一見さん 2023-06-23 07:14:57 |
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(/此方の初回ロルが多少長くてすみません…!返しやすいように適宜カットしても構いません。今後のロルはこれより短くなるので其方は無理に此方に合わせないようにしなくて大丈夫ですので。)
…どうも。藤堂です。
(20の頃に育った孤児院から出て、それ以降ずっと一人暮らしを続け、とうとう三十路になったがその間恋人のこの字もなく、己には縁遠い話だと割り切り、今日も今日として黙々とクライアントの要望通りのプログラムを完成させるため、作業に没頭していたがふとインターホンが鳴った音と共に聞こえてきた明るい声色に、作業の手を停めてパソコン用に掛けていたノンフレームのブルーライトカットメガネから牛乳瓶の底の様な瓶底の伊達眼鏡へと掛けなおし、己の服装は長年着続けてくたびれた感じが出ている七分袖の無地のグレーのTシャツに黒のスウェットパンツという格好だが問題ないだろうと、部屋の扉へと向かいながらそういえば空き室だった隣から引っ越しの際の様な物音がしていたことを思い出しつつ、内側のチェーンロックと内側からロックを解除して、ゆっくりと静かに扉を開けると、インターホンを鳴らした人物を短い挨拶と表札に書かれた通りの苗字を名乗りながら出迎えようとして)
(了解致しました。
わざわざお気遣い頂き、感謝致します。)
あっ、ども~!今日から隣の部屋を借りてる、熊谷って言います!つまんないものですけど、これどーぞ!
(ドアを開けて出てきた相手は、直哉が想像していたよりも少し年を食っていた。おそらくは三十路くらいだろうか?とにもかくにも人懐こい営業スマイルを浮かべ、軽く頭を下げる。思い出したように桐箱に入っている素麺を相手に手渡し、それとなく相手の部屋に目を配ってみた。実家のように掛軸も無ければ日本刀もない、ごく普通のカタギの部屋であることに少々ホッとしたらしい)
これはご丁寧にどうも。…俺、隣ですし基本部屋にいるので何かあったら相談位乗りますよ。
(インターホンを鳴らし隣に引っ越してきたのは若者特有の明るい大学生風の青年であり、特筆すべきはかなりのイケメンであること、その相手が人懐っこい笑顔のまま頭を下げたのち、引っ越しの際の挨拶に渡す品物を差し出してきたが、高級感のある桐箱だったので内心本当に大学生か?等と思いつつ爽やかな好青年といったような印象の相手に少しだけ絆されたのか僅かに微笑みを浮かべながら世話焼きな面を出しつつ受け取り、相手が部屋の中へと目配せすれば一人暮らしの男性らしくシンプルな内装や家具で纏められているが、床に座って作業するのに最適な高さのテーブルの上にはシンプルな黒いデザインのディスクトップパソコンとその周りは何か資料や本などが置かれているのが見えるだろう)
あ、じゃお言葉に甘えて~!俺料理とか趣味なんで、ちょいちょいお邪魔するかもです!
(我ながら少々引越しの挨拶で桐箱は大仰すぎないか親父、とハラハラしていたが、無事に桐箱を受け取ってもらえて安心したのもつかの間。相手からの言葉にぺこり、と頭を下げ、営業スマイルの口元を更に緩めて歯を見せてみる。そんなときふと、『近所のカタギと馴染めなければ実家に戻ってこい』と家を飛び出した自分の背に父の投げかけた言葉を思い出し、絶対戻ってやるもんかよ、と内心毒づきながら早速『作りすぎる』今日の夕飯を考えているようで)
料理が趣味なんてすごいですね。…では、そろそろ仕事に戻らないといけないので。
(多少桐箱に引っ掛かりを覚えたものの、初対面で突っ込むべきことでもないし、相手は大学生と思われるのでご近所付き合いはそこまでないだろうと、先程の相談に乗るというは半分は社交辞令のようなもので、そんなことは露知らず笑顔を更に緩ませ歯を見せる相手に、ふとやりかけの仕事の事の納期が頭をよぎり、会話を切り上げようとして)
あっ、仕事中だったんですか?すみませ~ん、わざわざ出てきてもらっちゃって!じゃ!
