名無しさん 2023-03-06 19:04:24 |
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温泉か、いいな(想像して、優しげな笑みを浮かべ)
あ、あぁ、分かった(行きたい所を考えておいてと言われ、本当に特に思い浮かばなくて、とにかく黎を安全な場所に連れて行ける所なら、どこでもいいと思っていて)
しばらく、帰って来れないと思うから、お互い、いろいろ準備しないとな。(着替えやら、武器などを持っていかないと、と思い)
「しばらく帰れないって、どこまで行くつもりなんだよ」
わりと近場で考えてたけど、遠くの空気を吸いに行くのもいいねなんて彼の言葉に笑って頷いてみせて。
「楽しい旅行にしようね、ダーリン」
語尾にハートマークがつきそうなほど媚を含んだ甘い声を出して。
彼の腕に自分の腕を絡めて。
あ、いや、それは、、(いたいところを突かれて言い訳が思いつかず、挙動不審になり)
俺、黎と遠出したいなって前から思ってて、嫌ならいいんだけど、、
(腕を絡めてくる黎に赤面し)
な、何言ってるんだよ。からかって楽しんでるだろ?いいから黎も荷物まとめてくれ
「あは、動揺しすぎ。遠くまで旅行って浪漫があるもんなぁ」
挙動不審な彼にくすっと笑みを漏らして、するりと腕を解放し。
一緒に遠出したいと思っていたという言葉に、バクバクと心臓がうるさくて。
「はいはい。荷物まとめたら集合しよ」
彼に手をひらひら振って、自分の部屋へ向かい。
あ、あぁ(なんだか黎と触れ合っていたら心臓がドキドキしたけど、なんでだろうと思い、やはり殺したくないからだろうかと思いつつ、自分も部屋に行ってスーツケースに入れられるだけの武器と着替えを入れて)
よし、黎は俺が守ってみせる。(幸いにも、今まで任務をこなしてきた報酬としてもらっていたお金は使い道が分からず貯金していたので、暫くは持つだろうと思い)
「あー…何してんだろ、俺…」
初めて壊したくないと思った遊び相手に、心も身体もらしくない反応をして。
こんなにも好きなのに伝えられないし、殺せと命じられるし、散々な人生だとため息を1つ。
「…邪魔する奴は、ボスでも仲間でも許さない」
ぱんっと両頬をはって気合いを入れて。
荷造りを済ませた小さなケースを片手に、集合場所にいるであろう彼の元へ向かい。
(支度が終わると黎との集合場所に向かい)
ここに未練はない。俺は黎を失う事の方が、よっぽど嫌だ(1人でぶつぶつと呟いては黎が来るのを待ち)
「準備終わったぞ~、待った?」
早めに支度を終わらせたと思っていたが、彼の方が先に集合場所に着いていることを確認する。
待ったかなんて聞きながら、恋人の定番みたいなやり取りに妙な気まずさを覚えて。
あ、いや、大丈夫だ。じゃあ行こうか(黎の姿を見ると、とりあえず安心して、これから2人で生きていくんだ。と心に誓いアジトを後にして)
「そーいや、顔色よくなったじゃん」
ボスにお小言でも言われたのか、なんて彼にはあり得ないだろうとわかっていながら聞いてみて。
気にするなよと、にへらと笑って彼の肩をぽんぽんと軽く叩いて。
ああ、ありがとう(黎がボスに何を言われたのか気になるが、ここは、グッと我慢して)
よし、じゃあ行くか(黎のてを握り締めるとアジトから出て行き)
「っ…手繋いでくれるとか、かっこいいじゃん、ダーリン」
手を握る力強い頼もしさに、心臓がドクンと波打つ。
動揺を隠すように、キュンとしちゃったなんて軽い調子で彼に伝えて。
彼の温もりを話したくなくて、こちらからもきゅっと握り返して。
「要とこうやって出かけるの初めてだから、何かドキドキ…?ワクワクすんね」
子どもっぽい笑みをへにゃりと浮かべて。
か、からかうなよ。(と言いつつも、満更嫌ではないらしく照れて黎の顔を見る事が出来ず)その、ダーリンってのやめろよな。
確かに、旅行気分で出掛けるなんて、今までなかったから、のんか新鮮でいいな。俺も楽しみだ。黎と2人で過ごすの(出来ればこのまま、平穏であればいいのになと夢を見てしまい)
「え、いーじゃん!要もハニーって呼んでくれていいんだぞ」
よくあるお巫山戯だろなんてコロコロ笑って見せて。
呼んでくれなんて言っておきながら、ハニーなんて言われればきっと平常心でいられなくなることは分かりきっていて。
呼んで欲しい気持ちと呼ばれたくない気持ちがせめぎ合う。
「…!なら、さいこーのハネムーンにしよーぜ」
真っ直ぐな彼の言葉に身体が熱くなるのを感じて。
妙な恥ずかしさを隠すように、彼に軽口を告げて。
誰が呼ぶか!(照れているのか耳まで赤くして言い放ち)
ハネムーンって、男同士でかよ。(一瞬、黎とならそれでもいいかなと思ったが、口に出すのは恥ずかしすぎるのでやめて)
じゃあ、まずは温泉だな。ちょっと検索してみる(スマホをだすと検索し始め)
ここから1番近いところだと、電車で30分って所だな(自分的には、もう少し遠くがいいか、黎が近場がいいと言っていたので尊重して)
「相変わらずかったいなぁ。細かいことはいーじゃんか」
耳まで赤く染まっている彼の様子に気をよくして、そんな堅いところも好きだけどななんてからっとした笑顔で告げて。
「ふーん、意外と近いところにあるもんなんだ。でも、折角だし遠くの街に行くのもありかも」
彼の手元にあるスマホを覗き見て、彼の言葉に考える仕草を1つ。
そう言えば遠くまで行こうなんて話も出ていたことを思い出し、折角なら遠出はどうかと提案し。
こ、細かい事じゃないだろう(明らかに動揺しながら言い)
うわっ(黎にスマホを除き込まれると、びっくりして)
そうだな、俺も遠くに行きたいと思ってたから丁度いいな。(また検索し直し)
遠くだと、ここからだと3時間くらいの所にあるな。それでもいいか?
「うわって、お化けじゃないんだからさぁ」
彼の驚きを至近距離で拾って、思わず身を引いて。
虫でもいるのかと思ってビビったじゃん、なんて呆れたように笑い。
「3時間かぁ…いいね!客室に露天風呂ついてるって最高すぎる」
人目を気にしないで楽しめるし、ちょっとお金持ちになった気分なんて子どもみたいな感想をこぼして。
あ、いや。驚いたのは、その、(恥ずかしかったからなんて言えず)
やっぱ、なんでもない。忘れろ。
それより目的地が決まったんだから、行くぞ!(再び黎と手を繋ぐと急いでここから出て行き)
「ふーん?…なーんか今日の要、らしくないっていうか」
疲れてるならしっかり休めよと首をこてんと傾げて微笑み。
「よぉーし!ハネムーン思いっきり楽しむぞ!」
再び繋がる手に、つい頬を緩めて。
空いた方の手を空へ突き出し、元気よく気合いを入れて。
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