ヌシ 2023-10-31 10:51:57 |
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あ、俺も一緒にもど……力入んねえ(手を引かれ脱衣所に着くとこのままでは相手が風邪を引いてしまうと自分のバスタオルを手にし、渡そうと振り返った時には扉の近くまで進んでしまっていて一緒に戻ると口にする前に姿が見えなくなっていて。手に持っているバスタオルを仕方なく腰に巻き、深い溜め息を吐き出しながら椅子に座ると額に手を当てながら「ごめんな、凪」と不甲斐なさで一杯になり呟くように居ない相手に向けて謝罪の言葉を漏らして。しょんぼり落ち込んでいると目の前に人の気配を感じもしかして、と期待に胸を膨らませながら顔を上げると先ほどの爽やかイケメンで。失礼ながらもガックリとしてしまいながらも目前の人物は「それって全部さっきの白い彼氏?が付けたの?」とにこり笑顔で言われたのでなんのことだと一瞬理解が追い付かなかったが、すぐに痕のことだと気づくと顔を真っ赤に染め上げ慌てて浴衣を羽織って)
……なんか遅くない?
(一緒に戻るという相手の言葉にも気が付かず一直線に部屋まで戻れば自身の濡れた寝巻きを見てさすがに着替えないといけないと感じ、荷物の入ったリュックを漁れば、詰め込んでいた服を引っ張り出して。服といっても、いつもと同じようにパーカーと長ズボンというラフな格好で、スマホを手に取りゲームアプリを開きプレイしていれば、いつの間にか15分程経過していて。それでも帰ってくる様子のない相手に首を傾げ一人部屋の中でそんなことを呟けば、完璧主義な相手のことだからドライヤーで髪でも乾かしているのかもしれないと半分言い聞かせながら再びスマホ画面に試験を戻して。)
ちょ、なんなんだよアンタ!?(早く相手のもとに戻って迷惑かけたことを謝りたいと帯を締めてさっさと脱衣所から出て。すると、背後から明らかに自分に合わせて着いてくる足音に恐る恐る振り返ると、爽やかイケメンが目を輝かせながら興味津々な様子で否定しないってことやっぱり白い彼氏が付けたの?男同士ってどんな感じなの?と見た目とは裏腹にまるで子どものように質問攻めしてくる姿にやりづらさを感じて。悪意を一切感じられないのでどう対処して良いか分からず、悩んでいる内にここ俺の部屋だから色々聞かせて!と腕を掴まれればあまりの力の強さに青ざめいよいよ危険を察知したのか「凪…ッ!」と若干涙になりながら小さく叫んで)
…ねぇ、玲王に何してんの
(帰ってくるのが遅いと思ってからまた少し経ったあと、やはり遅すぎだろうと思い、もしかしたら変な人に絡まれているかも…最悪襲われていたり…なんてことが頭によぎってしまえばそれ以上ゲームを続行することは出来ず、スマホを枕元に置くと起き上がり、部屋を出ていくと廊下に立っているのは紛れもなく相手の姿と相手が風呂でぶつかってしまっていた相手だということに気がついて。立ち話をしているだけかと思えば、そうではないようです相手の腕を掴み、それを必死に抵抗していることが分かれば気がついた時にはもう体が勝手に動いていて。相手の身体を後ろから抱き締めるようにすれば、そのまま腕を掴んでいる男のことを睨みつけ、敵意が剥き出しで。)
っ、凪!(腰痛もあるが目前の人物より力が劣っていることに悔しそうに唇を噛み締め、部屋に入らないよう必死に踏ん張っていると背後から大好きな匂いに包まれる。顔を見なくても相手だと分かり安堵したのも束の間。彼の興味は一瞬で自分から相手に移り、また子どものように目を輝かせながら男同士ってどんな感じ?という質問を投げかけ、解放した腕が今度は相手の方に伸びてきたのでその手を思い切り払い除けると「凪に触んじゃねえ!あっ、向こうに俺らみたいな奴らが…!」とさらりと嘘を吐いて背後を指差せばまんまと後ろを振り向いたので、今のうちだと言わんばかりに相手の手を掴むとダッシュでその場から逃げて。なんとか部屋もバレずに戻ってくるともの凄い速さで鍵をかけ、必死に息を整えながらちらりと相手に目線を向けると「…助かった、ありがとな」と苦笑いを浮かべたまま礼を述べて)
いや、俺何もしてないから…。
(相手に向けられていた興味が自分が相手のことを抱き締め男の視界に入った途端、その興味の矛先は此方に向き。相手にしていたように腕を掴まれそうになるが、相手が振り払ったことで触れられることはなく。相手が男の背後を指さし、咄嗟に思いついたような嘘をつくと男はまんまとそれに釣られ後ろを振り向き、本当に信じるんだ…と呑気なことを思っていれば相手に腕を掴まれものすごい速さで部屋に入ると鍵を閉め、此方に視線を向けられると感謝の言葉を告げられ、此方は特に何かした訳では無いため首を振って。「ていうか、簡単に捕まらないでよ。」とジト目で相手のことを見つめ悪態をつき。)
