匿名さん 2024-04-25 00:30:33 |
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古海くん?
(突然変わった相手の口調に驚きから顔を上げると苦しそうな表情目に写り、そのままの表情で口付けられれば何が起きたか理解するまで時間がかかり。理解する前に相手が出ていけば「古海くんっ!」と後ろから声をかけることしかできず、慌てて玄関から飛び出すも相手を追えるほど近くなくしばらく背中見つめ。諦めて玄関へ戻るとそのまま自室まで行けばベッドへ潜りこみ先程の口付け思い出して唇なぞりポツリポツリ呟き)古海くんが…僕を好き…?ホントに…?
__……僕は、間違ってしまったのかな
(翌日。ただでさえ地を這うように低い親からの信頼が、昨日の今日でついに崩れ去った。今朝は互いに口を聞くこともなく両親はさっさと家を出ていってしまって。そんな関係を修復しようとする気力は欠如していた。僕はもうひとつ、親よりも大事なのに崩壊寸前な彼との関係のこともあるからだ。外面は綺麗で丈夫そうに見えても、心の内側は繊細でどろどろの感情がひしめき合っているというのに。重い足取りで登校したとしてもそれは他人には伝わらず、通りすがる教師や生徒にはいつも通りに挨拶され、適当な笑顔でやり過ごして。席に着けば、まだ担任の姿がないことを確認。そして机の上に突っ伏し顔を隠して独り言を。遥太を守りたい、遥太に優しくしたい、遥太のことを知りたい、遥太が好きだ……すべて偽りのない本心だ。なのに、どうして僕はこんなにも不器用に自分の気持ちばかりを優先してしまうんだ。遥太に合わす顔がない。しかし学校に来てしまったからには対面しない道はなく、もうなるようになればいい、とまた自棄になって教室を飛び出して。一人になれる場所を探し、屋上に辿り着いて。僕の心情のように吹き荒れる風に目を細めると、雑に腰を下ろして頭を抱えたまま動けなくなって)
遥太、遥太、遥太……僕は一体、どうすれば……
古海くん…来てないのかな…鞄…ある…
(昨日の出来事の為かあまり眠る事ができず眠気に体を支配され大きな欠伸噛みしめながらも学校へ登校し、どう伝えようかどんな態度で接すればとか頭の中でシュミレーションするも答え見付からず。構えたまま自分の席へ行けば相手の姿なく、休みかと考えるも一度来ている様子の机にそろそろチャイムもなるだろうかと時計を見つつもじっとしておれず相手探しに行くため教室を出る。どこに行ったのか検討も付かず取り敢えず廊下を進んで行けば、他のクラスの女子生徒から呼び止められ。モテる相手と昨日仲良く話していたせいか恋文を渡してほしいと頼まれ、渡したくない気持ちから一度断るも女子の圧に耐えきれず受け取ってしまい)
わ……っ、ごめんね、大丈夫?
(心が吹き荒れようが授業には出なければならない。成績や評価が落ちたらいよいよ家族から捨てられる。それだけは避けなければ、と重い腰をあげて屋上を後にすれば、教室に戻るため廊下を歩いて。すると、とぼとぼ歩みを進めていたせいか、死角から飛び出してきた一人の女子生徒と肩がぶつかり反射的に謝って。短い悲鳴を上げた彼女は、僕の姿を見るなり顔を赤くして、小刻みに首を振った後、すぐに走り出してしまって。普段の僕なら気にかける出来事だが、今は彼女が飛び出してきた廊下の奥側にいる遥太を見つけ、それどころではなかった。学校、来てたんだ。なんだか顔色が悪い、寝不足なのか?そしてその寝不足の原因は、おそらく__。昨晩を思い出し自己嫌悪に苛まれる思考。それでもいつまでも柱の影から見ているわけにもいかず、ネクタイを締め直して物陰から姿を出して。叱られた後の飼い犬が如く、ばつが悪そうに肩を窄めながら彼に挨拶をして)
……は、遥太。おはよう。
あ…まって…
