匿名さん 2023-03-24 20:11:47 |
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( / もはや常となっている以心伝心ですね* いつも通り試運転形式がいいかなと考えておりました。そして狐の妖さん、ぴったりすぎて既にうきうきしています…!ではでは挙げていただいた中の、稲荷狐か白狐でお願いできますでしょうか?(※決めきれませんでした!)
生前のひな季が神社に初詣のお参りだとか、願掛けだとか、受験の時にもお参りしに行ったことがあるだとかで、ゆかりのある神社にいる狐さんだと嬉しいです。幽霊になって誰にも気付いてもらえず、でも周りの幽霊も意思疎通できなそうなのが多いし怖いしでめそめそしながら神社に辿り着いたひな季を、なんか見たことある子だなと認知している逆巻さんに発見されたいです…!あと油断とかびっくりした時に、もふりと尻尾だとか耳が現れる設定とかも非常に大好きなので、もしよろしければ…!
その他に背後様が入れたい設定などございましたら何なりとお伝えください◎ )
(/ やっぱり相性ってあるんだなって、背後様とお話しているとつくづく思います…* それでは進め方は試運転形式で、逆巻は稲荷狐を務めさせていただきますね。ご提案いただいた二人の関係性と霊体での初対面のきっかけもとても納得感があって…、是非乗っからせてください!追加でひな季ちゃんが元々『善悪問わず人ならざる者に好かれやすい』みたいな設定があると、お参りに来る度に狐が悪霊や悪運だけを追い払っていたとか、稲荷の神様にも贔屓にされていたとかで、たくさん居るであろう参拝客の中で特にひな季ちゃんを覚えていた理由にもなるかなと(人ではないので神秘パワーで全員漏れなく覚えていたでも全然良いのですが…!)。油断すると尻尾が出てきちゃう、びっくりするとぴょこっと耳が見えちゃう、の設定も喜んで取り入れさせていただきますね…! )
( / えへへ、そう仰っていただけて嬉しいです…!本当にこれ以上のご縁はないと思っておりますし、n回目ではありますがこれからも末永くよろしくお願い致します*
わあい、よかったです!追加の設定もめちゃくちゃ好みなので、ぜひぜひ取り入れさせてくださいませ…ツボが似通っているの本当に助かります、ありがとうございます…。耳と尻尾の設定のご快諾もありがとうございます!
こちらから開始ロルを出させていただきました。その他特に設定相談などなければ全文蹴り可です◎ ちなみに物語中に触れるかは不明ですが、ひな季の死因は無難に交通事故で頭の打ちどころが悪かったとかにしようかなと…。それでは今回の小話もよろしくお願いします* )
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うう、なんでみんな無視するの…?誰もわたしの声、聞こえないみたい…。( 透き通る足でふよ、と辿り着いたのは幼い頃から多々訪れる神社 / 次第に雨も降り出す中、お賽銭裏の階段に腰を下ろし膝を抱えながら項垂れめそめそ / いつから着いてきていたのか、どよんと黒い悪霊がこちらに手を伸ばそうと )
( 膝を抱えて悲嘆する霊の前に、つ、と降り立てば / 人の姿に扮した白い狩衣姿の男性がそこに / 目元は朱色の布面で覆っていて / 少女に近付こうとする悪霊を手に持った扇の一振りで追い払い / 声を掛けると共に事務的な説明を )──迷い子。残念ながら今ここに神様はいません。神無月の期間なので。
──…?( 一瞬吹いた風と掛かる声に俯いていた顔を上げ、きょとん / 一度背後を振り返り、誰もいないことを確認してから視線を戻しては / 自身を指差しながら問い掛け )わ、わたしに話しかけてます…?
…、そうだけど…──!( 思わぬ問いに生じる須臾の間 / 当然だとでも言うように答えるも、月明かりに照らされたその顔には見覚えがあって / 小さく息を呑むと、彼女が霊体になってしまった事実に少なからず動揺した様子でぽつり )どうして、此処に……。
よかった~っ、口聞いてくれる人いた!( ひーんっ / 助かった!と明るい安堵の声ながら今度は嬉し涙 / たた、と数段の階段を降りて彼のそばで、拳を握り縦に振りながら訴え )聞いてくださいよ、みんなわたしのこと無視するんですよ!家族も友達も、近所のおばさんも知らない人も…みんな、わたしのこと、見えてないみたい…。( 彼の動揺には気が付かぬまま、ぺらぺらと喋っていけば / やっぱり変 / 不安な気持ちが押し寄せ、眉尻を垂らし / 彼の出立ちを改めて眺めてみると、そっと問い掛け )…あなたは、神主さんかなにか…?
