匿名さん 2024-02-08 12:34:06 |
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羽鳥、顔。……他の奴らに見られるの、なんか嫌。
( 一階へ向かう階段の踊り場に降り立てば、火照った頬を短に指摘すれば一呼吸置いた後に紛れもない本音を吐露し。されど恋心と呼ぶには青い感情で、納得のいかない心情を押し殺すようにして視線を逸らし。直に中庭に到着したならば、一度手を離しては振り返り。真っ直ぐな言葉に一瞬目を瞠るも、問い掛けにはこちらも彼女へと誠意を持って口を開き )
数駅先に紅茶とケーキが美味い店がオープンしたらしいんだけど、俺ひとりじゃ入り辛くて。羽鳥が良ければ付き合ってくれないかな。
──
ん、期待してて。( 無邪気に喜ぶ姿に微笑ましさが芽吹き、ふたりの間に穏やかな時間が流れて / 回収 )
そんなこと言われても、好きな人が優しいんですもん。
( 短い言葉で察するも、すぐに抑えることなんて出来やしない。嫉妬ですか、なんて揶揄う余裕もなくて、ただぽつりと溢すだけ。中庭に到着すると、今日は案外空いているようで他に生徒の姿はなく。紅茶とケーキ。すぐにどこのことかと理解すると、SNSを立ち上げハッシュタグを打ち込んで。いくつも上がっている写真たちを表示させては、彼に見えるようにスマホ差し出し )
あ、最近出来たところですね。紅茶やケーキは勿論、内装もお洒落だとか。もう話題になってます──ほら。
……それは良かった。ん、ツイてる。
( 胸を貫くように真っ直ぐな言葉にぴくりと肩が反応すれど、どこか他人事めいた物言いで寸で躱し。暖かな陽光が木漏れ日を作る中庭、アンティーク調のベンチに腰を降ろし、誘うように彼女を手招いて。差し出されたスマホに映るは、近々訪れたいと望んでいた場所。聞いた通りの凝った内装に、何よりケーキが宝石の如く輝く写真たちに目を奪われて3秒後、徐ろに顔を上げ )
すごいな、もうこんなに。並ぶかもしれないけど、羽鳥はいいの?
もう、先輩のことなのに。ちょうどいいですね、あったかいし人いないし。
( さらりと流されるのはいつものこと。わざとらしく拗ねたように頬膨らませてみせるも、すぐに止めて。周りに見ている人がいないのだから、少しくらい問題ないはず。ぴたっとくっつく程ではないにせよ、少し近付いてベンチに座り。彼からの要望なら断る選択肢など思い当たらない。写真を見た途端彼の表情が明るくなったようで嬉しく思うと、当たり前だと頷いて )
美味しいものに辿り着くためなら待てますよ。それに、私は先輩が行きたいところに行きたいなって思ってるんで。ね?
そうだな。羽鳥が誘いにきてくれたのが今日でよかった。───ああ、決して明日も来いなんて意味じゃないからね。
( 僅かばかり距離が近い気もするが、気の所為かと指摘はせず。隣席へ彼女が腰を下ろした際に声を掛けれど、釘を刺すようにして揺るがなく一言を付随させ。膝上に置いたコンビニ袋から覗ける天然水のボトルに、惣菜パンと自家製のフルーツサンドで。快諾するような頷きに、胸のつかえが取れては嬉々と口角を上げて。終ぞ幼子にかけるようなトーンで喋りながらも睫毛の影が頬に落ちた顔を窺って。まるでデートの迎え、されど口にする当人に他意は非ず )
じゃあとことん付き合って貰おうか。授業終わったら1年の教室で待ってて、迎えに行くから。
……え、私は先輩が嫌じゃないなら明日も来たいです。勿論、忙しかったら控えますけど……
( 当然のように告げられた言葉に、自身としてはやや控えめに希望を提示。不安げにちらりと表情を窺って。迷惑を掛けたいわけではないけれど、如何せん会いたい気持ちが大きすぎる。恒例となりつつあるが、彼はどうだろうか。お昼休み、約束も出来てこれで一段落。バッグからお弁当箱と水筒を取り出し。普段は自身が勝手に三年生の教室に会いに行くだけ。逆はあまりないことで、彼から迎えに来てくれるだなんてデートのよう。ただそれを口にしたら来てくれなくなってしまうかもしれないと寸でのところで飲み込み。そっと噛み締めては自身の両手の拳を握り締めて無邪気に笑い掛け )
それって……ううん、嬉しいです。すっごく楽しみ。色々食べて満喫しちゃいましょう!
忙しくはないよ。羽鳥と過ごす昼休み、結構好きだし。けど、自分の都合も優先させなさい。俺との約束。いいね?