(受け取ってしまったもののやっぱりと返そうと顔を上げるがすでに走り去って行く背中だけ見つめ、昨日からこんな事ばかりだと苦笑し。素直に気持ちを伝えられる女子はいいなと少し嫉妬心わけば自身が告白する所を妄想し、ふと昨日のキスを思い出せば再び顔が赤く染まっていき。不意に探していた相手が現れ相手の顔を見た瞬間やはり渡したくない気持ち強まり無意識に後ろ手にラブレターを隠して)
古海くん?おおおはよう…
ん……昨日は、本当にごめん。らしくない暴走して、たくさん困らせた。
(挨拶を返してくれただけでも胸踊るほど嬉しく、安堵で思わず涙が滲む。しかし彼の優しさに甘えるわけにはいかない。募らせた罪悪感で表情を歪ませながら、彼に頭を下げ昨晩の謝罪をして。こんなことになったのは、僕が調子に乗りすぎてしまったからだ。いい感じに距離を縮められたことに優越感を覚え浮かれていた。これ以上彼に危害を与えないためにも、遠くから彼を眺め、隠し撮りをコレクションしてただけで満足していたあの頃の僕に戻ろう。僕の全ては遥太だということは変わらないが、遥太が僕に対して想うのは特別な感情ではないのだろう。そう勝手に結論づけて、大きく息を吸い相手の瞳を見て)
これからは、あんなことしないようにするから。……僕ら、ただのクラスメイトってだけの関係だし。
古海くんっ…昨日何であんなこと…そうじゃなくて…僕…僕…昨日の事何一つ嫌じゃなかった…から…その…
(頭を下げられた事に昨日のはやはり自分と同じ気持ちじゃなかったのかと軽いショックを受けつつも、とても楽しかった昨日とは別で距離を離れようとしている相手に焦りを覚え。真っ直ぐ目を見つめられれば自分の内心まで知られて引かれそうに思いそのまま笑って誤魔化すべきだと頭の中ではわかっているのにラブレターを隠していたことも忘れ咄嗟に相手の胸部分の服を握って相手と距離を詰め。言葉足らずのまま言葉を続けていくも予鈴がなる音聞こえ)
……っ、遥太……昼休み、話す時間作ろう。……その手紙のことも聞きたいし。
(いつものように困ったような笑顔を見せて僕の謝罪を受け入れてくれると思ったが、それこそ甘えた考えだったようで。それとなく僕が距離を取ろうとしているのを察したのだろうか、突然胸ぐらを掴まれ、必死に僕を引き止めようと彼は言葉を紡いでいて。昨晩の困惑と、僕を許容するような発言。嫌じゃなかったって、そんなことを言われたら、僕は__瞬間、予鈴の音で我にかえって。もう皆が教室に戻ったのか廊下には人影もなく、僕と彼だけ。僕達も戻らなければと放心状態の中でも冷静に考えれば、ふと彼の手に握られた手紙のようなものが気になって。とにかく今は時間がない。昼休みならばじっくり話し合いができるだろうと考え、彼の背中をなだめるように優しく叩いて提案し)
(/連投しちゃったみたいで、すみません)
こ、これは…うん、じゃあ昼休みに…
(ポンポンと宥められれば予鈴の音も耳に入り少し落ち着きを取り戻し。無意識に握りしめてしまっていた女子のラブレター目に入り今渡すべきかとじっと見つめるも相手の提案にこくりと頷いて、さすがに授業にでない訳には行かず二人で教室へ戻ると先程自分の吐いてしまった言葉思い返し後悔しつつ昼休みになるのを悶々と過ごし)
( / いえ、お気になさらず!
__遥太、こっち来て。今日は風が強いから誰もいないだろうし屋上で話そう
(授業が終わり、遥太を連れて屋上へと向かい。終始無言で、それでもちゃんと後ろについてきているのか彼の方を時々振り返り気に掛けながら、廊下と階段を進んでいき。管理が甘く鍵が開いたままの重い扉を開ければ、今朝一人で来た時と変わらずそこには人がいる気配はなく、ひゅーひゅーと風が吹く音だけがこだましていて。ここなら落ち着いて話せそうだ。といっても、昨晩の件と先ほどの彼の言葉について単刀直入には触れづらく、前口上に丁度いいかと彼が持っていた手紙について訊いてみて)
……とりあえず、あの手紙のことから教えてよ。誰からもらったの?
