なりきり見守りさん 2024-08-06 12:46:52 |
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はぁ…まぁとにかく…優しそうな人で良かった、かな…
(ひとりになるとため息を吐いて本音をこぼし。実際のところこんな所に住んでいる人なんて相当の変わり者か曲がり者だと思っていたので安心して。目を閉じて暫くじっとしていると呼吸が落ち着き頭痛も引いてきたのでほっとして胸を撫で下ろし)
…応接間…何処だ…
(一度別れてしまったという事はまた相手を探して声をかけなくてはいけないという事で。なんて声をかけたら良いのかも曖昧だが、取り敢えず相手を探そうと建物内を歩き回り)
ゆっくりおやすみ出来たようですね。
メムさん、こちらですよ
(丁度彼女が降りてこようとする正面玄関へ続く大階段、その脇に応接間はあり、足音に気づけば本から顔をあげてそちらへと目線向ければ、手をヒラヒラ振りながら優しい声音で呼びかけて)
っあ、す、すみません私、ちゃんと見てなくって…
(すぐ脇にあった目的地に気付けず「やっぱりダメだなぁ」等と呟けば相手の傍に歩いて行って。相手の声音が優しい事が唯一の救いだが、身体が落ち着いても尚、逃げ出したい様な気持ちもあり。足元をよく見ておらず何も無いところで転け、少し派手に床に手をついて)
っ、たぁ…ご、ごめんなさいっ…
っ…!大丈夫ですか?
怪我は……どうやら折れてはいないようですね
(躓くようなものなどない床へと倒れ込む彼女を見て、読んでいた本を閉じて慌てて立ち上がり、側まで駆け寄れば転んだ時に床に思いっきりついた両手をまず目視確認し、それから手をとると繋いだ手を介して微弱な魔力を流し込み怪我の具合を診て、骨に異常がないことだけ把握するとホッと小さく息を吐いて)
簡単に治療をしますから、こちらへきてください
(軽い捻挫程度で放っておいてもすぐに治るだろうが何もしないよりは治りもいいだろうと、応接間に置かれたソファーへ座るよう促し)
っ、すみません…やっぱり私、何やっても…
(派手にこけた恥ずかしさ、ちゃんとしたいのに出来ない不甲斐なさ、普通にする事も出来ない不器用さ、そのどれもが自分に降りかかって、消えてしまいたい気持ちになり。促されソファに座ると、ズキズキと痛む手首を俯いたまま見つめていて)
ち、治療なんてあの、ほっとけば治りますから…
(手当してくれるらしい相手を見ていて、焦って上記を告げ)
ダメですよ、手は魔力を効率よく運用し放つには重要な部位なんですから。歪みはそのまま不完全な形で魔法として再現されます、それはとても危険なことなんですよ?…なので、キチンと治さない限り魔法の修行も無しです
(魔法使いにとって腕というのは一種の簡易的な杖としての役割を持つと説明を交え、当然ある程度魔法に慣れ、精通した者であれば多少の歪みで破綻はしないが魔法をこれから学びたいという段階の彼女には、リスクを抱えたままでは魔法を教えられないと優しい口調ながら毅然と言い放ち)
っうう…そんな大事な部分を怪我してしまうなんて所詮私なんて魔法使いに向いてないんでしょうか…
(優しい口調だがきっぱりと告げられた事で落ち込み、怪我したせいで修行もお預けだと言われてぽつりと本音を言って。確かに講義でそういう話を聞いた事はあったが、まさか自分が怪我をする筈が無いと思っていたので、油断していた事を今更ながら後悔し)
…そうかもしれませんね。そう言ったら簡単に諦められますか?今すぐに荷物を纏めて帰れますか?
(彼女が零した想いを聞き、これまでのような優しげな表情ではなく神妙な表情を浮かべたまま、もしこれで本当に魔法使いに不向きだから帰るよう言われたとしてそれで納得してここを去る事が出来るのかと更なる本音を引き出そうと思い、厳しい言葉を投げかけ続けて)
っ、いやですぅ…!私は、っ、一人前の魔法使いにならなきゃ、いけない、っ、いえ、なりたいんです!
