きの方ではなかろうが、ともあれ先にそう疑問を投げかけながら頭だけを何とか持ち上げ、陸に上がったアザラシのような格好で彼の手先や顔など視線をあちこちと向ける。)
(/それは逆にプレッシャーでは……!?フルコース出さないといけない気がしてくる……。
そんな昔ですか?ほんと数年前に流行ったイメージしか……頭が……。何気にファッションを考えるのが大変なんですけど楽しい節もあったりして。ひぃ~!是非可愛いと言わせます!!
画商さん……なんてかわいそうな……。それにしても移動方法がホラーすぎません!?!?本当に焦げたと言っても端っこがちょっとだけ焼き目強いだけなので何卒……。というかこの調子だと納得いくのが焼けるまで桑嶋さんに回りそうで……、お腹が破裂するまでにはなんとか成功させます。
売られた喧嘩は買いますので是非ばちばちさせてください。でも本当に、なんでたかが友達がアホみたいに絡んでくるんだ?ってなりそうですよね~。)
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(ぷつぷつと表面が歯の奥が痒くなる気持ち悪さになったらフライ返しと勢いでひっくり返して。流石、使われていないフライパンなだけあって表面が均一に綺麗な焼き目が付いていては満足。後は弱火で少し火を通せば出来上がり。ご機嫌に流行りの曲を口笛で吹いたりなんかして皿を取りに行こうと回れ右すると何かを蹴る感覚。「うおっ!?……は、…何してんだよお前、」何を蹴ったのか確認するや否や居ないと思っていたものがそこに在った驚きを隠すことなく半ば叫び声に近い声を上げて。まだバクバクと鼓動が直に聞こえる心臓を押さえ付けようと深く息を吸ってもどうにもならず。何してる、という質問には此方が質問を返して。それにしても余りにも怖すぎやしないか、そもそも床を這いつくばる体力があるなら立てはしないのか、いやそもそもここ男は何をしているんだ、と頭を悩ませていたら焦げ臭いにおいがして。慌てて火を止めたら床に這いつくばる男をひょい、と遠慮なく跨いでは無駄に煌びやかな装飾が施された皿に真っ黒でも無ければ食べれる程度、多少焦げてしまったホットケーキを移し。片面は綺麗に焼き色がついたし推定2cmは超えるふわふわ具合、こんなの店で出したって文句は言われない。焦げてさえなければ。暫くホットケーキと無言で見つめ合っては悔しそうに唇を噛み締め「……食う?」と男の方を一瞥もしないで呟くそうにそう尋ねて。)
(/あ、あわわ…フルコースなんて出されたら卒倒します、背後が。お腹いっぱいになれるものならトーストオンリーでも桑嶋は満足しますので……!
いや本当に……時が経つの早すぎないです…?背後様が楽しいと私も楽しいですねえ。ふふふ、可愛いと言われた春翔さんの反応楽しみにお待ちしております。
桑嶋、疲労も焦りも真っ先に脚に来るので、必然こんなホラーな移動に……背後も書いてて怖かったです。厚さ2センチ越えのホットケーキ…むしろ焦げ目も良いアクセントなのでは…?美味しそう過ぎて桑嶋も夢中ですよ。桑嶋の体格的にもうちょい物を食べた方が良いので丁度良いかと……全部美味しく頂きますので存分に拘って下さいませ。
やったあ!(?)ですねえ~……桑嶋からの紹介だけでは凄まじい誤解が生まれてしまう…自称の方々も多少気の毒……まあそこも込みで恋人やライバル名乗ってるメンタルの強さもありそうですけども。)
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( この床這いのお化けからしても、それは不意打ちの衝撃だったのだろう、彼ほどではないにしろ不明瞭な悲鳴がか細く漏れる。しかし床との接地面が多いからか、うっかり彼の足が当たった枯れ枝は揺れただけ、幸いにして吹っ飛ぶ事は無かった。その痛みだとか文句だとかはすっぽ抜かし、何なら問いに問いを返された事にも何も言わず、おっとりと首を傾げては、「……絵を描き終えたら春翔さんが居なかったので、探してました。」と言葉だけはマトモな答えを。