…これ…あの違うクラスの女の子にもらったと言うか…預かったんだけど…古海くんの…
(約束通り時間を作ってくれた相手にこくりと頷いて後ろをついていき屋上へ出た瞬間強い風が吹きぶるりと体震わすも思ったより寒くなく。普段来ない屋上の様子のを見渡していれば手紙の話振られ上着の、内ポケットへ仕舞っていた自分のではないラブレターを取り出しゆっくり差し出して。昨日の事は間違いでやはり女の子から告白されたら女の子の所へ行ってしまう様な気がして相手の表情見れずうつ向いたまま)
え、僕宛だったの?違うクラスの女子って……ああ、さっきの……
(目の前に出された手紙を受け取り、もしや授業前に肩がぶつかった彼女が書いたものなのかと記憶を辿り。ご丁寧に貼られたハートマークのシールを剥がして徐に封を開けて。便箋二枚分の想いが綴られたそれを読むものの、馬鹿馬鹿しいと無情な短い溜め息を吐き、その手紙を真ん中から裂いて破り捨て。手を離せば、紙切れが風に乗って遠くの空へ舞っていく。それを冷めた目で眺めながら、遥太に言って)
悪いけど、その女子には『古海くんは受け取ってくれなかった』って伝えてくれる?……僕は遥太の気持ち以外を受け取る気はないんだ
え?あ…
(受け取った手紙をその場で読んでいる相手を大人しく待ちつつも今すぐにでも引き止めたくなる気持ち抑え。ふと読み終わったであろう相手から紙を破る音が聞こえれば驚き顔を上げ、飛んでいく紙を見つめ。普段では考えられない様子の相手に少し動揺を見せつつも相手の言伝てに「うん」と頷き。これは伝えてもいいのか。拒絶されないのか、もしかするとと期待と不安が入り交じりつつ相手を見上げ)
…僕の気持ち…だけ?
ああ、僕は遥太だけだから。……遥太が僕の気持ちを受け入れてくれるのかは、分からないけど。
(真っ向から向けられた相手の視線に目を逸らしそうになるが、全てを受け止める覚悟を決め、見つめ返し。彼は少し期待したような目をしていて、心が痛む。きっと遥太は、僕の言動に絆されている。彼から憧れの感情を持たれていると察していたのに、それに付け入るようなことをした。彼の目には、優等生で完璧な僕が写っていて。僕の本性を知ったら、きっと彼は__僕の想いを伝えるのは怖くて、ずっと遠くから眺めていただけだったのに。彼の友人から情報を引き出したり、隠れて写真を撮ったり、うっかり屋の彼が落とした私物を拾い集めコレクションしたり。そんなことが彼にバレたら、嫌悪や拒絶を受けるだろうか。今年度から同じクラスになり出席番号順の席も近いせいで、距離感を見誤ったんだと後悔する僕を、優しい彼が引き止めようとするこの現状が嘘のようで。彼の気持ちを知りたい。それが僕の心を劈くようなものでも構わなかった)
僕に対して思うことがあれば、なんでも言ってほしい。なんだって受け止めるから。
…あの、僕…古海くんが好きです。クラスメートとか友人としてじゃなくて…その…恋愛的な
(相手の言葉に一緒の気持ちではないかと期待の方が勝れば意を決したようにこくりと唾を飲み込んで相手の目をじっと見つめ、それでも同性という壁が大きく感じればポツリポツリと呟くように言葉紡いでいき。自身で何を言っているのかだんだん分からなくなれば此方を見つめ返してくれている相手の服を引き寄せ少し背伸びをして唇へぶつけるように自分の唇重ね。歯が当たりじんじんする唇を抑えつつ「こういう意味で」と真っ赤な顔で伝え)
……え、………?