(落ち込んでいる所に更に神妙な面持ちで畳み掛けられぼろぼろと涙を零すも、ここまで来ておめおめ帰るわけにはいかないと自分が1番強く思っているので、精一杯の声で自分の意思を伝え。言い切った後、しゃくりあげながら相手を見つめて)
はい、なりましょう。絶対に…一人前の魔法使いに
(心の底からの強い気持ち、それさえあればきっと大丈夫と普段通りの優しい笑顔へと戻り、改めて彼女が目指している一人前の魔法使いという夢を叶えるサポートのため自分も尽力することを誓って
っ、はい…ありがとう、ございます…よろしく、お願いします…
(相手が優しい笑顔に戻った事に安心して、こちらも少し笑顔を見せ。相手と一緒ならきっと大丈夫だろうと確信し、意気込み)
…どのくらいで治りますかね…?まさか利き手を捻挫するなんて…ツイてない…
(すぐにまた不安げな顔になると、相手に問いかけ)
治癒魔法であらかたの治療は済ませましたから、安静にしてさえいれば明日にはもう大丈夫でしょう
(悪化したりする前の早い段階で治療を受け入れてくれたおかげで完治も早そうで、早ければ明日にも魔法の修行を始められるぐらいには完治するはずと見込みを伝えて)
よ、良かった…じゃあ、あの…それまで色々と見て回っても良いですか?京華様の事とか、色々、知りたいです
(完治が早そうだという事に心底安堵し、明日には治るならとそれまでにしたい事を申し出てみて)
はい、今日からここはメムさんにとってのお家にもなる訳ですから、ゆっくりでいいのでどこに何があるのか覚えていってくださいね?…それでは案内も兼ねて少しお話ししながら歩きましょうか
(やりたい事を聞けばそれはいい考えだと快く頷くと、屋敷の中の案内も兼ねて一緒に話しをしながら見て回ることを提案し、返事を待たずに踵を返して歩き始めて)
っは、はい!よ、よろしくお願いします!
(同意してくれて嬉しいが急に立ち上がって歩き出した相手を見て焦って立ち上がり。続いて後ろを歩き出すと何とか歩調を合わせようと試みて)
まずは、こちらが書斎です。私は大抵ここに居ることが多いですから、私に用のある時はまずこちらへ来てください
(早速案内を始め、手始めにこの屋敷の中で自分の生活の中心である書斎へと案内して。書斎とは言うが、その実態は小さな図書館と呼べるほどの規模と蔵書数で、全体的に内装の飾り気は少ないながらも、やはり他の部屋と同様に置かれている机などはかなり良いものである事がうかがえて)
メムさんも気になる本があればご自由に持ち出していただいていいですからね。魔法を覚えていく中で興味深く感じる本もきっとありますよ
(自分への用件以外でも自由に出入りして、本も好きに持ち出し読んでもいいと許可を出して、魔法に関する知識が増えれば内容をより深く理解出来る本もあるはずと説明を付け加え)
ここ、が…書斎…ここだけで私の家の半分はある…
(実家はなんて事無い普通の一軒家だが、それと比べてここはなんて大きい屋敷なのだろうと改めて関心し。ぐるっ、と周りを見回していると好きに本を持ち出しても良いという事を聞き、少し顔を綻ばせ)
い、良いんですか…?ここなら学校より素敵な資料が揃っていそう…
メムさんは学校へ通ってらしたんですか?
(書斎の中を見回して、心なしか明るく見える反応を見て微笑ましげに見つめながら、彼女の口から学校という単語が出れば、ここへ来る以前の彼女の来歴に関心を示して尋ね)
あ、あぁ、学校…そうですね。本格的に魔法を使う為の前段階みたいなもので、簡単な座学と実践を2年ほど…
(相手の質問にそこまで返すと、急に静かになり口をつぐんでしまい。そこでの日々は余り良いものではなかったという事を雰囲気から滲ませて)
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