いや、凪が来てくれなかったら今頃ゲームオーバー(礼を述べると何もしていないと首を振る相手。あの時、来てくれなければ間違いなくあのまま部屋に連れ込まれていただろうし、今二人揃って部屋に戻って来られているのも隙を作ってくれたおかげなのでこちらも否定して。ジト目で悪態を吐かれると後頭部を掻きながら苦笑いを浮かべ「たは、まさかあんな奴が居るとは思わねえじゃん?俺もすげーやりづらくてさ…あ、さっき濡らしちまったけど身体冷えてねえか?」と何処か引き攣ったような表情で話し、そういえば先ほど濡れた身体で相手に密着してしまったので心配そうに伸ばす手は僅かだが震えていて)
うん、それぐらいで風邪引くほど弱くないし
(面倒くさいと思いながらも行動に移したことが良かったようだが、10分でも早く迎えに行っていれば手を引かれることもなかっただろうなと考えながらも今そんなことを思っても遅いため、次からは相手の傍にいれるようにしよう、と相手のことを指摘できないくらい過保護になっていて。先程相手を寄せた時に服が濡れてしまったことについて言っているようで、心配そうに伸ばされた指は少し震えているのがわかるとその手を柔く握ってそう答える。「…怖かった?」といつもと変わらない眠そうな目で見つめながらそう聞き。)
(/1週間ほど返信が出来ず申し訳ありません、最近、少し多忙気味でして…。これからは返信速度を早めるように努めますので、よろしくお願いいたします。)、
なら良かった。………怖くねえよ!まだ朝食まで時間あるしちょっと寝ようぜ(身体は冷えていないので恐らく相手の言う通り風邪を引く心配はなさそうで、ほっと少しばかり安心したように肩を竦めて。怖かった?と尋ねられると予想外の問いだったのか目を見開き、なんで?顔に出てた?手でも震えてたか…?と緩く握られている手を凝視しながら頭の中でぐるぐる考えて。あんなことでビビってるなんて格好悪いし、何より相手に心配をかけたくないのでぱっと手を離し明るい笑顔で否定して、部屋の時計を確認するとまだ早い時間なので珍しく二度寝しようとベッドに乗り布団を被って)
(/多忙の中返信いただいてありがとうございます。凪くん背後様のペースで大丈夫なのでご無理なさらないでください;;いつもお相手いただいて本当にありがとうございます…!)
…わかった
(怖かったかという自分の質問に少しの時間を置いたあと握っていた手を離され、相手の得意な笑顔でそんなことないと誤魔化されると今追求してもどうせ言わないということは分かっていた為、それ以上聞かないようにして。珍しく朝早く起きたということもあり忘れていたが、朝食までまだ時間があるようで相手から二度寝しようと誘われれば相手がそんなこと言うなんて、と意外だと思いながらも布団を被る相手に続いて自分も布団の中に体を入れる。冷たかった布団も温まってきた頃、風呂に入ったばかりでよりサラサラになった相手の髪に触れるように頭を撫でれば「…玲王、怖かった?」と再度同じ質問を投げかけて。)
……ちょっと、だけ(自分と相手の体温で布団が温まってきた頃には手の震えも止まっており、短時間で色々あって少しばかり疲れたので、一眠りしようと目を閉じかけたところで相手の指が髪に触れたのでぱちりと目を開いて。こちらが口を開く前に再度同じ質問を投げかけられるとバレてんじゃん、と失笑すれば相手が確信を持って聞いているのなら隠し通せる自信がないので、相手の服をきゅっと緩く掴みながら一息吐くと少しだけ怖かったことを正直に伝えて。男に部屋に連れ込まれそうになって怖がってる御影玲王なんて最悪だな、と自分自身幻滅しそうなくらいでやっぱり言わなきゃ良かったと後悔しながら相手の様子を伺って)
…そう
(同じ質問を投げ掛けると、再度聞いたことで此方にはバレているということが相手には分かったのか観念したように白状したのを聞き、自分で聞いておきながら薄い反応をしてしまったことを少し後悔する。だが、相手が弱っているのにも関わらずそんなところも可愛いと思ってしまう自分はおかしいのだろうか、と心の中で思いながら、怖かったということをこれ以上考えさせないためにも寝かせることが必要なだと判断し頭を撫でる手は止めず唇に軽いキスも落とすと「おやすみ」と言って。)
…ふはっ、おやすみ(相手からの返事を構えていたが返ってきたきた言葉は“そう”のたった一言だけで、予想外だったらしくそれだけ?拍子抜けしてしまい。しかし、変に気を遣った言葉をかけられるよりずっと良く、何より相手らしくて安心したのか思わず吹き出し、唇に軽い口付けをされると嬉しそうに表情を緩めながら上記を述べると瞼を閉じて。無意識の内に気を張っているようでなかなか寝付けなかったものの、相手の体温と頭を撫でられる心地良さで暫くしてから眠りに落ち、相手の服を弱い力で掴んだまま小さく寝息を立てて。)
……
