*.* 2024-03-30 06:53:37 |
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そうですね。夕焼けも見たいですね。
( 彼女に同意して微笑み。 繋いだ手に少しだけ力を込めて歩き、砂浜へ )
───少し足を乾かしましょうか。
( 脱いだ靴の傍まで来ると、砂の上に座り、彼女にも隣に座るようジェスチャーで促して )
あたたかくて柔らかくて 、気持ちいい( 澄んだ笑顔でこくんと頷き、促された場所に腰を下ろし / 膝の裏で両脚を抱えた三角座り、足の先でそっと砂に触れてみて / 彼の隣で何もかもから守られながら、ふわふわと機嫌良く、独り言のように言って )
──そうですね。
( 彼女の愛らしい仕草や言動全てに癒されながら、微笑んで応え )
そういえば、お腹、空きませんか?
( 自分も両膝を立てて座り、その膝の上に腕を置き、彼女の方へ顔を向けて尋ね )
うん 、空いてきたかも 。悠之丞さんも ?( つま先の砂をはらっていた手をとめて、こくこくと首を縦に振り / 穏やかな潮風になびく髪をそのままに、にっこりと笑顔を向けて尋ね )
そうですね。──食べたいもの、ありますか?
( 自分も空腹を感じていたため、同意し、足に付いた砂を払って靴を履き。 彼女の方を向き、尋ねて )
沖縄そばを食べてみたいなって思ってるんだけど 、でもおしゃれなカフェもたくさんあって 、そういうお店のご飯も気になるの( 旅行に来る前にたくさん調べた画像や写真が次々に頭に浮かび / サンダルを履きながら、困ったように眉を下げて答え )
僕も、沖縄そばは食べておかないとと思っていました。
( にこりと笑んでは立ち上がり、彼女が立ち上がる支えになればと片手を差し出して )
カフェは、また明日、行ってみませんか?
( 微笑を浮かべたまま提案して )
うん 、ありがとう 。明日の楽しみがひとつ増えたのも 、食べたいものが悠之丞さんと同じだったのも 、どっちも嬉しい 。─ じゃあおそば 、食べに行こ( 差し出された手を握って立ち上がりながら、溶けるように目元を綻ばせ / 手はしっかりと繋いだまま、来た道を車のもとへと歩き出して )
───沖縄そばのお店なんですが、あっさり系とこってり系があるみたいなんです。胡桃さんは、どちらが好みですか?
( 手を繋ぎながら歩き、事前に調べていた情報を伝えて。 自分はどちらも捨てがたく悩ましかったため、彼女の意見も参考にしたく。 車まで着くと助手席のドアを開けて )
わたしは 、あっさりしている方が好きかな 。── ありがとう( ゆっくりと波の音が遠ざかっていくなか、2つの種類を思い浮かべては、あまり迷うことなく好みを伝え / 真っ直ぐに彼を見上げドアのお礼を言ってから、この海の思い出と、幸せな気持ちと、美味しいおそばへのときめきとに、心をいっぱいに満たされながらシートに腰を下ろして )
──では、あっさり系のお店へ向かいましょう。
( 自分も運転席に乗り込むとナビに目的地を入れて。 名残惜しくもあったが、車を発進させ、幸せな気持ちになれた海岸を後にして )
悠之丞さん 、今から行くのって 、このお店 ?( 目的地に設定された店名に見覚えが / 車が赤字号で止まったタイミングで、彼にスマホの画面を見せてみて / 澄んだスープと麺の上の具材がとっても美味しそうな沖縄そばの写真が載ったウェブサイト / 行ってみたいと思っていたお店のため、内心どきどきわくわく )
──えぇ。きっとそのお店です。
( 停車中に示された画面を見て微笑みながら答え )
とても美味しそうですよね。
( 微笑んだまま話し、信号が変わるとまた走り出し )
…写真を見たら、もっとお腹が空いてきました。
( 運転中のため、視線は前方へ向けたまま苦笑気味にはにかんで )
わわ 、ごめんね 、グミなら今持ってるよ 。食べる ?( 嬉しくって、胸が弾むほどに喜んでいたのも束の間、彼の言葉と表情にあわてて眉を下げ / 腿に乗せた鞄の中を探り、黄色いパッケージの小さな袋を取り出して )
胡桃さんが謝ることではないですが。──グミ、頂いてもいいんですか?
( 謝る彼女に困ったように笑みを漏らしてから、ハンドルを握ったまま、横目で見るようにして尋ね )
うん 、もちろん 。レモン味でよかったら 、どうぞ( 「 だってわたしが写真を見せちゃったから 」と、視線を落とし袋の口を開けながら、ぽつんと小さく呟いて / ハートの形をしたグミを1つ指先でつまめば、にっこりと表情に笑みを戻し / 運転の邪魔にならないように気をつけながら、彼の口元に甘くて少しすっぱいそれを差し出して )
ありがとうございます。 、──美味しいですね。
( 彼女が差し出してくれたグミへ一瞬視線を向けてから、パクッと食べて、また視線は前方へ。 甘酸っぱさが口内に広がると、微笑んで )
お口に合ってよかった( なんだか自分自身が褒められたみたいで、嬉しそうに肩をすくめて、はにかんで / グミの袋をしまい終えると、シートに預けていた背を離し、助手席の窓から沖縄の街並みを、いつまでも新鮮な思いで眺め続けて )
あ。…あのお店みたいですね。
( 目当ての店が見えてきて、彼女に話し掛けつつお店の駐車場へ。 少し狭いスペースに丁寧に駐車して )
───到着です。
( シートベルトを外しながら彼女へ笑顔を向け )
ありがとう 。こんなに狭い所に駐められるなんて 、悠之丞さんって 、本当に本当に運転が上手( 駐車に集中している端正な横顔も、ハンドルを握る形の良い手も、他にも挙げたらきりがないくらいに彼の全てが胸を甘くくすぐって / ゆるゆると眉が下がり、こっそりと頬を赤くさせ / ひと呼吸彼に遅れてシートベルトを外し、運転へのお礼を言ってから、心の底から尊敬するように言葉を続け )
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