「春翔さんは何を、」それからもう一度投げかけた質問は、受け取ってもらう前に焦げた匂いと共に置いていかれて。口は最後の母音のまま、頭だけをゆらり回して彼の行動を追って、その手際良い動作と悔やむ表情を見詰めている。と、そこに降り掛かった声があまりに予想外だったらしい、沈黙の数秒間彼の横顔とその手元をきょろきょろ視線を泳がせ、「……食べます。」かくんと頷き肯定を返す。続けて直ぐ傍の壁に一旦身を転がし、そこを支えに何とか辛うじて上体を起こしてから芳ばしい香りのするそれを受け取る。――つい先程まで絵に興していたそれより少し色の濃いホットケーキ。ほんの少しの間じいっと見詰めた後、徐に口を目一杯に開いてそれに噛り付く。抵抗無く歯の沈んだ箇所から全てをハムスターの如く頬の内に詰め込み、もぎゅもぎゅとゆっくり咀嚼する事暫し、「ふかふかで、甘くて、美味しいです。」口腔を空にして溢したのは純粋な呟き。まるで子供のようなその物言いの最後、彼の方を見上げながら、「……とてもあったかいです。」些か妙ちきりんに的外れな感想で締め括って。後はもう夢中と言わんばかり、既に三分の一ほど円の欠けた甘いそれに視線を注ぎ、始めと同じ思い切った大きな口で平らげていく。)
(/お待たせして申し訳ないです!!1週間ほど遅れてしまう場合は一報入れさせていただきますが、必ず返信はさせていただきますので……!やりたいシチュエーションが無限にあって時間が足りないと涙しております……。
気付いたら時間が経っていて、また別の意味で頭が……。
ずっと立ちっぱなしだと脚にきますよね~!!めちゃめちゃ浮腫んじゃいますよね!!褒められた春翔がアップを始めてしまいました。調子乗らせたらこんなことになります覚悟してください(?)
あ~素敵な方々と早くお会いしたい……。いい感じに険悪な雰囲気にさせてみたい気もします。桑嶋さんとの絡みも見たいですよね。誰がツッコミするんだろう……。)
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(気に入らなかったソレを手渡せば男の方へは目もくれずに自分の分を作り始めようと余ったホットケーキミックスをボウルへと雑に入れたところで、かなり作るのが面倒になってはこのまま映画に戻ろうかと思った時。後ろから声が届き。褒められて悪い気がする者はいるはずもない。冷蔵庫から牛乳、ヨーグルト、バター、ベーコン、卵を取り出しては早速準備に取り掛かり。キッチンペーパーにヨーグルトを乗せれば適当に水を切って、代わりに気持ち少なめの牛乳、卵、砂糖、なんとなくバニラエッセンスを満足なだけ入れてはざっくりと混ぜて。大体いい感じにフライパンがあったまったところで2、30cmの高さから生地を流して。もう片方のコンロにベーコンを……本当は分厚く大きいものが良かったがストックしてあったものが小さくて薄いものしかなかったため所狭しと並べては火をつけてはすぐカリカリになったため一度別皿に移してから、卵を片手で割り入れて半熟になるまで蓋をして待機。後ろにいる男のことなどすっかり忘れているような振る舞い。それから暫く、大皿に出来上がったふんわりふわふわパンケーキ2枚、その上にカリカリベーコンと半熟目玉焼き。バター、胡椒と粉チーズを思っている倍以上の量をかけたらハワイアンパンケーキの完成。味見はしていないが、するまでもなく美味いことは分かりきっているほどの自信があり。「もう一皿食べるか?食べるよな。」褒めて欲しいとか美味しく食べて欲しいとか、そういった感情はなく。ただただ調子に乗って作ったしまっただけの一皿。有無を言わさず押し付ける態度、勿論返事はイエスしか認めないと言うように視線を合わすはずもなく付け合わせは何かあるか冷蔵庫を確認する始末。しかし何もなかったようで仕方なしに空白が余った皿の端に別添えということで蜂蜜とケチャップを入れた2種類の小皿を置き。)
(/いえいえ大丈夫ですよ~!!私の方もちょっとばかり遅れてしまったので、ここはお相子という事で……。やりたい事と時間の経過が反比例するもどかしさ、辛いですよねえ……。
気をしっかり!まだまだこれからですから!!