(此方の服を弱い力で掴み、小さく寝息を立てている姿はどんな動物よりもアイドルよりも可愛らしく庇護欲が湧いてくると思うのは自分だけだろうか、と思いながら風呂に入ったばかりで相手特有の匂いはしないが、石鹸のいい匂いが香り、それが心地よくて再び眠気が襲ってくる。今のうちに相手に手を出そうとしたあの男を一発やっておくべきか、と相手が寝ているのをいいことにそんなことを考えていながらも、何やら底知れない何かを持っている男に一般論を突き付けても何も聞かないだろうとひとり勝手に結論つけると、欠伸をひとつした後相手のことを抱きしめて眠りにつく。)
──…飯、行かねえと…(眠っている間に相手が色々考えていたことも知らず、アラーム無しで朝食の30分前に目覚めると顔を時計の方に向けぽつりと呟いて。朝は高級バイキングで、相手が面倒くさがるのは承知済みだが自分が何時ものようにおんぶして連れて行き、料理も取りに行ってあげれば問題ないと考えていたものの、もしかしたら先ほどの男も居るかもしれないと思うと気分が乗らず深い溜息を零して。かと言って自分の都合で相手の朝食を抜くなんてことはできず、少しだけ上体を起こし肩に手を乗せると優しく揺り「…凪、そろそろ飯行こうぜ。おぶるから」と控えめに声をかけてみて)
…ん~…
(肩を揺さぶられ起こされると、少し皺を寄せて唸ったあとゆっくりと目を開けて。カーテンからは明るい光が差し込んでおり、完全に朝になったんだと時計を見なくても分かり。相手のおんぶしてあげるから起きろ、という言葉には普段ならば喜んでそれを受け入れていたが、昨夜行為に至ってしまったことから相手は腰を痛めているだろうと思い「いや、今日はいい。腰、痛い?」と聞いてみる。痛くなくても無理をさせてしまったことは自覚しているためおぶってもらうのはやめておこうと考えて。)
!?…痛くないっつったら嘘になる、けど……(ゆっくりと瞼を開く相手を愛おしそうに見つめながら肩に置いていた手を頭に移動させるなり優しく撫でて。まさかのおんぶ拒否に驚きが隠せない様子で目を大きく見開き、俺なんかしたっけ、と一瞬不安になるが続く言葉に不安は消え去るものの、同時に羞恥心が湧いてくると真っ赤に染まった顔を隠すように俯けばボソボソと上記を述べて。先ほど温泉に向かった時も昨日の夜に比べると少し痛みが引いた気はしていて、調子に乗ってぴょんっとベッドから飛び降りた瞬間腰に激痛が走り涙目になりながら「も、問題ねえ…黙ってボスに任せてろ、凪」と腰を押さえている反対の手で親指を立てて)
(/突然背後から失礼致しますorz一年間お忙しい中お相手してくださってありがとうございます…!これからもよろしくお願い致します^^)
Yesボス、って言うと思う?
(予想通り、やはり少し痛みが引いたとはいえいきなり体を動かしたことで再び激痛が襲ってしまったのか腰を押えながら、そんな中でも此方のことを優先しようとする相手に嬉しいとも思うが、それ以上に自分の体に気を使って欲しいとも思って―昨夜こんなになるまで無理をさせてしまったのは自分だが―。上記の言葉をかけた後、あまりの痛さに涙まで浮かべている相手のところまで行くと「なんなら、俺がおぶってあげようか?滅多にないよ」とめんどくさがり屋の自分がこれからの人生で一度もしないであろうおんぶをしてあげようかと提案する。)
(/いえいえ、此方からも、いつもお忙しい中時間を割いて返信をしてくださりありがとうございます。もう一年なんて早いですね、これからも宜しくお願い致します。(蹴り可))
え、凪が、俺を、……おぶってくれんの!?(必死に痛みに耐えているとこちらに近づいてきた相手の口から思わぬ言葉が出たので、ゆっくりと顔を上げ瞬きを数回繰り返してから期待できらきら瞳を輝かせて。浴衣のままだと相手もおんぶしづらいだろうと思い、少し待ってほしいと伝えると鞄の中から服を取り出しさっと着替えて。着替えを済ませると何処か得意気な表情を浮かべながら相手の方に体を向ければ「じゃーん!今日の為にパーカー買ったのだ!どうよ、凪」と相手もパーカーだと踏んで用意したらしく、腰を気遣い控えめに目の前でくるっと回ってみせるとわくわくと返答を待って)
うん、特別にね
(おんぶの提案をすると、期待の籠ったキラキラとした視線を向けられそんなに嬉しいものなのかと思いながら、恋人である相手だから特別だと伝える。少し待ってほしいと言われ、首を傾げた後相手の言う通り待っていればパーカーに着替え戻ってきた相手を見るなり「おー」と感嘆の声を上げる。普段ユニホーム姿や私服だとしても相手らしいオシャレな服しか来ていなかったのに対し、パーカーというダボッとした服を着ているのを見るのは新鮮で。それに加え、おそらく自身とお揃いにしようと考えて買ってきたのだと考えると愛おしくて思わず抱きしめ「似合ってるよ、玲王」と声を掛ける。)
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