匿名さん 2023-04-22 12:13:08 |
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無理はするな
(仕事をする上でいちばん大切なのは体だと分かっているから、明らかにフラフラな彼女の肩を抱いて。人間の造形などでその人の本質はは語れないと思っている為、彼女を美人やお酒に付き合ってくれるいい子なんて言われても少々ピンときてない様子で。噂には可愛いだとか聞いたことはあるが、ほとんど流して聞いていて。
彼女の尽力のおかげか会食は上手くいって、一息ついたところで彼女を見ると1人では帰らせられない状況なのは火を見るより明らか)
家はどこだ、俺が送る
っ…、本当に大丈夫ですっ…
ありがとうございます。
(肩を抱くように触れられれば酔っているのも手伝ってかドキッと心臓が跳ねてしまい。
そして彼を見ると顔が近くてドキドキと鼓動が早くなり、やっぱりかっこいいな…なんて一瞬プライベートな感情が溢れるもなんとかすぐに切り替えれば視線を逸らし。
仕事を完璧にこなす彼にこんなだらしない姿を見せたくはない、呆れられたくないという気持ちが強くなればそっと彼の胸を押すと大丈夫だと言って微笑みながらお礼を言い)
一駅分なので、全然大丈夫ですっ
では明日…、午前中は企画部のプレゼンが入っていたので、よろしくお願いします。
…おやすみなさい
(こんな酔った状態で彼といたら心臓がもたないと思いながら距離を保つ為に遠慮をするつもりでいて。
大丈夫だと話してから酔いの中でもギリギリまだ正気なのをアピールするように明日の予定を伝えれば最後に頭を下げるとおやすみと言ってから彼に背中を向けて歩き出し)
帰宅途中に倒れたりしたらこちらが困る
俺も帰り道がそちら方面だから遠慮をするな
(少し冷たい言い方になってしまったが、きっと彼女はこう言わないと頷いてはくれないと判断した結果で。自宅は逆方向だが一駅分なら問題ないと嘘をついて。そんな酩酊状態でも仕事のことを口に出す彼女に責任感があるのかと感じて。先程肩に触れた時だって体温の上昇が手に取るようにわかったのも心配で)
今回は俺のためと思って甘えろ
…でもっ……
(少し歩き出したところで引き止められてしまうと戸惑ったように見つめて。
甘えろという言葉に眉を下げては彼に迷惑をかけたくなかったのにと思うとまだ遠慮しようとして。
しかしもう断り切れない気がすれば彼の優しさを断るのもいけないような気がすると視線を逸らせば申し訳なさに弱々しく)
すみません…、ありがとうございます…。
俺の手は取れるか?
(お礼を言う彼女に小さくうなづいて、彼女の方に自分の手を差し出して。それすら出来なかったら車でも手配するかなんて考えて。こんな風になるのならあまりお酒の席に呼ばない方が彼女のためかと心配して、次からは男か工藤さんのお好きな女性が給仕をしてくれるお店に行った方がいいと、自分の頭の中で考えをまとめて)
これからは無理をしなくていい
次からは俺だけで行く
………はい…
(差し出された手を不思議そうに見るが彼の言葉に驚いて目を見開いて固まってしまい。
ずっと憧れの、想いを寄せている人の手に触れるのかと戸惑ってしまいながらもお酒のせいにすれば許されるかもと少し気が緩めばそっと彼の大きな手に自分の手を乗せて)
…すみません。
でもなるべく行ける時はご一緒したいです…、お酒は自分でうまくセーブするので…
(毎日自分の仕事を精一杯こなしている立派な彼の秘書なのに、甘えていてはいけないという気持ちが湧いてくればなるべくは秘書として同伴したいという気持ちを伝えて)
___________
大丈夫ですよっ
歩けないと思ったら直ぐに言ってくれ
(自分の無骨な手に乗った彼女の手に少し驚いて。あまりの華奢さに乗っているのかと錯覚を覚えてしまうくらいに。手から伝わる体温も高温で、かなりの酩酊状態なのが伺えて。ゆっくりと歩きながら、彼女の言葉に返事をしながら。なるべく行きたいという彼女に熱意があるのはいいが、やはり体のことが心配で。それでも自分がいればいいかと判断して)
…今回は上手く止められなかった俺が悪い、次からは俺も善処するから、同伴してくれるか?
(/ありがとうございます!!)
…もちろんですっ
よろしくお願いします
(社長の手に触れてる…とつい気持ちが高まってしまいより酔いが回っていくような気がしていて。
チラッと彼の顔を見たりしてしまいつつ今後も同伴をと言われれば呆れられてなかったと安心すると嬉しそうに笑顔になり。)
社長は…、とっても優しいですね
お仕事もとっても真面目で…凄いですっ…
(ドキドキと騒ぐ鼓動が少し心地よくて、初めて彼を見た時を思い出してしまい。
微笑みを浮かべながらゆっくりな口調で、周りからは怖いと言われることも多い彼だが秘書としてそばにいるからこそ沢山の優しさも感じている為改めてそれを伝えて。)
俺はきっと周りから見たら疎ましいくらいに頭が固い人間だ、お前の思っているような優しい人間ではない
(女性とこうして手を繋いだことなんてほとんどなかった為か力加減が分からずにいて。女性の方から迫ってくることは多かったが、自分からエスコートすることなんてほとんど無くて。優しいなんて言われても、自分自身が1番自分に対しても周りに対しても厳しいと思っているから、そんな言葉を信じれずに。真面目という所は否定せずにいて。)
…家はどこだ
…そこの信号を渡ってすぐのマンションです。
(手に感じる彼の温もりに意識が向いてしまいそうになるのを耐えながら、目が周りふらつく足も必死に力を入れてなるべく彼に迷惑をかけないようにして。
優しい人間ではないと話す彼を見てはそんなことないのにと眉を落とし。
家を聞かれると少し忘れていたが自分たちの周りを見て、ちょうど会食の場所が近かったおかげもありすぐにもうすぐ家に着くのがわかると答えて)
そうか、あと少しだな
(彼女がこちらに迷惑をかけないようにしているのはすぐに分かっていて。こちらにもっと体重をかけろと言いたげに、彼女の華奢な手を少し強く握って。
優しいだなんてそんな言葉に絆される自分ではない、そんな褒め言葉ひとつに心を動かされるなんて自分であっていいわけではない。
自分はマンションの下で帰ろうと思っていたが、彼女のフラフラしている様子に心配そうに眉を下げ)
…1人で部屋に上がれるか?