(相手の言葉に反応し、慌てた様子で再び頭を下げると踵を返し、申し訳無さそうな声で謝罪しつつ部屋へと戻る。自室のドアを閉め、鍵をかけた後は楽しげに鼻歌を歌いつつ夕飯の準備にかかり)
いえ、お気になさずに。
(己の言葉に反応し、慌てた様子で頭を下げ、申し訳ないといったような声で謝罪をしつつ部屋へ戻っていったので、己も自室の扉を閉めると内側のロックとチェーンを掛けてから、キッチンへと立ち相手から貰った桐箱を開けると中身は素麺であり、木箱入りの素麺の保存の仕方等をすぐに電話に出られるようにスマホは肌身離さず持っていたため、調べてその方法通り木箱のまま直射日光に当たらない暗い場所で、できる限り涼しく湿度の低い環境の所へしまうものの、今日の夕飯はいっそのこと素麺にでもしようかと、料理の腕は長年の一人暮らしの経験からある程度は出来るため、スマホで素麺のアレンジレシピを調べていて)
(冴子を直哉の姉という設定に変更致しました。不都合などあれば修正致します)
ん~…なんか上手くやれそうな気はする。
ねーちゃんもそれなりにやってんだろ?ん、それならいーんだけど。
(夕食の準備中、ふと携帯が震えて着信を告げる。表示された名前は『冴姉』、直哉はコンロの火を止めて応答ボタンを押し、明るい声色でその電話に答えた。電話の相手は姉らしく、家を飛び出した弟に上手くやれそうか、体調はどうかなど取り留めのない話を小一時間ほどした後、通話は終了する。携帯を尻ポケットに捩じ込み、再び料理を再開するーしばらくして、ダイニングテーブルには大量の野菜炒めが盛られていた。適当な皿に移し分け、『隣の熊谷ですー!野菜炒め作り過ぎちゃったんで食べてもらえません?多分5人前くらいあるんすよー!』と隣の部屋のインターホンを鳴らして呼びかけ)
(/大丈夫です。娘も何か息子との接点を思い、同い年なので同じ高校に通っていた元クラスメイトかつ唯一息子の事を偏見を持たず接した友人であり今でもちょこちょこ連絡を取り合っている仲だが双方恋愛感情はなし、という感じにしようかなと思っていますがよろしいでしょうか?)
…もしもし?あぁ、こっちは特に変わりはないよ。そうだ、隣にすごいイケメンが越してきてな。こんな俺でも明るく接してくる良い人なんだ。俺が人の事の話すのは珍しい?そうかもな。彼とは良い関係が出来そうだと思っているかもな。
(スマホで素麺のアレンジレシピを調べながら、今日の夕飯になりそうなものを探していたが唐突にスマホが着信を告げる音とバイブレーションに驚きつつ、画面に表示された名前をみてふっと表情を緩ませながら電話に出ると、それは己が高校に通っていた時に己の事を特に弄りもせず普通に接してきたクラスメイトかつ良き友人が、今でもちゃんと生きているか人付き合いは大丈夫かと心配する内容で、此方は変わりがない事を伝えつつ今日あった出来事を語ると、己が人の事ましてや初対面の相手をこうも褒めるのは珍しいと言われて、それを肯定しつつ他愛もない話を少々したのち電話を終えると、ちょうどよくインターホンと先程の明るい声色が聞こえ、その内容にあれは社交辞令ではなかったのかと驚きつつ、部屋の扉の前にいきチェーンを外し内側のロックを外すと、先程と変わりない扉の開け方をし「…わざわざありがとうございます。ちょうど夕飯を何にしようか迷っていたんですよ。」と扉の前に居る相手に作り過ぎたものをわざわざ持ってきてくれたことに感謝するようなことを述べて)
(ご了承頂きありがとうございます。勿論大丈夫ですよ)
いえいえ!俺も昨日まで実家暮らしだったんで、ついつい実家のノリで作っちゃって。
(出てきた相手からの言葉になはは、と眉を下げてはいるが、満更でもなさそうな苦笑いを浮かべつつラップで包まれた野菜炒めの皿を差し出し、『多分食べれないことはないと思うんすけど、実家がむさ苦しいもんで…味、ちょっと濃いかもです』と全体的にソースで茶色になった野菜炒めを見つめながらそう付け加えてみて)
(/そう言ってくださって一安心です。では背後は一旦失礼します。又何かありましたら小さい事でもいいので呼んでください。)
そうでしたか。料理が趣味なのはその名残なんですね。
(己の言葉に眉を下げているものの、何処か満更でもなさそうな苦笑いに引っ越しの挨拶をしてきた相手の言葉を踏まえた返答をし「…大丈夫ですよ。味がある程度濃い方がご飯にも酒のツマミにも会いますから。」と差し出されたラップに包まれた野菜炒めが乗った皿を見れば、全体的にソースで味付けされたであろう茶色に染まった野菜炒めに、あまり味の濃い物は一口二口ぐらい食べればいい方なのだが、折角の相手の好意を無下にはできないと愛想笑いを口元に浮かべつつ差し出されたそれを受け取とるが、それは苦笑が混じった愛想笑いに見えるだろう)
あ、食べられなさそうだったら捨ててもらって大丈夫なんで!