(迫る唇が僕を襲い、辿々しい口付けをされ唖然と小さく声をもらして。相手の言動を咀嚼し理解しだすと、際限なくぼとぼと涙が溢れ落ち。すべてが信じられなくて自分の頭をグーで殴る。すごく痛い、夢じゃない。てっきり、困惑や憤りの感情を告白されるのかと思って覚悟をしていたのに。しかし僕は彼にあんなことをしたのに一体どうして好意を寄せてくれたんだろう。一旦冷静になれ、早まるな、彼が好きなのは優等生の仮面をかぶる僕だ……!__そう考えようにも、何万回も妄想して夢にまで見た彼からの愛の告白が現実に起きた、その破壊力は僕の理性を崩壊させてしまって。興奮のあまり力の加減をせずに握り潰す勢いで相手の手をとり、まつ毛とまつ毛が絡まり合いそうなほどのゼロ距離でべらべらと彼への愛を語って)
ねぇ、僕も……好き、だよ……遥太の隣にいたい……遥太の髪も目も口も爪先まで全部僕だけのものにして、僕以外の目に触れないようにしたいし、抜け落ちた髪も切り終えた爪も全部保管して大事にするし、写真も動画も四六時中ずっとずーっと撮り続けて監視したいし遥太の身体中を舐めまわしたいし……あ、やば、今のは…忘れて……
わっ古海くん?
(ポロポロ涙が零れる相手に嫌だったのかもとズキリ胸を痛めるもわたわたと慌て。突然の行動に理解できず相手の名前呼べば鈍い音を出した頭をよしよしと撫でてやり。顔が整っている相手の顔が近付けば先程とは打って代わりドキドキ心臓が早鐘をうち、相手からポンポン出てくる言葉を全ては理解出来なければ自分の中で簡単に解釈してへにゃりと力が抜けたよう微笑み)
爪…?動画…?えっと…いっぱい好きってこと?古海くんも?
うん、いっぱい大大大大大好きだよ!ああ、どうしよう……僕達、今から恋人ってことでしょ?今すぐクラスの奴らに報告しにいく?なんなら先生達にも言ってさぁ、皆に僕達を祝福してもらうんだ
(笑う遥太の可愛さに心臓がギュンとしつつ、恋人特権だと言わんばかりに彼を抱きしめながらほおずりして。もう何も取り繕わないでいいのかと思えばだんだんと高揚感で満ちていき、つい数分前まで昨夜の後悔やら相手への申し訳無さや自己嫌悪やらで苦しんでいたとは思えないほど晴れやかな表情で、幼子が夢を語るように目を輝かせ傍迷惑なことを言い出して。照れ屋な相手は嫌がるかもしれないが、僕の人生史上最大の奇跡が起こったのだ!こんなこと自慢せずにはいられないと優等生キャラをすっかり忘れて木にしがみつくコアラのような体勢でびったりと彼にまとわりついて)
恋人同士…ほんとに?嘘みたい
(ドキドキと心臓の音がうるさい程聞こえてくれば恋人恋人…と何度と言葉を呟き。それでも夢の中にいるようで昨日からまだ目が覚めてないのかという感覚に落ち。抱きしめられる胸の温かさや相手の匂いにくらくらしつつもおずおず相手の背にてを回しぴとりとくっついて。先程進展したばかりの二人の関係を皆に話すという言葉に優等生な相手が自分と付き合うとなれば障害もあるだろうと反応し顔を上げれば「だめだよ!」と咄嗟に言ってしまい)
えー、ダメ?……まったく、遥太は照れ屋だからしょうがないな
(抱き返してくれた体温に癒されていると、やはり提案を却下する声が聞こえて。内心残念に思うが、相手が嫌なら仕方がないと甘やかすようにデレた声を出し。それはそうと休み時間も終わりが近づいていて、それすなわち彼との密着時間も終わりを迎えてしまうということで。あーこのまま連れ帰って監禁したいーと天気の話でもするかのような軽さで呟きつつ、悩みも晴れアドレナリンが漲る身体は生活意欲も向上中のため、早く授業を受けてかっこいいところでも見せてやろうと一旦抱きしめる力を弱めて)
とりあえず、そろそろ教室戻ろうか。ほら、手。繋いで行こう?遥太の手のひらの汗腺から分泌される汗をこの手で感じ取りたいからさ。あ、安心して。もう一生手洗わないから!さっきキスもしたから顔も洗えないね、っふふ
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