通りすがりさん 2024-05-04 16:36:35 |
通報 |
…いい手をしてる。
そうだな、俺の方が少し大きいか。
( 触り心地はたしかに自分の手とは全く違って、その手を握り返して目を細める。重ね合わせた手を解くと、先程のタブレットの画面を見て課題がクリアされたことがわかり。すると、背後、先程の部屋の奥に扉が増えたことに気づき、そちらへとあゆみを進めて。先程と違いすぐに扉は開き。期待したのも束の間、そこが水場だということに気づく。広い脱衣所、洗濯機、風呂場、そして個室のトイレ。ひとつため息を吐き)
…ここで生活させる気か。全く意図がわからない。
そう簡単にミッションをクリアさせるつもりは無いようですね、なんとも厄介な……。
(あまり褒められるものでは無い自分の手を良い手だと褒められるとついきょとん、としてから嬉しそうに微笑んだ。人の命を奪うことの多い手なので、褒められるとは思わずじんわりと胸に暖かいものが広がった気がした。2個目の課題をクリア出来たとわかると先程と同じようについて行き、部屋の中を覗き込む。鏡と水道が付いているので身だしなみを整える場所なのは分かるがまたしても知らない機械と自分の記憶とは狭いお風呂場に疑問を投げかけて)
ケイト、ここは何をするところですか?バスルーム、にしては小さいのですが……。
バスルームだ。
ルイの時代のバスルームは広かったのか。
( バスルームで間違いは無いが、どうやら相手のいた時代のものとは違うらしい。ほかのものについても説明していけば。ふとタブレットに目を移すと次の課題については何も音沙汰がなく、ため息をついてひとまず休憩でもしようと提案をして。)
少し休憩しよう。焦ってもどうにもならないことはなんとなくわかった。
まぁ伯爵という階級柄、部屋自体は大きいものです。バトラーやメイドも沢山いましたし…未来は僕の知らないことばかりです。
(平民として過ごしたこともあるがこのような場所ではなかったし、伯爵として過ごしている時も全く違う雰囲気に驚くことばかりであった。自分の周りには使用人が沢山おり、それに伴い屋敷自体も大きい。自分の先にある時代は変化していくのものだと感傷深くなるようだった。相手のため息と提案を聞くと頷き、冷蔵庫の中にある飲み物の存在を思い出すとリビングを指して述べ)
同感です。れいぞうこに飲み物ありましたし、それでも飲みますか?
なるほど。
日本ではこれくらいの大きさのものが一般的だ。
( 相手の話に頷いて。確かに爵位を持っているということは所謂お金持ち、家自体が広く大きいのであればこの部屋は小さく映るかもしれない。日本ではこれくらいが普通だと伝えつつ、キッチンへ移動すれば冷蔵庫を開けて)
何がいい?お茶や酒類、ジュースなんてのもある。
なるほど、どんどん手軽になっていくのですね。確かに広いと維持費とかかかりますし…この広さなら1人でも大丈夫そうです。
(相手の言葉になるほど、と頷いた。広ければ権威等を見せられるが日本ではあまり関係なく利便性が求められるのだろう。確かに大きいと色々と大変だが、この広さならば維持は楽なのだと理解して。飲み物は何がいいかと聞かれれば日本でよく飲まれる緑茶を飲んでみたいとリクエストし、自分はお菓子でも探そうかとキッチンにある棚を開ける。中にはお皿やお椀等が入っており、1区画分にクッキーやポテチ、チョコレートなどのお菓子が入っていたので食べるかと尋ねて)
そうですね……にほんだと、りょくちゃ?を飲むんでしたっけ。それがいいです。あとクッキーを見つけました、食べますか?
あぁ、わかった。いれよう。
クッキーか、お茶と一緒にいただくとするか。
( 緑茶を選択されると頷いて、電気ケトルに水を入れわかし急須に茶葉を入れる。蒸らすなどの作業を簡単に済ませた後2つのゆのみに綺麗な緑のお茶を注いでは、テーブルの上へと運んで。普段甘いものはそんなに食べないが、ちょうど小腹が空いていたので食べることにして)
綺麗なグリーン…匂いもいい香りですね。
(包装を開けるのに少し苦労はしたが、何とかクッキーをお皿に盛りテーブルへ。相手が煎れてくれた緑茶を見ると鮮やかな薄緑色の液体に豊かなお茶の香りが感じられ、早速、と椅子に座り湯呑みを手にした。手のひらに伝わるじんわりとした熱に「暖かい…」と呟くと1口飲み、美味しい、と頬を緩めて)
ふふ、とても美味しい…ほっとする味ですね。
口にあってよかった。
やはりいつもは紅茶を飲むのか?