……はい、大丈夫です。
(手を強く握られると驚いて目をまん丸くさせて彼を見上げ、でもなんとなく心強いような、頼りになるのを感じながら歩けば部屋に上がれるかという問いかけにそこまで甘えられないと微笑みながら答えて。
やがてマンションのエントランス前までつけば足を止めて手を離すと)
…ありがとうございました。
すみません、迷惑をかけてしまって
__________
こんにちは!
そろそろ飛ばしても大丈夫そうですか?
(自分が手を握るとビックリしたような様子を見せた彼女に気づき、すぐに手の力を緩めて。離れる手をゆっくりと離して。迷惑だなんて思ってなく、むしろ責任を感じていて。流石に明日はその状態だと会社には来れないだろうと判断して)
今日はゆっくり休め、明日は休みにしておく
(/大丈夫です、よろしくお願いします!)
いえ…、なるべく出社したいです。
どうしても無理だったらすぐに連絡をするので
(明日は休めと言われると困ったように彼を見つめて。
お酒に負けて仕事を休むなんて、彼なら絶対に有り得ないだろうことをしたくないと思い仕事に出たいと伝えて。
そして一歩下がれば少し名残惜しい気持ちも感じつつ)
社長も帰り気をつけて
おやすみなさい…
(と言葉を残せば本当は必死なのだが少しでも酔っているのを誤魔化すようにエントランスに向かって歩いて行き)
_________
じゃあ次で飛ばしますね!
無理だったらすぐに連絡しろ
(無理をさせて体をもっと壊させてしまったら、二度と同じ顔して彼女の前に立てないと重く考え込んでしまって。
特段明日は何も急ぎの仕事などなく、彼女がいなくてもある程度は仕事が回る程度なのを思い出しながら。
「ああ、おやすみ」と彼女に挨拶をして。
一応エントランスに入るまでは見送ろうと、1度立ち止まって彼女の背中を見送り)
(/お願いします!!)
(マンションの入り口前まで着くと一度振り返ってみて。
もうきっといないか歩き出してるだろうと思っていたのにこちらを見ている彼の姿に驚いて少し目を丸くさせるも、すぐに微笑みながらぺこっと頭を下げればマンションの中に入っていき。
そして部屋に着くとソファに崩れるように倒れればもう酔いに抵抗するのも限界で、ぐったりと脱力してしまいつつふと彼が握ってくれた手に温もりが残っているように感じるとドキドキとまだ少し煩い鼓動を感じつつ瞼が重くなればそのまま眠ってしまい)
~~数週間後~~~~~
社長、先程お電話があったのですが和幸(かずゆき)様から明日の午後に少し会う時間が欲しいと…
社長に見せたいものがあるとのことですが
直接の携帯に繋がらなかったので会社の方に連絡がありました。
明日の14時でしたら空いてますが…、社長の方から折り返しをお願いします。
(新しい企業、しかもかなりの大手との契約が決まりとても忙しい期間を迎えていて。
そんな相手のリモート会議を彼が終わった頃に部屋に入るとつい先程かかってきた電話の用件をすぐに伝えて。
それは彼の祖父からの連絡、だいたい見せたいものというと自分でもわかるほどそれが何かは明らかで
明日の午後に空きはあるものの、彼がどうするかはわからないため身内間なこともあり本人から折り返しをさせると伝えた状態で切っているため折り返しを頼み)
はい、本日はお時間ありがとうございました
これからよろしくお願いします
(リモート会議終了のボタンを押して、椅子の背もたれに大きく背を預ける。新しい企業との契約が決まって、かなり上機嫌になっている様子で。このまま行くと、あそこの会社と接点をもてるな…と更に先のことを考えていると、彼女が自分の部屋へと尋ねてきて。
上機嫌なのを悟られないように隠して、彼女の顔を見る。
祖父の名前を聞いた瞬間、2秒程度動きが止まったあと長く深いため息をついて、予定を入れるように指示をして。見せたいものという言葉に嫌な予感がしているのか、彼女がいることを忘れているのか「あのクソじじぃ」と小さく唸るように呟いてしまって。)
……では明日の14時に予定を入れておきますね。
また、お見合いのお話でしょうか?
(悪態をつく彼に少し珍しいなと感じつついつもいい顔はしていないため苦笑いをして。
返事は伝えた通り彼がしてくれるだろうと思いながら、予定に入れておくと言葉を返し
きっとそうだろうと思いつつこれで何回目だろうか、よりによって大きな仕事のチャンスで忙しい時に少しタイミングが悪いなと思いながら話して)
ああ、よろしく頼む
………何か会議1つでも入らないものか
(そう返事したは言いものの、その日の14時に仕事でも入らないものか、と本音がこぼれてしまって。あの爺さんのことだ、どうせまた結婚相手でも見繕ってきてくれたのだろう、本当に余計なお世話だ。伴侶だなんて、今の俺には必要が無いのに。)
そういえばもう昼だな
休憩にでもするか大変だよ
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