( 明確に発さずとも、既に日常の一部になった彼女との昼休憩に対して不満や不快感など一切も感じない。寧ろ日々の楽しみになりつつある事柄に、己の事ながら驚きを得ており。とは言え彼女にも人付き合いはあるだろう、歳上滲みた物言いで約束だと小指を差し出し。無邪気な笑顔が眩しく、取り繕う事もなく自然と表情を弛緩させては頷き )
勿論。それに遅くなったら送るからね。自転車は置いて帰るから徒歩になるけど。
……!んん、わかりました。約束です。
( 彼がこの時間を好きだと言ってくれた。はっきり言い表してくれたことに驚き、瞬きを数回。しかしそのすぐ後に続いた言葉には、困ったように眉を下げて。断れるはずもなく、素直に小指を絡めるとはにかみつつ約束を交わし。つい自身の願望を織り交ぜて喜びを表しては、嬉々とした様子で手を合わせて「頂きます」と口にしてからお弁当を開け )
え、遅くまで一緒にいてくれるってことですか?嬉しいっ。
羽鳥は良い子だから、約束を破る……なんて事は無いと思うけど。罰、作ってみる?
( 絡んだ小指を緩々と揺らし紡いだ言葉は内容とは相反し、悪戯っぽく笑んだ先に甘い蜜を彷彿とさせる雰囲気を纏い。律儀な後輩を揶揄したのならば、ちらと視線を向け様子を窺い見て。都合よく解釈されたものだ。瞠目したならば次いで小さく笑い溢しながらも、ペットボトルのキャップを捻り )
大した間違いじゃないけど、まだ羽鳥は子供だから。当たり前。
え……罰って、例えば?
( 彼が纏う空気が甘くてどきりと胸が高鳴る。まだ考えていることが読めない。揶揄われているだけか、本気なのか。やや緊張した面持ちで追い掛けて。きっと勝てっこないと思ってしまうくらいだが、いつか釣り合うようになってみせようと密かに決心。不満を口に出しつつ、ご飯を口に運んで )
私先輩と2つしか変わりませんよ。子ども扱いしないでくださいっ。まあ、確かに先輩の方がずっと大人ですけど……
……俺が作った試作品のスイーツの感想を貰う、とか。
( 絡んだままの小指を解き片手を顎に添えては、独り言ちるようにぽつりと溢し。先程まで醸していた甘い雰囲気が不意に鎮まれど、緊張感が僅かに滲んだ面持ちで彼女を見遣り。二口程水を嚥下し惣菜パンに手をつけたのなら、不満げな様子を隠さない彼女に拭いきれていない幼さを微笑ましげに横目で眺めつつ食事を進め )
ふたつは大きくない?──…ふ、すぐ感情が態度に出んの可愛いな。
ええ、そんなのご褒美……けど、感想を参考にするのはちょっとプレッシャーかもです。
( 罰と言うには易しい答え。実際その機会があったのならしっかりと考えて発言しなければならないな、なんてぼんやりと思い。不意の「可愛い」にどきどきしつつも、食指をぴんと立てて宣言。しかしそれは幼子が親に頑張るから見てて、と話すのに似ており )
私だって少ししたら立派な──……先輩が可愛い!綺麗!って思うくらいになりますから。
それは罰だから我慢して貰わないと。羽鳥は素直だから信頼してんの。
( 彼女の発したプレッシャーの一言に双眸細めては、然も当然とばかりに深く頷いて。続いて添えた言葉には偽りなく、淡々と、されども本心からの所感を唱えて。繰り出された宣言には数拍程の間ぽかんと呆気に取られたが、喉奥鳴らすようにくつくつと笑みを溢し。甘ったるい垂れ目をやや弓形にして、眼前にて立った食指と彼女の顔を見比べ。余裕綽々と発した思わせ振りな台詞は余りにも自然であり )
それじゃあ、俺の隣は空けて置かないと。立派になって俺の所に戻って来てくれるんだろ。
そんなこと言われたら答えるしかなくなっちゃうじゃないですか──いや、そもそも約束破るつもりはありませんけどっ。
( 通常運転の淡々とした口調で告げられる言葉は、自身にとってとても大きく。どうしても彼の一言に一喜一憂してしまうわけで、単純に喜びが沸きあがるも、仮定が実行に移されるのは罰となるときであると思い出せば首を横に振り。余裕な態度で平然と放たれた台詞は破壊力抜群で。驚きやら嬉しさやらが入り交じって混乱し、もはやショート寸前。耳を真っ赤に染めて、慌てたように注意を口にしつつ食事を進めるも、味など感じることができずに )
……!せ、先輩。それはさすがにずるいです。そんなの勘違いしちゃうじゃないですか。
……ふ、うん。羽鳥は偉いね。じゃあ約束破んないで付き合って。