( 緑茶はどうやら口にあったようでほっと一安心して。こうやってみると彼はやはり貴族らしい佇まいを身につけていて、優雅に緑茶を飲む姿も様になっている。普段はやはり紅茶を飲むのだろうかと気になり聞いてみて。クッキーをひとつつまめば、「おいしい」と満足そうに緑茶とともに楽しむと手を合わせ「ごちこうさまでした」とつぶやき。)
そうですね、ディナーではワインを飲むことがありますが他は基本紅茶です。それに料理は出来ませんが紅茶を淹れるのは得意なんですよ、僕。
(いつも紅茶を飲むのかと聞かれると頷き、普段の飲み物について伝えて。母国では水をそのままのむのは危ないため熱して紅茶として飲むことが主流である。そのため、自分も紅茶を淹れる腕だけは自信があるのだと少し誇らしげになって。相手が食後の挨拶をすると、自分も真似するように手を合わせて"ごちそうさまでした"と述べ、はっと思い出したように時間を尋ねてみて)
そういえば今何時なのでしょう……時計とかこの部屋ありましたっけ?
へぇ。そんなに言うなら紅茶も飲んでみたいが…ここから出られたらそれは叶わなくなるな。
( やはり主流は紅茶だと知ると、淹れる腕前も相当なようで。本場の紅茶を飲んでみたいと思うが、それまでの間に早くここから出ることが先だと思い。時間を聞かれては、そういえばと辺りを見渡し。時間の感覚が分からないせいか、昼か夜かも分からず、ただ今は眠くは無く。)
時計はないようだ。全く時間の経過がわからない。
タブレットにも時間は表示されていないようだ
ふふ、心配しなくても会いに行きますよ。吸血鬼は長生きなので……まぁ討伐とかされなかったら、ですけどね。
(吸血鬼ならではの長所にくすくすと笑って、冗談混じりに部屋を出ても会いに行けると伝えて。自分にとっては約500年も待たないとならないが、その間に苦手な家事も得意になればいいだろうと良い方に考えていて。これまで何となく生きていたが、目的ができるのは楽しみだと内心嬉しく思っていて。また、時間が分からないとなるとこの後の過ごし方を疑問に思い、とりあえずお風呂に入ろうかと提案してみて)
そうですか……それは困りました。ミッションもないとなるとここで過ごすしかないでしょうし…早めにお風呂でも入りますか?
なるほど。
じゃあ、楽しみにしてる。
( 確かに吸血鬼の相手にとっては無理では無い話。そうだといいなと希望に僅かに口元に笑みを浮かべて。風呂に入るという提案には頷けば、確かに課題も提示されていないならばただぼーっとしているのも時間が勿体ない。それならば湯船にお湯を溜めなければと用意をしてくると相手に伝え。)
じゃあ、風呂の準備をしてくる。
はい、分かりました。僕は片付けしますかね。
(相手がお風呂の準備をしてくれるのであれば自分は片付けでも…とお皿と湯のみをキッチンへ持っていく。が、生憎水道の使い方が分からず眉をへにょりと下げながらお風呂を準備している相手のところに行き扉から申し訳なさそうに顔を出して頼んだ。現代の水道やお風呂、トイレなど、自分には知らないことばかりで恥ずかしくなるが、挑戦してみなければ相手に迷惑がかかるとお願いして)
ケイト、すみません…準備が終わってからでいいのでキッチンの使い方を教えてください……。あと、そちらのバスルームの方も……。
あぁ、そうか。そうだよな。すまない。
( 浴槽をお湯で流していれば、相手からの声掛けに目を丸くし。そういえばすっかり忘れていたが相手は現代のものについて何も分からないのだったと納得すると、お湯を浴槽に溜めてから先程の部屋へと戻ることに。キッチンへと足を進めれば、水道のレバーをあげて水を出して。さらに横にあるクッキングヒーターについても説明し。)
ここでこんなふうに水が出る。あと、横にあるクッキングヒーター。これはこのボタンを押すと火は出ないが熱くなる。これで火力調整もできるぞ。
ほほぅ、なるほど!火種や桶を使わなくて良いのは便利ですね。火傷の心配をする事もなさそうです。
(相手がレバーを作動したり、ボタンでヒーターをつけている工程を見るとやり方をふむふむと頷きながら覚えた。やり方がすぐできたり、覚えやすいのは魅力的でついつい目を輝かせて。使ってみたいなぁとわくわくとした気分を湧き上がらせていると、ふと、相手はこれらを使ってどんな料理を作るのか気になって)
ケイトは家でどんな料理を作るんですか?それとも執事やメイドがいらっしゃるとか?
そう、だな。
どんなと言われても…料理は好きだからなんでも作るが。
何か食べたいものがあれば作る。
( 物珍しそうにきらきらとした表情で話を聞く相手の姿に思わず微笑み。 日本ではよくなんでも作って食べていたのである程度のものであれば作れると伝えれば。何か食べたければ作ると言いつつ、冷蔵庫の中を今1度眺め。)
食べたいもの……ケイトが良いのであればニホンのご飯が食べたいですね。いつも油っぽいものを食べているので、ケイトが食べたいものが良いです。
(食べたいもの、と聞かれると眉を寄せ悩む。邸宅で食べているものといえば今で言うイギリス料理やステーキなど、少し味の濃いものであまり今は食べたいとは思えなかった。相手が料理好きだと聞けば甘えてしまおうかと考えつつ、あまり詳しくは無いのだが日本の料理が食べたいと、相手が食べたいものを一緒に食べたいとお願いして)
トピック検索 |