斎藤 悠介 2023-09-13 21:51:55 |
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あー……えっと、ちょっと前に見た小説の後書きに書いてあったんだよね。この場所も、今から行く所もそうだけどその作者が訪れた時にアイデア湧いたって。
それで天羽くんの悩み、なんか解決出来ないかなって
( 再び繋がれた手、つい表情を緩ませつつ歩みを進めるがふとした質問に少し動きを止めて苦笑いしてしまう。自分で1から調べて決めた所ならドヤ顔で話すのだがそうではない。実際は他人の二番煎じで、少々気まずそうに話す。一緒に行こうと話した時も正直思いつきだった。何故だか彼と出かけたくて記憶の片隅にあった小説の場所の話をだしてしまった。でも口にしていることは本心で )
へぇ…!そうなんですね。
アイデアが湧くかはまだ分かりませんが、さっきの場所を見てから今まで悩んでいたことが不思議とすっとなくなっていくような感じがしました。ちょっと思い詰めすぎてたみたいです。
( この場所を知ったきっかけを聞けば、なんだか素敵な話だなと思い。相手にとっては多くの生徒のうちの1人である自分に、こんなにもよくしてくれるなんて、こんなんじゃ身体がいくつあってもたりないんじゃないかと思う。しかし相手のおかげで悩んでいたことはすっと自分の胸から消えていて。)
ほんと?それは嬉しい。
今から行く所も凄く素敵だと思うよ、アイデアが湧くかもとか関係無く楽しんで。
( 彼の悩み事が無くなった、それだけで此処に来た意味があって心が少し弾む。この後も綺麗な景色の場所に行く予定で、彼の綺麗なわくわくした瞳が見れると思えばこちらも気分が上がってしまう。手を引き洞窟を抜けてバイクの所まで歩けばヘルメットを被り、相手にも被せてバイクに跨り )
さ、次の場所に行こっか。
( / 遅れて申し訳ないです!身内の不幸がありましてバタバタしておりました。(親しくない方なので心象は大丈夫です)上げありがとうございます!見つけやすかったです! )
はい!
( こんなに風景をみて気分が高揚し、純粋に楽しむことをしたのはいつぶりだろうか。絵画を描くことにとらわれすぎていたんだな、と少しばかり自分に苦笑し、また相手の後ろに腰を下ろす。次は一体どんな場所に連れていってくれるのだろうか。また動きだしたバイク、心地よい風を感じながらワクワクとした気持ちで)
(/お久しぶりです!私も実はリアルが忙しく顔を出せずにおりました。昨年私もこの時期に身内の不幸があったのでバタバタは想像できます。気づいてもらえてよかったです!)
( 動き出す車体、風が髪を揺らす。安全運転を心掛けつつ走らせて次の場所へ、着いたのは一面色とりどりのコスモスが咲いている丘で )
凄く綺麗だね、ネットで検索して見てはいたんだけど実際見たら本当に綺麗だ
( 停車し、ヘルメットを脱いで視界いっぱいに広がるコスモスの風景を見て思わず言葉が漏れる。ピンクや白、黄色や茶色のコスモスが咲き乱れていて目を奪われ )
( /お久しぶりです~!良かった…本人様の事を気にしつつ多忙な日々を送っていたので…今後もよろしくお願い致します!(蹴可) )
、わ……!
( バイクから降りた先、一面に広がる色とりどりのコスモス。あまりの綺麗な光景に言葉を失ってただただそれに目を奪われてしまう。その丘を歩きながら、しばらくしてふと幼い頃の記憶を思い出してはそれを話し始めて。)
昔、コスモスを母に送ったことがあるんですけど、コスモスの花言葉について教えてもらったことを思い出しました。ピンクは「純潔」、赤は「愛情」、白は「優美」、黄は「自然美」、茶は「恋の思い出」だったかな。先生は何色が好きですか。
( 幼い頃に母から聞いた花言葉。あの頃は意味がわからなかったけど、今になっては何となく色とその花言葉が一致しているように感じて。ふと相手に問いかけてみては)
俺は茶色のコスモスが好きかな、他より目立たないけど慎ましく綺麗で本当に美しい…天羽くんみたいだね、天羽くんは何色が好き?
