匿名さん 2023-04-04 23:32:48 |
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(公表前のため初デートがこのようなお忍びになってしまうのは少し心苦しくも、緊張の面持ちでこの日のために新調した深緑色の膝丈までの上着に、襟元は少しボリュームのあるブラウスと淡い緑のベストに金のボタンが光る。髪型はいつもと変わらぬピシッと固めたオールバック。待ち合わせの時間になり迎えのための馬車から降りると、手に持っていた黒いシルクハットを被り、貴女が出てくるのを門の前で心臓が早く脈打ちながらも静かに待ち)
…ラウェル様、御機嫌よう。
( 窓から馬車が見えると、侍従のものと共に玄関へ。お待たせしてしまってはいけないという気持ちに加え、早く彼に会いたいという浮ついた気持ちで駆け足で彼の元へ。少し呼吸を整えてから、ワンピースの裾をかるく持ち上げ挨拶を。いつもは軍服の姿の彼も、今日は私服で。軍服のときもそれは素敵なのだが、私服の姿も神々しく輝いて見える程素敵で、思わずそのまま感想を。)
ラウェル様の私服、初めてお目にかかりますね。
とても素敵ですわ…。
御機嫌よう、シャルロット……
…普段と違って変ではないかと心配していたが…有難うございます…
薄明かりの中でも貴女の輝きは変わらないな…
今日もとても美しい…
(自分が馬車から降り数刻もしないうちにギィと大きな玄関の扉の開く音が聞こえると、駆け足でこちらに向かう貴女の姿が普段より化粧も軽めということもあり無邪気な少女のように可愛らしく見える。貴女の丁寧なお辞儀にこちらもシルクハットを外しながらお辞儀を返し、顔を上げ小さく笑って馬車にエスコートするため手を差し出し)
ふふ…、ありがとうございます。
( 賛辞の言葉には、思わず頬を赤くして嬉しそうに微笑めば。差し出された手に自分の手を重ねて、「今日はよろしくお願いします」と伝えエスコートを受け馬車の中へ。将軍と出かける、そしてお忍びでということで特に侍従は付けることなく、1人で馬車へ。当たり前だが、馬車の中では2人きりなのだと考えるとなんだか緊張してきて。)
こちらこそ
では、行きましょうか
(見送りについてきた侍従に「責任を持ってお送りする」と短く伝えて貴女を馬車に乗せると、自分も後から乗り込み対面に腰掛け。自分もそうだが貴女からも緊張してる様子が伺え、先ほど挨拶の時はゆっくり見れなかったがヒラヒラしたドレスとはまた違う可憐な様子に見惚れていて、馬車がゆっくり走り出すとハッと先ほどの侍従について尋ねてみて)
先ほどの者には…今日のことについてどのように話して来られたんだろうか?
食事をしながら軍のことについてお話をしていただけるという風に話してあります。普段から軍の訓練を見学に行っていることは知っていますし、御相手がラウェル様なら、と喜んで送り出してくれましたわ。
( 侍従には、軍のことについてさらに知りたいという自分の願望を将軍閣下自ら教えてくださるという名目での食事会。そんなふうに伝えれば日頃から軍の訓練を見学に行っていることを知っている侍従も疑うことなく送り出してくれた。)
そうでしたか、うまく合わせていただき助かります。気を遣わせて申し訳ない。
では、軍についての話もちゃんとお伝えせねばならないな。こちらとしてはシャルロットと話せるだけで嬉しく思うし、何でも聞いてくれて構わないよ。
(見送りの侍従へもうまく説明し、感謝とともにまだ公表してない関係なだけに気を使わせた事へお詫びし。軍についても機密情報以外は何でも貴方の興味を示す事は話す気満々で、自身の胸にトンと手を置き)
…軍のことは、勿論お伺いしたいのですけれど、
私、ラウェル様のことがもっと知りたいです…。
( こんなただの令嬢に対して優しく何でも教えてくれる彼が本当に素敵で。軍についての話をと侍従に言ったのはあくまで嘘の言い訳、本当は軍のことよりも恋人の、彼についてもっと詳しく知りたい、と思っている。なんて、恥ずかしそうに頬を赤く染めれば、ちらっと相手の反応を伺い。)
わ、私の事ですか…?私もシャルロットのことをもっと知りたいと思うが…そろそろ店に着くのでそこでゆっくり話そうか…
(軍のことよりも自分に興味を示してくれている事と、暗がりの中で窓から差し込む光で照らされ赤く染まった頬の様子にこちらも吊られて恥ずかしくなり。馬車のスピードがゆっくりになった様子からそろそろ到着するとわかると、続きは店でと言い。馬が足を止めると自分が先に降りてエスコートし、数少ない街灯に連なる民家のうちの1つの店構えはただの民家のようで看板も特に無く、中に入ると奥の角の席へ案内され店内は貸切となっており静かにレコードが流れるシンプルな店で)
わぁ…、素敵な場所ですね。
( 馬車に乗りながらどんなお店に連れて行ってくれるのだろうかと楽しみにしていた所、ついたのは民家が並ぶそのひとつ。果たしてお店なのかどうかわからないその入口をくぐれば、落ち着いた空間に目を輝かせ。案内された椅子に腰をおろして、改めて店内を見渡し。)
私の知人が趣味でやってる店なので、あまりお客も来ないとこだから気兼ねなく話せるかと思ってね。今度正式に交際の事を公に出せる時になれば、シャルロットの好きな店に行こう。
嫌いな食べ物とかある…?