足浮腫むと歩き難い事この上無いですよね……桑嶋ってば飯食わなくて力が無いから尚更酷そう……。褒められて調子が乗っちゃう春翔さん可愛いですねえ。いやもう幾らでも覚悟するのでじゃんじゃん調子乗っちゃって下さいませ。
一触即発なぴりぴり感も面白そうですよね。言うて自称ライバルは陽キャなのでワンチャン仲良くなれそう感ありますが。……ツッコミは…強いて言うならライバルさんかな…?画家の中では比較的マトモな側なので…?
餌付けタイムも中々楽しいのですが、お次どうしましょうねえ。このままぶっ倒れにいくのも良いですが、何かワントラップ挟みたい気も……家で画商さんと鉢合わせするとか何処かお出かけするとか……悩みますねえ……。背後様は何かやりたい事などありますか?)
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( 傍目には一心に、はたまた飢えた動物にも見えようかという勢いで口の中をホットケーキで一杯にしては、反して鈍い咀嚼をもちもちと繰り返す。その最後の一口を飲み込もうかという辺り、また辺りに漂い始めるのは塩味の強い香ばしさ。それに釣られたように首をかっくり上げた変人の視界に広がるのは、無駄無く調理を熟していく彼。その姿が動く度にふらふら頭も揺れて手元を追っていた目の前、また新たに皿が現れた事に面食らったのか、ぴたりと一瞬動きを止めはしたものの、「食べます。」再び同じ文言で答える声は、一度目よりもはっきりとした意思を持つ音。皿を受け取った十秒ほどの間、料理を回したり指先でパンケーキをつついたりと弄ぶような仕草を見せた後、やっと具材の乗る一枚を掴んで思い切り頬張る。もごもごと噛み砕き口腔で混ぜたそれを喉に通して、「……美味しいです。」やはり同じ文言の感想が溢れる。「春翔さん、料理上手ですね。凄いです。オレ、こういうの食べた事無いです。こんな味があるんですね。わくわくします、素敵です。」それから雪崩の如く、淡白ながらも言葉をどさどさ重ねて流しながらも確りと食べ進め、ぺろりとすっかり完食し、空になったものをじいっと眺めた後。「……あ、」不意に小皿の内に余ったケチャップや蜂蜜を指先へと付け、それを少し汚れの残る皿の表面に擦り付けていく。――時間にすればものの数分程度、そこに出来上がったのはケチャップのハイビスカス。平素なら“食べ物で遊ぶな”と画商などから叱責を食らう所だが、この場にいるのは自由気儘な彼のみ、よって真っ赤なそれは誰に阻まれる事も無く堂々咲き誇る。「春翔さん、」胃に食物を送った功労か、今度は蹌踉ける事無く立ち上がり、彼の直ぐ隣まで歩んだ所で口を開く。「オレ、アンタの料理好きです。また作って下さい。」先ずは彼を見て真っ直ぐと料理への好意を。それから花を描いたその皿はシンクにそっと置いて。「……絵を描きに行きます。」飽きるようないつも通りの報告をしたその次には、調味料のべたべた付いた手も洗わない内に踵を返す。)
(/またまた遅れて申し訳ないです~!!ちょっと暫く、2ヶ月ぐらいは多忙になってしまい……週末にしか返信出来ないかもで、本当にお待たせして申し訳ないです!時間があまりにも足りなさすぎて……腕と脳味噌をもうワンセット発注しときます……。
ほんとに……。絵を描くのって結構立ち仕事っぽいよな~と思ってるので画家さんは脚強いってイメージなんですけど、なぜか桑嶋さんに関してはそんな長時間立ってられる……!?無理しないで!!って気持ちに……。
ちょっと(かなり)ライバルさんと関わるのが楽しみですね……。でもライバルさんがめちゃくちゃまともなのは想像できますよね~!なんだかんだ世話焼きポジにいそうな感じが。
そうですね~、画商さんに世話代せびるのもいいし、お出かけ……お出かけはハーネス買わなくていいですか!?ただ雑談するゆっくりした時間でもいいし、勝手にアトリエに侵入するのもいいし、他には……何もいいアイディアが己の頭が恨めしすぎる……。取り敢えず寝かしたので思うように動かしてやっていただけたら嬉しいです……!)