( 目をキラキラさせている相手に目が離せず、連れてきて良かったと少し笑みを浮かべてしまう。共に丘を歩くゆるりとした時間、元々他より地味な茶色のコスモスが好きで、更に花言葉を聞いてもっと好きになった。問い掛けに足を止めるとするりと相手の頬に手を当てて穏やかに微笑み )
え?
…白かな。
( 相手が茶色を選択するとは予想しておらず、それに対しても意外という意味で驚いたのだが、その後に続く自分へのあまりに綺麗すぎる例え文句にどういう反応を示せば良いのか分からず。さらには、頬に触れる手に心臓は早鐘をうち。視線を彷徨わせながら、呟くように言葉を絞り出して )
…、先生は俺の事褒めてくれますけど、その言葉が自分にあてはまるとは思えなくて。なんていうか、なんて反応していいのか分からない、です。
( この胸の高鳴りが一体なんであるのかはまだ分からないまま、つむぎ出した言葉からは自分への自信のなさが含まれており。)
白、いいよね…穢れなくて純粋。
…ふ、なーにそれ…可愛すぎるんだけど。
( 珍しく人がおらず、陽の光に照らされ花の咲き乱れる丘を傍に動揺している相手の言葉に軽く笑えばコツりと額を合わせて目を合わせ )
俺は、一目見た時に天羽くんの事すごく綺麗だと思って目を離せなかったよ。今回こうやって出掛けて、更に気になったし…
( 正直に言えば彼に惹かれてる。自分の立場を自覚してても伝えたかった言葉を話すとパッと離れて冗談交じりなように相手を肯定して笑えばよしよしと頭を撫でて )
…!!
( 相手の端正な顔が目の前に近付いてきたことには、咄嗟のことに動くことが出来ず。額が合わさった後に視線が合わさり、また一段と心臓がうるさくなって。冗談だとでもいうように離れた相手をなんとも言えない表情で見て、冗談だとしても男相手に言う言葉では無いだろうと思いながらも、こんなことを他の生徒にも言っていたとしたら、勘違いする生徒は男女関わらず数しれないだろう。そうじゃないにしても、学校で1番人気のある先生なのだから絶対モテているに違いない。)
…先生、絶対モテますよね。
モテる…うーん、どうだろうな。
俺は君の気が引けるだけでいいんだけど…て言っても信じてもらえないかな?
君以外に、こんな事言ったりしないよ。なんなら、プライベートでこうやって出掛けるのも初めてだし……あのね、先生、君の事が好きみたい。
( モテているかどうかは曖昧で、女生徒からアピールや手紙は受け取っていて立場を利用して全て拒否している為に苦笑いではぐらかす。綺麗に咲いているコスモスを横目に少しだけ深呼吸する。話したい事があるが相手は生徒、しかも同性で引かれる可能性もある。そんな中でも今言っておきたいと口を開けば困ったような表情で小さい声で告げて )
…、…え?
( 暫く反応を伺うように見ていたが、他の生徒にはこんなことはしないと言う。話を聞けば聞くほど、まるで自分が特別だとでもいうような言い回しに、流石に戸惑い辺り一面に咲くコスモスにわざと視線を向けた。だけど、弱々しくもはっきりと聞こえた「好き」という言葉に、また相手へと視線を戻せば思考回路は完全に停止してしまっていて。しかし好きと言われてまるで嫌な気持ちはなく、むしろその逆だからこそ戸惑いが大きく)
そ、その「好き」って…恋愛感情の「好き」ですか?