(1人だけの店員が椅子を引くとゆっくり腰掛けるとテーブル中央のキャンドルがゆらりと揺れ、この店が知人の店である事を簡単に伝えるとお任せコース料理を頼むにあたり貴女に苦手な食べ物はないかと尋ね)
お気遣いありがとうございます…!とっても素敵なお店ですわ。
ええ、今度は私のお気に入りのお店を紹介させてくださいね。
嫌いなものはありません。なんでも食べられます!
( 公式な関係ではないことを気遣いつつこのような素敵な場所に招待してくれたことが本当に嬉しくて、にこにこと笑い。今度はローズベリー家が贔屓にしている店を紹介しようと意気込んでいると、食べ物の好き嫌いについて聞かれ。首を横に振り、微笑んで。)
あぁ、次回楽しみにしているよ
嫌いな物もなくてよかった
身勝手な想像だが、ご令嬢の方々は偏食が多いイメージだったので意外だった。シャルロットの好きな食べ物や趣味などあれば聞きたい…が、、馬車で質問を受けていたのは私の方だったな。私のどんな事が知りたい…?
(次回の食事の約束ができると此方も微笑み、好き嫌いが無いと聞くと近くで待っていた店員に「シェフのお任せコースで」と注文をし、そこから貴女に聞きたいと思っていた事を溢すが自分が質問されていた事を思い出し片肘をテーブルについて首を傾げて質問の内容は何かと聞き)
ふふ、幼い頃から嫌いなものはそれほどないのです。特別好きなのは甘くて美味しいケーキかしら。
あ、私も。ラウェル様の好きなものが知りたいです。
( 幼い頃から何でも食べれたと言うと、これまた意外だと言われるのだろう。確かにほかの令嬢は、僅かな量しか召し上がらないし、嫌いなものが多い人もいるが。ふと好きな物を聞かれると、大好きな甘いケーキの話を。そういえば、バスで彼についても教えてもらう予定だったと思い出せば反対に尋ねてみて。)
ほぅ、幼い頃からしっかりされていたのだな。やはりシャルロットの意外性は他の令嬢より輝いて見える。ケーキとは可愛らしい……ッンンッ
私は…好き嫌いが多い子供だったので厳しい父親に幼い頃だいぶ矯正されたな…
好きな食べ物は牛肉や馬肉を好んで食べている。体力もつくしな
(幼い頃からしっかりしてる様子にまた意外な魅力的一面に惚れ直し、さらに貴女の好きな食べ物がケーキだと聞くと、また違う可愛らしさに咳払いをし自分の質問に対して昔話を交えながら普段よく食べる肉系が好きだと伝え)
ふふ、そうなのですね。
…やはり身体を作るためにはお肉は必要ですよね。軍の訓練以外でもお体を鍛えられているのですか??
( 彼の小さい頃を想像して、思わず微笑んでしまう。身体を作るためにはやはり肉を食べることは必要なのだろうなと思い。それにしても立派な彼の体つき、それは訓練だけではなくきっと日頃から何かしているに違いないと尋ねてみて。)
そうだな、体が資本なので日課として朝と夜に体を鍛えるようにしているよ
その方が疲れてすぐに眠れるのでね
華奢なシャルロットと並ぶと余計に私の体が大きく感じるかもしれないな…ほら、手だけでもこんなに違っている
(普段から日課として筋トレや走り込みなどは行っている事を話していると、最初に貴女が見学に来た時の事を思い出し軍に興味があるからにはある程度鍛えた男性を好むだろうが近くで向かい合うと改めて体格差がある事を実感する。そっとテーブルの上で自分の掌に相手の手を乗せると、包み込んでしまえるほどの大きさの違いにフッと笑い)
なるほど、やはり日頃から努力されているのですね。
素敵です。
華奢だなんて…っ。
( やはりこのように立派な身体を維持するにはそれなりの努力の継続が必要なのだと改めて感じる。そんな相手にまた惚れ惚れしていれば、不意に重なった手に言葉を飲み込み。頬を赤く染めつつも彼の手の大きさと温もりに不思議と落ち着く感じがして。ちらっと彼表情を盗み見て。)
私にとってはただの毎日の日課で他人に評価されるような事ではないが、好きな女性から言われると…嬉しいものだな…
指もとても細く、手入れが行き届いた綺麗な手だ
(優しく微笑み手の温もりに自身も顔が熱くなるのを感じこのままずっと手を握っていたかったが、離れた所で店員の足音が聞こえるとソッと貴女の手を離す。一品目の前菜のスープが運ばれて来ると弛んでいた表情からキュッと軽く眉をひそませ、テーブルに置かれたスプーンに手を伸ばし一口目を口に運び)
…ありがとうございます。
( 手について褒められれば、頬を赤く染めて小さな声でお礼の言葉を。しかし直ぐに離れてしまった彼の手には、少し残念な気持ちになりながらも運ばれてきたスープを見て。美味しそう、と声を漏らすとスプーンを手に取り1口目を口へ。優しい味付けにほっと一息つき。)
美味しい…。
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