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(頼まれてもないし、報酬もないし、人に分け与えるような性分でもないのに豪勢に作りすぎたのはなんとなく気分が良くなったから、多分。余った生地は1枚作るのにも満たないぐらいの極少量だけ、作り足すのは面倒ということでゴムベラでできる限り集めては掌ぐらいの小さなホットケーキを。後ろから聞こえる声は機嫌を良くする褒め言葉がつらつら、やはり自身に対する賞賛の声は誰から貰ったとしても心地よいもので。「んー、まァな。俺が作んだし。」と素っけない言葉でも心なしか弾んでおり。小さい故にすぐ完成したホットケーキを皿に乗せたところで暫く静かだった男が音もなく隣に立っていて。「ま、今度。気が向けばな。」目を落としたシンクに置かれた皿にはハワイアンな落書きが施されており、そこらで見かけるプレートアートよりもクオリティが高く感嘆の声を漏らして。こういうのは写真撮るから食う前に作れよ、と文句を言いたい男は此処にはもうおらず。仕方なくシンクから取り出した皿にだけフォーカスを当てては1枚、適当なタグ付けをしては投稿アプリに載せて。
そんなホットケーキ事件から数日間数週間。頭はガンガン鳴るし胃は重いし、喉は痛いし、脚はまともに動かない。完璧に飲み過ぎ騒ぎ過ぎ食べ過ぎの罪を背負っている。秋に差し掛かったことで淡い赤色に変化した髪色。胸から上は三枡格子、その下は微塵格子。繋ぎ目にはブランドロゴが一周あしらわれたシャツに脚長効果のある黒スキニー、厚底黒ローファーのヒモはとにかく休めるところを探しているようで、電柱にもたれかかりしゃがみ込んでは現在位置を確認する朝の6時半。記憶喪失により何が起こったのかも覚えていないし思い出したくもなく、響く頭を押さえながら近い家を探せば幸か不幸かあの男の家で。半ば嫌々重い腰を上げては目的地へとフラフラ向かい。そして何分かすればいつものようにふかふかの高いソファに横になっては静かに目を閉じて。酒に煙草に香水の臭いがするが関係ない、とにかく今は寝たい一心。)
(/大丈夫です~!!了解しました!私もしょっちゅう不定期に遅れてしまうので……脳と腕の発注は私もしておきたいですね…どこで注文出来るんでしょ……。
大きい作品だと余計に大変そうですよね……絵の時だけやたら力出るんですよ桑嶋。普段は人間初心者の挙動するくせに……。多分絵に関する時は神様が支えてるのでは?
それは本当にそう。ライバルさんは「こいつ絵で勝負以前に早々に天に召される…!」って焦りで何やかんやお世話焼く羽目になってる節はありますね。死なない程度に食べ物差し入れとかしに来るから、会う日はそんなに遠くもないのでは……?