(目聡く相手の反応を伺い、相手が皿を受け取ったところで、軽い調子の声でそう付け加えては夕飯をラップもしないまま放置してきたことを思い出したらしく、『あ!…絶対冷めてる…んじゃ!』と肩を落とした後頭を軽く下げ、慌ただしく自分の部屋へと戻り)
あ、いえ、そういうつもりでは…!
(己の苦笑いが混ざった愛想笑いを見て軽い調子の声だが食べれなければ捨てても言いという発言に、完全な愛想笑いが出来ていなかったことを察し、慌てたように訂正する言葉を述べるものの、恐らく作っていた野菜炒めをそのままにしていたのだろう、料理が冷めていると言い残し慌ただしく部屋に戻っていく相手の背が消えるまでしばし呆然とした様子で見送っていたが、はっと気づいたように己も自身の部屋の中へと戻ってゆき「…何故、俺は満足に愛想笑い一つも出来ないんだろな…。」と貰った野菜炒めと引っ越し祝いに貰った素麺で夕食の準備をしながら先程の相手とのやり取りを思い返し、折角良い関係を築けそうだと友人にも良い報告が出来たというのに、自分自身が情けないと嘲笑うような乾いた声でため息をつきながら呟き)
…あー…やっぱ冷めてんじゃん!最悪!
(相手の顔をろくに見もせず、自室に戻ってみれば案の定、先程まで湯気を立てていた料理はすっかり冷めきっていた。悪態を吐きながらも電子レンジに皿を放り込み、しばらくの間携帯を触っていたが、電子音と共に湯気を立てる料理が出てくれば黙々と食べ始め)
…ん、やっぱり少し濃いな。
(貰った野菜炒めを一口食べ、味の濃さは思った通り濃く感じ、完食するには多少工夫しようと素麺を一人で食べるぐらいの量を茹でてから野菜炒めをしっかりと素麺に味がつくように混ぜ合わせ、試しに一口食べて味の濃さが丁度良くなったのでキッチンに立ったまま手を合わせてから食べ始めて)
ん~…どうしよっかな。
(料理を食べ終わり、皿を雑に洗って乾かすとソファに寝そべり、姉からの連絡に目を通す。『父さんが色々聞いてきてるけど、何も教えてないから安心して』と端的なメッセージに『さんきゅ』と返信をするとスマホをスリープ状態にし)
…ふぅ。ご馳走様でした。
(キッチンで立ったまま黙々と食べ進め、やがて食べ終わったので使った食器や鍋等を丁寧に洗うが、相手から皿ごと貰ったことを思い出し、皿に汚れや水滴等ついていないかどうかを念入りに確かめてから、皿は相手の元に返そうと万が一落として割らないように小さめのコンビニなどで貰える袋に入れて「すみません。隣の藤堂ですけれど。」と部屋を出てインターホンを鳴らす前に小さく深呼吸してから鳴らしてから己がどこの誰なのか名乗って)
あっ、はーい!
(少しの間うたた寝していたらしく、インターホンの音で目を覚ますと慌ててドアチェーンとドアロックを外し、少々眠そうな顔を覗かせる。相手の手にある皿を見ると『わざわざ持ってきてくれたんすか?ど~もです!うおー、俺が洗うのの五倍くらいキレーじゃん!』きれいに洗われた皿について若干オーバーすぎるほどのリアクションを見せる。一通り皿へ反応した後、『藤堂…さん?でしたっけ。絶対仕事とかできる社会人でしょ?』と笑って)
…あ、眠っていたところ起こしてすみません。
(インターホンを鳴らせば、しばらくしてドアチェーン等が外れる音と同時に扉が開けば、部屋の主である相手がどこか眠そうな顔をしていたので起こしてしまった申し訳なさから謝って「はい。そ、そこまで持ち上げなくても…。」相手の問いかけに小さく頷くものの、己が洗った皿の綺麗さに多少オーバーすぎる反応に面と向かって褒められ慣れていたため、少々照れさが混じったような声色で謙遜し「…いえ。俺なんて、ただのしがないプログラマーですよ。」と己の事を過大評価している相手の言葉に、もし相手みたいに明るくいられたら普通に会社勤めの会社員になっていたのかもしれないという考えがよぎり、少し間を置いた後に自分など取るに足らないつまらない人間だと、眉を下げ相手から視線を他へとやりながら己の職を明かし自分の事を卑下し)
プログラマー…?って、あれっすよね?IT関係って奴。
(相手からの謝罪には明るく笑いつつ、『いえいえ、逆に起きれたんで大丈夫っすよ~!』と返す。相手の反応を若干気にしつつも、耳馴染みのない単語を脳内から引っ張り出し、『あ、そういえば俺の友達にもいますよ!IT系志望のやつ!高橋っていうんすけど…』と取り留めのない話を)
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