( 大々的に宣言されては、その愚直なまでの可愛らしさに笑みが溢れ。今にも弧を描きそうになる口元を隠すよう、片手の甲をそっと宛てがい深く頷いてはやんわりと釘を刺し。彼女自身の時間を使って欲しい──そんな願いから、初めて見て取れた反応に満足気にしては惣菜パンをまた一口と頬張り。隣からでは染まる耳殼しか見えないものの、焦れた声色と台詞に目を瞠るもじきに顔を覗き見ようと上体を前屈みにさせ。煙に撒く言葉を添えては反応を窺い )
羽鳥は特別俺に懐いてくれてると思ってたけど、俺こそ勘違いだったかな。
そうですよ、私は偉いんです!──なんて。私が会いたくてたまらなくなったら先輩のところに来ちゃいますけど。
( 緩い調子でふざけたように言葉紡いでは笑みを溢して。せっかくなら会わない時間はとびきり可愛くなるために時間を使おうと考え。大丈夫だと頷きながらも、自身の意思で会うのは変わらないと前置きをしておく。不意に顔を上げると距離が近くて、端正な顔がすぐ傍にあって緊張してしまう。勢いと元気さは鳴りを潜め、ぽつりぽつりとやや小さめの声で答え。ちらちらと視線送りながらも、ついに堪えきれずに目を逸らして )
勘違いじゃ、ないです。私は西辻先輩のことが好きだから……期待持たせるようなこと言ったら本気にしちゃいますよ。
羽鳥ならいつ来てくれても歓迎するけど。俺も顔見たくなったら会いに行こうか。
( まるで蕾が開花したような笑みに対し、眩しげに双眸を細めては不意に浮かんだ案をぽつりと呟き。生温い風が通り過ぎる二人きりの中庭では、彼女の耳に届いたか否かは定かではなくとも紛れもない本心であり。そうする間にも惣菜パンを食べ終え隣人の話を傾聴する。徐々と与えられる視線が途切れた頃合い、真っ直ぐ射抜くような好意に勘づき、一片足りとも溢さず受け止めようと数秒間を置いて薄い唇を開き )
飽きられるのを恐れるくらいには、羽鳥を気にしてるつもり。……───なんて、回り諄いか。
そういうところですよ、先輩。
( 耳に届いた言葉に思わずぽつりと溢す。自分の時間を持とうとしたところで、離れるどころか会いたくなってしまうのに。ちらりと視線送っては目を細め。空になったお弁当箱を締め、水分を摂って喉を潤す。こういうときに流すことはしないで真摯に向き合ってくれる姿勢が愛しい。彼のカーディガンの裾をきゅっと摘まむと、甘えるように首を傾げて )
じゃあ、飽きちゃわないように繋ぎ止めておいてください。
( / お世話になっております。晴士朗くんが格好良くて日々の癒しになっております……!ありがとうございます。
今週末の17日、18日ですが、予定があるため終日お返事ができませんのでご了承ください。今後も連日お返事ができない場合は事前にご連絡致しますので、宜しくお願い致します……! )
さて、どういうところかな。
( 和やかに双眸を細めては小首を傾げて煙に撒き。実際の所、指摘を受けるべき言動は彼女の前だけ。ころころと移り変わる表情が愉快で──重ね非常に愛らしく。幾度も求めてしまうのは業だろうか、伏し目気味に視線を落としてはペットボトルを手慰み。甘える動作に一瞬瞠目するも、普段通りを装い包容力を模した態度でこくりと頷き。通知を知らせるスマホが画面が明るく光れば、一瞬現在時刻を表示する液晶へ視線を遣り )
望んでくれるなら、羽鳥が飽きるまで繋ぎ止めてあげる。……続きは放課後。一人で教室帰れる?
( / お世話になっております!乃愛ちゃんの愛らしさに背後共々メロメロになりつつある日々、多幸感に満ちた交流をしてくださり、こちらこそ感謝でいっぱいでございます……!
ご予定の程、把握致しました。ご丁寧に事前連絡ありがとうございます!晴士郎とまったりとお待ちしておりますね。当方も連日お返事が困難な場合は、ご一報致します……! )
わ、もうこんな時間……!?先輩といるとあっという間。
( 甘やかで温かくて、ほっとする。素敵だなあと視線を送っては微笑みを浮かべていて。気付けばそろそろ昼休みが終わる頃。もっと一緒にいたいし、時間の流れが早くて一瞬に感じられ。言われて初めて気付いたとばかりに目を丸くしては、名残惜しげにそっと立ち上がる。退屈な授業は長いのに、彼との時間はすぐに過ぎてしまう。冗談めかして話しつつ、つい長居してしまわないように歩みを進め。少し離れたところでお辞儀をしては、手を振って中庭を後にして )
大丈夫、帰れますよ。でも、放課後が楽しみで授業に集中できないかも──……じゃあ、また後で。楽しみにしていますね!
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