そうか…お出かけにはハーネス必須ですね…!とりあえず今回は家でまったりお話でもして、その内に桑嶋を訪ねてきた画商さんに世話代でもせびります?罪背負って大変怠そうな春翔さんを起こすのは忍びないので……。)
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( ざりざりと擦るような強さで筆をキャンバスに滑らせる音と、不明瞭な声だけが響くアトリエ内。窓から覗く者が居れば亡霊を見たと騒がれかねない様相を纏って動かし続けていた手は、朝日に照らされた辺りでだらんと垂れ下がる。「……出来ました。」縺れたような足の動きでふらふら、少し遠ざかって色を重ねた油彩を見詰めては一つ呟き、使い終わった道具をのっそり片付けている途中、遠くから微かに響いた音に気付いてか身の動きが全て止まる。そのまま三十秒程度停止した後、何事も無く作業を再開し道具の手入れを終えて直ぐ、着ている白シャツで適当に手指を拭いながら廊下へと。――だだっ広い家内、相変わらず安定感に欠ける足取りが目指したのはどうやらリビングらしい。目的地に到着すると頭をぐるり回して室内に視線を巡らせ、そのソファに寝そべる彼を見るなり傍に寄り、立ったまま真上からぬうっと覗き込む。「…おかえりなさい。」いつもの迎え文句を告げた次、移った目線は彼の髪。「……桜…フラミンゴ…」その淡い色にまた平素と変わらず低い独り言を溢してはふらふらと首を傾げ揺らして、「……あ。カエデ。」その一つの単語を落とした瞬間一人勝手に頷き、更にぐっと顔を近付けて暫し眺めた一分後、「具合悪いですか?」物凄い今更、そもそも一番始めに問い掛けても良さそうな言葉を彼に降らせたかと思えば、答えも聞かない内からまた覚束無い千鳥足で彼から離れて部屋を出る。――更に数分後。戻ってきたその両手にはやたらとデカい救急箱。それをソファの真正面にあるテーブルに、でんっと乗せて蓋を開く。あれもこれもと有らん限りの医療品が詰め込まれた其処から、頭痛薬、胃腸薬、解熱剤……兎に角あらゆる薬の瓶や箱を、手に取った順に横一直線に並べ始める。果ては消毒液や湿布まで取り出しテーブルの端から端まで等間隔に置いた終わり、「……どれでしょう?」彼に訊いているのか只の疑問だだ漏れなのか、見当の付かない声を落としてはそのままぼんやりと立ち尽くす。)
(/ほんとにありがとうございます!!頭の中ではこんな感じで返信しよっかな~音符音符と考えているのですが、実際にアウトプットする余裕がなく……。ついでに時間も発注しときますね!アマ??ンで!!
絵の神様が微笑んじゃってる~!しかし絵だけ。でもそんなこと言われたら集中しすぎてる桑嶋さんを大丈夫、って止めるシーンを早く見たいって気持ちが……。
そんな、食べ物を差し入れに来るんだったらお世話係バトンタッチするわって肩ぽんする未来まで…!
そうですね~今回はのんびり回にしましょうか!ちょうどお小遣いももらえてラッキー!変な夢見て起きたら変な現実だった場面からスタートしました。もしかしてまだ夢見てる……?)
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(こんな夢を見た。広く殺風景なアトリエに立っている。目の前には大きなキャンバス。その白地はやけに重たく、見ていると吸い込まれそうな気さえする。気がつくと筆が手の中にあって何か描きたい衝動に駆られる。だが俺の右腕を掴み離さない。見下ろすその眼差しは暗く暗く、まるで底知れぬ海のようだ。俺はこう言った。「描かなければ」男は素直に手を離したが、奇妙なことに、筆はまだ動かない。もう一度キャンバスを見やると、そこには見えない何かが覆い被さっているかのようだった。その瞬間、耳元で男が、「描いても、アンタが知るのはほんの一片」と囁いた。その声を振り払おうとすると勝手に腕が動き始めた。キャンバスをガンガンと音を立てながら縦横無尽に滑り、黒い線が次第に人の形へと変わり、やがてひとつの顔が現れた。その顔はこちらを静かに見つめこう言った。「アンタの求める世界はなんですか。」俺は一言何もないと答えた。そのうちアトリエは病院の一室となり、硬いベッドの上で……。
目が覚めると若干の見知った天井と病院臭い空気が漂っていて。相変わらずガンガン響く頭を振りながら「ん゛ぁ゛~~……」と不機嫌な獣のような声をあげては上体を起こして。目の上がひたすらに痛い。痛すぎる。脳内メーカーはきっと‘痛’の感じが所狭しと並んでいるだろう。そんな中、眩しさに耐えながら視界を広げれば、夢にも出てきた男が何やらお店屋さんごっこの準備をしている途中で。何がそんなに必要なのかと疑うほど大きい救急箱からあれよあれよと出される医薬品の数々、さながら薬局のよう。知識がないのか、自分の症状が分かっていないのか男の呟いた言葉はそのまま空気の中に紛れては粒子となって消えてしまい。取り敢えず頭痛薬を手に取っては「……みず、もってきて。」とカスカスに掠れた声で男に頼み。果たして無事に届けてくれるか疑問ではあるが、その間にも頭痛薬のパッケージを確認しては規定量プラス2つをプチプチと。そして頭痛に効くとは到底思えないが、目の前にあったからという理由で冷えピタを額に貼っては一時的なひんやり感を余裕のない身体で楽しみ。)
(/限り無く私と一緒で親近感湧きますね……アウトプットしようと文字と見詰め合ってると寝落ちする事も多いですし……。やった!これで沢山お話書けます!!