や、それは──……( 実際見えていないのだから仕方ないだろう、と言いかけて既の所で止め / 自分の状態に気付いていない? / 一瞬過った〝真実を知れば成仏してしまうかもしれない〟という考えは思いのほか自身を惑わせ / 今少しの猶予を得るべく、結局「大変だったすね」と控えめに続けて / そして不意に此方へと向いた関心へは二秒程の沈黙の後、限りなくふわっとした回答を )…の、見習い…みたいな感じ…。
そうなんですよ、も~…。みんな暗い顔してるし、なんかわたし怖くなっちゃって…悪い夢でも見てるのかな。( はふりと悩める吐息を溢しつつ、何気なく後頭部を触り / 声掛けたの人の中には同類がいたりいなかったり / 反芻しながら双眸をぱちり瞬くと、疑うことなくにこやかに声援を送り / 久しぶりに誰かと話せるのが嬉しくて、ぺらぺら話続け )見習い。へえ…立派な神主さんになれるといいですね!ていうかそれって前見えてるんですか?もう夜だしそんなの付けてたら危ないんじゃ…。あれ、夜?( 不思議な時間の感覚に、きょとん / そもそも今日は何日? / 靄が掛かったみたいに上手く思い出せずに )
夢ならいつか醒めるし、此処にいる限りは安全だから、安心していいよ。…まぁ、霊はちらほら来るけど。( 子どもを寝かしつけるような口調で告げると / 頭の上に手を置き、不安感が少しでもなくなるよう念じて / その時、ぼんやりとした霊の影がふっと横を通り本殿の方へ / しかし最初に少女へしたのと同じ説明をすればすうと薄くなって )…眉間、鼻先、唇。( 言いながら、相手の顔の一部分へ的確に人差し指を置いてゆき / それだけで証明は完了したとばかりに続く語はなく / 違和感の追求を妨げる気はないため、疑問には敢えて何も答えぬまま )
それもそっかあ…──え、霊?( 彼の言葉はなぜだかとても腑に落ちて、表情和らぐけれど / 続く言葉にきょとん / 横を過ぎていく霊の影にぴしっと固まり、更にはそれが薄くなり消えてしまえば表情さあぁと青ざめ / 「っ!!?」と声にならない声を上げながら、彼に縋るように狩衣をぎゅっと握ろうか / 口をはくはくと動揺を露わにし〝消えましたけど!?〟 と 指差し彼とを交互に見て訴え )あ、ちゃんと見えてるんですね。こっちからは見習いさんの顔、全然わからないのに。( 意外そうに双眸ぱちり / 朱色の布面の下はどんな顔なんだろう / 上半身を傾げては、隙間から見えたりしないかななんて )
そりゃ霊だし、そういうこともあるでしょ。( 慌てふためく彼女とは対照的に、悠揚迫らぬ態度 / 視線での訴えには面の奥の目を合わせ、装束を掴まれることも厭わないけれど、心情には寄り添わず / 自身が現れる瞬間を見られなくて良かった、と思うと同時 / 霊が霊に怯える様は少し不思議な光景で「苦手なんすか?ああいうの」 )…ひな季さんも、修行したら見えるようになるかもね。( 側面からでも丁度目の端までを覆う朱色は、自然の風程度ではちらりとも揺れることなく / 覗き込もうとする相手へ、静かに緩ませた口元から戯れを )
ほ、ほんとに幽霊っているんだ…。( どきどきと鼓動が速まったまま、まだ少し信じがたい様子でぽつり / つい掴んでしまった装束に、はっと気付いては / 周りをきょろきょろ見て他に霊がいないのを確認し / そ、と装束から手を離しつつも近くから離れず「苦手です、ああいうの」 )修行で見えるようになるものなんですか、すごい…──?…わたし、自己紹介してました?( はえ、と感心の瞳向けながら鵜呑みにして / あれ / 数秒の間のあとに小首傾げ )
いるよ。幽霊も、幽霊以外も、色々。( 自分達の存在が認識された実感に、つい横から肯定と補足を / 不安げに辺りを見回す様子を微動だにせず暫しそのまま見守っては / 縋る手は離すものの傍に留まる相手へ、じっと朱の面を向け「…、俺のことも?」 )…え。あ、よく参拝に来てくれてたし、…その、よく来てくれてたし。話したことはなかったけど、一方的に知ってる。( 指摘されて初めて口を滑らせたことに気付き / 常連一本で乗り切ろうと / 伝わらないのが常だったので対応下手 / けれど内容は全て真実で )