( ハッと我に返ると、おそるおそる質問をして。それも、自分は恋愛というものを経験したことがなく、これまでにそういった感情を持ち合わせたことがない。しかしながら相手に対する胸の高鳴りはもしかして、それと同じなのだろうか。未だ自分の中で答えが出ないのか、眼鏡のレンズ越しに瞳が揺れ)
……─そう、恋愛感情の好き。
良くないって分かってるんだけど…天羽くんだけにこういう事したいし、手も繋いだりしたい。出会って間もないし、こういう関係だし、変って思われても仕方ないんだけど。
( 戸惑いなのか、相手のレンズ越しの揺れる瞳と目が合うと微かに微笑んで静かに告げる。もしかしたら一目見た時から好きだったかも知れない。目を引く生徒だとは思っていたがそれ以上の感情を抱いていたと思う。バイクで後ろに乗って触れていた時、手を繋いだ時や湖やコスモスの丘を見て目を輝かせた相手を見ていて更に好きという気持ちが高まりつい口から出てしまった )
…天羽くんからの返事は全然後でいいからね。
( あくまでこの休日は彼の息抜きとなればと思って出掛けていて、追い詰めたい訳ではない。穏やかに笑ってポンポンと頭を撫でるとそう告げて )
……、
先生に言われたことは嫌じゃないというか…嬉しかったです。関係上よくないのかもしれませんが、俺は変だと思いません。
だけど、…まだよくわからなくて…もう少し考えさせてください。
( 相手からの言葉を自分に当てはめれば、手を繋ぐこともこうやっていることも、どれも楽しくて。だとするなら自分の相手への感情が恋愛のそれなのか。考え始めたら分からなくなってきてしまい。とにかく、嫌ではなかったということを伝えなくては、と少し途切れ途切れになりながらも一生懸命伝えて。この中途半端な気持ちで相手に答えてしまうのは違う気がする。)
ふは、やっぱり好きだなぁ……ありがとう。ゆっくり考えてね、俺はいつまでも待てるから。
( 一生懸命な返答を聞いて表情が綻んでしまう。ポツリと呟いた後にゆるりと微笑むと、陽に当たって輝くプラチナブロンドの流れる前髪に軽い口付けを。その時にひらりと2人の横を飛んで行った蝶に目線を移して話を変え )
…アゲハ蝶だ、なんか久々に見たかも。
花言葉とかと同じ様に蝶や蟻、他の虫にも何か意味があるらしいね。アゲハ蝶は確か「幸運のサイン」「変化の象徴」だったかな?
どれも過去の人間のこじつけだと思うけど、意味があって素敵だよね。
( コスモスが広がる丘にひらひらと綺麗に舞う蝶を見てふと思い出した事を口にすれば目線を相手に戻し、「行こっか」と止めていた足をまた進めて )
( 前髪に触れた感触に思わず顔を真っ赤にして固まってしまい。しかしながら、目線の先に舞うアゲハ蝶を相手と共に見つめ。まさか花だけでなくこういったことにも意味が存在していることを知らず、相手の言うようにたしかに素敵だと思い。)
じゃあ、何かいいことがあるかもしれませんね。
( 再び歩き始めては、この先きっと何かいいことがあるのかもしれない、なんて思って小さく微笑み。)
そうかもしれないね。
…─手、繋いでもいい?
( パッと赤くなった相手の頬、愛おしさが湧き出てきて口角が上がってしまう。その後ゆっくり歩いてコスモスの丘を楽しんでいたが折り返し地点に到着し、バイクが止まっている駐車場へ戻る最中にふとそちらを見ると手を相手に差し出して )
…!はい…。
( 丘を歩きながらコスモスの写真を撮ったり、あとはその景色を目に焼き付けたりして歩いていけば、再び差し出された手。さっき来たときに手をつないだが、そのときと今では違っている。ドキドキしつつ、頷いて相手の手に自分の手をそっと重ねて。)
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