絵以外の事は特に無かった事にされました、神に。それはもう私も見たいです~!春翔さんが如何にしてその“大丈夫”というまでの行動に繋がるのか……この過程も見たいです……。
そんなんされたらライバルさんも「絵の勝負しに来てんの!!」って春翔さんとのお世話係押し付け合いになりそう……そしてそれを見ながら「仲良いですね。」と呑気に喋る桑嶋……ツッコミ不在か……?
了解です!!具合悪い時って変な夢見ますもんね…でもしかしこれは恐らく(確実に)桑嶋の行動が夢に影響している……現実と地続きの夢とか怖いな…?しかも春翔さんにお触りまでしちゃってごめんなさいね……。)
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( 問い掛けの言葉と共に首を傾げたままの格好で、舟でも漕いでいるのか単に疲労で直立出来ないのか、かっくりこっくり身体が揺らめく。それが止んだのは不意に威嚇の唸りに似た声が上がった瞬間。髪に埋もれる視線はまたじっと彼へと向けられて、「……お水ですね。」掠れていても言葉はきちんと聞き取れたらしい、頷く仕草と共に単語を繰り返しては、くるりキッチンへ踵を返す。――その際いっぺん転んだのは概ねいつもの事、のそのそふらふらと歩いた先の目的地で足を止め、少々の間動きを止める。「……ええと…お水…」零れた声が霧散して消えた後漸く冷蔵庫の前に歩を進め、その中からミネラルウォーターのボトルを一本、未開封のまま取り出す。それを両手に握り胸元に抱きながら帰ってきたリビングのソファー前、「どうぞ。」とぎりぎり空いていたテーブルの端に乗せた動作のまま、すとんと床に座って彼の目の前を陣取る。それから並べた薬を手前から順に鈍々しい動きで眺めていった次、彼の方へまた顔を戻して、「頭、痛いですか。」これまた無遠慮な視線と質問が飛ぶ。しかしながら相変わらず答えを聞かぬ内からもう少し手前に距離を詰めたかと思えば、徐に上げた指先が彼の頭――正確には額に貼られた冷却シートの上に乗る。そのままするすると其処を弱々しい力で擦る事数秒程、その手を明後日の方向へと放るように離す。そんな何やら謎の行動をもう二回程、シートを擦る所からご丁寧に行い。やがてその手も下ろして、「……飛んでいった痛みって、何処に行くんでしょうか。」脈絡も無いそんな疑問らしい呟きを茫洋と漏らしながらソファーの足元に寄り掛かり、いつに無く近い距離で昆虫観察宜しくじいっと彼を見詰め続ける。)
(/返信、次の土日には出来るはずなので何卒……!!待たせてしまい申し訳ないです!!お詫びに春翔が最近得た気付きを披露します……。)
やば、風呂ン中で腹鳴るとクソ響くんだけど。笑うわ。
(?)
(/大丈夫ですよ~!!此方は桑嶋がタンポポで花占いし始めたの眺めつつのんびりお待ちしておりますので、焦らずゆっくりお返事下さいませ…!)
(/たんぽぽで花占いなんてファンシーすぎ~!と微笑ましく思ったら普通にたんぽぽ?マーガレットじゃなくて?と腰を抜かしました。お待たせしました!!!
何気にこうして返信が出来る喜びにかられているんですが、いつも読み返すと日本語がきしょくて申し訳ない気持ちになっています。
こちらからも初お触り……?多分初ですよね!ちょっと背後がドキドキしながらなのですがまだ、まだ許容範囲内ですよね……?馴れ馴れしいとは思いつつも、まぁ!春翔はそういうキャラだし!と微笑ましく見てやってほしいです。(?))