いろいろ…。( そう聞いて視線を宙に逸らし思い浮かべるのは、都市伝説的なものや宇宙人とかで / こちらを見つめているような布面に気が付けば、視線を目の辺りに合わせ「へ?」 / きょとん / 人間じゃないってこと?と思うけれど半信半疑 / しかし先程頭に置かれた手からは悪いものは感じなくて / ゆる、と視線を彼の手のひらに落としては「…見習いさんは、大丈夫そう」とぽつり )へえ…?すごい、よく覚えてますね!えぇ、わたし全然気付かなかったです。見習いさん特徴的だから、近くにいたらすぐ気付きそうなのに。( 双眸ぱちぱち / 家族と来たこともあったし、名前を呼ばれてるのを聞いたのかも? / 絵馬に名前を書いたこともあり / 素直に納得しては瞳煌めかせ、彼の記憶力を称賛し )
うん。神様とか、悪霊とか、妖とか…あとは、そういうのが視える人間とか、そういうのに好かれやすい人間も。( 彼女の頭の中に何が浮かんでいるかなど露知らず、自分に身近な例を挙げてゆき / 最後を口にする際にはちらりと相手の方を窺って / 「…そう」反応は簡素ながら、声色には明らかな安堵が滲み / 不安から手を握りたいのかと視線の意図を誤解しては、体の正面に差し出して )…俺は、此処から出ないから。此処で起きた事だけ覚えてればいい。( 事なきを得ると身の強張りもふっと解け / それから境内を振り返りつつ零した言葉はどこか寂寞として / だからひな季さんの身に起きたことも知らない、と続くはずだった無力感は胸の内に秘めたまま )
えっ、好かれやすい人もいるんですか!?大変そう…──、見習いさんも、さっきの幽霊見て怖くなっちゃったんですか?( 小さく衝撃マークを浮かべては、まさか自分のことだなんて思わず / 眉尻を垂らして同情すると / 互いの間に差し出された手と彼を、不思議そうに交互に見つめては問い掛け / そ、と手のひらを重ねて柔和に微笑み「一人じゃないから、きっと大丈夫ですよ」 )ふうん…?( 引きこもりってやつ…?と微かに小首を傾げていれば / はっと夜であることを思い出し )あっ、今何時だろう!?あんまり遅いとみんな心配しちゃうかも、今日はわたし帰りますね!……、また来ても、いいですか?( あたふた / たた、と鳥居の方へと駆け出した足を止め、振り返っては / そっと窺うように尋ねて )
そのはず──…だけど、そうでもなさそうだな…。( 当事者である彼女が他人事のように呟くと / 微塵も心当たりの無さそうな顔に返答を翻し / 案外影響は生じないものなのだろうかと、下唇に緩く曲げた人差し指の第二関節を添えて )……ああ…、うん。大丈夫になった。( 数拍置いてやっと両者間の齟齬を理解し / 握られた手に印ばかり力を込めた後、相手が必要なさそうならそっと離すはずで )…、──…ん。朝でも昼でも夜でも、いつでもいいよ。( 生者の元へ向かおうとする背を咄嗟に引き留めようとするけれど、薄く開いた口は静かに閉じ / 代わりに仄かな微笑みを湛えて / その姿が暗闇に消えていったなら、自身も踵を返して狐の姿に戻るだろうか )
?…──それならよかったです!( 何やら考え込む様子に小首を傾げつつ / 彼も怖かったと信じてやまない無垢な瞳をふわりと和らげ / 多少あった恐怖の余韻は不思議と抜け、繋いだ手を互いにそっと離し )ありがとうございます!またね、見習いさんっ。( 時を問わない来訪の許可を得れば、ほっと嬉しそうに表情を綻ばせ / 手をぶんぶんと振って帰路に就き )
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( 相変わらず家族に声は届かずご飯の用意もないけれど、不思議とお腹は空かなくて / 自室のベッドでぼんやり天井を仰ぐうちに眠ったというか、意識を手放すような感覚で / ─…ふと響くおりんの音で、ぱちと双眸を開ければそこはベッドの上ではなく / 線香が焚かれた遺影の前で手を合わせる家族の姿 / あ、わたしのだ / それからはあんまり覚えていなくて、朝焼けの中で辿り着いたのはあの神社 / 正面に垂れる鈴緒の前でぼんやり、ぽつり )──…あ、いま神様っていないんだっけ…。
──神様なら、あと数日もすれば帰ってくるけど。( 昨夜と同様、何処からともなく背後に現れては参道から声を掛け / 精彩に欠ける様子から、自身の預かり知らぬところで何が起こったのかは想像に難くなく / 粛々と意思を問うて )…何か願い事?…、此処で待つ?
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