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(いい歳にもなってはしゃぎすぎた事を今更ながら後悔するが、何一つとして記憶には残っていないあたり再度繰り返してしまう運命になるのは明白で。「……ん、さんきゅ。」まだ覚醒しきってない頭で水を受け取っては手に出していた複数の薬を一気に飲み干しては。若干喉に引っかかる感じはいつものことなので無視。即効性の即の字さえも書かれていないパッケージ。金持ちなんだからもっといいの常備しとけよ、という文句は心の内秘めておき。深く長い溜息をつきながら男の言葉をぼんやりと意味を介さず聞いていて。すると飛んできたのは意外にも腕。ひょろにガリとはいえ、自分よりも図体のデカい男に痛いの痛いの飛んで行け、とされたところで痛みは変わらず。むしろ増してきたような気さえも。「さぁな。少なくとも薬が効くまでは俺の中に留まってるわ」返した言葉は夢も希望もへったくれもないもので。いつにもなく近い距離、これがこの男じゃなかったらそこそこな雰囲気に……なったとしても今はそんな気分ではない。よく見れば手入れをしてないことは迷惑なのにふわふわな癖毛、体躯も相まっていいものを持っているのに生かしきれていない。腕を伸ばしてはその髪を一房手に取り「お前は、ほんと勿体無いよな。」1文字ずつ噛み締めるようにそう伝えては。またこの前のように感情に飲まれてしまうのを防いだのは爆音の着信音。音を切るようすぐに通話に出ては「いやいい、パス。……また今度な」と早々に切っては明るい画面から目を背けるようスマホをソファの上へと乱雑に置き。未だガンガン鳴り響く頭の中を何とか鎮めるようにぼんやりと遠くを見つめ。)
(/身近に生えてるのがタンポポだったので……ちみちみちみ…と一枚一枚丁寧に千切って春翔さんが来る日を占ってました桑嶋です。此方こそ!!
きしょい事とかある訳ないじゃないですか!私だって誤字だの消し忘れだのが見付かって悶えてるのに……どれだけ推敲してもあるんですよね……。何故……?
初めてですね!!桑嶋パーソナルスペースとか無いので全然許容範囲です!なんなら桑嶋の方が春翔さんより馴れ馴れしい気がしますし……何せ初対面で春翔さんの脚にしがみついたド変人ですし……今もベタベタ触りまくってしまって申し訳無いです。あ、画商さんはどのタイミングで呼んじゃっても構いませんので、この状況にご満足頂けましたらいつでもどうぞ!!)
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( 疑問への返答は聞いているのかどうか怪しい所だったが、流石に髪に触れたものには気が付いた素振りを。ほんの微かに頭が揺れて、恐らくは毛先を取るその手へ視線が向いている。丁度絵具汚れの無い細く柔らかいそれは容易く彼の指に絡み、かっくり揺らした首に合わせてふわふわと頼りなく漂う。「……もったいない。」普段と変わらないぼんやりとした声が、多くを籠められたようなその言葉を反芻した後、意味あるものを返したのは彼と彼の携帯が黙り込んでから。「画商さんもアンタと居た人も、レイさんもユウさんも、みんなそう言いますね。」ほんの少し、よくよく見ないと解らない程の角度で唇の端を下げて、彼の知る人物の他の誰かの名も晒しぽつぽつ言葉を重ね、「……雲に隠れる星空の方が、勿体ないです。」最後に付け加えたそれは脈絡がちゃんと繋がっているような、いつも通り滅裂なような。何とも言い難いそんな締めの次にまた彼の視界へぬうっと割り込んで、暫しその体勢で停止した後、再び伸ばした手は彼の頭に。力の入っていない五指をわさわさと髪の毛の内に侵入させたかと思えば直ぐに引き抜き、互いの中間に宙ぶらりんに置いたまま何か顔は探る仕草を取る。その視線がやがて固定した先は恐らく垂れ下がった彼の手、それを甲側から鷲掴むようにやんわり右手で覆い、「……大丈夫ですよ。」感情が今一つ読み取れないボヤけた声で、そう呟き程の気休めを溢す。そのままにぎにぎ、強弱を付けたなけなしの握力にて弄ぶ動作を繰り返す内、「……ねむいです。」仮にも気遣いらしき素振りを見せた五分前は何処へやら、その一言の後には途切れ途切れの細い寝息が唇から漏れ始めていた。)
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